十二妹絶望物語

第15話

「やめてええぇぇぇ!!」

 鈴凛の悲鳴にも関わらず、勝沼の唾液で濡れた下着越しに、熱く硬いモノが擦りつけられるのが感じられた。

「い、いやっ! いやぁっ!」

そのおぞましい感触に、鈴凛はいやいやと首を左右に振る。

「くっくっ……ここまで来てやめる奴がいるはずないだろう」

ぐいっ

 拘束された鈴凛の身体をうつ伏せでこちらに尻を向けるような格好で押さえつけると、ぐちょぐちょになった下着を一気に膝の辺りまでずり下ろした。

「あぁっ」

 透けて見えるほど唾液で濡れた下着の感触も気持ち悪かったが、それが取り払われるとお尻とあそこが直接外気に晒された。下着越しに付けられた唾液で濡れた素肌が風にすぅっとなると鳥肌がたつ。加えて、視界を封じられた上、体勢からも勝沼の方を窺うことはできなかったが、それでもその視線が晒された秘部に集中しているのが感じられる。目隠しされた顔が真っ赤に染まっていた。

「じゃあ、貫通式といくか」

 ぐいっと鈴凛の身体はベッドの上に押し付けられ、自然お尻を突き出すような格好になってしまう。その上からのしかかるようにして勝沼は一物の照準を合わせた。

ぴとっ

 唾液で少し湿っただけの入り口に、先走りの汁を溢れさせた一物の先端が触れる。

「お、お願いっ! 許して!」

 まさかそんな言葉に従うはずもなかったが、勝沼の一物は入り口に触れたところで侵入を一度止めた。

ぬるっ、ぬちゃっ……

 決定的な瞬間を先送りにし、恐怖心を煽るかのように亀頭で入り口を何度もなぞっていく。そういう心理的な目的とはまた別に、いくらなんでも潤滑液が少なすぎるために先走りの汁で馴染ませようという意図も勝沼にはあった。

ぐっ……

 しかしそれもわずかな時間のことで、あらためて侵入をするべく一物の照準を修正・固定した。

「さあ、これでおまえも処女喪失だ!」

「ぎゃあああああぁぁ!」

めりめり……

固い処女口をこじあけるように勝沼の一物が押し進んでいく。やはりまだ潤滑液が不足していたか、突き入れる勝沼自身にも少し痛みがある。

ぶつっ

 亀頭が鈴凛の中に全て没入し、さらに少し進んだところで、そんな音が聞こえたような気がして、一物の先端が何かを破り貫いた。

「あああああああ!!」

 激痛とショックで、鈴凛は身体中の全ての息を吐き出すような叫びを上げる。一物が半ば埋まった結合部からは一筋の血が溢れ流れた。

 しかし、無情にも勝沼の動きはそれでも止まらなかった。最後の障害となっていた膜が破れたためにそのまま根元まで一物を鈴凛の中に埋め込んでいく。

「どうだ? 処女喪失の感想は?」

 背中に覆い被さるようにしてガーゼと包帯に覆われた耳元に囁きかけてやるが、鈴凛の耳には入っていないようだった。

 目隠しのために残念ながら表情はわかりにくいが、ぱくぱくと口が人形のように開閉しているのが見える。勝沼はそれを見ながらすぐに抽送を開始した。

ずっ……

 破瓜の血を纏ってまだらになった一物を先端近くまで引き出す。できたばかりの傷口を擦られるような行為に、鈴凛の顔が歪む。

ずんっ

 そして、勢いをつけて一気に再び鈴凛の最奥を突き上げる。

「ううっ」

 鈴凛の口からうめきが漏れる。叩きつけられた腰の反動で鈴凛の身体がシーツの上を微妙にずり上がった。

ずっ……ずんっ……ずっ……

「うっ……ううっ……ぁっ……」

 何度もそれが繰り返され、突かれるたびに鈴凛は苦痛の声を上げる。その間隔も次第に短くなっていき、結合部の辺りは溢れ出た血が飛び散っていた。

ぎゅっ

「はうっ!」

 それだけに留まらず、勝沼の手が伸びて、背後から鈴凛の胸の膨らみを掴んだ。

「い、痛い……痛いよぅ……」

 胸を強く掴まれ、鈴凛は再び嗚咽を漏らした。さらに親指と人差し指を使って乳首を握り潰すと、

「あぎゃあああぁぁ!」

 どこに残っていたのか、大きな悲鳴が上がった。同時にぎゅっと一際強く狭い膣が勝沼の一物を締めつける。

「うっ……!」

 その刺激に危うく精を漏らしそうになって、勝沼は快感のうめきを漏らした。

「いいぞ……このままおまえの膣内に俺の液をたっぷりと放出してやるからな……」

 そう言ってますます腰の動きをペースアップさせていく。

ずっ、ずちゅっ、ずちゅっ……

 あまり濡れていない粘膜を何回も乱暴に擦られたことでどこか傷ついたのか、激しくぶつかる結合部からは、破瓜のせいだけとは思えないほどの血が溢れ出した。

「ぐっ……ゃっ……!」

 腰がぶつけられるたびにその血は飛び散り、鈴凛の太ももを点々と紅く染めていった。

「はっ……はっ……はっ……」

 激しい動きに勝沼の息も上がり、一物も限界に近づいていた。

「ようし、出すぞ! 膣の一番奥にたっぷりと射精してやるからな!」

「い、いやっ! それだけは! 膣内で出すのだけは許して! お願いだからっ!」

 勝沼の言葉は、犯されてしまったことで諦観に囚われかかっていた鈴凛の意識を引き戻し、鈴凛は必死で背後の見えない陵辱者に懇願した。

 しかし、勝沼はまるで意に介さず、一際動きを大きくすると、鈴凛の膣の一番奥まで一物を突き入れていった。

「お、お願いっ! やめてっ!」

 自分の奥でひくひくと締めつけられて快感に震える一物が感じられて、鈴凛の懇願は悲鳴混じりになった。

 次の瞬間、

びゅっ、びゅるっ、びゅるるっ……

「いやああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 亀頭が一旦膨らんだかと思うと、奥の壁に叩きつけるような勢いで勝沼は射精していた。大量の白濁液が狭い膣内をあっという間に満たしていく。

どぷっ……

 勝沼がまだ十分な硬さを残した一物を鈴凛の膣から引き抜くと、一気に大量のピンク色に濁った液体が溢れ出してきた。

「ああぁぁ……」

 破瓜の傷に精液が沁みて小さくない痛みがあるはずだが、鈴凛はそんなものを感じることができなかった。絶望に意識を呑み込まれて、そのまま気を失っていた。

「……気を失ったか」

 続けてもう1回、やろうと思えばできたが、勝沼はそう呟くとティッシュを取って一物の後始末を始めた。


「さて、と……」

 後始末を終えて、服も元通り着た勝沼は、鈴凛を監禁部屋へ運ぶために古手川を呼ぼうと、ポケットのベルに手を伸ばした。

チリ――ン

 ベルを鳴らすと、すぐに古手川がドアをすり抜けて姿を見せた。

「お呼びでしょうか? おぼっちゃま」

「こいつを監禁部屋に運んで…………いや、」

 いつものように命令しかけて、勝沼はふと思いついた。

「四葉はどうしてる?」

 昨日犯して、すでに監禁部屋に運ばせた四葉の様子を尋ねてみる。

「もちろん、監禁部屋に繋いであります。まだかなり元気があるようですな」

「そうか。なら……」

 勝沼は古手川に指示を出した。その内容は普段とほとんど変わりなかったが、今回は勝沼も古手川と一緒に監禁部屋へ向かって行った。


「……では、ここで」

 監禁部屋の前まで来たところで、古手川はそう言ってとり憑いていた鈴凛の身体から離れた。一応性交の後始末はして下着姿にされている鈴凛の身体は、そのまま意識がない状態で勝沼の腕に抱えられた。

ギィ……

 鈴凛の身体を抱えて、勝沼は監禁部屋の扉を開けた。もちろん、四葉に正体がバレてしまわないように変装をしている。あまり凝った変装は前回で懲りているので今回は覆面だけだが、暗い監禁部屋ではそれで十分だと考えられた。

「チェ、チェキッ!?」

ジャラッ……

 中にいた四葉が驚いて身じろぎし、首輪の鎖が鳴った。下着姿で両腕で自分の身体を抱えるようにしゃがみこんでいた四葉は、こちらを睨みつけるようにして見ていたが、まだ勝沼に抱えられた鈴凛の存在には気づいていないようだった。

「ま、また四葉にヒドイことするつもりデスカッ!? こんなことしててもすぐに兄チャマか誰かが助けに来てくれるはずデス! 四葉を解放して逃げるなら今のうちデス!」

 しかし、昨日の陵辱の記憶は心身ともにはっきり残っているのか、その声も身体も微妙に震えていて、せっかくの言葉も説得力に欠けていた。

「何を今さら……第一、おまえの“兄チャマ”は来てくれなかったじゃないか。昨日のことをもう忘れたのか?」

 一日でかなり立ち直ったように見えるが、所詮は虚勢。それはそれで面白い。

「今日はおまえの仲間を連れてきてやっただけだ、安心しろ」

 しかし、これを見せられてもその虚勢を保てるかどうか。

 勝沼は四葉の横に鈴凛の身体を下ろした。そこで初めて四葉は勝沼が別の人間を抱えていたことに気づいた。

「よ、四葉以外にも……?」

 四葉の驚きは小さくないものだったが、まだそれが誰かまではわかっていないようだった。まだ目隠しは残したままのため、この暗い中では見分けがつかないのか、まさか自分の知っている人間だとはそもそも考えてもいないせいなのか。

ガチャッ

 意識を失ったままの鈴凛の首に、しっかりと首輪を嵌める。そして、さすがにもう必要なくなった目隠しを取り外してやった。

「り、鈴凛ちゃん!?」

 四葉の口から、信じられないといった驚きの声が上がった。

「鈴凛ちゃん! 大丈夫デスか? 鈴凛ちゃん!」

 四葉が何度も呼びかけるが、鈴凛は目覚める様子がない。犯されたショックが大きすぎて、まだ意識の深い部分で覚醒を拒絶しているようだった。

「鈴凛ちゃんに何をしたデスカッ!?」

 顔を蒼白にして四葉は震える声で言った。

「さあ。それは自分もよく知ってるんじゃないか?」

 勝沼はそう言うと、懐からからコンビニのおにぎり2つとペットボトルの水を取り出した。

「食事だ」

 とだけ言うと、勝沼の言葉を聞いて呆然となった四葉を置いて立ち上がり、監禁部屋を出て行った。



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