はじめから読む

西嶋めぐみ (1月3日(金)00時14分04秒)
アニトさま
>何回か書き込みをしてみて、『空想デート』の居心地はどうですか?。
ん、そうですね。一つはアニト様を始め、皆様からかけて頂く言葉で
勇気づけられています。
こういう事(女装)ってやっぱりアブノーマルな事だと思っていたから
失礼な言い方かも知れませんが、こういうサイトに出入りするようになって
歯止めが利かなくなる自分が怖かったんです。
でも、みなさんしっかりした考えをお持ちだし、
掛けて頂く言葉も頷けるものばかりでした。
もう一つは自分の事を小説に書く事で、自分を見直す良い機会になったという事です。
必ずしも良い思い出ばかりじゃないけれど、
昔の事を色々思い出す事が出来て良かったです。
>どんなに《イヤらしい空想》なのか、どんな《オナニー》なのか
これについてはもう少し後で出てきます。
ちょっと恥ずかしいけれどめぐみのありのままを書きますので。
物語は段々と現在に近づいてきます。
今書いているところは去年の夏のお話です。
禁断の階段 第6話
その少女、西島めぐみに祐司が出会ったのはもう10年以上前の事になる。
当時祐司は25歳でワンルームのアパートに済んでいたが、
めぐみはその隣にあったコンビニエンスストアでアルバイトしていた
17歳の女子高校生だった。
こんな可愛い子がトイレに行くんだろうか。
そう思わせるほどめぐみは可憐で、愛らしかった。
祐司が今まで会った中でも究極の理想といえる女の子だった。
当時乗っていたオートバイがきっかけで、
住んでいたアパートの近くでたむろしていた
ちょっと崩れかかった4人の高校生と顔見知りになったのだが、
彼らがめぐみと知り合いで、幸いにも紹介して貰う事が出来た。
彼らとめぐみ、そしてめぐみの友達を連れて
キャンプに行ったりして、親しくなっていった祐司は
クリスマスにアパートにめぐみを呼び、告白した。
しかし二十五歳の男の告白は十七歳の少女にとっては重すぎたようだった。
許しを得て祐司はめぐみを抱擁させて貰い、そして分かれた。
それがめぐみに会った最後の日であった。
残念な結果になりはしたが、
祐司の中でめぐみは理想の少女として良い思い出になっていた。
そんな少女の名前をこんな事に使うのは正直罪悪感はある。
しかし適当な名前も他に浮かばなかったし、
あんな風に可憐な少女を演じてみたいという気持ちもあった。
翌日祐司は再び「アブノーマル掲示板」にアクセスした。
祐司が書き込んでから、相当の書き込みがあったようだ。
祐司は画面をしたへスクロールさせていったが、
見つからないので「次のページ」ボタンを押した。
再びスクロールさせていくと、ようやく自分の書き込みを発見する。
おおっ...。
祐司の胸は躍った。
一つ返信が入っているとなっていたからだ。
胸を高鳴らせ、「返信を見る」ボタンを押す祐司。
程なく画面が切り替わった。
画面をスクロールさせていくと自分の書き込みに続いて、
女性の名前での返信のメッセージが現れた。
しかしその内容は祐司の期待するものではなかった。

  いませんね。
それが書かれてある全てだった。
やっぱり、そうだよな.....。
大きくため息を吐く祐司。
そんな都合のいい女性などいるはずはないと分かってはいたが、
心のどこかで期待していたのも事実であり、やはり無念さは消しきれなかった。
やっぱり無理なのかな。
祐司はブラウザを閉じた。
そしてその後しばらくその掲示板にアクセスする事はなかった。

−続く−




アニト (1月4日(土)23時37分27秒)
西嶋めぐみさん、こん○○は。
>こういう事(女装)ってやっぱりアブノーマルな事だと思っていたから
ノーマルかアブノーマルであるかは
人それぞれのボーダーラインの置き所によりますが、
少なくとも『空想デート』に書き込みをする女装娘さんたちは
しっかりと「自分」を持っています。
ですから人に優しくなれるのです。
今いる作者さんへはもちろんのこと、
まだ見ぬ作者さんへめぐみさんの勇気を分けてあげてください。




西嶋めぐみ (1月5日(日)15時19分22秒)
アニト様
そうですね。アニト様のおっしゃる事よく分かります。
めぐみもそう言う風になれるように頑張ります。
それと改行の件はホントにごめんなさい。
宏美さま
アニト様とのチャット、凄いですね。
読んでたらめぐみもちょっとクリちゃんが疼いて来ちゃった。
まだ昼間なのにイケない事しちゃいそうです。
禁断の階段 第7話
その日祐司は今厄介になっているホームページに投稿する
アイドルものの作品を書いていた。
だいぶ前に書いてあったか〇うれ〇こをヒロインにしたものを
別のサイトにアップした事はあったが、ここのサイトで書くのは初めてである。
祐司がヒロインとして選んだのは、
当時十五歳ながら90センチFカップのバストを誇る小〇美〇子。
幼いながら巨乳というパターンが祐司の好むところだった。
そんな彼女が、誘拐、監禁に会い、レイプされてしまうというストーリーだった。
ところがそのサイトに出入りしている常連さん達のリクエストに応える形で、
美〇子が所属している事務所のタレントを総出演させる(と言っても4人だが)
という大がかりな事になってしまった。
二人目まではどうにか書き終えたものの、三人目の陵辱シーンともなると
さすがにキーボードを叩く手もしばしば止まるようになった。
別のストーリーならまだしも、同じストーリーの中で同じ描写を使う事は避けたい。
おまけに陵辱を受ける山荘に連れ込まれるまでの文章が殆ど出来ていない。
そう言えばあれ、どうなってるんだろう。
不意に以前書き込んだ掲示板の事が思い出された。
あれからもう二ヶ月近くが過ぎていた。
どうせ何も変わってないだろうとは思ったが、気分転換も兼ねて祐司は覗いてみる事にした。
「お気に入り」からも削除してしまっていたため、検索エンジンで改めて探して開いた。
見覚えのあるレイアウトが画面に現れた。
祐司は画面右のスクロールバーをドラッグして、
一番下のページボタンを押すと行った動作を繰り返し、前の日付へとを遡っていく。
そろそろだよな....。
書き込みをした七月に入ると今度は少しずつ画面をスクロールさせて、
自分のメッセージを探していく。
すると程なく「西島めぐみ」の名前で投稿されているメッセージを発見した。
「あっ...」
祐司は思わず声を上げていた。
一件しかなかったはずの返信が2件に増えていたからである。
慌てて「返信を見る」を押す祐司。
すると既に見たメッセージの下に、新たなメッセージが書かれていた。

  神奈川県西部に住んでいます。
  私も真夜中に近くの山に入ってセーラー服を引き裂いたり
  ブラジャーを燃やしたりしながらオナニーしています。
  良かったら一度お話ししましょう。

返信は祐司が書き込みをした二,三日後にされていた。
もう二ヶ月近く過ぎており、今更ここで返信しても見てはくれないだろう。
燃やすってのは凄いな。祐司は思った。
下着を燃やす事で興奮するというのは、さしもの祐司も理解の及ばぬ領域だった。
しかし夜中の山中でオナニーするというアイディアは祐司の興味を惹くものだった。
やってみようか....。
女装したまま外出するような度胸は祐司にはなかった。
しかし深夜の山中であれば、人のいる可能性も少ないだろうし、
声を多少張り上げても大丈夫だろう。
それに山中のセーラー服レイプというのは
祐司のもっとも好むシチュエーションの一つでもあった。
祐司はアダルトビデオを見る時、特にレイプものを好んで借りていた。
その内容については、彼独自のこだわりがあった。
まず言うまでもなくヒロインは女子高生である事、
制服はブレザーではなくセーラー服が望ましい。
リボンは赤か白、夏服であれば紺系も好きだった。
パンティは当然無地の白でなくてはならない。
状況としては複数の男による輪姦ではなく1対1のレイプが好ましい。
あまり多人数出てくると何が何だか分からなくなるからだ。
そして場所。
最近では公衆便所の個室というシチュエーションも気に入っていたが、
基本的には野外である事、それもビルの屋上などではなく、
草原や森の中など草木の生えている自然の中でなくてはならない。
その週の土曜日、祐司は夕食を終えると準備を始めた。
翌日も休みであったが、天気予報によると雨になっていた。
期待感は頂点に達しており、翌週まで待つ気はなかった。
全裸になるとまとめ買いして来た除毛フォームを
毛を覆い隠すように満遍なく両脚になすりつけていく。
興奮の度合いが高い時やここぞという時、祐司は除毛をする。
性器回りのむだ毛も泡で覆うと、今度は両腕も泡で覆い隠す。
着る予定のセーラー服が半袖の夏服といえ、
腕の毛はそれほど濃いという訳ではなく、いつもなら除毛はしない。
それをあえてするのはいつも以上に女性に近づくためだ。
祐司はそれだけこの野外レイプ空想オナニーに期待していた。
その後しばらく時が過ぎるのを待つ。
肌がヒリヒリしてくるのが感じられる。
祐司の肌にこの泡はあまり合わないらしく、時々真っ赤な発疹が出る事があった。
しかしその後生えてくる毛が濃くなる事を嫌い、
祐司はあえてカミソリによる剃毛は避け、この除毛フォームを使うようにしていた。
十五分ほど過ぎた後、祐司はバスルームへ入り、シャワーでまず脚の泡を洗い流していく。
チリチリだった脚の毛が柔らかくなって、流れていくお湯にそよいでいる。
手のひらで脚を擦るとごっそりと毛が抜け落ち、ツルツルの地肌が現れる。
脚を満遍なく擦り、一通り毛を洗い流すと、腕の毛も同様に洗い流す。
脱毛が完全でなかった部分をチェックし、再度泡でその部分を包む。
またしばらく置いてから洗い流し、脱毛を完了する。
タオルで洗い流した部分をふき取ると、今度は両脚にベビーパウダーをすり込んでいく。
これである程度発疹を防ぐ事が出来た。
いよいよセーラー服を身につける。
パンティはお約束の木綿の白いセミビキニ、中央の赤いリボンだけが唯一の飾りだ。
お気に入りの黒いパンストで下半身を包み込むと、
これも木綿のスポーツブラを付け、カップの中に人工乳房を仕込む。
膝丈のプリーツスカートと半袖の白いセーラー服を身につけると、
最後に赤いリボンを結び、ドレスアップが完了する。
しかし夜とはいえ、この格好で外に出ていく勇気はない。
いつだったか女装して運転していて、
警官に捕まった何かの犯人の新聞記事が脳裏をよぎる。
祐司はセーラー服の上からジャージを着込んだ。
ゆったりしたサイズなので胸の膨らみも隠せるし、
下もよもやスカートを穿いているとは分からない。
オナニーホールとローションをペーパーバッグに詰めると、
洋服タンスの中から小さな紙袋を取り出す祐司。
中に入っているのはセミロングのウィッグだ。
これもここぞという時に使用するものだが、
やはり被った状態で外に出るのははばかれた。
祐司はその袋をペーパーバッグに押し込むと、車のキーを取り、マンションを出た。

−続く−




アニト (1月5日(日)23時44分54秒)
西嶋めぐみさん、こん○○は。
前回の物語中のある言葉が引っかかっていたのです。
>いませんね。
これに似た書き込みを実際に掲示板で見かけたことがあります。
『空想デート』の作者さんならば同じ一行だったとしてもこう書くでしょう。
「いるといいですね」
希望を持つ人たちであるから空想が生まれるのです。
それにしても祐司くんはフェチな嗜好ですねー。
これはめぐみさんのこだわりでもあるのでしょう。むはは。
こういう文章は読む側としてはワクワクします。




西嶋めぐみ (1月7日(火)00時14分40秒)
アニト様
「いませんね」の一行ですが、
今のところ事実に基づいて書いていると言う事で許してください。
めぐみは今自分を変えようと色々な事にチャレンジしています。
それもいずれ書いていきたいと思いますが、いつかは実体験が追い付かず
フィクションに切り替わって行く事になると思います。
その時にそう言った希望を与えられるような内容の事も書けるのではと思っています。
嗜好に関しては恥ずかしいですけど、おっしゃる通りそう言う願望はあります。
それも女装を始めた理由の一つですから。
こういうのがお好きでしたら、
先日ご連絡した「東雪男」の小説も気に入っていただけると思いますよ。
美希子さま
そうですね。今のめぐみと全く同じです。
こちらこそ宜しくお願いします。
舞さま
祐司くん本人のXXXについてはもう少し先です。
いまはまだ空想の中。と言う事で続きを披露させて頂きます。
禁断の階段 第8話
女装野外レイプ空想オナニーを終えた祐司は家に向かって、車を走らせていた。
インバネの時計は既に午前1時を回っている。
期待に胸を膨らませ、意気込んで挑んだ女装野外レイプ空想オナニー、
しかしその割りに祐司の表情は冴えない。
家を出発してから中央高速に乗り、相模湖インターで降りたのが夜中の11時半、
こんな時間にこんな所に来るのは初めてである。
程なく目標の山の入り口にたどり着き、曲がりくねった道を昇っていくと、
ちょうど道の端に車が止められそうなスペースがあった。
この辺で見てみよう。
祐司は車を止め、外へ出た。
左手は畑になっていて、遠くの方に旅館らしい建物が見える。
距離はだいぶ離れているので見られたり、
声を聞かれたりする心配はしなくても済みそうだ。
右手は林になっているが、外灯すらろくにない真っ暗な山奥である。
奥の方はどうなっているか全く見えなかった。
懐中電灯を片手に林へ足を踏み入れる祐司。
途端にきつい下り勾配があり、気を付けないと転んでしまいそうだ。
懐中電灯の明かりを頼りにおそるおそる歩を進める祐司。
昇ったり下ったりでお世辞にも歩きやすいとは言えない。
それにしても暗い。
目がだいぶ慣れているはずなのにそれでも自分の姿が辛うじて見える程度だ。
いくら痴態を演じてもそれを自分で確認が出来ないというのは
興奮を煽る上で大きなマイナスポイントである。
おまけに懐中電灯で辺りを照らせば虫も飛んでいるし、大きな蜘蛛の巣もある。
どうしても薄気味悪さが先に立ってしまう。
それでもせっかく来たのだからと、祐司は計画を実行する事にした。
木の根元の何もなさそうな場所を選ぶと、ジャージを脱いでセーラー服姿になる。
紙袋から取り出したウィッグを被ると位置を合わせ、
顔にまとわりついた毛を拭って払う。
その紙袋の上にオナニーホールとローションの入った瓶を置き、
これで準備万端である。
「な、何をするんですか!」
セーラー服越しに胸の膨らみを掴み、女声で演技を始める祐司。
学校の帰り道、道に迷った男に出会い案内する途中、
人気のない草原でいきなり襲いかかられ、レイプされてしまう女子中学生。
祐司がオナニーでもっとも使用するシチュエーションであり、
多少形は違うが一番最初に書いた小説の筋でもある。
(これで本当に中学生かよ、いい身体してるじゃないか)
祐司は心の中で男のセリフを思い浮かべる。
(こんな所へ連れてきて、男が欲しかったんだろう)
「イヤッ、放してッ!」
男の腕から逃れようと身を捩る演技をする祐司。
声も普段よりは大きく出す事が出来る。
しかし絶叫するほどには度胸が湧いてこなかった。
「イヤッ、やめてェッ!」
「お願い、許して!」
地面に倒れ込み声を上げながら、
セーラー服やパンティを引きちぎりレイプ感を演出する。
それでも思ったほどの高ぶりを感じる事は出来ない。
それでも陰部にローションを塗ると、女性が男性を受け入れる時のように脚を開き、
勃起したペニスをオナニーホールの入り口に押し当てる。
「い、いや!...それだけは許して、あたしまだバージンなんです!お願いッ」
言いながらホールの中へ、固くなったペニスを突き刺していく。
「あああっ!い、痛いッ!」
根元までペニスを挿入すると、陰嚢を撫で回しながら抜き差しを開始する。
「ああっ、痛い、痛いんですッ...助けて...」
快感に包まれながら呻く祐司。
ああ...。こんな形で大切なバージンを奪われるなんて.....。
破瓜の痛みに泣きじゃくる女学生を演じながら、おきまりのモノローグを思い浮かべ、
オナニーホールを持った手の動きを激しくしていく。
絶頂の予感がペニスに走る。
しかし祐司の心は既に冷めつつあった。
この暗闇もその要因ではあったが、
もう一つのどうにもならない現実を痛感していたのである。
「あっ....イ、イヤァァッ!」
やがて昇りつめオナニーホールの中へ熱い樹液を放出する。
やっぱり一人じゃ同じ事だ.....。
どんなに空想を膨らましても所詮オナニーは一人芝居に過ぎない、
木々の間から覗く真っ暗な空を見上げながら、改めてその事を思い知った祐司だった。
家に戻った祐司はジャージを脱ぐと、
引き裂いてボロボロになったセーラー服、ブラジャー、パンスト、
そしてパンティを脱ぎ捨てゴミ袋に放り込んだ。
まだ使えるスカートはたたんでタンスにしまう。
身体が震えるようなあの目眩く興奮をまた味わうのはもう無理なのだろうか。
空虚な想いを抱いたまま祐司は床についた。

−続く−




アニト (1月7日(火)23時56分49秒)
西嶋めぐみさん、こん○○は。
わたしの書き方がいけなかったようです。
物語中の「いませんね」はいっこうにかまわないのですが、
めぐみさんがせっかく勇気を出して書いたメッセージに対して、
事実そういう返事をした人がいたということを残念に思ったのです。
めぐみさんに何の非もありませんからご安心を。
行頭のスペースは『別棟』転記の際に削除しますから
省いていただくと助かります。




西嶋めぐみ (1月8日(水)23時46分38秒)
アニト様
お心遣いありがとうございます。
でもめぐみは気にしていません。
そう言った経緯もあって今に至っているわけですから。
もし違った書き込みだったら、こちらに来る事もなかったかも知れませんし、
女装についての考え方も今のものとは違ったものになっていたと思います。
行頭のスペースの事は分かりました。こちらに書く時は、今後省きます。
なお勝手ながら今回の物語で制服性奴隷・久仁子さまの「憧れ」の文章を
一部引用させて頂きました。ご了承頂ければ幸いです。
禁断の階段 第9話
祐司は会社から帰ってくると
いつものようにパソコンを立ち上げ、小説の執筆に取りかかった。
ここのところ新作をアップしていないので少々焦り始めていた。
しかし例の3人目の陵辱シーンは一向に進まない。
祐司は気分を変えるため、4人目に取りかかる事にした。
しかし程なく祐司は十五歳のアイドルが
男の前でセーラー服を脱いでいくというシーンの描写で行き詰まった。
一口で脱ぐと言っても
「そして〇〇を脱いだ。続いて××を脱ぐ」ではあまりにも芸がない。
アイドルとは言え十五歳の少女が、
好きでもない男の前で肌を晒していく羞恥、陵辱される事を予期しながらも
自分で脱がざるを得ない心の葛藤なども盛り込まなくてはならないし、
脱ぐ行為そのものにも細かい描写が必要である。
祐司はブラウザを立ち上げ、セーラー服を脱ぐ文章のありそうなサイトを検索した。
何件か見ていった中でこれはというものを開いてみる。
その中の一つにこんなホームページがあった。

セーラー服を着るときは、パンティは白に決めていたのだ。
パンティを履き替え、再びセーラー服を手にする久仁男。
ペニスは完全に勃起し、頭がクラクラするほど興奮している久仁男。
上着を着込む。
着やすいだろうと、前ファスナー式の冬服を注文したので、すぐに着れた。
ドキドキしながら、スカーフを巻く。
そして、スカートである。
ミニスカートが好きな久仁男は、一番短い35cm丈のスカートを注文していた。
スカートに足を通す久仁男。
ホックを留め、ファスナーを上げる。
どうやら「脱ぐ」のではなく、「着る」方の話のようだった。
『セーラー服・着替え』で検索したからかも知れない。
これって女装関係のサイトだな。
祐司は文中の名前を見て気が付いた。
しかしあくまで動作の描写を参考にするのだから、
別に女装のサイトでも気にはならなかった。
それに着る方の文章も別の話で参考になる事もある。
どういう訳だか、それまで祐司は自分で女装をするのに
他人の女装にはあまり興味を持った事がなかった。
なるほど、こういう感じか。しかしうまいな、この人の文章。
何故かその文章に興味が湧き、祐司は最初から読む事にした。
読み進めて行くに連れて祐司は
その「憧れ」という題名の物語にグイグイ引き込まれていった。
文章そのもののうまさもさることながら、
久仁男という主人公の男性が女装に興味を持ち始めてから、
下着を買い、そしてついにセーラー服を初めて着るに至るまでの心理が
祐司と非常に似通っており、男から女へ気持ちが変化していく所も
読んでいて全く違和感なく受け入れる事が出来た。
更に初めての女装外出。
管理人のおじさんに襲われるシーン、
そしてチャットで知り合った男性との初体験まで、
ドキドキしながらアッという間に読み終えてしまい、
その頃には小説の材料探しをしていた事などすっかり忘れていた。
祐司はこのサイトのホームに戻ってみた。
『空想デート』というタイトルが現れ、その下にいくつかのメニューがある。
わっ、もうこんな時間だ。
ふと時計を見ると十二時をとうに回っている。
祐司は終業後の残業がイヤだったので代わりに朝早く会社に行っていた。
早いと言っても始業の三十分前というようなレベルではない。
始発の電車で出勤し、六時前に会社に着くような事もしばしばある。
大抵、七時前には事務所に着き仕事を始めるようにしている。
だからせめて十二時になる前には寝るようにしていたのだ。
祐司はその『空想デート』をお気に入りに登録すると、ブラウザを閉じた。
あ、そういや小説書いてたんだっけ。
現れたエディターの画面を見てようやく本来の作業を思い出す祐司。
しかしもう作業をする時間はない。
結局祐司はその日の執筆は諦め、眠りにつく事にした。

−続く−




アニト (1月10日(金)00時13分35秒)
西嶋めぐみさん、こん○○は。
ネット上で起こる嫌なことは気にしないことが一番です。
わたしにしてもそれらをいちいち気にしていたなら
『空想デート』は今日まで続かなかったでしょう。
それ以上に素敵な出会いがたくさんありましたからね。
《『セーラー服・着替え』で検索》というのはおもしろいワード選択ですねー。
わたしは「脱がせる」のが専門ですが(どわははは)、
『セーラー服・購入』『セーラー服・外出』『セーラー服・空想』
『セーラー服・禁断』『セーラー服・憧れ』『セーラー服・陵辱』
などで検索してみることにしましょう。
祐司くんに「お気に入りへの登録をありがとう」とお伝えください。

みなさまへ
チャットをしたり、お写真を送っていただける人がいたり、
実は12月に作者のお1人、今月早くもまた別の作者さんとデートしました。
幸先の良い1年となっています。
みなさまからのお写真、デートのお誘いをお待ちしています。




西嶋めぐみ (1月10日(金)23時36分11秒)
アニト様
温かいお言葉ありがとうございます。
祐司くんには確かに伝えておきますね。
ただ祐司くんは一つだけ勘違いをしていたようです。
本当は祐司くんは最初15歳のアイドルに
セーラー服を着せるところから書き始めるつもりだったんです。
ただそれで書いたら詰まるところが増えてしまったので
着るところは省いて、相手の男が部屋に入った時は、
既にセーラー服を着せられていると言う設定に変更したんです。
だからこの時実際に使った検索ワードは「セーラー服・着」でした。
彼に代わってお詫びします。ごめんなさい。
でもこの言葉がなかったら、めぐみがここに来る事もなかったんですよ。
そう考えるとご縁って不思議なものですよね。
制服性奴隷・久仁子さま
はじめまして、西嶋めぐみです。
レスを頂けてすっごく感激してます。
それについに「憧れ」の続きも読めて凄く嬉しいです。
めぐみ、ずっと続きがでるのを待っていたんですよ。
おまけにメールを出させて頂けるなんて、夢みたいです。
明日になってしまうかも知れませんが、必ず出させて頂きます。
久仁男さんのこの後どうなるのか、ドキドキワクワクです。
めぐみも久仁男さんの気持ち分かります。
でもまたセーラー服を着て戻ってきて欲しいです。
めぐみもセーラー服大好きなんですよ。
純子さま
大変だったんですね。
でもご主人様が大事にならなくて良かったですよね。
純子さまは身体も女性なんですね。ちょっと羨ましいかな。
めぐみにはそんな事出来ないから。
でも「羨ましい」なんて言うのも失礼かも知れません。
そうするまでには随分悩まれたはずですから。
どうか気を悪くなさらないでください。
ご主人様にお大事にとお伝え下さい。
純子さまも元気を出してくださいね。
宏美さま
ああっ、またクリちゃんが固くなって来ちゃった...。
でも宏美さまの幸せそうな様子が伝わってきてとても良かったですよ。
一つだけお知らせがあります。
めぐみは1月22日から2月4日まで会社の仕事で海外出張に出るため
その間はたぶんこちらに来られないと思います。
デンマーク、ドイツ、ギリシャと回ってくる予定です。
一応ノートパソコンは持っていくのでアナログ接続は出来ますが、
国際通話になり、費用的な問題もあるので.....。
もし来られなくても戻ってくるまで、めぐみの事を忘れないでくださいね。
21日までは来られますので、その間は引き続き宜しくお願いします。                    .

禁断の階段 第10話
次の日祐司は再び『空想デート』のホームページにアクセスすると、
全体的な内容を見てみた。
掲示板に小説を書くというのが基本的なパターンとしてあるようだった。
掲示板上の小説というのはここが初めてというわけではないが、
今までの所はあくまでごく一部の人によるもので、
「みんなの掲示板にこんなものを長々と書いてけしからん」的な
反応が殆どだった。
しかしここでは投稿者全員がそれに習っており、
サイトの基本パターンとして確立されているようだ。
物語別にまとめてあるところもあったので、祐司はいくつか読んでみる事にした。
セーラー服が好きだという、自分と同じ嗜好のためだろうか、
やはり先日読んだ久仁子という人のものが気になる。
選んだのは「痴漢されたい」と「映画館体験」という話である。
どちらも前日の「憧れ」より短かったのでアッという間に読み終えてしまった。
女装ものとは言えアダルト小説をこれだけ楽しんで読めたのはいつ以来だろう。
祐司は思った。市販されている官能小説と比べて、淫靡さはないものの、
文章に新鮮味があるし、ずっと身近に感じられる。
こんな事を自分がされたらどうだろう。
祐司の中でふとそんな思いがわき起こった。
女性ではなく男性を相手にする。
それがたとえ女装者だとしても、今までの祐司なら絶対にそんな事は考えなかった。
しかし今は違っていた。
女の子になってみたい。受け身になって愛撫されたい。そして最後には....。
ずっと抱いていた願望が祐司の心の中で大きくなってくる。
よし、やってみよう。
祐司はお気に入りに入れておいた女装をキーワードにして
検索したヤフーのページを開き
そう言う相手を探せそうなところを何件か見てみた。
へえ、これはなかなか....。
そのサイトは〇〇〇倶楽部と言う名前で、
定期的な集会も催しているなどかなりしっかりしたところのようだ。
値段も良心的で集会への参加にも興味が湧いたが、
いきなり最初からというのもためらわれた。
祐司は思い直して、その下にあった相手募集の掲示板に入った。
ザッと下まで見てみる。1日の書き込み数は4,5件と言ったところか。
手頃なところかな、ここで書いてみよう。
祐司はメッセージを入力した。

  都内在住のセーラー服大好きな30代後半の女装っ子初心者です。
  今まではオナニーだけで満足していたのですが、
  最近物足りなさを感じるようになってきました。
  決して同性愛者ではありませんが、最近女装関連のサイトにいくようになって
  一度同じ趣味の方と身体を重ねてみたいと思うようになりました。
  男性の方に女性として扱われる事にも興味はありますが、
  今回はレズプレイをしていただける女装っ子さんを募集します。
  都内もしくは近郊の方で
  めぐみと会っていただける人がいらっしゃいましたら連絡下さい。
  いきなり会うのは怖いのでまずはメール交換から始めましょう。
  30代までの清潔感のある方を希望します。
  出来たら細めの方だと嬉しいです

いずれは男性を相手にと言うのも頭にはあったが、
いきなり最初からというのも怖かった。
その点同じ女装者相手のレズなら入りやすいかなと思ったのだ。
西島めぐみ、これでよし。
ハンドル名を入れると祐司は送信ボタンをクリックした。
とうとうやっちゃったな、どうなるんだろう。
祐司は不安半分、期待半分で掲示板に書き込まれた自分のメッセージを見つめた。

−続く−




アニト (1月12日(日)00時14分57秒)
西嶋めぐみさん、こん○○は。
>文章に新鮮味があるし、ずっと身近に感じられる。
作者と読者が同じ想いで生きているからでしょう。
喫茶店で隣のテーブルに座った人が
もしかしたら作者であり読者でありわたしであるかもしれません。
不思議な縁によって知り合うことができたわたしたちです。
いつの日か会うこともあるかもしれないと思っていてください。

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