屋上 (3)
作:テンちゃん
<あ、、、ン、、いい、、かんじ、、、>
<スゴ、、イ、、こんな大きい、、、の、、、>
<なんか、、、変になっちゃいそう、、、>
<そんなシゴいちゃ、、イッちゃわないかな?、この人>
<うしろから、、、して、、ホラ、、>
「ンフフフ、、、みんなガマンできなくなってきたみた
いね、、、ホラ!、、ちゃんと立ちなよ!、、課長!」
うしろから青木に羽交い締めされる俺。その前に形のイ
イ尻が近づいてくる。
一度、ビュウっと刺すような風が屋上を通過する。
「ア!、、、ハん、、、か、課長の、、イイ、、」
「フフフ、、、そうでしょ?、、やっぱ『外』でするん
だったら<バック>よね、、、」
ネップリと丸い尻に収まった俺のサオ。中腰の姿勢で前
後に動くOL。うしろには青木。青木もクイクイと腰を使
う。操り人形のような俺。複数の尖った舌が胸を這う。
「ホ〜ラァ!、、もっと腰つかうのよ!、、そんなこと
じゃ『上司』失格よ、、、フフフ、、ハハハッ」
見ると視界に複数の尻。OL達の尻。みんな今か今かと
『バック』のかまえ。
きれいに等間隔に並んだ尻。今プレイしている子を先頭
に逆三角形、扇を広げたようにズラリと肉付きのイイお尻
が<整列>している。をこうして見ると組体操のよう。上空
から見たらさぞや美しいだろう。
対する俺。まるで種馬状態。そして、、、、、、限界。
「そ、んな、、うごいた、、かふぅ!、、、、クゥ」
ドクぅ、、、どくゥ、、、ドピゥ!、、、、ドピッ!
「はい〜!、、イッたね!、、、じゃ、、次!、、」
足元から崩れそうな俺をむりやり立たせる青木。赤く塗
られた青木のマニキュアが俺の胸を這う。<次>の尻がゆっ
くり接近してくる。パタパタとOLの制服がはためいてい
る。後藤の尻は遥か向こう。
不意に屋上のドアからツーピースを着た大柄な男性が姿
をあらわした。
<ね?、、アレって、、、し、社長じゃない!?、、>
<え〜っ!!、、、、ウッソぉ!!?>
<はじめて見た〜!、、、、>
「しゃ、社長よ!!、、み、みんな服着てっ!、、、」
俺も慌てふためき素早くズポンをはく。上着を着る。身
だしなみを整える。
結婚した当時の朝、遅刻しそうなとき身についた技。こ
こで生きる。
「おやおや、、君達、、こんな所で何をしてるんだね?
、、、ん?、、清水クンじゃあないか!!、、いやいや、
いい所で会った!、実はね、、数年前キミが着手したプロ
ジェクト、そう!、、アレがド〜ンと軌道に乗ってねぇ!
、、、今はナニもしてないと聞いているが?、、良かった
らまた我が社で、、、いや!、、もちろん以前以上の席を
用意させてもらうよ!、、はじめは開発部長などでどうだ
ろう?、、ん?ナニか不満でもアルのかね?、、」
!!??????、、、え?、、なに?、、、は?
か、会社、、、かいしゃ、、カイシャに、、、戻れるの
か?、、、そういうふうに聞こえる。
「ん〜、、突然でビックリするのも無理はないかもしれ
んが、、、いや、、是非キミの能力をもう一度我が社に使
ってもらいたい!、、当時、私も君に対するアリもしない
『風評』に惑わされ、、、、バカなことをしたモンだと今
でも思ってる、、まぁ、、無理にとは言わないが、、」
「い、いや!、、社長、、、わ、私にそのようなポスト
など、、、ありがとうございます、、、た、ただ、、、ひ
、一つだけお願いがあるのですが、、、」
「ん?、、なんだね?、、」
「<女子社員>を初めから、、、つまり、、有能な部下に
入れ換えたいのですが、、、、」
「??、、そんなことかね?、、けっこう!けっこう!
その辺の人事はキミに任せるよ、、では早速シタに来ても
らえるかな、、、色々手続きもあることだし、、、ホラ!
君達もこんな所で油を売ってないでサッサと帰るんだぞ!
、、しかし、、いやぁ、たまには屋上に来てみるものだな
、、どんな宝が落ちてるかわからん、、、っうっはっはっ
はっはっは!!」
課長の肩に手をやりながら去っていく社長。
OL一同が新喜劇よろしく全員ズッコケル。
青木と後藤がセ〜ノ!とかけ声をかける。
「どないやねんっ!!」
はっぴーえんど
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