十二妹絶望物語

第11話

 突然のことに、四葉の思考は一瞬停止していた。

 男が達すればどんなことが起こるのか、知識としては知らないわけでもなかったが、実際に目にしたことはなかった。

 そのために今のが一体なんだったのかを理解するのが遅れたのだ。

「チェキ―――ッ!!」

 1テンポ遅れて精液を自分の顔にぶち撒けられたと悟った四葉の悲鳴が上がる。

 だが、それは失敗だった。

 声を出すために開いた唇の隙間に、鼻先や口の周りに放たれた精液が流れ込んだのだ。

 一物を口に含んだときとはまた違う、生臭いような味と臭いが口中に広がっていく。

「うぇっ……ぺっ……ぺっ……」

 たまらず四葉は慌ててそれを吐き出そうとしたのだが、口を開けば後から後から垂れてきた白濁液が流れ込んできてしまう。

 さらには、もっと上、額の方にかけられた精液がまぶたの上に流れ落ちてきて、目を開けていられなくなってしまった。

「〜〜〜〜っ」

 口を開けばまた精液が流れ込んできてしまうために、唇をぎゅっと閉じたまま声にならない悲鳴を上げる。

 まぶたも閉じて目が痛くならないようにして、手の甲を使ってその顔にかけられた大量の精液を拭おうとするのだが、結果としては粘り気のあるその液体をかえって顔中に塗り広げているように勝沼からは見えるだけだった。

 そんな姿を見ている勝沼の股間の一物は、まだまだ萎える様子を見せず自己主張をしている。

 勝沼にはその主張を退けるつもりも必要もどこにもなかった。

ガッ

 精液を拭おうとしていた四葉の手首を掴んで、動きを止める。

「本番はこれからだ!」

 精液塗れの顔のまま、四葉は再びベッドの上に押し倒されてしまった。

「チェ、チェキ――! く、口でしたら許してくれるって約束だったはずデス!」

 四葉は抵抗しようとするが、すでにがっちり押さえられてしまっていて、暴れようにも暴れることができなかった。

 ろくに目も開けることができない状態だった上、勝沼の言葉を信じてもう終わったとばかり思っていたのも、初めの反応を遅らせてしまっていた。

「誰が今さらやめるか! だいたい、俺は満足できたら許してやるって言っただろうが。俺はまだまだ満足できてないぞ、ホラ」

 押し倒したときにスカートが捲れ、覗いていた下着越しに、固いものがつんつんと当たっていた。

「チェキ〜〜〜!!」

 ナイフで作られた服の裂け目から、勝沼の手が侵入してブラ越しに激しくまさぐってくる。

 まだ未成熟な膨らみを、形が歪んでしまうほどの強さできつく揉みしだく。

「っ……」

 精液塗れの四葉の顔に苦痛が浮かんだが、勝沼の手の動きは止まらない。

 カップの中にも手を差し入れてきて、搾り出すようにして突き出させた乳首を、親指と人差し指の爪できゅっと摘んだ。

「きゃぅっ!」

 その強烈な刺激に、四葉の口から奇声が飛び出す。

「きゅっ……きゃぅっ……!」

 その反応を面白がるようにさらに2度、3度と左右の乳首を交互に摘んでから、不意に勝沼はカップの中から一旦手を引いた。

 四葉を押さえていた方の手を使って、その身体を少しだけ浮かせる。

 そして胸をまさぐっていた方の手は、服の中で背中の側へと廻された。

プツッ

 ホックに指がかかり、あっさりと外される。

 そのまま、するっとブラジャーは服の中から抜き取られてしまった。

「チェ、チェキッ……」

 さっきと同様、両手は頭の上でまとめて押さえられていたのだが、勝沼はその抜き取ったブラを使って手首を縛ってしまった。

 両手の自由を完全に奪ってしまうことで余裕のできた勝沼の手は、胸だけでなく、いよいよ下半身にも伸びていった。

 まずは、スカートをさらに捲り上げて、おもらしをした下着を露出させる。

「チェキ! チェキ―――ッ!!」

 早速、四葉から抗議の悲鳴が上がるが、勝沼はそれを当然に無視した。

 邪魔な物のなくなった胸を再びまさぐっていた手も下半身に移し、勝沼は両手で下着の縁に手をかけた。

 漏らした尿が下着全体に浸透してしまったのか、指先に湿った感触がある。

ずるっ

 構わずそのまま指に力をこめると、水分を含んでやや重くなっていた下着を、一気に膝の下まで引き下ろした。

 尿で湿った下半身が外気に晒され、ス――ッという感覚が四葉を襲う。

「チェキ―――――ッ!!」

 大事な部分が勝沼の目に晒されてしまったことを悟り、今までで最大の叫びが部屋に響き渡った。

 勝沼は下着をそのままさらに引き下ろし、片方の足から抜いてしまうと、反対の足首に絡まったまま、足の間に膝を割り入れて、脚を閉じられなくした。

 そして両の足首をそれぞれに掴むと、強引に大きく左右に開脚させた。

「チェ――キ―――ッ!!」

 秘所を完全に露わにされて、ますます四葉の叫びもヒートアップする。

 悲鳴を聞くのは基本的に嫌いではないが、いい加減うんざりしてきた勝沼は、四葉の足首に絡まっていた下着を外すと、

「チェキチェキとうるさい! 黙っていろ!」

 丸まった状態のそれをそのまま四葉の叫び続ける口の中に捻じ込んでしまった。

「むぐ〜っ」

 口一杯に含まされた下着から、染み込んでいた自分の尿の味が広がる。

 嫌悪に吐き出そうとするが、口を動かそうとすると、かえって下着を噛みしめるような格好となってますます尿の味が口の中に溢れてくる。

 これ以上尿の味を味わうまいとすれば、開いたままの口を極力そのままで下着を噛んでしまわないようにするしかなかった。

ぬるっ

「んんっ!」

 しかし、秘裂を奇妙な感触に襲われると、思わず声を上げようとして下着を噛んでしまう。

 精液が眼の中に流れ込まないよう注意しつつ薄く眼を開けて見ると、四葉の両脚を左右に抱え込んだ勝沼が、覆面の下半分を捲り上げて、両腿の間に顔を埋めていた。

 四葉が感じたのは、勝沼の舌の感触だった。

 舌先に肌に残った尿の味が当たるが、さして気にする様子も見せず、勝沼は舌を這わせ続ける。

「うぅ、うんっ!」

 四葉が下着で塞がれた口の奥でうめくたびに、下着に沁み込んでいた尿が口中に溢れ出す。入れ替わりに四葉の口の中から溢れ出した唾液が下着に吸い取られる。それが勝沼が舌を這わせている間ずっと、四葉の口の中で繰り返されていた。

ぬっ……ぬちゃっ……

 しかし、勝沼の愛撫には嫌悪しか感じないのか、時間をかけていても四葉の中が濡れてくる様子はほとんど見られなかった。

 仕方なく、勝沼は大量の唾液を舌に乗せて、四葉の秘裂にすり込んでいった。

 四葉の股間が唾液でベトベトになったところでようやく勝沼は顔を離したが、自分の口の周りも同じようにベトベトになっていたためぐぃっと拭ってから覆面を元通りにする。

ぐいっ

 四葉の脚がしっかりと抱え直され、さっきまでよりまた少し大きく広げられる。

 その状態で勝沼の方に身体全体を引き寄せられ、一物の照準が四葉の唾液で濡れた秘裂に合わせられた。

「むぐぅ〜〜!!」

 ぴたりと亀頭の先端が入り口に押し当てられると、四葉の口から絶望の声がこぼれた。
「さあ、これでいよいよおまえも処女ともお別れだ!」

 勝沼はそう言ってゆっくりと腰を突き出していった。

ぐぃっ……

 秘唇を押し広げて、徐々に一物が四葉の中へと埋まっていく。

 だが、舌で秘裂にすり込んだ勝沼の唾液と、先ほどのフェラチオで一物にまぶされた四葉の唾液と先端から溢れ出した粘液だけでは入り口より奥は潤滑液としては足りないのか、ちょうど処女膜の手前辺りで一旦進みが止まってしまった。

「ん〜〜!」

 そのため、まだ決定的な事態は訪れていないというのに、四葉の口からはうめきが溢れ続けている。

 肉体的な痛みよりも、正体のわからない男に処女を散らされることへの精神的な苦痛が四葉を襲っているのだ。

 だが、それもすぐに現実の痛みが押し流していく。

ミリミリッ……

 動きが止まったのはわずかな時間のことで、勝沼は力を込めてじりじりと無理矢理さらに奥へと一物を進めて行こうとしていた。

「んんぅ〜〜っ!」

 身体を中から引き裂かれていくような痛みに、四葉の瞳の奥から涙が湧き出す。

 あっという間にまぶたを溢れ、涙の筋を顔に作ってつぅっと流れていく。

 そして、唐突にその瞬間はやって来た。

ぷつっ

 実際にそんな音がしたわけではないが、処女の証でもある最後の抵抗が亀頭で突き破られた。

 無理矢理割り広げて進んでいった膣内はほぼ密着状態だったが、ごくわずかな隙間から滲み出してきた鮮血が、やがて一本の細い糸となって四葉の太ももを流れ落ちた。

「んんんんん――――っ!!」

 激痛にも、口を塞がれた四葉はくぐもった悲鳴しか上げることができない。顔を激しく左右に振り、涙を辺りに飛び散らせた。

 膜を突き破ってしまったあとは頑健な抵抗はもうなく、一物は根元まで四葉の中に埋めることができた。

「動くぞ」

 そう言って、一物をゆっくり今度は四葉の中から引き出していく。

 半分ほど引き抜いて一物が再びその姿を見せたが、その表面には処女膜を突き破ったときの血でうっすらと染まっていた。

 征服の証をこの目で見て、勝沼は満足げににやりと薄く笑うと、またそれを四葉の中へとゆっくり突き入れていく。

 奥まで埋まると、また亀頭だけが中にひっかかるくらいまで引き出す。

 その繰り返し。

 狭い上に、潤滑液が不足しているために、速く動かそうにもそれは難しかった。

 ゆっくりと腰を動かし続けながら、勝沼は右手を再び四葉の服の中へと差し入れていく。

「んっ……んんっ……」

 勝沼の一物が中で動き続けているためにすぐに激しい痛みがぶり返すのか、断続的に四葉のうめきが下着の奥から漏れる。

 だが、勝沼の指先が胸の膨らみに触れると、その声音も微妙に変化した。

 さっきまでとはタッチを変えて、本気で四葉の快感を引き出すための激しく、それでいて優しさもあるような動きだった。

 初めはあえて中心を避けて、膨らみ全体をじっくりと揉み込んでから、そのなだらかな山の頂に指先が伸びる。

 その先端は、先ほど勝沼に何度も摘まれていたこともあって、充血して固く張り詰めていた。

かりっ

 軽く引っかくように、勝沼の爪先がその神経が集中した突起をかすめる。

「んんむぅっ!」

 その刺激で四葉の口から大きなうめきが溢れ、身体が一瞬跳ねた。

 今度は、反対側の乳首も同じように。

びくんっ

「んむぅっ!」

 やはり面白い反応を返してくれる。

 これが効いたのか、膣粘膜を傷付けられないための自己防衛本能か、一物を出し入れする秘裂にようやく少量の分泌液が感じられ始めた。

 滑らかに動かせるようになってくると当然、勝沼の動きも激しくなってくる。

「どうだ? そろそろ痛みも和らいで、少しはよくなってきたか?」

 動き方も今までの単調な抜き差しから、微妙に角度を変えたりなどの変化を出しながら勝沼が問う。

「んん〜っ」

 四葉はそれを否定していやいやするように首を左右に振る。

「そうか? おまえの中は狭いんで、俺の方はかなりいい感じだがな」

 腰の動きがますます激しくなっていく。

 やたらきついだけだった四葉の膣内が、分泌液で適度な締めつけに変わってきた証拠だった。

 同時に、勝沼の息もそろそろ上がってきた。

 今日は鞠絵、四葉とほぼ連続で犯し続け、これが合計4発目だ。特別に絶倫というわけでもないこの身体では、おそらくこれで最後だろう。

「もうすぐだ。もうすぐ、出してやるからな」

 限界が近いことを悟った勝沼は、そう言って、ラストスパートをかけ始めた。

「んん! んんむぅ〜〜!」

 勝沼が自分の膣内で射精しようとしていることに気づいて、四葉は必死に制止の声を出そうとしたが、猿轡がわりの下着を吐き出すことができなかった。

 犯されるだけに終わらず、膣内射精までされることを考えて、顔色が蒼白に硬直する。

 拘束された身体を無理に捻ってでも勝沼から逃れようとしたが、すでに遅かった。

「うぉっ!」

 四葉の動きが逆に最後の引き金になったのか、勝沼は逃れようとする四葉の腰を掴んで最後の一突きを見舞った。

 そして、深々と刺さった四葉の奥で一物が弾ける。

びゅっ、びゅるっ……びゅるっ……どぷっ、どぴゅっ……

 四葉の一番奥で何度も射精が行われ、そのたびに精液が輸精管を通って亀頭の先から四葉の中に流し込まれていった。

「んん……」

 か細い絶望の声を最後に漏らし、四葉の身体はがくりと脱力した。

ごぷっ

 勝沼が満足して萎え始めた一物を引き抜くと、開通した穴はすぐには閉じず、中から破瓜の血と混じってピンク色がかった精液を溢れ出させた。

「ふぅっ」

 勝沼はコトを終えて覆面を剥ぎ取ると、一物の後始末をしながら意識を失った四葉を見下ろした。

 改めて見てみると、かなりの状態だった。

 顔はさきに射精されて乾き始めていた精液が涙と涎でまた溶けてどろどろ。自分が漏らしたおしっこが染み込んだ下着を猿轡として咥えさせられ、手も同じく自分のブラジャーを使って縛られている。服は胸の部分が大きく裂かれ、その裂け目からきつく握られ指の跡がついた胸が覗く。下腹部からは破瓜の血と一緒に膣内で射精された精液が流れ続ける。

 眼を虚ろにして倒れているその姿は、まるで壊れた人形だった。

チリーン

 後始末をした勝沼が呼び鈴を鳴らすと、すぐに古手川が現れた。

「お呼びでしょうか? おぼっちゃま」

「こいつを、監禁部屋に戻しておいてくれ」

「はい。かしこまりました」

 そう言って、古手川は意識を失った四葉にとり憑いていく。

「……では、失礼します」

 四葉の声と姿でそう言うと、古手川は部屋を出て行った。

(しかし……)

 勝沼はそれを見送ったあと、自分の姿や床に放った覆面などを見て思った。

(やはり、この格好ではやりにくい。次はまた別の方法でも考えるか)




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