権太 (11月5日(月)03時44分09秒)
◆アニト様へ◆
前回の書き込みから5日目なので週間ペース復活を宣言したいところですが、
たぶんこれは続かないでしょう。
それで今回は唯奈さんのお話ですけど、「亜里砂の大冒険」のネタばらしをすると、
CLAMPの「聖伝」というコミックと、
アニメの「少女革命ウテナ」が基本モチーフになっています。
だから亜里砂のイメージは阿修羅、
革命屋さんは夜叉王と桐生冬芽を足して2で割った感じです。
もし機会があったらそちらの方を見ていただければ
今後の展開も想像つくんじゃないかと思います。
でも、こうゆうネタばらしってホントは良くないのかな?
◆唯奈さんへ◆
>良かったら唯奈も巻き込んで欲しいなぁ・・・。
と、そういうわけで取り急ぎ唯奈さんネタで書いてみました。
なんかキャラが全然違うけど、
その辺は急ぎ仕事ということで許してやってください。
『権太の大胆予測!ズバリ! 麻理亜の正体は、それは三郎お祖父さん』
は外してしまったなあ…。
◆柏木彩さんへ◆
今回はお名前をお借りしました。
当然、悪の組織にさらわれて強制女装させられ、
ドラム缶に詰められ外国に売り飛ばされるというのは言うまでもありません。
版権などとケチなことは言いませんので、
もし良かったら続きでもサイドストーリーでも書いてやってください。
◆純子さんへ◆
たぶん権太より制約された環境からの書き込みなのに、
連続的な書き込みは見習いたいです。
あの騒ぎ以来、家で牛肉を食べることは無くなりましたが、
吉○屋の牛○はよく食べています。
でも280円に値下げされた挙げ句ですし
行きつけの店では店員の数も減っていたりで大丈夫かなと心配になります。
◆優奈さんへ◆
ん〜、申し訳ありません。ネタばらしになってしまったかぁ。
>そういうのお嫌いですか?
いや、全然、かまいませんよ。
もちろん現実生活ではそんなにキャパシティーは広くありませんけど、
お話の中でならば何をやってもOKです。
と言うか全然知らない自分を是非とも見てみたいです。
どんなことでも、どんどん、やっちゃって下さいな。
◆絵梨花さんへ◆
>わたし、女装とSMに目覚めたの同時でした。
そうですか、
実は「SM→女装(TG)」と書いた時点で少し違うなと思いましたが、
「SM=女装(TG)」と書くべきだったんですね。
旦那様とのお話はホロッときます。
SMは信頼関係が絶対ですから純愛の部分が大きいほど、
良い関係が成立するんでしょうね。
◆みやむ〜さんへ◆
どんどん東京に馴染んでいるという感じですね。
>(女装っ子は、女装っ子に引きつけられる)
ここのところ権太が拘っているのも、この部分です。
で、権太の場合、女装っ子さんと言うよりは
GIDの方の眼差しを感じることがあります。
ところが、これも問題ありで、
MTFの場合は此方で気づかない場合が多く、後からそうなんだと判るくらいです。
その点FTMだとスケベ根性が働くせいか、わりと早くキャッチできるわけです。
ただ俗に言うオナベの方ではなく、
まだ明確な自覚症状がなさそうな表面的には純女の子限定ですけど。
◆久美さんへ◆
え〜、はじめまして。レスを有り難うございました。それで、
>女の子(?)からのアプローチはやっぱりなかなか出来ませんもん。
>是非アンテナに掛かったコには返事をしてあげて下さい。
なんですけど、亜衣さんからも同じ事を言われてしまった。
もちろん電車の隣の席なんかだったら見ず知らずの人でも
「えっ、何か?」の一言で話のきっかけは掴めます。
でも、あの距離で大声を出してたら変な人になってしまいます。
距離故の眼差しもあるわけです。
で、その眼差しに、そういうのと違う意味合いを感じるんですよ。
そのビミョーなところは上に書いた通りです。
それでお話の方ですけど実は権太にも女の子からのイジメられ体験がありまして、
中学生くらいになって、その子が優しく接して来るので、
思いっきり無視した事があります。
でも今思うと、あれもそーとー、無粋な対応だと反省しています。
◆亜衣さんへ◆
今回は唯奈さんのハードボイルド版なんですが、
キャラがなんとなく亜衣さんぽくなってしまいました。
と言うと怒られてしまうかなぁ、、、。
それで、こういう場で書いて良いのかわかんないんですけど、
亜衣さんのイメージって権太的には、
アクティブで姉御肌の細川ふみえって感じがします。
「もっとも崇高なるビジネス」

今日は平日のオフ日、一日中、ゴロゴロしていたいけど、
散らかり放しの部屋と洗濯物の山を片づけなけれならない。
こんな時には切実に嫁さんが欲しくなる。
でも世の中は理不尽だ、女では嫁をとれない。
と言って男に戻るというのは、さらに理不尽。
ウダウダと思っていても洗濯と掃除は誰もしてくれない。
探せばヘルパーの類はいくらでもあるかもしれないが先立つものもない。
探偵局に勤めるようになって給料は男時代から激減した。
しかし洋服代、化粧品代と支出は増え続けているのだ。
アリサお姉さまに賃上げを掛け合ってみたこともあったが
みごとに一時の快楽というやつでごまかされてしまった。
これには惚れた弱みもある。
今日でパン耳生活も4日目に入る。
幸い料理は上手だ、今日のメシは、豪華にパン耳のラザニエ風にしよう。
そう思えば少しはやる気もでてくる。
鉛のように重い体をセミダブルのベットから引き起こし、
ゴミと荷物の谷間にかろうじて出来上がった獣道を辿り洗面所に行きつく。

今日は天気が良いので、ベランダに出て歯を磨くことにした。
小春日和とはいえパジャマ姿では些か風が冷たいが、
うら若き乙女の起き抜け姿も悪くはなかろう。
見たい奴は見ろということだ。
ただしストーカーは許さない。
脳天を22LRで抉り抜き
東京湾に骸として浮いてもらうことになる。
と、思いながら、何気なく階下の路上を見ると、
私のストーカー兼、嫁さん臨時見習いが
ウロチョロしているではないか。
平日の午前中に
男子の制服を着た高校生がどういうつもりなのか。
いや、それ以前に、このマンションの管理人さんに
獲物を横取りされてはたまらない。
恥も外聞もなく、さらに公衆道徳もかなぐり捨て、
歯磨き中の内容物を全てぶちまけながら大声で叫ぶ、
「ごん子ちゃーん! どーしたのー!!」
私にごん子ちゃんと呼ばれた少年はあわててマンションの中に駆け込だ。
この時間帯ならば管理人さんは別の階で清掃中、
少年と鉢合わせするおそれは無いはずだ。
取り急ぎ、口を濯ぎ、顔に水をぶっかけ、ノーメークでパジャマ姿のまま、
この部屋の唯一の空間であるベットの上で少年を待つことにした。
ピンポンと予想通りのタイミングでチャイムがなる。
インターホンはとうの昔に壊れたままだ。
私は大声でドアに向かって叫ぶ。
「鍵は掛かってないわ、勝手に入って。」
ガチャ
ドアが開き、少年が部屋の様子にたじろぎ、玄関で棒立ちしている。
「なにボンヤリしてるのよ、ドアが開けっ放しじゃ不用心でしょ、
ちゃんとドアを閉めて内側からの別の鍵も掛けてね。」
不用心、そう、ここの管理人さんは、このマンション全てのマスターキーを持っている。
夜這いならば大歓迎だけど、
今日だけは絶対に邪魔されたくない切実な理由が私にはある。
少年は無粋なスニーカーを脱ぐと、しゃがみこんでそれを綺麗にそろえ、
その脇に脱ぎ散らかしてあったピンヒールのパンプスもきちんとそろえてくれる。
でもそれを揃える仕草が少し遅い。
きっとあれを履いてみたいのね。
私には少年の気持ちが手に取るようにわかる。
「遠慮しないで、こっちに来て」
少年はよろけるように獣道を辿る。
私にとって歩き慣れた通路でも少年には難しそうだ。
ベットの前まで来て獣道で不安定な姿勢をとり続ける少年に、
私はベットの上をタンタンと叩き座るよう促す。
少年は私の前に正座した。
「で、今日は何の用かしら?」
少年は、この間の出来事を思い出したのか顔を赤らめたが、
直ぐに気を取り直し、口を開いた。
「あの、今日は、相談があって、それで、僕の友達が行方不明になって、
だから唯奈さんにお願いしようって・・」
「仕事の依頼なの?」
少年は頷いた。
ただの高校生が探偵の依頼だなんてどういう事かしら。
「わかったわ、じゃあ、順を追って、ゆっくりと話して。」
「あの、僕の友達、柏木あやと君と言うんですけど、
その子が二日前からいなくなっちゃたんです。
それで家の人が警察に捜索願は出したんですけど、
普通の家出だろうって、あまり警察の人は本気にしてくれないんです。
でも僕は柏木君の親友だからよくわかるんですけど、
家出する理由なんて一つもないし、
もしあったとしても絶対に僕に相談してくれるはずなんです。」
「そうか小さい子供や女の子ならばともかく、
男子高校生が2、3日外泊したところで警察も本気では動いてくれないってことね。」
少年は頷く。
どうやら今日のところは、私がこの子を必要とする切実な理由と、
この子が私を必要とする切実な理由は噛み合わないみたいだ。
「で、その子を探すために親御さんに私を紹介したいということね。」
「えっ、そうじゃなくて、僕が唯奈さんを・・・。」
「君が私を雇うの?」
少年は頷く。
「それって、少し変じゃない。
そりゃ君の気持ちはわかるけど、一番心配なのは親御さんじゃないの。」
そう言うと、少年は黙って俯いてしまった。
そうか、この子は私との関係を他に知られるのが嫌なのね。
これには二重の意味でカチンと来た。
そりゃカムアウトするかどうかは本人の自由だけど、
友達の安否が判らないときに自己保身に走るのは許されないし、
それ以上に私がパスできないとでも思っているのかしら。
ここは少々意地悪くするしかない。
「でも依頼料って高いのよ。」
少年はスクールバックの中から貯金通帳と印鑑を差し出した。
「これで、何とかしてください。
足りない分は冬休みにアルバイトをしますから・・・、」
貯金通帳の残高は20万円、依頼料には遠く及ばないけど、
高校生のこの子、いや、ここ3日間、パンの耳しか食ってない私にだって大金だ。
まあ当分はオフ日だし面倒みるしかしゃーないか。
私は通帳と印鑑を差し返す。
「これじゃあ、全然、たりないわ。
大の大人が何日か掛かりっきりで専門の機材を使って調査するのよ、
君のバイト代で何とかなるような金額じゃないの。」
本当のところは、この子の財布には入っているだろう500円玉一個でさえ、
パン耳ラザニエ風から解放されるには十分なのだが、そんなことは言えない。
少年は落胆した。
そこで、すかさず、
「でもね、君が本気ならば、考えてみてもいいの。
どう、依頼料は君の体で払ってもらうってのはどうかしら。」
これで、私がこの子を必要とする切実な理由、
つまり、この部屋の掃除とたまりに貯まった洗濯物の山については解決できる。
少年はコックリと頷いた。
「じゃーねー、さっそく、この部屋をソウ・・・」
っ、っ、て、て、て、て、なによ! この子! 本気で服を脱ぎ始めた。
まさか、この子って、友達にかこつけて私とやろうってだけじゃないの。
あっという間にブレザーとシャツを脱ぎ捨て、
立ち上がったと思ったら私の目の前でズボンとブリーフを一気に下ろしてしまった。
でもこの子のオ○ン○ンは小さく親指大に縮みあがっている。
そして見上げると少年の目元が涙で潤んでいた。
ちょっとなによ、この子、
ひょっとして親友のために狒狒親父に身体を捧げている心境なんじゃない。
失礼しちゃうわと思いつつも、
こんな可愛らしいオ○ン○ンを目の前に見せつけられては何もせずにはいられない。
据え膳食わねば女の恥、私はパックってそれを食え込んだ。
「ああっ」
少年は軽く声を上げ、口の中で男の子が膨らみます。
う〜ん、この感触がいいのよね。
でも、この子って硬くはなってもあまり大きさには変化がない。
このチッコイのが以前、私の体の中に入ってきたのかと思うと、愛おしさが倍増する。
小さいお尻に手を回し後ろの大事なところを弄くる。
「ああああっ」
少年はあっという間に果ててしまい、私はそれを思いっきり吸い出して飲み込むの。
「ああああああっ〜」
男としては長いエクスタシーのあとに
少年はグッタリとなって私の腕の中に横たわる。
私は自分の分身を、この子の身体に埋め込みたいという衝動に駆られるが
それをしてしまったら本当の狒狒親父だ。
ここは我慢、優しく、軽いキスをする。
「ああ、僕・・」
エクスタシーの余韻の中を少年はいまだに彷徨している。
「なに、いつまで甘えているの!」
私はクローゼットからこの子の着替えを出して手渡した。
「さあ、それを着て潜入捜査の開始よ。」
「えっ、これ、着るんですか?」
「当たり前でしょ、それとも裸で聞き込みをしたいの。」
少年は観念して彼の高校の女子制服に腕を通した。

〜おしまい〜
(まあ、そう言うことなんで、
中途半端だと思う方は続きを適当に書いてやってください。)




アニト (11月5日(月)23時16分12秒)
権太さん、こんばんは。
いまさら書くのもなんですが、権太さん、物語作りが上手ですねー。
きっと普段めったにしない真面目な顔で書き綴っているのだと思いますが、
「さらりと書き上げたのではないか」という印象を受けてしまいます。
このしっかりとした権太文体はセンスゆえでしょう。
惜しまれるのは《中途半端だと思う方は・・・》と
投げ出してしまうところですが、これも確信犯的で憎めないですね。

サイドストーリー柏木彩さんの「あや(と)の受難」へ



権太 (2002年2月1日(金)00時37分10秒)
◆アニト様へ◆
松も開け、2月に入ったというのに、
めちゃくちゃ遅いけど新年おめでとうございます。
なんとかギリギリセーフで1月中の投稿にしたかったのですが、
PC不調でできませんでした。
というわけで、今年も宜しくお願いいたします。
今回はけっこう手間取りました。
書き込み自体の時間は大したことないのですが、
ハードボイルドとは何ぞやというところに引っかかって、
話の大枠が組めなかったのです。
やはり、このままほったらかして、
あやと君にはスケベだけど金持ちの叔父様に囲われて、
一生、楽しく暮らしてもらおうという方が良かったのかなとも思っています。
◆純子さんへ◆
権太の理想は以前にも書きましたがジェンダーフリーの世界ですね。
ようするに服装は社会的所属を表しているだけだと思います。
だから完全な平等社会ではブラと生理ショーツくらいにしか
服装の差は無くなってしまうんじゃないでしょうか。
ま、つまらないと言えばつまらないですね。
権太もミニスカートの女の子を見るのは大好きですから・・・。
◆美希子さんへ◆
ブラウスのボタン位置が逆な話をパクらせてもらいました。
それでレディースなら割と右前のものも普通にあるんですよね。
ところが男モノで左前は皆無で、
女→男は許されるけど、男→女は許されないと言うのは変ですね。
◆優奈さんへ◆
>えっ?権太さんみたい?いえ、そういうつもりじゃ・・・
それを言うならば大原源蔵が実はお母さんだったということですね。
これはこれで萌える設定だと思いますよ。
え? 萌えませんか?? う〜ん、どうしてだろう?
それで似合うかどうかは判りませんが
「ごん太」少年には今回、紺のハイソックスを履かせてみました。
◆美歩さんへ◆
はじめまして新参者の権太といいます。
以後よろしくお願いいたします。
体験談というと、以前のはフィクションだったんですか、
てっきり何らかの体験を元に書いているのだと思ってしまいました。
今後の展開が楽しみです。
◆久仁子さんへ◆
体験談に移行しても全然、テンションが下がらないのがさすがですね。
風邪の神様も久仁子さんだけは避けて通るんじゃないかと思ってしまいます。
ガンバッテくださーい。
「最も崇高なるビジネス(2)」
少年は観念して彼の高校の女子制服に腕を通した。
左右合わせが逆のブラウスにも戸惑うこともなくボタンを掛ける。
相変わらずノン気ぶるわりには女装慣れしている。
それを横目に少年から渡された資料に軽く目を通す。
その中にあった柏木あやと君の写真を見ると類友という言葉が頭をかすめ
ピンと来るものがあった。
今の私にはセオリー通りの捜査をするだけの金も手間も足りない。

ここはいっそのこと博打に出るべきか・・・・。
**********************************************************
A.いや、捜査に先入観は許されない。やはり地道な聞き込みからだ。
B.そうだ、ここは女の直感にかけるっきゃない。
**********************************************************

選択肢A------------------------------------悲惨な BAD END
選択肢B----------------------------このまま続けてお読み下さい
===============================
となると、餌はこの子だな。
私は馴染みの情報屋に電話をする。
「あ、私、唯奈、お元気、ちょっと調べてもらいたいことがあって、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
少年には聞かれないよう小声でそれを尋ねる。
幸いなことに少年は自分の姿を鏡に映している真っ最中で、
聞き耳をたてるだけのゆとりはなさそうだ。
情報屋はメモを調べる程度の手間のみで私の問いにすんなりと答えてくれた。
「さすがね、じゃあ料金の方は探偵局の方に請求しといてね。
ただし前回の捜査分として一括して処理するのよ、
でないとアンタのただ働きになるから。」
私は電話を切った。

少年はスカートのウエストを折り返してミニ丈をさらに短くしている。
「あっ、これクラスの子、みんなこうしてるから、この方が自然かと思って・・・」
私の視線に気づいた少年は言い訳をする。
「ふーん、君のクラスの男子って、みんなスカート、履いてるんだぁ。」
私の意地悪い突っ込みに少年は顔を赤らめる。
また悪い虫が疼き、さっきの続きをしたくなったが、今はそれどころではない。
情報屋によると、もう、あまり時間がないのだ。

私は手短に身支度すませる。
「さあ出かけましょ。」
「えっ、この格好で外に出るんですかぁ。」
今更ながら少年は抵抗する。
「なに言ってるのよ、その為に着たんでしょ。」
私は玄関まで少年の背中を無理矢理に押し出す。
「そうね、靴はこれで良いかしら・・・、」
私は可愛らしいワンストラップのローファーを出し
しゃがみ込んで少年の紺のハイソックスの足に履かせた。
これじゃあ、まるで、王女さまにかしずく侍女ではないか。
私の自尊心が揺らぐ、
この償いは後でたっぷりしてもらおう。

外に一歩出ると、少年は顔を隠すよう私の腕にしがみつく。
これではまるでスカタチのお姉さまにこまされたばかりの子猫ちゃんではないか。
目立つことこの上ない。
すれ違う人全てが何事かと私たちを凝視する。
すっかり馴れきった男どもの視線も、いつもとは異質な粘り着くような感じがする。
しかも、それは、ことごとく少年に向けられているのだ。
私の美貌には近づきがたいものがあるのだろうが、
少年の泣きべそ顔には男心を刺激する尋常ならざるものがあるらしい。
世間の男どもには美しすぎる私よりは少年程度がちょうど良いと言うことか。

べったりと腕にへばりついた少年という大荷物を抱えながら電車を乗り継ぎ、
やっと目的のマンションの玄関にたどりつく。
「はじめまして、キダと申しますが、
ウスイ様より申しつけられたタカギ様宛の品物を持参いたしました。」
インターホンで情報屋に教えられたとおりの符丁を言うと
オートロックのドアが開き私たちを誘う。
「これから何があろうとも私を信じて行動するのよ。」
少年も覚悟を決めコクリと頷く。
私は脱出経路の見当をつけながら少年とオークション会場の部屋にたどり着く。
「はじめまして、
昨晩の10時39分にクボタ様により御選定いただいた品物を持参いたしました。」
さっきとは違う符丁をインターホンに告げる。
「少々、お待ち下さい。」
という返事があると玄関の時とは違いドアはなかなか開かない。
廊下の監視カメラが私たちを見つめている。
10分程待たされたところでやっとドアが重々しく開けられた。
そこには屈強な男二人にガードされた中年女がいた。
「何か用かい?」
私は視線だけで少年を指し示す。
中年女は上から下、下から上へと少年を検分する。
「まあ、いいだろ、手数料とかは承知だね、
それで商品としては、どこがポイントかい。」
「そうね、処女・・・、
それも座薬も入れたことが無いというのは売り文句になるかしら。」
「う〜ん、どうかね、
そういうのが好みの殿方もいるけど面倒くさがる人もいるから、
何とも言えないねー。
でも、それが希望というなら、そうしとくよ。
ま、今日は、いい娘ばかりが集まってるから、
この子くらいだと、あんまり期待はできないね。
なんなら買い取りで此方で仕込むって線で考えてもいいよ。」
「それは、ありがたいけど、
こっちもこの子には自信があるし変には弄られたくはないの。
それに今後のこともあるし、オークションには自分で参加したいの。」
「そっちがその気なら、それで良いよ。
ただし値がたいしてつかなくても必ず手放してもらうからね。」
「それでいいわ。」
話がついて、少年は中年女に別室に連れていかれる。
私はガードの男二人に挟まれるよう薄暗いオークション会場のフロアに案内された。

安っぽいパイプづくりの折り畳み椅子には、
身なりだけは立派な脂ぎった狒狒親父達が
心細げにオークションが始まるのを寡黙に待っている。
セキュリティ上、参加できるのは本人のみで、
代理や、秘書、護衛の類の同伴は許されないのだ。
秘書無しでは電車の切符一枚すらも買えなくなってしまっている御仁達には、
なんとも居心地の悪い様子だ。
そして、そこが私のつけめ、
頃合いを見計らい閃光手榴弾でパニックを起こし二人を連れ出す算段である。

壇上の緞帳が上がり商品、、、、ステージに居並ぶ少女達があらわれる。
「お〜お〜」というどよめきが会場にたちこめる。
既に縄で亀甲縛りされている娘、
少しでも良い買い主にもらわれようと媚びをうる娘、
全裸の身体を両手で隠そうとしている娘、
妖しいエナメル衣装を纏った娘、
後ろ手錠のうえスカートをめくられその部分のみを晒されている娘、
その中で見覚えのある顔が二つ、
紺色のセーラー服上下を着せられた柏木あやと君、
もう一人はブレザーとタータンチェックのミニスカート、
つまり彼らの高校の女子制服を着た少年である。
あやと君は緊張していて直ぐそばに親友がいることも気づいてない様子だ。
うまく少年があやと君を誘導してくれるといいのだが。
壇上の少年は目を凝らし薄暗い私の居場所を探り当てたようなので、
こちらも目で合図を送りかえす。
少年の顔が僅かに縦に振られる。
私はサングラスを掛けバックの中の閃光手榴弾を握りしめた。

その時、私の頭にヒンヤリとした硬い物が突きつけられた。
このクサい香水は・・・あの中年ババアだ。
「あんたのことはさ、ある人から連絡があってね、最初から判ってたのさ、
悪いんだけど、あの娘の落札金は、まるまる全額、あたし達が頂くからね。」
両脇をさっきの男二人に押さえられて私は外に連れ出される。
その様子を見ていた少年は顔面蒼白になり、
崩れるようステージに倒れた。
「キャッ! ごん太君!!」
悲鳴に近い甲高い声が壇上からする。
それは柏木あやと君が親友の登場に気がついた瞬間であった。
**************************************************
A.ここは断固として戦い二人を救出する。
B.ここは大人しくして次のチャンスに掛ける。

**************************************************
選択肢A----------------------------悲惨な BAD END
選択肢B--------------------------------次回につづく
===========================




アニト (2月1日(金)23時53分21秒)
権太さん、こん○○は。
実のところわたしも1月はなにかと多忙でしてね、
なんとかPCに向かう時間を都合し、レスを書くのが精一杯で、
デートも撮影オフ会もままなりませんでした。
もう少し暖かくなってくれると外出も楽なのですがね。
権太さんなりの《ハードボイルド》は見つかりましたか?。
ハードボイルドと女装って案外合うようです。
選択肢Bを○

「最も崇高なるビジネス(3)〜 権太が消えた夏 〜」へ

メニューへ戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット