ユウキ(9月22日(金)23時41分49秒)
今日は書き込みないんですね・・・。こんな日もあるんだ(@o@)
さて、綾乃さんのお誕生日を祝して。
また、僕を出演させていただいた「お礼参り」(笑)も兼ねて・・・
書かせていただきたいと思います・・・(にやり)
≪綾乃さんの許可は頂いています≫
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「綾乃17歳京都編 ユウキ版 1」

あるオフの日。
暇だったので、僕は買い物でもしようかと京都駅の伊勢丹に行くことにした。
近鉄線を降りて、「伊勢丹・JR線」と書かれた看板のある階段を上っていく。
と、そのとき。
「・・きゃあああぁぁぁぁ・・・・」
ハデな悲鳴が聞こえて、見上げた僕の目に女の子が転ぶ姿が見えた。
(ヤバイ、落ちてくる)
咄嗟に避けようと思った、が。(避けたら…かわいそうか。)
女の子が危ない目に遭ってるのに見過ごすのは…マズイな。
と、考え直してる間に、案の定女の子は僕めがけて落ちてきた。
「うわぁ」
思ったより、重いぞ?
まぁ、演技じゃなくてマジでぶつかってきてるから仕方ないか…。
倒れながら後ろを振り返ると、幸運にも誰もいない。
(ラッキー。このまま落ちてしまえ。)
「階段落ち」で下手に手や足で踏ん張ると、大抵骨折する。
頭とお腹をかばって下まで落ちた方が案外軽傷。
僕は女の子の頭をかばいつつ、下まで落ちることに決めた。
・・・…下まで落ちて、やっと止まった。
「うっ。」
当然といえば当然だが、僕が下敷きになってる。
(やっぱり重いぞこの子…。)
なんでだろ?
(やばっ。)
僕、今男装してるんだった。
彼女の頭をかばうためとは言え、彼女の頭、僕の胸に押しつけてる…。
サラシ巻いてるけど、バレたかな…?
・・・…あれ?
僕の太股に、熱くて硬いものが……
…えぇぇっ?!
そういえば、抱き止めた肩や胸が以外にしっかりしてて・…
「あ・・ご・ごめんなさい。すみません。大丈夫ですか?」
「いや僕は慣れてるから、大丈夫だけど」
女の子の声…ちょっとハスキーかな?
でも…まさかそんな。こんな可愛い子が?
「あ、綾乃も慣れてるんです。よく転ばれるんですか?」
「あはは、いやそうじゃなくて、スタントやったりしてるから。
あ、ユウキっていいます」
「あ、はじめまして。綾乃と申します」
綾乃…そういえばどっかで聞いたような。
僕は綾乃さんを抱き起こしつつ、頭をひねっていた。
「あ、遅れてごめんなさい。あらユウキさん」
声がして振り返ると、毬奈さんが立っていた。
え?遅れてごめんって…
「毬奈さん・・この二人と知り合いなの? じゃあ・・」
「そう、彼女たちもわたしと同じ。ちょうどユウキさんと逆ね」
「やっぱり・・」

綾乃さんがにっこり笑った。
なんで女装娘ってこんな純朴な顔して笑うんだ…。
僕は目を丸くして生唾を飲むしかなかった。
「ね、京都で行って見たいところとか、
してみたい事とかある?」
毬奈さんが二人に聞いた。
僕…邪魔かな?
でも綾乃さんも尚さんも可愛いなぁ。
暇だしなぁ、一緒に行きたいなぁ…
「あ、舞妓さんになってみたい。
舞妓さん体験できるとこってあるんでしょ?」
「あ、綾乃も・・・でも、大丈夫かな・・」
う゛っ…太秦の撮影所と
三条の写真スタジオは舞妓さんになれるけど。
・・・僕が行ったらマズいなぁ。
「う〜ん、知り合いがいるからあたってみるね。
ユウキさん、どうする?」
「いや、僕は舞妓はいいよ」
「そうじゃなくって一緒に行く?」
あ、行っても良いのかな。ラッキー。
「行くよ、もちろん。二人の舞妓姿見てみたいし」

つづく


  (アニト・この物語は綾乃さん「綾乃17才」と同時進行で書かれています。
       綾乃さんの「綾乃17才 #11」から読む。

       さらに出血大サービス  アニト編集
       「綾乃17歳京都編 ユウキ版 + 綾乃17才」へ)


ユウキ(9月23日(土)23時09分29秒)
★数値フェチっ娘さんへ
僕なんかのでよければ、iモード館への転記、お願いします(^^)
やっぱiモードから入ってきた僕としては
iモードで自分のが見れたら嬉しいし・・・ね。
★綾乃さんへ
はぁぁ。本当に僕の京都編も最後がまとまるのか心配になってきました。
でもまぁ、ガンバってみましょ♪
重い、ってのは見かけの割に、ってことで、他意は無いです。
体が男だとどうしても体脂肪とかの関係で重くなるから・・・(^^;)
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綾乃17歳京都編 ユウキ版2」
毬奈さんが案内したのは祇園の店だった。
僕の知った人はいない。まず一安心。
化粧台のある座敷に通される。
壁に着物が掛けてあり、その下に帯や小物一式がそろえてあった。
(あ、僕…着替え見たらマズいか。)
撮影所の更衣室は男女一緒だし、学校は女の子同士だし、
ゼンゼン気にしてなかったけど。やっぱりマズいよな。
避難場所を求めてうろうろしてたら、後ろの方でなにやら騒いでる。
「まあ、恥かしがらんといてもよろしおすやないの。
おなごどうしなんやから」
何気なく振り返ってぎょっとした。
綾乃さんが…女将に………掴まれてるぅ。
目のやり場に困って、逃げ出したかったけど、体が動かない。
「あ・・だめです・・そ・そんな・・・」
女将の手に掴まれたそれから目を上げていくと、
真っ赤になってる綾乃さんの顔。
(うっ…すげー可愛い……)
目が離せなくなってしまった。
「まあ、お若いだけあって、お元気だこと。
でも、こまったわね。これやと、お腰をつけても目だたはりますなあ。
まっ、わたしとした事が、これ、男衆の方がいはるやないの・・」
女将が振り返って僕を見た。
(うわ、やべっ。)
思わず目をそらす僕。
「あ、実は・・・・・・・なの」
「・・・・・・世の中も変ったもんどすなあ。
では、こちらはんがおなごしでこちらはんが、おとこしどすか・・・」
「ま、広い意味では同性やし・・・よろしおすかなあ?・・」
そんなぁ…広くとるなよぉ(涙)
生着替えは見てみたいけど、イキナリこのシチュエーションはないだろ?
「そや、こちらのおとこしはんに慰めてもろたら、どないでっしゃろ?」
嘘やろ、誰か否定してくれ〜
「えっ・・・そ・そんな・・・だ・だめですぅ・・」
ホラ、綾乃さんだって困ってるじゃないかっ。
「そうどすか・・ほな、ご自分でやってもらうしかおまへんなあ・・」
綾乃さんの顔がなんだか泣きそうになってきた。
恥ずかしいんだろうな…。
そりゃそうだろう、初めて会った人の前でオナニーなんて…
だったらいっそ、僕みたいな奴でも
ヤられちゃった方がいいんじゃないのかな…
「あ、僕やってもいいよ。男の子のオナニーって体験してみたかったし」
……綾乃さんの顔見てたら、半分しか決心ついてないのに言ってしまってた。
あああ自信ないよぉ。
「そうね、綾乃さんが下になって、その上からユウキさんが腰掛けて、
お股のところから、おチンチンが生えてるのってどうかしら?」
毬奈さん…僕も脱ぐの?ヤだよ。ゼッタイやだ。
そりゃぁ…僕の股におチンチンが生えてたら嬉しいけど。
「脱がなくてもいいわよ。」
毬奈さんが僕に耳打ちした。
たぶん、僕はすごく恐い顔してたに違いない・・。
「・・・…それいいね」
綾乃さんのためだ、僕は平静を装って言った。
「うわあ、すっごい倒錯的・・・尚子も見てみたい」
尚子さん…お気楽すぎだよ…。みんな人の気も知らないで…。
参ったなもぉ…半分ヤケクソだ。
「あっ、綾ちゃん。ますますおっきくしてる」
?……綾乃さんもしかして期待してる?
そう思ったらちょっと嬉しくなって、機嫌も治る。
嬉しそうな女将さんと毬奈さん。目をきらきらさせてる尚子さん。
なんかこれ計画的じゃないか?でも僕は偶然出会ったワケで…。
「そやなあ、暴れはったら危のうおすし、
せっかくやから、ちょっと縛りまひょか?」
「あ・・いえ、結構どす・・あ、うつっちゃった」
「まあ、遠慮せんでもよろしおすえ。すぐやさかい」
綾乃さんは両手首を頭の上で縛られてしまい、
それを床柱に結わえ付けられてしまった。
さらに、両足を開かれて、ロープで両側の壁のフックにつながれてしまう。
嫌だなぁ…女の子が縛られてるのを見てると、なんだか辛いや。
言葉責めとか弄ぶのは好きだけど…痛いのはかわいそうだし…
ってそんなコト考えてる場合じゃない。
「さあ、若い子の、見せてもらいまひょかね・・・」
「あ、やだ・・・やめて・・や・・」
「声が大きおすえ。猿轡もしまひょか?」
「あうっ・・んぐ・・う・・むぅ・・」
猿轡…やだなぁ。綾乃さん苦しそう。
でもまぁ…ボールギャグじゃないだけマシか…。
ああ嫌だ、僕の頭までおかしくなってる。
そして、女将の容赦ない手が綾乃さんのスカートの下に滑り込んで。
「あ、わたしとした事が、先に脱がせとかなあかんのに・・」
「そうね、後で可愛〜いの買ってあげるから、切ってもいいかしら?」
毬奈さんが、にっこりと優しい笑顔で、そう言ってる。
(ダメっ。僕が買ってあげるんだっ。)
毬奈さん、なんかヤナカンジ。僕嫉妬してんのかな?
多分そうだ。
…ショキ…ショキ…
コットンの切れていく音。
思わず耳を覆いたくなってる僕。
綾乃さんは、ぎゅっと目をつむってる。
パンティの膨らんだ先の所に、小さな染みが広がっていく。
(あ・・男の子も濡れるんだ・・しかも、こんな状況で・・)
思わずごくりと生唾を飲み込んでしまう。
僕は腹の奥の方がじわっと熱くなるのを感じた…。
初めて会った時には、いや今でも女の子としか見えない綾乃さんの、
白い太ももの付け根に、立ち上がっている男の子の徴。
「さ、乗っかっとくれやす」
女将に声をかけられて、強ばってしまっていた体を動かして、
綾乃の上にまたがった。
普段の僕ならこういうだろうな。
「少女のお腹をケツに敷くって?そんな鬼畜なことだれがするかよ!」
…………でも今は言えない。シャレにならない辛さだ。
「綾乃さん、ごめん」
お腹のあたりにそっと腰をおろして、股を開く。
僕って見かけよりずっと重いんだよな…。
体脂肪率15%ほとんど骨と筋肉。
綾乃さんのすべすべした太股が見える。
綺麗だな・・・触りたい。キスしてみたいな。
「もう少し、くっついた方がよろしおすな」
女将…やめろってば。ちょっかい出すなー(怒)
僕の股の付け根から、綾乃さんのそれがのぞいてる。
……僕……の?
僕の?綾乃の?
錯覚してる…と解っているのに、たまらずに手を触れてしまっていた。
色、形…そして温もり。触れているうちにどんどん愛しくなってくる。
僕は手をゆっくりと動かし始めた。
(こうかな?・・どんな感じなんだろ?・・
あ・ぴくぴくしてる・・気持ちいいのかな・・)
背後から、綾乃さんのくぐもった喘ぎ声が聞こえる。
見られていると解っているのに、もう止まらない。
綾乃さんに挑発されるように僕の息使いも荒くなってきて。
手の中で、綾乃の…そして僕のそれが大きく脈打った。
女将が素早く、ティッシュをかぶせ、それに僕の手を添えさせた。
ティッシュ越しに綾乃の脈動が伝わってくる。
どくどくと、そこから溢れてくるものが、
幾重ものティッシュを通してユウキの手の平にも染みてきた。
・・・…ティッシュなんかいらないのに・・・…
もっと見たい、触れたい。
僕はすっかりそんな気持ちになって、快感にどっぷり浸っていた。
見られてることなんか、すっかり忘れていた―――――。

つづく




アニト(9月24日(日)00時11分50秒)
ユウキくん、こんばんは。
昨日のような日があれば、
今日のようにたくさんの書き込みがある日もある、ということです。
日々波乱の『空想デート』ですよ。
『i-mode館』への転記、受け付けました。
それと、もう一枚のイラストは後日アップし(あっ、言ってしまった)。
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▼▲お知らせ▲▼
ユウキくんからいただいたイラストを公開しました。
ただしこれは「綾乃17才」をイメージして描かれたとのことなので、
「ユウキさんのお部屋」および「綾乃17才」に展示してあります。




ユウキ(9月24日(日)21時09分49秒)
★アニトさんへ
転記、ありがとうございました。
せっかくだから、写真も載せてもらおうかなぁ・・
なんて考えていたりします・・・(^^;)
綾乃さんからラストをふられてしまいましたが・・・
普通、可愛い子からのお願いだったら、断るわけにはいきませんよねぇ。
兄さんもそう思うでしょう?!
★綾乃さんへ
なんだか、仕返しの仕返しをされた気分で・・・
肝心のラストなんか振るんじゃな〜いっ!!(汗)
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「綾乃17歳京都編 ユウキ版3」
綾乃さんと尚子さんが舞妓さんに変身中。
僕は、さっきまでのことが夢のようだ…なんて思いながら、
格子越しに見える京の空をぼんやりと見つめていた。
「あの・・さっきは、あんな事になっちゃってごめんなさい」
綾乃さんが言った。
「うん・・いや、僕の方こそ」
綾乃の顔が直視できないな。しっかりしろよ、ユウキ。
綾乃さんに片思い中…一目惚れってやつだ。
なのにこんなことになって、
いいムードもなにもあったもんじゃない。どうしよう。
綾乃に触れたくて、臆病な手が畳の上で立ち往生してる。
不思議だな・・さっき、京都駅で会ったばかりの人と
こうして、京の町屋の二階で隣あってぼんやりとしてる。
遠くの方で金魚売りの声がかすかに聞こえ、時間がゆっくりと過ぎていく。
何か、いいなあ・・こういうのって。
男、女、そーゆーのじゃなくて。好きな人と安らげたら…
風鈴の音が、涼やかな風を運んできて、
さっきのことを水に流してくれてるような気がした。
「さ、出来はりましたえ。まあよろしおすなあ。男の子には見えしまへんえ」
女将の声に我に返る。
「尚ちゃん、綾乃さん、いいわよすごく。似合ってるわ」
毬奈さんが誉める。
僕は……言葉が出ない。いつもは饒舌なのになぁ。
本命の前じゃ、からっきしダメだ。我ながら情けない。
綾乃さんが困ったような顔をして僕をのぞき込む。
どうしよう、このまま口を開いたら顔が総崩れになっちまう。
でも…。
「うん、すっごくいいよ。このままさらって行きたい」
おもいっきり照れ笑い。
クールな化けの皮、見事に剥がされてしまった。
嬉しそうににっこりほほえむ綾乃の顔に、
僕は敗北を認めざるを得なかった。
外に出て、祇園の小路を歩く。
綺麗だな…
綾乃について歩きながら、僕はぼーっと綾乃を眺めていた。
僕はハッキリ言って舞妓さんは嫌いだ。歌舞伎の女形が好きだ。
女性が舞妓さんをすると、どこか媚びてる感じがする。
「お水!」って感じもする。
同じ舞妓さんの格好でも、歌舞伎の女形はちょっと違う。
凛とした清らかさ、神聖さがあるような気がする。
美しすぎて、近寄りがたい感じもあるが、僕はそっちのほうが好きだ。
で、綾乃はというとどちらでもなくて…
どうみたって女の子の舞妓さんなのに、媚びてない。
凛としてるのに、親しみやすい。絶世の美女…じゃなくて美少女だ。
襟足に見える素肌がたまらなく色っぽい。
舞妓の二人が修学旅行の中学生の一団に囲まれてる。
あ〜あ写真まで撮って…。
ちょっと…どころじゃなく嫉妬。
僕はどーしても綾乃を独占したくなっていた。
綾乃をずーっと見つめながら歩いていたら、突然綾乃がつまづいた。
「きゃっ・・・」
思わず腕で抱き留めていた。
綾乃、捻挫しなかったかな?ぽっくりは足に悪い。
綾乃を見たら、思いがけず目が合ってしまった。
日暮れの早い京の町で、赤く照らされた顔が熱い。
潤んだ瞳と紅を引いた愛らしい唇と、後れ毛と。
僕はどきっとして、慌てて綾乃から手を引いた。
「ほらほら、危ないよ。綾乃は、転びやすいんだから」
セリフ、舌噛みそう。ぎこちないなー…。
だって心臓爆発しそう。
あっ、しまった。
「今、呼び捨てにしたね。ごめん、綾乃さん」
頭の中ではすっかり「僕の綾乃」になってしまっていて。
(本人の了解も得ずに私物化すんなよー)
内心舌打ちする僕に、綾乃さんが言った。
「あ・ううん、嬉しかった・・」

つづく




アニト(9月24日(日)23時38分36秒)
ユウキくん、こんばんは。
連日の書き込みをありがとう。
ウキウキ気分のユウキくんの姿が目に浮かぶようです。
慕ってくれる可愛い子がいたら断れるはずがありません。
ここ一番、持てる力のすべてを出して
いいところを見せてあげてください。
写真も大歓迎、待っていますよ。




ユウキ(9月26日(火)15時24分29秒)
★アニトさんへ
ラストを考えていたら、一日書き込むのを忘れてしまいました。
連続書き込み記録を作ろうと思ったのに・・・。
★絵梨花さんへ
秋の京都も良いですよ。
比叡山へ紅葉電車にのって出かけませんか?
お供しますよ♪
・・・(なんてアニト兄さんのデートの約束を
片っ端から奪っていく計画だったりして。)
★綾乃さんへ
ラストが迫ってきました。
あああどうしよう。まだまだ長くなりそうです。
どうして僕の文章ってこんなに意味もなく長いんだか・・・。
///////////////////////
「綾乃17歳京都編 ユウキ版4」
気がついたら、毬奈さんと尚子さんがいない。
僕としたことが、はぐれたか?
「あれ? 尚ちゃん達は?」
「あ、ほんとだ。どこ行ったんだろう?」
「・・・」
「二人っきりになっちゃったね」
「・・はい」
いや…はぐれたんじゃないかもしれない。嫉妬か…いや、
あちらさん二人もイイカンジだったし。
これはもしかするとチャンスかもしれない。
道端にしつらえてあった床机の上に並んで腰掛けた。
スーツ姿の若い男性と舞妓のカップル。
カップルに見えてるといいんだけど。
通り過ぎる人達も不思議そうな視線を送ってる。
舞妓の衣装とぽっくり、それにかつらでますます背が高くなった綾乃と、
女子の中でもやたら小さい僕と・…
まぁ、親子には見えないだろうが…兄弟…やめてくれ。
コンプレックスからくる嫌な妄想に、僕は一人で頭を振る。
「僕たち、どんな風に見られてるんやろね」
「ん〜、旦那衆に連れられた舞妓はん?」
「こら、僕が旦那衆に見えるって言うの?」
「くすくす。そうね〜、好きになってしまった舞妓さんを
連れ出して逃げる学士さんってとこかしら」
「うん、それなら許す」
「まっ・・」
ま、綾乃にそう思われてるなら、いいや。
日の暮れるのが早い京の町に、静かに夜の帳が降りてき始めた。
「暗くなってきたね。あの2人、何かいい感じやったから、
どこかで食事でもしてるのかもしれないね」
食事だけじゃないかもしれないが。
綾乃と尚ちゃんは17歳の未成年…
でも毬奈さん何するかわからないしなぁ。
「あ〜、ずるぅい。ね、ユウキさん、着替えてどこかに行きませんか?」
乗ってきた。胸が高鳴る。僕にもいつもの調子が戻ってきた。
冷静に、冷静に…。でもまぁ、未成年は未成年なりに、愛そう☆
「う〜ん、綾乃の舞妓姿、もっと見てたいけど
疲れるだろうから、着替えに戻ろうか」

「ユウキさん、おっ待たせ〜♪」
綾乃…パンツにスカートの裾挟んでる…。
注意する前に笑ってしまった。
そんな僕を見て気がついて、慌てて、スカートを直してる綾乃。
可愛いすぎる。僕はたまらず笑い転げてしまった。
「やだ・・もお・・」
「いや・・ごめん・・」
「もお、涙まで流す事ないじゃない・・・きゃっ・・」
ごめんよ、マジで笑い上戸なんだ…
そんな僕を置いて、綾乃はさっさと外に出ようとして。
やっぱり敷居に足をとられてしまった。
ああもうまったく。可愛いすぎる。
鴨川のほとり、恋人達がきれいに等間隔で並んでいる。
この間隔、ジャスト3メートルだといわれてる。
三条河原に女の子を連れてきたのは2回目だ。
一回目はあかり。僕は本命としかここには来ない。
まぁ…けっこう有名な場所でもあるから、
綾乃は観光名所としか思ってないかな。
「あ、ユウキさんあそこ空いてる」
綾乃がそう言って、僕の手を引いて河辺に座った。
周りはカップルだらけ。
恋人…か。綾乃はどう思ってるのかな…。
綾乃がとなりでもじもじしてる。
肩、抱きたいけど、微妙に遠い。どうしよう?
川面にネオンがキラキラ映って、綺麗だ。それに、月も…
夜風が心地よい。いいなぁ。
「ほら、川に月が映ってる」
「あ、ほんとだ・・」
綾乃がそっと寄り添ってきた。僕は腕を回した。
服越しに綾乃の体温と柔らかさが伝わってきて、
僕は幸せな気分になった。
しばらくそのままぼーっとしていたら、腕の中でぴくんと綾乃が動いた。
「どうしたの?」
「あのね・・今日は、綾乃の誕生日なの・・」
「えっ、そうなの? じゃあお祝いしなきゃ」
「あ、ううん。ほんとの誕生日じゃなくって、
一年前の今日、初めて綾乃になったの」
綾乃はぽつりぽつりと話し始めた。
テニス部で、一人部室に残された綾人の前に置かれていた紙袋。
加納先輩と如月先輩の手で、初めての女装、そして・・・
「ふうん、そんな事があったの・・二人に感謝しなきゃね」
僕は笑った。
「えっ、どうして?」
「だって、こうして綾乃に会えるのも二人のお陰だろ」
運命、僕はそう思ってる。
僕にだって過去はある。嬉しかったこと哀しかったこと、
思い出しただけで死にたくなるようなこと。
でもそれが一つ欠けても、今の僕はない。
どんな辛いことも、今のこの瞬間、
幸せを感じてる僕を作ってくれたと思えば、感謝の気持ちになれる・・・…。
「そうだ、再現してみる?」
「えっ・・」
「家にさ、昔のセーラー服があるから、それ着てみない?」
綾乃があんまりうっとりと思い出に浸っているから、つい言ってしまった。
綾乃の記憶を実際に見てみたい。
「うん、いいの?」
「ああ、ここからだったら割と近いしね」

「お邪魔しま〜す・・」
「大丈夫、今誰もいないから。
・・・どこしまったかな。あ、これこれ」
『衣装』と書かれた衣装箱を引っぱり出す。
女の子の服装なんて、僕にとっちゃ、衣装の一部だ。
その中から、紙袋に入った制服を取り出す。
こんなコトなら綾乃の詰め襟と交換したかったよ。
綾乃が紙袋を手にする。
「あれ? 何かな・・」
紙袋から覗くセーラー服。
綾乃…もとい、綾人は身につけていたものを脱ぎ捨てて、
夏服の上着をつける。
(短い、な・・・…)
僕は内心苦笑した。そりゃそうだ。
僕の上着、女物のSサイズだぞ?
入ってる方が不思議なくらいだ。綾乃もなんとなく恥ずかしそう。
ま、しゃーないな。さて、僕は…と。
振り返ると、綾乃はすっかり「自分の世界」にハマってた。
やれやれ。僕は軽く息を吸い込んだ。
「市原、お前何してるんだ」
振り返った綾乃――綾人の顔。
驚き・戸惑い・恥じらい…全部が混ざって。
舞妓の時よりも一段と…何というか…
僕は奥歯を噛み締めて、恐い顔を作ろうとしたけど。
目尻がへにゃ〜と下がってくのをとめられなかった。
「ぷっ・・あははは、だめだ・・」
綾乃が不安げに僕を見る。
「いや、綾乃が可愛くって、恐い顔してられないよ」
僕はまたもや笑いのツボにはまり、腰が抜けたように床に座り込む。
綾乃もほっとしたのか、寄ってきて床に座った。
「ユウキさん、これ短〜い」
スカートは一応Lサイズなんだが。せめて長いのが欲しかったから…。
でも綾乃にはかなり短い。太股ギリギリだ。きわどいなー。
「いや、おへそが・・」
Sサイズの上着。よく入ったもんだ。すっかりおへそが見えてる。
どうして女装娘のお腹ってこんなに白くてすべすべなんだろ。
アトピーでサメ肌の僕はちょっと嫉妬する。
頬ずりしたいな…このお腹…いいなぁ…。
ふと我に返ると、綾乃が僕の顔をのぞき込んでクスクス笑っていた。

つづく




アニト(9月26日(火)23時21分30秒)
ユウキくん、こんばんは。
連続書き込みを狙っていたのですか、
また1からガンバってください。
なるほど、わたしのデートの約束を・・・。
絵梨花はわたしの忠実な奴隷ですから、
わたしが「ユウキくんとデートしてきなさい」と言えば、
「ノーバンで行きなさい」と命令してさえイヤとは言いませんよ。
なんならお貸ししましょうか?。
まだまだユウキくんに遅れをとるわたしではありません、どははは。

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