元になった由衣美さんの「Happy Birthday」を読む

ロマンス純子 (3月10日(土)17時03分07秒)
★アニト様及び、由衣美様、他の皆様
空想パーティーには、是非参加します。
が、その方法が未だにわからないんです。
鈍くさくて、ごめんなさい。
でも、明日はここへ覗けばわかるんですね。
楽しみにしています。




エロマン□純子 (3月10日(土)22時07分43秒)
■アニト様
お誕生日おめでとうございます。
うまくとはいかないですが、純子なりにHappiy Birthday2001に参加してみます。
一度に両方は無理ですので、
そして、ぼくは・・・の十五話は休ませていただきますことを、お許しください。
Happy Birthiday 2001 ロマンス純子編

これ以前 山崎アカリさんは・・・ 久仁子さんは・・・

新幹線が静岡駅を通り過ぎた。
ぼくは、去年のあの日、弟の祐二との忘れられない一夜を思い出し、苦笑を浮かべた。
(確か、あのときのぼくは、女子高生の姿で・・・)
あれから数日経って、祐二は静岡に帰っていった。
あの大原源蔵に殴られた、青痣だらけの顔が悲惨だった。
僕は今年のお正月にも実家に帰っていない。
従って、祐二ともずっと会っていなかった。
(逢わない方がいい・・・)
考えてみれば、あのことがあってから、ぼくはどんどん女になっていった。
大原源蔵・沙織父娘のこと。早苗とのこと。
そして、野上剛とのこと・・・。
去年の初夏に、祐二とのことがあってから、
この初春までに、通常の人には想像を絶するような経験をしてきた。
今のぼくは、どこから見ても、完全な女の子・・・。

由衣美さんから「招待状」があったのは、一週間前であった。
日頃、お世話になっている、アニト様の誕生パーティに参加してほしい
との招待状だった。
ぼくは、その会場に向かうため、新幹線で名古屋に向かっていた。

その頃 由衣美さんは・・・ 綾乃さんは・・・ 数値フェチっ娘さんは・・・

初めて逢うアニト様・・・。
(どんな男性なのだろうか?・・・)
東京駅のプラットホームで、野上が盛んにアニト様の存在を気にしていた。
(彼ったら、妬いているんだわ・・・)
名古屋ではどんな出会いがあるのだろうか・・・。
そういえば、ぼくの前の方の席では、唯奈さんともう一人の人物が談笑していた。
唯奈さんらしき女性が、この新幹線に乗ってきたときに、あの隣の人物が、
「アラ・・・ 唯奈ちゃん・・・」と、声をかけていたのだ。
(あの、メール交換している唯奈さんなのだろうか?、
純子と同様にアニト様のパーティーに参加しにいくのだろうか?・・・)
でも?・・・。
どう見ても唯奈さんの姿は、本物の女性にしか見えない。
ぼくは、その洗練された、紺のOL風スーツ姿に魅了されている。
ぼくの今の姿も、OL風の赤いスーツ?というより、お水系のお姉さん姿みたいだ・・・。
ぼくは、さっきから、唯奈さんらしき女性に声をかけようかどうか?迷っていた。
ドキドキしながら・・・。
そのとき、ぼくは背後で誰かの視線を感じた。

To Be Continued

この時 唯奈さんは・・・


エロマン□純子 (3月11日(日)20時29分42秒)
■アニト様
かなり盛り上がってますね。
それぞれの物語が、最後にはどうまとまるのか?それとも・・・。
初参加ですが、本当にいい企画だと思います。
■皆さん
皆さんの中に、こうやって混ぜて頂いて、大変感謝しています。
純子はどんどん膨らませていってしまうタイプなので、収拾がつかなくなっちゃうかも・・・。
唯奈さん、ちょっと計算を狂わしちゃってすいません。
ホテルでは・・・ どんなこと?
Happy Birthday 2001 ロマンス純子編(2)
名古屋駅に到着すると、
唯奈さんと安奈さんが、どうやって会場まで行こうかと聞いてきた。
唯奈さんも安奈さんも、どうやらタクシーで行きたいらしい。
でも、ぼくには気になることがあった。
新幹線の中で、ぼくはずっと後方から、誰かの視線を感じていた。
(あ、あいつだわ・・・、あの、ス、ストーカーめ・・・)
ぼくは、唯奈さんや安奈さんに迷惑をかけてはまずいと思い、
「ご、ごめんなさい、ちょっと寄り道してから行くわ・・・」
お二方は、なんだろう?と、訝しげな表情をしたが、そのままタクシーに乗り込んだ。
「会場では楽しみましょう!」 
唯奈さんが手を振った。
「夜も楽しみにしてるわ!」 
純子は、自分の言葉に赤面してしまった。
タクシーが出ていくと、ぼくは周囲を窺った。
こんなところまで着いて来られちゃたまんないわ。
(坂口徹・・・、あのストーカー野郎・・・)
考え事をしていると、誰かがポンと肩を叩いてきた。

ー 続く ー
■またまた皆さん
純子編を弄くっても構いませんよ。
そうやって、純子を困らせてください。
(坂口徹は、「そして・・・」の、今後の登場人物になります)




アニト (3月11日(日)23時11分49秒)
エロマン□純子へ
パーティの参加、とてもうれしく思っているよ。
>ぼくは、その洗練された、紺のOL風スーツ姿に魅了されている。
そう、純子は唯奈の物語を読み、このように唯奈を見、感じた。
逆にいえば純子もみんなから見られることになる。
これが空想パーティのおもしろさだよ。
何が起こるかの、とっても楽しみだねー。
(枠を確保するために2つの書き込みをまとめました)

もひとつ エロマン□純子へ
あまり複雑にしすぎると、パーティが始まる前にバテてしまうぞ。

みなさんへ
いよいよ空想パーティが始まりました。
着て行く服をあれこれ悩む人、誘い合わせて来る人、
ドキドキしながら(ドタバタの者もいますが)新幹線に乗り込む者、
それぞれの個性が表われていて、とても魅力的な物語です。
空想パーティはどこから参加しても(書き出しても)いいですし、
お好きな部分を1話だけでもかまいません。
これまで『空想デート』を読むだけのあなた、
この機会にパーティに参加して見ませんか?。
物語の中では誰もが主役になることができますよ。




エロマン□純子 (3月13日(火)11時51分09秒)
■アニト様
さて、Happy Birthday 2001の中で、
純子は初めてアニト様に逢えるんですよね?・・・。
それとも、思わぬ展開になって・・・。
■由衣美様
それぞれの物語を、まとめていくのは大変ですよね。
純子は、もう・・・。会場まで行って、お任せしたいわ。
■数値フェチっ娘様
フェチっ娘様と、どういう形で逢うことになるのでしょうか?
希望をメールしちゃおうかな? でも、そんな大胆なことは・・・。
■綾乃様
色々アドバイスありがとうございます。
制服? いいなあ・・・。純子も鞄の中には・・・なんてね。
■久仁子様
久仁子さんの存在感って凄いですよね・・・。
マイクロミニ?想像しただけで、もう。アカリさんだけですか?
■山崎アカリ様
いいなあ。久仁子さんと一緒で・・・。
でも、純子には唯奈さんがいるんですよ。
今晩は、4人で・・・。なんてね。
■唯奈様
今回は、色々迷惑ばかりで、ごめんなさい。
ホテルでは期待してるんだけど、どういう展開になるのかしらね。
■ゴン太様
みんなのアイドルゴン太さんに逢うの、とても楽しみです。
純子は、早苗を連れていって、
ゴン太さんをいじめちゃおうかと思ったけど・・・。やめました。
Happy Birthday 2001 ロマンス純子編その3
ぼくの肩をポンと叩いたのは、やはり坂口徹だった。
「やあ、奇遇だね。さっきから見てたんだけど、やっぱり純子ちゃんじゃないか・・・。
どこ、行くんだい?」
「・・・」
(なんて、わざとらしいんだ。東京からずっと着いて来たのだろうに)
「よかったら、お茶でもどうだい?」
「いえ、いいんです。急いでますので・・・」
「そうか、残念だなあ・・・」
「そんなに馴れ馴れしく話しかけないでください!」
ぼくは、ちょっと激しい口調で彼を詰った。
「きついなあ〜」
坂口は、手で頭をかきながら、戸惑った表情をした。
(本当に、この男のしつこさといったら・・・)
そのときだった。
「あらー、徹さん!」
一人の清楚な女の人が、坂口のところへ近づいて行った。
「おお、涼子。久しぶりだなあ・・・」
満面に笑みを浮かべた坂口は、その涼子という女性を抱き上げた。
その女性は、傍らにいるぼくを、訝しげな目で見ていた。
「ああ、こちらはね、ぼくの東京のガールフレンドで、純子ちゃんって言うんだ。
かわいい娘だろう・・・」
その涼子という女性は、しばらくぼくを見つめていたが、納得顔で、
「ああ、この娘が、例の? 本当に男の人なの?・・・」
ぼくは、何がなんだかわからなかった。
「純子ちゃん、こちらがね、僕の婚約者。片野涼子さんです!」
こんな、明るい表情の坂口は初めて見た。
「どうだい? 3人で食事でも?」
「いや、いいんです」
ぼくは、そう笑顔で返事をした。
考えてみれば、ぼくが坂口に笑顔を返すのは初めてのような気がする。
坂口は、べつに僕をつけてきたわけではなかった。
彼をストーカー扱いにしたのは、もしかしたら、ぼくの誤解かもしれない。
そう思うと、安心した。
そして、あの片野涼子という女性に嫉妬する、不思議な感情も・・・。
(ぼくが坂口を? そんなバカげたこと・・・)
ぼくは一人でタクシーに乗り込むと、
坂口徹と片野涼子に手を振って、名古屋駅を後にした。
さあ、ついに・・・。アニト様のバースディ・パーティだわ。
ぼくは期待に胸を膨らませている。

ー 続く ー
☆この後の展開は、皆さんに任せたいです。
書かねばならぬ展開が来れば、どうなるかな?
しばらく静観してますね。




アニト (3月13日(火)23時43分43秒)
エロマン□純子へ
もうすぐ純子と会えるわけだね。
パーティの進行をよく見ながら、「書かねばならぬ展開が来」たら、
純子が思い描いているわたし(アニト)像を書いてみなさい。
純子の願望を叶えてあげよう。




エロマン□純子 (3月18日(日)02時24分07秒)
■アニト様
ここのところ、順調に書き込みが出来て、大変嬉しく思っております。
ここでキャリアを積めば積むほど、
飽きてくるどころか、逆にどんどん楽しくなって参りました。
これも、アニト様をはじめ、皆さんのおかげですね。
まだまだ、ここの中では新参者の純子ですが、
本当にいい掲示板に出会えたと心から感じています。
これからも、益々頑張ります。
そして、春ですね・・・。 春は女の子になりたい欲求が強い季節です。
今度、女装お花見体験とか、上野オークラ(2階)体験とか書こうかな?
こんな風に、純子はこの掲示板にどんどんハマってます。お許しください。
■皆さま
Happy Birthday 2001 ・・・。
徐々に、そしてどんどん盛り上がってますね。
これから先、どんな展開になるのかしら? 
皆さんの出方も気になって・・・。
純子も、突然新キャラを出現させちゃったりして。
「そして、ぼくは彼女になった・・・」と、物語が絡んできちゃったなあ。
この物語は、「そして、ぼくは彼女になった・・・」の
9〜10ヶ月後の設定にしちゃったし、後からどうやって辻褄をあわそうかしら。
あっ! これはパーティーの前日という設定ですね。
Happy Birthday 2001 ロマンス純子編(その4)
ぼくは孤独だった・・・。
去年の初夏から、まるでジェットコースタームービーのような毎日だった。
ぼくの周囲はトラブルの連続だった。
おかげでぼくは、そんな経験をしていく上で、どんどん女の子になっていった。
みんながぼくのことを、「きれいだ!」とか「セクシーだね」とか言ってくれる。
ぼくは有頂天だった。
だって、普通に女の子の恰好をして、街を歩いていても
誰もぼくが「男」だということを気付かない。(気付かないフリ?)
そこらへんの女の子なんかにゃ、負けないわ。と、思っていた。
しかし、あの新幹線の中で見た、唯奈さんと安奈さんの姿。
(ぼくとは全然違う。完全な女性にしか見えないよお〜)
あのお二人は、その女性としての立ち居振る舞いが、
周囲の風景と何の違和感もなかった。
それに比べれば、ぼくなんて、常にオドオドしている。
ぼくは意識の中に、常に自分は本当は「男」だということがあった。
でもぼくが見たところ、あのお二人は、そんなことは全然気にしていないように見えた。
もう完全に、自分は「女」なんだと思い込んでいるように見えた。
その自信に満ちた彼女たちの姿に、ぼくは圧倒されていた。
(こんな自信のないぼくが、
あんな本物の女性みたいな人たちの中に入って大丈夫かしら? 
どう考えたって、とても無理・・・)
ぼくは完全に自信をなくしていた。
タクシーは、明日のパーティーの会場になる公園にたどり着いた。
明日の夜の宿泊所は決まっていた。唯奈さんと同じホテルだ。
でも、今晩の宿は決まっていない。
(どうしようかしら・・・)
ぼくは、公園内をブラブラ歩いていた。
唯奈さんだけじゃなく、まだまだ美しい方がいっぱいいるだろう。
こんなぼくなんて、絶対に目立たないに決まっている。
それに、どちらかというとシャイで、人見知りが激しい純子のこと、
浮いちゃうに決まっている。
ぼくは、考えれば考えるほど、怖じ気づいてきた。
(きっと、アニト様は、他の女の子?たちとの会話に忙しく、
純子のことなんか構ってくれるはずなんかないわ。
それどころか、大勢の中に埋もれて、純子の存在すら気付いてくれないかもしれない・・・)
どう考えたって、唯奈さんのような女性の前では、純子なんて霞んでしまうに決まっている。
完全に純子は自信喪失状態だった。
(もう、明日はやめて、帰っちゃおうかしら・・・)
「純子! なあ〜に、暗い顔してんのよ・・・」
「・・・」
驚いたことに、目の前には、あの大原沙織が笑顔で立っていた。
そして、その沙織の肩に手をまわして、寄り添うようにしているのは・・・。
懐かしい・・・。早苗だった。
「さなえ・・ さん」

ー 続く ー




アニト (3月18日(日)23時23分11秒)
もひとつ、エロマン□純子へ
純子も物語を書く楽しみを感じ取ったようでなによりだ。
今まで内に秘めていた願望を物語にする、
これは自分を解放することだとわたしは信じている。
純子の想いを、体験を、多くの人に伝えなさい。
それと、物語の中の純子にもこう伝えなさい。
「男」である「女」である前に「人」としての自信を持つように、と。




エロマン□純子 (3月20日(火)17時57分51秒)
■アニト様
昨日、新宿のニューハーフのお店に行ってきました。(ゲイバー)
彼女?たちの姿を見ていると、ムラムラと自分も女の子になりたく・・・。
春って、そういう季節なんです。31日の土曜日は女の子になろう。
■綾乃様
純子も綾乃さんのように、アニト様に褒められる奴隷になりたいわ。
ここから追放されそうになった(アニト様レス)って、本当ですか?
まだまだ新参者の純子と違って、先輩奴隷の方たちは、色々な歴史があるんですね。
純子はまだまだ・・・ですね。
■山崎アカリ様
アカリさんの書き込み読んでると、
どういうわけか、ピアノのある音楽教室を連想してしまいます。
なぜなんでしょうね?・・・。
お洒落なイメージが付きまとうアカリさんです。
それが、一転して久仁子さんと・・・。
■由衣美様
幹事さん、本当に御苦労様です。
純子の描写・・・。 外交辞令とわかっていても、嬉しいですね。
読みながら、赤面してしまいました。ありがとうございます。
■カオル様
店員として・・・。
その登場の意外性に、驚きました。そして感心しました。
どうぞ、また書き込んでくださいませ。
Happy Birthday 2001 ロマンス純子編(その5)
目の前には、大原沙織と、そしてその肩をやさしく抱くようにして、早苗が立っていた・・・。
「純子、暗い顔しちゃって、どうしたの?」
沙織は、相変わらず悪戯っぽい笑顔をする女の子だ。
早苗は?・・・。
早苗は、ぼくと視線を合わそうとしない。
(それも無理がないだろう。あの日から・・・、久しぶり)
「沙織と早苗、どうしてこんなとこにいるのよ?」
「ええ、だってここは早苗の実家のあるところだし・・・」
「・・・」
ぼくは早苗に目をやった。
早苗は照れくさそうに、横を向いている。
「さ、さなえさん・・・、久しぶりね」
ぼくは思い切って、早苗に声をかけた。
「え、あ、そ、そうだね・・・」
「なあ〜に、ふたりとも照れちゃって・・・」
ぼくと早苗のぎごちない会話に、沙織がチャチを入れた。
「純子ちゃん、明日ここで、アニト氏のパーティーがあるんでしょ?」
「・・・」
早苗の口から、アニト様の名前が出て、ぼくは驚いている。
「どうして? 早苗さん、アニト様を?・・・」
「あの人は、名古屋ではけっこう有名な人なんですよ。
純子ちゃんは、アニト氏と面識あるの?」
「い、いや、初めて会うんだけど・・・」
早苗は、疑い深そうな目で、ジーッとぼくの様子を窺っていた。
「そ、そう。そうならいいんだけど・・・」
「早苗さん、何を言いたいんです?」
「純子ちゃんには、野上さんていう、いい人がいるんだし・・・」
(あの、暑い夏の晩。ぼくと野上と、そして早苗は・・・)
「なあ〜に、ふたりして意味深な話ししてんのよ」
重苦しい雰囲気を、沙織が助け船を出してくれた。
「純子、これから暇?」
「え、ええ・・・、明日まで暇だけど」
「それじゃ、3人で食事でもしようよ。ね? 早苗もいいでしょ?」
「ところで、沙織さんと早苗さんは、また?」
(まるで恋人のような、沙織と早苗、どうしても気になるんだ・・・)
「あんたが、早苗をフったんでしょ。早苗はわたしのものだからね」
ぼくは、ホッとした。
早苗のことは、ずっと気になっていた。
ぼくと沙織と早苗の3人は、レストランで食事をした。
色々な話しが出た。
沙織とはときたま会うこともある。
しかし、早苗とは去年のあの夏の日から・・・。久しぶりだった。
高3だった沙織は、卒業式を終えたばかりで、この4月からは女子大生になる。
あの夏の日、傷心の早苗は、田舎へ帰ったという。
早苗の田舎は名古屋だったのだろう。
そして、早苗はこの4月から高2になる。
ぼくは大学3年になるのだ。
レストランの外を眺めると、もう夕方になろうとしていた。
「ねえ、ここの近くの、○○○ホテルに、きれいな女の人がいっぱいいたよ。
その女の人たちは、本当は男の人なんだって・・・。まるで純子みたいね」
沙織が、そんなことをいって、場を盛り上げようとしていた。
「あそこに泊まる女装者たちは、
明日のアニト氏のパーティーに参加する人たちなんですよ。
純子ちゃんも、あそこに泊まるの?」
「い、いや、まだ宿は決まっていないんです」
「あしたのパーティーに、私たちも見に行っていい?」
沙織が、興味深そうにそういった。
「だ、だめ! あ、あしたは・・・」
(明日は何が起こるかわからないんだ。見られたくない・・・)
「そう、残念ねえ・・・」
沙織はガッカリしていた。
「そろそろ、帰らなくちゃ・・・」
早苗が時計を見て言った。
「そうねえ。早苗のお家に招かれてるから・・・」
と、沙織。
「早苗さん、また、会いたいわね・・・」
「・・・」 
早苗は黙ったままだった。
なんとなく、切ない気分だった。
「それじゃ、純子 、東京でまた会おうね。明日は楽しんでね!」
しばらく街で時間を潰して、ぼくは○○○ホテルに入ってみた。
ホテル内をブラブラしていると・・・。
レストランで、ちょっとしたしたディナーをやっている女性のグループを見掛けた。
そこの中心には、ひときわ目を引く、紳士がいた・・・。
ぼくは、レストラン内に入ると、隅のカウンターに腰掛けた。
(あのグループは? そして、アニト様?・・・)
ぼくは衝撃をうけた。
紳士と、彼女らのグループは・・・。
信じられないくらいに美しく、そしてセクシーな女の子たちが、床で食事をしている。
(パンツが丸見えじゃない・・・)
ぼくは、完全に引いた! 
(異常だ!)
誰かが、「由衣美」といった。
「綾乃」という名前、そして「アカリ」・・・。
(間違いなく、明日の前夜祭のディナーをしている・・・)
ぼくは、カーッと顔が赤くなり、立ち上がると、そのレストランを出た。
“冗談じゃないわ! あんな仲間に入れるわけないわ!”
ぼくは、逃げるように、そのホテルを飛び出した。
“それに、みんな美しすぎる! 純子なんて、あんな中に入れるわけない!”
ぼくは、東京に帰ることを決心していた。
(アニト様のパーティーは、決して遊びじゃないんだわ・・・)
ぼくは、沙織の携帯に、電話を入れてみた。

ー 続く ー

その頃 由衣美さんは・・・・・ 綾乃さんは・・・
山崎アカリさんは・・ 美香さんは・・・

アニト (3月21日(水)00時22分18秒)
エロマン□純子へ
いいねー、新宿というところは。
下着だけでも身に着けて行けばよかったのに。(そうしたかい?)
もっともお姉さんたちはプロだから
純子の資質を見抜いてお店に勧誘されたかもしれないけれど。
いい季節だから大いに羽根を伸ばしなさい。
また体験報告を待っているよ。
わたしも・・・デートしてくれる人を募集していまーす。
ローマは1日にして成らず。
純子も日々を精一杯生きて「歴史」を作りなさい。




ロマンス純子 (4月4日(水)23時22分14秒)
■アニト様と、皆さんへ
大変ご無沙汰しています。
3月は年度末ということで、かなり忙しくしていました。
それと、会社を辞めてしまいたいと思うほど精神的に疲れて・・・。
全然、パソコンも開いていない状況でした。
やっと、落ち着いてきましたので、近日中に復帰します。
ご心配かけて(誰もしていない?)申し訳ありませんでした。
純子は、また、元気に週末に書き込みます。
アニト様、日曜日までにメールします。
美香さん、純子を好きなように書いてください。(歓迎です)




アニト (4月4日(水)23時45分34秒)
エロマン□純子へ
それでもわたしの奴隷かい?。
言い訳をするためにこの掲示板があるのではない。
物語がない上に、愛奴称を書き忘れている。
純子にとって『空想デート』とは何なのか、考えてみなさい。
キビシイことを書いたが、笑顔での復活とメールを待っているよ。




エロマン□純子 (4月8日(日)00時12分54秒)
■アニト様
前回は、愛奴称の書き忘れ、
そして個人的な弁解に、この掲示板を利用して申し訳ありませんでした。
アニト様の奴隷として失格ですね。深く反省しています。
今日、上野の方に行ってきました。(男性バージョンです)
あの上野オークラ(2F)の裏、不忍池の辺りに、少人数の女装者グループがいました。
やっぱり、すごい目立ちますね。
東京は、うっすら汗をかくような暑い一日でした。
■皆さま
エロマン□純子、物語の書き込み再開致します。
メールくれた方々、この場を借りて御礼いたします。
Happy Birthday 2001(純子編)。まだパーテイー前夜です。
遅れをとっています。申し訳ありません。
Happy Birthday 2001 (ロマンス純子編・その6)
★パーティー前夜
ぼくは逃げるようにホテルを飛び出した。
あんな変態的な行為ができるわけがない。
(パンツ丸見えで、床で食事をしていた・・)
ぼくは、これでも一応、アニト様の奴隷の端くれなのだ。
あのホテル内のお店で繰り広げられていた醜態。
そういう類の辱めを、ぼくだって受けるに決まっている。
なんたって奴隷なんだから。命令に背けるはずもないし・・・。
新幹線の中で見た、唯奈さんのナチュラルな美しさ。
その妖しくゾッとするような美くしさに度肝を抜かれ、
不覚にもスカートにテントを張ってしまったのを思い出した。
ぼくは、唯奈さんにそれを気づかれないよう、必死にその部分を隠していた。
そしてホテル内のお店で見た光景。
行っていたことは、間違いなく変態だ。
でも、みんな恐ろしくセクシーだった。
そんな中にぼくが入れるわけがない。全然、人種が違うんだ・・・。
ぼくは東京に帰る決意をしていた。
どういうわけか、ぼくは無意識に、沙織の携帯に電話を入れていた。
「もし、もし、・・・」
「あっ、さ、さおりね」
「ええ、誰?」
「じゅ、じゅんこです」
ぼくは、沙織と話しながら、思っていた。
(なんで、沙織に電話を入れたの?・・・)
悪魔の少女、大原沙織。
彼女は、あまりにも有名な女子高生だった。
父である大原源蔵の威光を借りた、単なる不良少女ではなかった。
恐ろしく美しく、そして頭の切れる女子高生だった。
彼女の前ではどんな不良も借りてきた猫同然だった。
正真正銘の、掛け値ナシのスケ番・・・。
そんなぼくも、彼女に酷い仕打ちを受けたことがある。
なのにぼくは、彼女を頼って、こうして電話をしている。
「明日のパーティー、参加するのやめようかと思って・・・」
「・・・」
「明日、東京に帰ろうかな。と、思って・・・」
「どうしたの、純子。そんなこと、どっちでもいいよ。どうしてわたしに?・・・」
「わからない。でも・・・」
「でも? 何よ?」
なんか、涙が溢れてきた。
沢村純子。つまり女としてのぼくには、相談相手がいなかったことに気付いたのだ。
悩みを相談する相手がいなかった。
大原源蔵の血を引いた沙織は、姉御肌の資質があるのだろう。
高校を卒業したばかりの沙織。
ぼくより二つも年下なのに、彼女に対して姉のような感情を抱いていた。
勿論、野上という恋人はいる。
かつての親友、野上剛は、いまでは親友ではなく恋人なのだ。
ぼくは彼に気に入られたくて、悩み事なんて話したことはなかった。
同じ同性として、ぼくには何でも話せる友達を欲しているのだろう。
女を演じると言うことは、疲れる部分もある。
そのとき、ぼくはふと、ある人物のことを思いだした。
アニト様・・・。
ネット上とはいえ、いつも女としてのぼくに、勇気を与えてくれたのは、
紛れもなくアニト様だった。
何でも、ぼくの悩みを聞いてくれ、よきアドバイスをしてくれた。
あのホテルの店で、セクシーな美女たちの奥の方に、一人の紳士がいたのを思い出した。
アニト様・・・。 
その独特な雰囲気。少々陰があって、クールな感じがした。
なんて表現したらいいのだろう? 
一言でいえば、ミステリアス。女?は、そんな神秘性に弱い。
(逢いたい。そして、一言でも話したい・・・)
東京に帰る決意をしたはずなのに、ぼくはどうしても、
アニト様に逢わぬまま帰ることが耐えられない気持ちになっていった。
「純子!! どうしたのよ。黙っちゃって・・・」
電話口から、沙織の声が聞こえてきた。
「ううん、なんでもない。やっぱり、明日参加する」
「・・・、変な純子!」
「今、早苗と一緒なんでしょ?」
「え、ええ、そうだけど・・・」
「明日の午前中に、3人で食事しようよ」
「うん、いいわよ」
ぼくは、その晩、小さなビジネスホテルで部屋を取り、一人寂しく眠りについた。
★パーティー当日
午前11時、ぼくは沙織、早苗とファミレスで待ち合わした。
「昨日の純子変だったよ・・・」と、沙織。
「ううん、ちょっと、色々あってね」
黙って聞いていた早苗が、突然口を開いた。
「あそこのホテルに行ったんでしょ?」
「・・・」
(まるで、ぼくの行動を知っているような口振りだ)
「実は、わたし、昨日あそこのホテルの前に通ったんですよ。
そしたら、純子と同じ女装の人に声をかけられたんですよ。
彼女たち、わたしのことを女装者と間違えたみたいで。
でも、すごくきれいな人たちばかりで、驚いたわ・・・」
早苗が女装者に間違えられるのは、わかるような気がする。
早苗は背が高いし、凛としているから。
でも、彼女はまだ高校一年の女子高生(春から二年)。
「そうなんですよ。みんなきれいな人たちばかりで、気後れして・・・」
「そう、でも、純子さんだって、そんなにひけは取らないわよ・・・」
お世辞と分かっていても、嬉しかった。
早苗にしては、珍しいお世辞だ。
「アニト様って、いるでしょ?」
「早苗、どうしてアニト様を知っているのよ?」
「え、名古屋じゃ、知る人は知る。有名な人なの・・・」
「早苗は、アニト様に会ったことあるの?」
「会ったというより、何度か見掛けたことはあるんですよ」
「・・・」
「あの人には、独特の魅力があるみたいで・・・、魔力っていうか・・・」
「ま、まりょく?」
「わたしが心配しているのは、純子には野上さんていう、素敵な彼がいるんだから、
あまり、あの人には近づかない方がいいんじゃないかと・・・」
ぼくは、早苗の言っていることがよくわからなかった。
そのあと、3人で色々お喋りをした。
沙織は東京に帰るという。早苗は名古屋駅まで送りにいくという。
「純子はどうするの?」
「やっぱり、パーティーに参加します!」
その瞬間、早苗は複雑な顔つきをした。
沙織は、「そう、じゃ、寂しいけど一人で東京に帰るわ」
三人は、ファミレスを出ると、タクシーをとめ、乗り込んだ。
名古屋に向かう途中に、パーティー会場になる公園がるのだ。
もう、ぼくは完全に覚悟を決めていた。
明るい顔で会場に乗り込もう。
会場に着くと、ぼくはタクシーを降りた。
「それじゃ、沙織、東京で会おうね」
「そうだね」
「早苗とも、また会えるよね? 東京にまた来るよね?」
早苗は、複雑そうな寂しそうな、なんとも不思議な笑顔を返してきた。
「それじゃ、バーイ!」
車は、沙織と早苗を乗せ、会場から去っていった。
そして、ぼくはパーティー会場に・・・。

※ このあとの純子の様子は、由衣美さんが書いてくれてます。
どんなことを書いても構いません。お任せします。
書かなくちゃならない流れになったら、続きを・・・? 書きます。

その後 由衣美さんと・・・


アニト (4月8日(日)23時10分07秒)
エロマン□純子へ
「Happy Birthday 2001(ロマンス純子編)」完結おめでとう。
とりあえずこれで一区切りとするが、続きを書きたくなったら
またいつでもどんな場面でもいいから参加しなさい。
その場合は(その7)から始めるように。
反省と誠意は充分に伝わってきたよ。
まだまだ奴隷として未熟ではあるが、
なにかあったら物語に託すなり、メールしなさい。

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