由衣美 (3月4日（日）10時16分28秒)
アニトさま、お嬢様がた、
それにこのページをご覧いただいているたくさんの方々。
こんにちは、由衣美です。
お、今回はあんまり間が開いてないですね。
このペースで行きたいものですね、できれば。
わたし的には風邪と花粉症が合併して、えらい体調になってしまっています。
ただでさえ働きの良くない脳みそが、ほんとに動いていません。
うー…ずるずる。
三寒四温とかいいますが、不順な気候が続いています。
皆さまもくれぐれもお体にはご注意くださいね。

さて、いきなりですがここで告知です。
▼▲告知▲▼
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「空想デートの空想パーティー　Happy Birthday2001」

去年よりちょっと遅くなった気もいたしますが、
きたる三月○○日、我らがアニトさまの三十＋ａ歳のお誕生日を
お祝いするパーティーを、開催させていただくことにいたしました。
皆さまにも日ごろお世話になっている感謝も込めて、
心ばかりの宴を催させていただきますので、
新しい方も古くからの方も、ふだんは覗いているだけという方も、
できればお忙しくて最近あまりいらっしゃれないような方も、
皆さまお誘い合わせの上、万障を繰り合わせてお越しいただけたら
まことに幸いに存じます。
なお、ご参加の方法は、
「別棟」の佳菜っちさまはじめ皆さまの2000年の「Happy Birthday」
http://www.muvc.net/fantasydate/kuso2000/kanachi807.html
をご参考にしていただければと思います。
形式としては昨年と同じです。
せっかく春らしくなる時期なので、ピクニック気分で設宴してみました。
●日時
平成13年3月○○日正午〜夕方六時頃（予定）
●場所
愛知県名古屋市○○○公園（当日貸しきり）
（名古屋駅から徒歩十分、名古屋市営バス○○○公園前停留所から一分）
●ドレスコード
特に規定なし。
現地にて更衣室、並びに各種貸衣装の準備もございますので、
衣装等のご都合の悪い方はどうぞ平服でお越しください。

当日は好天にも恵まれ、まだ三月とはいえ
柔肌をあらわに晒しても平気なくらいの気温になる模様です。
花粉予報もその日は極小だそうです。
また、少し早めですが、うららかな気候のせいか、
そろそろ桜の花も綻びはじめるのではないかと思います。
陽光と早咲きの桜の下で、女装と歓談を楽しまれるのも一興と思いますし、
縛りや吊るしにいい枝ぶりの木々もふんだんにございます。
屋外ステージもあり、音響もオープンにしては整えられておりますので、
ぜひ皆さまの日ごろ鍛えに鍛えた様々の技芸をご披露くださればと思っております。
……なに？公園のくせにステージに磔台まである……？
…どんな公園なんだいったい？
あ、失礼いたしました。とにかく設備は充実しているようです。
また特例ではありますが、当日のみ公園の噴水を
「グリセリン50％溶液」といたしますので、それもご利用ください。
もちろん公園常設の公衆便所だけでなく、
特設のオープンエアータイプのトイレも用意いたしますので、
出す方も安心してお使いいただけます。
○○○公園は清掃も行き届いており
多少の乱行ではご衣装の汚れる心配もありませんので、
どうぞ会場では皆さま心ゆくまでの「正装」をお楽しみください。
当日は簡単ではありますが、飲食の準備もいたしております。
無礼講ですので、皆さまどうぞふるってご参加ください。
広い会場ですので、皆さまご自由にお遊びいただけたらと存じます。

またご出席いただける方はその旨のご連絡と
リクエスト等いただけたら嬉しく思いますが、
もちろん当日の飛び入りも歓迎いたします。
なお、ご出席や企画等の連絡に際しては、
掲示板にその旨お書きいただければけっこうですが、
ネタバレ等の配慮が要る場合のために、
アニトさまの秘書であられる数値フェチっ娘さまが、
諸般の連絡を買って出てくださいました。
ご出席並びにご出陣に際して、
一言のお返事をいただければありがたく思います。

当日は現地解散とさせてはいただきますが、
解散の後も皆さまご自由にご歓談並びにご乱…じゃない、
ご観光いただけたら幸いです。
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えっと……佳菜っちさまが今年もしてくださるかと思って待ってたら、
なにやらわたしの方にお鉢が回ってきてしまいました。
なにぶん幹事としては頼りないことおびただしいので、
みなさまお助けいただけたら、ほんとに、ほんとに、ほんとに嬉しいです。
…というか、皆さま助けてくださ〜い！！(^o^;)
助けてくれないと、勝手にお出でいただいて、
あんなことやこんなことをさせちゃうってことになりかねませんよ〜。
それがイヤだったら、率先してまずお顔だけでも、というか
二三行のコメントだけでもお寄せくださいね。
☆アニトさま。
お忙しいのに連れ出してしまって、ごめんなさい、アニトさま。
でも、わたしだけじゃなくてアニトさまのお誕生日をお祝いしたいっていう
たくさんたくさんの女装娘の気持ちを代表するつもりで、
こんな企画をさせていただきました。
さっそくにご快諾いただいただけでなく、
会場の詳細まで教えていただいてほんとに感激感謝です。
幹事としては自分自身がいちばん先行き不安ですけれど、
まあ皆さまに助けていただければ、こんなわたしでもなんとかなるでしょう。
………皆さま、ほんとうにお願いしますね。
　　（他の挨拶文は省略しました。こちらをごらんください）
☆今週お出でいただけなかった方々も、しばらくいらっしゃれなかった方も、
それに来たくても二の足を踏んでいるという方も、
会費無料、
女装し放題、
食い放題飲み放題、
歌い放題笑い放題、
そのうえ苛め放題苛められ放題の
楽しいパーティーにしたいと思っておりますので、
どうかお誘い合わせの上ふるってご参加ください。
いきなりご自分の視点で書き始められてもけっこうですし、
「こんなことがやりたい」「こんなものが着たい」
というのを掲示板にお書きいただくか、数値フェチっ娘さまにお伝えいただければ、
由衣美の能力の及ぶかぎり、何とかしたいと思いますので、どうかご協力ください。
（あの……由衣美の能力はたかが知れてますので、
そこもちょっとだけご配慮くださいね）

えっと、こんなことを始めてしまったのも、
わたしがバレンタインにアニトさまにバレンタインメールも出さずにいたから、
その代わりに何かプレゼントを、と思ってだったんです。
期待していた方には（いるのか？）申し訳ありませんが、
「ひなた戦記」第一話完結編は、また今度です。
今回はそんな由衣美がバレンタインをどう過ごしたか、というお話です。
たまには時事ネタを、とか思いましたが、遅すぎですね。
さすがはわたしです。
でも「三国一の幸せカップル」と褒められてしまった以上
（褒めてない、ぜーったい褒めてないぞそれ）、
恥ずかしいけどお聞かせしないわけには行きますまい。
ちょっとでもお楽しみいただければ嬉しいですけれど、
あんまりにお間抜けな話しに怒らないでくださいね。

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　　　　　「チョコの神様」
　　　　　　　または
「あんまり正しくないバレンタインの過ごし方」
　　（物語は別記し、以下省略しました）
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アニト (3月4日（日）23時20分06秒)
由衣美さん、こんばんは。
この分量でこのペースが定着したら
由衣美さん、オナニーする暇がなくなっちゃいますよ。わははは。
昨年好評だった空想バーティをまたやりますか？。
たまたま当日はデートの予定もないため、喜んで出席させてもらいます。
多くの人が参加してくれるといいですね。
「とっても素敵なバレンタインの過ごし方」では
あいかわらず良平さんとは仲がいいようで、コノコノっ！。

▼▲お知らせ▲▼
第２回になる
「空想デートの空想パーティー　Happy Birthday2001」が
由衣美さんの企画で持ちあがりました。
要領は前回の「Happy Birthday」をご参照ください。
http://www.muvc.net/fantasydate/kuso2000/kanachi807.html
多くのみなさんのご参加をお待ちしています。




由衣美 (3月10日（土）14時53分12秒)
アニトさま、お嬢様がた、そしてこのページをご覧のたくさんの皆さま。
こんにちは、由衣美です。
いよいよアニト様のお誕生パーティーが近づいてきました。
……というか、もう「明日」です。
「明日」つまり「３月○○日十二時〜十八時」は、
たぶん桜の花が咲いている期間くらいは続けることになると思いますので、
皆さまのご参加ご来場を、心からお待ちしております。
……もしかしたら桜が散ってしまっても、終われないかもしれませんが。
こ、今度だけは例の病気を発病させないぞぉ……。
☆アニトさま。
アニトさまは鼻血、出しませんでしたか？
だいたいチョコレートを食べながら興奮系の運動をするほうがおバカですよね。
………いてていたいいたい。
「今夜」一度お会いできるんですよね。楽しみにしてます。
え、ディナーに誘ってくださるんですか？
わぁ、嬉しいです。
あ、でも……アニトさまと一緒じゃ、
「明日」のために用意してきたドレスを「今日」着なきゃ、つり合わなくなっちゃいますね。
わたしも「明日」は貸衣装かなあ……。
でもアニトさま、「明日」のパーティー、楽しんでいただけたら嬉しいです。
それにこんなに準備までしていただいて、幹事として恥ずかしいです。
……あぅぅ、現実とパーティーがごっちゃになりつつある。
アニトさまも皆さまも、どうぞ由衣美（と良平さん）を、好きにお使いくださいね。
今回に限り「使用上のご注意」（本文参照）をお守りいただければ、
良平さんにどんなことでもさせてオッケーです。
☆数値フェチっ娘さま。
ご協力ありがとうございますー！
何とか書いていけそうな気がしてきました。
…って、ごめんなさい。本来メールでお礼すべきところを、
今回時間がないのでここで済まさせていただきます。
お礼といっては何ですが
アレの他にさっそく今回、血祭りに上げさせていただきました……
じゃないじゃない。ご出演いただきました。
ほんとうに何でわたしのお礼は、お礼にならないんだろう……。
「こんなのわたしじゃないー！」って怒らないでいてくださると、由衣美は嬉しいです。
☆やすこさま。
今回の本文最後の方で、当日名古屋地方に
「タイムスリップ現象」が起こることが明らかになりました。
いやー、世の中何が起こるかわかりませんね。
もうどんなことでもあって不思議じゃない状況です。
やっぱりできたらご本人が鍛えに来てくれたら嬉しいんですけど、
そうでなければ「どう鍛えるのが嬉しいか」をお教えくだされば嬉しいです。
きっとスネークとAZ７３はご持参いただけるでしょうね。
「もう後戻りはできないのかしら？」
このセリフがたまりません。
☆綾乃さま。
2075年からのタイムスリップのとばっちりを受けて、
どうやら戦国時代からもタイムゲートが開いてしまうようです。
ロ○アも粋なことをしてくれます。……お解りですよね?
わたし、お文ちゃんのセーラー服姿とか、見てみたいんですけど。
あとアニトさまとお殿さまの「殿さま対談」とか。
何とぞよろしくお願いいたします。
☆純子さま。
あーん、残念。祐二さんを連れてきてほしかったのに。
でもでも、そんなことを言って当日ひょっこり、なんてこともあり得ますよね。
うん、そうに決めました。
ですのでちょろっとだけでも、終わるまでにどんな服装とか、
どんなお好みとか教えてくださいね。
「そして、ぼくは彼女になった・・・」の純子さんの揺れ動く心と、
兄という「女」の前で「男」になっていく祐二さんの描写がたまりません。
いよいよ…いよいよ、なんですね。
☆唯奈さま。
「別に怒りません」とか自ら言っちゃうと、ほんとうに何されるかわかりませんよ。
…と、脅しをかけたりしてみましたが、
唯奈さまなら大概のことは耐えられるんだろうな、これは大変だわ。
ということなので、「されたいこと」など、ぜひ教えてくださいね。
唯奈さまの嗜好はけっこうハードなようなので、
たぶんそうでないとご満足いただけないのではないかと思いますので。
でも、煮詰まっちゃったときには騒いで笑って苛めて苛められて、
というのが一番ですから、よろしかったらぜひ書くほうでもご参加ください。
なにしろ幹事自らダラダラ書く方なので、
たぶん一ヶ月くらいは開催していると思いますから。
次回はついに捕らわれて、さらに過激な目に遭っちゃうんですか。
わたし的には「奥様かな」…とか漠然と思いましたが、さっぱりわかりません。
☆山崎アカリさま。
はい、お車だったら公園脇の駐車場でもいいですけど、
よろしかったら前日に来てホテルの駐車場をお使いください。
アニトさま名義で何部屋か空き室を確保してありますから。
目印にイラストを持って……一種の露出プレイだわ、それって。
アカリさまからも皆さまをお誘いいただいて、とっても嬉しいです。
会場では色々お頼りすると思いますが、よろしくお願いしますね。
「一芸披露」もぜひに、と思っております。
なにしろアニトさまがバックについてます。
その気になればスタインウェイを借りてくることもできるらしいですから。
アカリさまのお話のちょっとちくっと痛む感じと、それを吹き飛ばす明るさが大好きです。
何度聞いても「どこに出しても恥ずかしくない立派な変態」っていうのは名言ですね。
以前綾乃さまのおっしゃっていた「どこに出しても恥ずかしい」っていうのも、
マゾヒストとしてはちょっと惹かれますけど。
よろしかったらスプリング・フィールドの制服もご持参ください。
あと良平さんとも遊んであげてくださいね。
ミルクラーメンは「酸っぱい」系以外は、だいたいイケるみたいです。
ところでアカリさまは……どのアカリさまで出たいですか？
なんだか「奥様はマゾ」のアカリさまになっちゃいそうなんですけど。
☆権太ちゃん。
はい、権太ちゃんのお仕事は、「きれいなお姉さん達に可愛がられる」です。
ホストといってもお姉さま達のエスコートに身を任せて、
あんなことやこんなことをやられちゃってください。
なのでご来場の皆さまも、権太ちゃんといろいろ遊んであげてくださいね。
あと権太ちゃんも、「こんなことがしたい」っていうのがあったら教えてね。
「これだけはイヤ」でもいいけど。
それと、「純粋男の子」と「男装している女の子」と、どっちのキャラクターがいい？
あ、それぞれ逆のパターンでもいいんだけど。
それも教えてくださいね。
お話は不思議は不思議なりに、だんだんと繋がりが見えてきました。
ほんとに、お話の中盤から後半って、ある意味つらいんだよねー。
でも続きを楽しみにしてるので、がんばって書き続けてね。
なんだか上質な「大人のための童話」になってきつつある気がします。
☆美香さま。
買い物プレイに興奮しちゃいました。
こうした「気持ち」からきちんと責めていってもらえるマゾヒストの人は幸せですよね。
肉体的に何とかすればいいって思っている人が多いのには……ですが。
続きがとても楽しみです。
えっと、美香さまもよろしかったら、パーティーにご参加ください。
まだ慣れない方だと（わたしもそれほど慣れてるわけではないんですが）
書くほうでの参加は難しいかもしれませんから、
「どんな服装で」「どんな人を（できれば”誰を”）」
「どんなふうに苛めたい」というご希望をお伝えいただければ、
わたしのできる限りで実現させたいと思いますので、よろしくお願いします。
当日参加確定のサドの方が、アニトさまとウチのだんな以外少ないので、
どうかよいお返事をお待ちいたします。
☆皆さまへ。
……えーっと………。
ちょっと、へこんでます。
そりゃ、いきなりこんなことを始めるわたしもわたしですけど、
皆さま「行けません」ばっかりじゃ、哀しくなっちゃいますよぅ。
わたしだってアニトさまのお誕生日だから、
自分が書いてるものを中断して幹事に専念してるんですから。
（しかもこれから年間でもっとも忙しくなる時期なのに、われながらバカですよね）
気の毒に、わたしの「ひなたちゃん」は
エッチなことをされてる真っ最中にほったらかされてます。
まあ参加していただくのが難しいのは確かなので、
わたしができるかぎり何とかさせてはいただきますが、
しょせんはわたしの能力の範囲内なので、
あとあと「こんなの違うー！」と嘆かないためには、
皆さまご自分でお書きいただくのが、もっとも安全です。
由衣美、及び参戦してくださる方々に
「この身体、お任せします……」
とおっしゃっていただける嬉しい方々は
・「自分がどんなキャラクターか（でいたいか）」
・「どんな服が着たいか」（途中で着替えも可能です）
・「誰とどんなお話しがしたいか」
・「誰にどんなことをしたいか（されたいか）」
などを一部でも掲示板にお書きいただくか、
連絡係をお願いした数値フェチっ娘さまにお知らせいただければ、
なるべくそれに従って描写させていただきますので、
「わたしもぜひアニト様にお逢いしたい、お逢いしてお祝いしたい、
……できたら、苛めてほしい………」
というご希望を心の隅ででもいだいている方は、どうぞお気軽にご一報ください。
それと、特に、なんですけど……。
パーティーのプログラムのそれぞれを実行してくださる方を、
特に事務局では募集しております。
自薦他薦を問いませんので、
「ケーキといえばクリーム、クリームといえばあの方（ほとんど名指し？）」とか
「わたしには（あの方には）こんな芸がある」とか
「クイーン・オブ・○○○といえばわたししか（あの方しか）いないでしょう」とか
「代表者や終わりの言葉をちゃんとやってくれそうなのは、あの方よね」とか
何でもけっこうですので、一言お書き添えください。
………ほんとに、ほんとにお願いしますよぅ……（懇願）。
わたし頭を抱えちゃってるんですから。
参加していただける皆さまのために、今回は準備編として
「会場の描写及びスケジュール」の情報を取りまとめて
書き上げてみましたので、なるべくこれに沿ってお書きいただければ幸いです。
でも皆さまの想像力が、この会場を大きくはみ出てしまうような場合、
それはそれで大歓迎ですので、よろしくお願いいたします。
会場に用意したものは、
皆さまがどういうふうにご利用いただいてもけっこうです。
皆さまどうか、どうか楽しく遊んでくださいね。
　　　「会場の描写及びスケジュール」へ

それでは「Happy Birthday 2001」導入編です。
まあ前半は、いつものように由衣美日常物なので、すっ飛ばしていただいて、
後半の描写を参考にしていただけたら嬉しいです。
これでは情報が足りない、と思われたら、どうぞご自由に何でも付け足してください。
いつものようにダラダラ長くて、まことに申し訳ありません。
ここで一句。
　迷幹事　見てきたような　ウソを書き。
……って、俳句じゃないよ。「講釈師〜」のパクりだし。
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由衣美 (3月10日（土）14時47分48秒)
ごめんなさい、バイト数計算を間違えて、
三回で送れるところを四回に分けてしまいました。
枠のむだ遣いを心からおわびいたします。
「Happy Birthday 2001」由衣美編　その１

うららかな春の午後。
だいぶん陽射しが暖かになってきました。
ちょっと風は強いですけど、
でもその風が優しい春の花の香りを運んできます。
街には、もう春休みに入った高校生や大学生たちの、
春らしい鮮やかでいて少し淡い色合いのファッションが、
それぞれにストリートを彩っています。
そんな風景は、名古屋でも東京でも同じなんだなぁって、
なんだか不思議な感動を覚えてしまいました。
まあ東京と違って、ファーストフードにてんむすバーガーがあったり、
駅の売店で普通チョコレートが並んでいるあたりに
ういろうが並んでぷるぷると風に揺れていたのには、
ちょっとびっくりしましたけど。
東京よりもひと足早めに、ここ名古屋では桜の花も咲き始めていました。

そんな名古屋の駅前に、
「ひーはー……」
「ほーへー……」
さわやかな春の風景をぶち壊しにする、くたぶれた情けない声をあげている、
大荷物を抱えてよたよた歩く二人連れ。
と、客観的に言いましたが、わたしと良平さんです。
「……来るんじゃなかった」
「まだ着いてもいないのに、ほらがんばってくださいよぉ、先輩」
えっと、「ぼく」相手だと、けっこうぼやくんですよね、この人。
あ、わたしはいま「初瀬由緒」（よしお、です。ゆいしょじゃなくて。
まあゆいしょって入力したほうが、百倍早く変換できますけどね）
モードなので、良平さんもいまは「上条先輩」です。
さすがに女の子モードのままで、
この大荷物を抱えて新幹線に乗る度胸は、まだ無いんです。
良平さんはいつものジーンズに、
黒の長そでのＴシャツにデニムのシャツを重ねて、
わたしは青のチェックのシャツと同系無地のトレーナーに
ベージュのコットンパンツ、足もとは二人ともスニーカーで、
ちょっと暑いかなって思ったけど念のためにコートを羽織っています。
ポカポカの陽気で案の定暑いですけど、
脱ぐとまた荷物が増えちゃうし、困りものです。
…って、別に男の時にどんな格好してるかなんて、知りたくはないですね。
ごめんなさい。
えっと、わたしの下着だけは、女の子モードなんですけどね。
バレない限り良平さんはそこまでは許してくれるんです。
別々にお仕事と大学に行ってる普段はともかく、今日は二人いっしょですから。
でも例によって混乱しそうなので、
ナレーションは女の子モードでお送りさせていただきます。
「うーんとこしょっと……！」
ほら。女の子の状態で、こんな掛け声で荷物をしょい直すわけにもいきません。
それに女の子だと、まあわたしは楽になるんだけど、
その分良平さんの荷物は増えちゃいます。
女の子相手だったらさりげなく自分の方の荷物を増やしてくれる人ですから。
だからこそ行き来は男モードでって思ったんです。
くすっ………。
う、変な声出して荷物を持ち直したら、笑われちゃったみたい。
風に乗ってひそやかな笑い声が聞こえました。
こころなしか「ぎゃー」とか「みゃー」とかいった
イントネーションが混ざって聞こえるざわめく雑踏の中から、
すっと一人の女の人が抜け出てきました。
うわ…視線、集まってる。きれいな人。
決して目立つ格好はしてないんです。むしろカジュアルっぽい感じ。
春っぽいグリーンとブラウンの明るいチェックのざっくりしたプルオーバーと、
少し明るめのブラウンの軽くタイトになったスカート。
可愛く微妙に覗いてる膝小僧から、
歩きやすそうなチョコブラウンのウォーキングシューズまでの間の、
ナチュラルカラーのストッキングに包まれた脚の線が、
大きく露出してるわけじゃないのにすごく視線を魅かれちゃう。
全体にブラウンっぽいトーンなのに、明るい春らしい雰囲気を醸し出してるんです。
長い髪を、軽くいかにも大ざっぱって言う感じに上げて束ねてるんだけど、
それがラフっぽいけど品よくまとまっていて、白いおでこときれいな眉の線とマッチしてる。
あ……視線を奪われてる人がもう一人います。
つんつん。
わたしは良平さんのわき腹をひじで叩きました。……もう。
そのきれいな人は、わたしたちの方に
軽いけどしっかりした足取りで近づいてきました。
「もしかして、初瀬さんですか?」
え、わたしに声を掛けてきた……ってことは、「空想デート」関係の方？
わたしはちょっとだけ、頷きます。
「はじめまして、数値フェチっ娘です」
その女性は、にっこり笑い、響きのいいアルトの声でそう言いました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「…え……フェチっ娘さま…？」
………ちょっと意外でした。
虚を突かれたときに、無意識に出た自分の声が
女の子のイントネーションだったことに、わたしはその時気づきませんでした。
「よかった…やっぱり、初瀬さんだったのね。
大荷物を抱えたかっこいい男性と、可愛い男の子のカップルだっていうから、
きっとそうだろうと思ったんだけど。…あ、今はカップルは変かしら」
そう言ってその女性、数値フェチっ娘さまは、もう一度微笑みます。
なんだか、これまで読ませていただいた描写や、知的な文章から
もっとかちっとした感じの、いかにも「美人秘書」っていう感じの方を想像してたんです。
でも初めてお目にかかったフェチっ娘さまは、
確かに知的な感じの容姿としゃべり方ですけど、想像よりも親しみやすいっていうか、
言ってよければ、可愛い感じのする方でした。
微笑んだときに少し細められた目の形が、
そんなときだけ子供っぽく見えて、すごく優しそうなんです。
ちょっとだけ、見とれちゃいました。ぼーっと。
わたしははっとして、
「あ！……すみませんっ……ゆ…由衣美ですっ！」
って言っちゃいました。
フェチっ娘さま、あわててそう言ったわたしに対して、
ちょっといたずらっぽくそのピンキッシュブラウンに彩られた唇に人さし指を当てました。
「こーら、せっかくわたしは”初瀬さん”って言ってるのに、
自分から大声で”由衣美です”はないでしょ？」
……し…しまった……。
……フェチっ娘さまに集まってた視線が、わたしの方にも注がれます。
「…ご、ごめんなさい……」
うううぅー……恥ずかしいよぉ。しょぼん。
「謝るようなことじゃないけど、………こちらの方が良平さんね？
やだ、わたしまで……ダメね、つい”良平さん”なんて」
そう言ったのは、きっとわたしの言い間違いをフォローしてくれたんだと思います。
「…えと……上条です」
ぼそっと良平さん、照れ照れ。
もう…美人には弱いんだから。
明日には全国から百人もの美女が集まるっていうのに、
今からこれじゃ先が思いやられます。
「数値フェチっ娘と申します。よろしくお願いします。
かねがねお話はうかがっております。
だからなんだかもうお知り合いみたいな気持ちで、
ごめんなさいね…つい、良平さん、なんて呼んでしまって」
良平さんのごとき輩に、そんなご丁寧に……。
ぐりぐり。
いてててて、考えを読まれたのかな……。
「い…い、いえいえいえっ。どーぞ何とでも呼んでください、
いつもこいつが有ること無いこと書きまくってまして…！」
…じゃないですね、この反応は。
照れ隠しに人をぐりぐりしないで欲しいなぁ。
それに有ること無いことって、
そりゃ、多少はフィクション要素は入ってるけど、
実物よりも素敵に描写してるつもりなんだぞー。
「ふふ、お話通りのすてきな方ですね」
うーむ。実物を見られたらがっかりされるかと思ったけど。
フェチっ娘さまという方は、お優しいからなんでしょうけど、
どうも人を過大評価なさる癖があるみたいです。
あんまり良平さんを甘やかさないでくださいね、つけ上がるから。

「Happy Birthday 2001」由衣美編　その１　続きへ

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