はじめから読む

佳菜っち (3月2日(木)01時06分31秒)
こんばんわ、コスプレマゾ佳菜っちです。
アニト様、
わがままを聞いて下さってありがとうございました!
それから、文字数オーバーしちゃってごめんなさい。気を付けます。
「Happy Birthday」、もしかして私は大変な事を書いているのかも・・・
アニト様のお誕生日の事を書いちゃうなんて、
今更ながら事の重大さに焦ってます。
皆さんのことを勝手に出演させちゃってるし・・・
アニト様の返事を読んで(下)をもう書かせてくださ〜い
って思ってしまいましたが、
やっぱり今夜も悪のりしちゃう佳菜っちなのでした・・・。
(すみません〜)
それから、出演の方、
勝手に出演させてしまってごめんなさい。許して下さい
それから、本当は皆様全員に出演今の私の力量じゃとても・・・
出演させきれなかった方もごめんなさい。
みずきさん、
勝手に看護婦さんのみずきさんを出演させちゃってごめんなさい。
もしよければ、この後も出演していただきたいのですが、
いいですか?(なんてお願い)
何で看護婦さんかって言うと、
「いけないナース」読んだ後だったので、つい・・・
だけど、やっぱりセーラ服にすれば良かったかなぁ(笑)
ミラさん、こんばんわ!
第2話と3話、読みました!
なんか、ミラさんの語り方が妙におかしくて、
楽しく読ませていただきましたよ!
そう言えば第3話の冒頭の描写読んで「うんうん」て頷いちゃいました。
なんか、これからも"まみちゃん"のがどうなっちゃうのか、
聞かせて下さいね!
やすこさん、こんばんわ!
私もそうなんですけど、書きたい時って毎晩書けちゃうんですよね〜
でも、お体を壊しちゃうといけないから、時にはペースを落としたり、
書けないときは休んじゃうとか、気軽にいきましょ〜(^^)
屈辱感を感じながらも、感じちゃってる雅子さんに、
私も感情移入して読んじゃいました。
奈美さん、お久しぶりです。
別棟の写真館はもちろん、
「GOGO奈美ちゃん初デート!」のお話の脇にあるお写真も
拝見させていただきました〜!
ミニにブーツ、素敵です!
もちろんお話の方も、アクティブに活動されていて
羨ましいなって思いながら全部読んじゃいました。
数値フェチっ娘さん、褒めてくださってありがとうございます!
長編に?・・・わ〜そんなプレッシャーかけないで下さい〜
なんか、大変な事を書き始めちゃったな〜と思っちゃいました(汗)
それから、自分のこと"ボク"って言うのは、
お話の中じゃなくて、リアルの自分がそうだからです。
(なんかわたしって言うの照れちゃって)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
Happy Birthday(3)  
一通りアニト様との挨拶が終わると、
秘書の数値フェチっ娘さんの用意したアイディアで
色々なアトラクションが始まった。
各所で騒ぎ声や悲鳴、歓声があがる。
アニト様もお酒が入っている為か、すごく楽しそう。 
今の時間は女装美少女コンテスト、女装美人コンテスト、
女装女子校生コンテスト、女装コスプレコンテストが行われている。
(あっ!コスプレコンテストが有ったのか!しまった!)
ボクはその様子を眺めていた。
眺めていると言うことはボクは最後まで残らなかったのだ
(次ぎ、頑張ろうっと!でも、泣き)
ちょっとした高台をステージにみたて、
そこに並ぶ、様々な装いをした女装子さん達。
どの人も本当に可愛らしくて、つい見とれてしまう。
(ボクもあんなに上手く女装できたらな〜)
今までこんなに多くの女装子さん達と接した事が無かったボクにとって、
すごく刺激的な体験だった。
最後まで残った各10人程の女装子さん達の笑顔を見ていると、
不思議とこちらまで嬉しい気持ちになってしまうのは何故だろう。
どの女装子さん達の笑顔も見ていて本当に嬉しそう。
アニト様はステージの上の綺麗な女装子さん、
可愛らしい女装子さんを前にして満足そうだった。
コンテストが終わり、休憩タイム。
おしゃべりする人、お化粧を直しに行く人様々だ。
ボクはトイレに行こうとさっき着替えをした個室に行った。
個室にはバスルームが付いたので、そこで用をたそうと思った。
しかし、すでに長蛇の列が出来ていて、
ボクはその列の最後尾に並んだ。
「佳菜っちさん・・・ですよね?」
背後から声を掛けられた。
ボクが振り向くとピンクのワンピースの少女、綾乃さんが立っていた。
「綾乃さん・・・」
彼女が少女のように微笑んだ。
「あ、さっきカオルさんから聞いたんで・・・」
聞かれもしないのに名前を知っていた理由を告げるボク。
「はい。はじめましてー!綾乃です」
「佳菜っちです。なんか、自分で"佳菜っち"って言うの照れちゃいますね」
ボクは照れながら笑った。
「あの、佳菜でも、佳菜っちでもどっちらでも・・・」
「じゃあ、佳菜っちの方が呼びやすいから佳菜っちって呼ぶね」
ボクが照れてるのを見て彼女がそう言ってくれる。
優しい感じの娘だと思った。
綾乃さんの笑顔に、ボクも笑顔で答えた。
「うん」
カオルさんも綾乃さんも、みんな気さくないい人達ばかりだ。
「外にも化粧室あるんだって。そっちに行かない?」 
綾乃さんがそう言った。
エレベーターホールの所にトイレが有った事を思い出した。
「もしかして、エレベーターホールの所?」 
綾乃さんが頷く。
「ちょっと恥ずかしいなぁ」
「大丈夫だって、行こうよ」
綾乃さんに腕を引っ張られる。
厚底のロングブーツを履いているボクは、
よろけるようにしてパーティールームを抜け出した。
エレベーターホールまでは50メートルぐらい。
綾乃さんに手を握られドキドキしながらついていく。
マイクロミニを履いてきたボクは、スカートの裾が捲れそうになるのを
もう一方の手で押さえながら歩く。
部屋にいるときはでは思わなかったが、スースーとしていて妙に頼りない。
よく見てみると、綾乃さんのワンピースのスカートの丈もかなり短かい。
これは後で聞いた話だけど、妹の由香さんからもらったものだそうだ。
誰とも会わずトイレに着いたが、ふと気付く。
男性用と女性用どっちに入るんだろう。
「ねえ、綾乃さん」
心配になって綾乃さんに声を掛ける。
「いいから、こっちよ」
躊躇することなく綾乃さんは女性用へボクの手を引っ張っていった。
「あは、ちょっとドキドキしたでしょ?」
手を洗いながら綾乃さんはペロっと舌を出す。
その仕草は本物の女の子みたいでかわいい。
「うん。はじめてだったから超〜緊張しちゃった」
今もドキドキしながらそう答える。
「じゃ、行こうか」
「あ、あの・・・帰る時も手を繋いでいい?」
ホテルの中とはいえ、女装して外出経験が無いボクにとって少し心細い。
だけど、綾乃さんと女の子同士手を繋いでいると妙に安心感が有るのだ。
「え?うん、いいよ」
快く応じてくれる綾乃さん。
「ありがとう」
少し照れながらお礼を言い、差し出された綾乃さんの手を握った。
「じゃあさ、走って帰ろうか?」 
綾乃さんはボクの気持ちを察してくれてそう言ってくれた。
優しい娘だ。
「うん」
「よし!行こ〜♪」
綾乃さんに連られて走り出す。
パタパタと大理石の床の上を厚底ブーツをならして化粧室を飛び出した。
化粧室を出るとホールでは背広を着た二人の男性が
煙草をふかしながらエレベーターを待っていた。
その二人がボク達の足音でこちらを見た。
急に心臓がドキドキしだす。
(わっ、女装を見られちゃった) 
二人はボク達の短いスカートに気付いてニヤリと笑った。
恥ずかしくてボクはうつむいた。
「ねえ」
二人のウチ少し太った方男がボク達の方へ歩み寄る。
ニヤニヤと笑って声を掛けてきた。
ボクは綾乃さんの手をギュッと握った。
綾乃さんもボクの手を握り返す。
走ったのをうるさいと注意されたのかと思ってボク達は走るのをやめた。
そうでは無いらしい。
その男は
「へへっ」
笑ってこちらへ近づいて来る。
「行こ」
綾乃さんがその男を無視するようにしてボク引っ張った。
「うん」
無視して通り過ぎようとするボク達に向かって
男は再び声を掛ける
「ねえって言ってるのが聞こえないのか?ねえちゃん達」
男が綾乃さんの方に手を掛けた。
綾乃さんが男の方を振り向いて応える。
「はい?」
「君達、ここのホテルに泊まってるの?何号室かなぁ」
コートを着たその男性はほのかに顔が赤かった。
どこかのパーティーの帰りなのだろう。
明らかにお酒の臭いがプンプンする。
(酔っぱらいでよかった〜)
こんな時なのにそんなことを思ってしまう。
女装がバレやしないかと、ボクはドキドキしていたからだ。
これだけ酔っぱらった人のならばれてもいいかなって思った。
ばれてもどうせ忘れちゃうんだろうし。
そう思うと、少し気が楽になる。
「そうですけど〜」
綾乃さんが落ち着き払って対応する。
綾乃さんならしらふの人相手でも女装子だとバレ無いだろうなと
その仕草を見て思う。
「じゃあおじさんたちと一緒に楽しいことしようよ」
男は綾乃さんの肩に手を回す。
「おじさん達はこの上に部屋取ってあるんだよ」
言いながらその手がお尻の辺りにササッと降りてくる。
「あん・・・イ、イヤ・・・」
スカートの上からお尻を触られ、綾乃さんが小さな声を発した。
「こんなに短いスカート履いてたら風邪引いちゃうよ」
男の手がスカートの中に滑り込もうとする。
綾乃さんは必死に男を払いのけようともがいた。
「ああん、やめて・・・下さい・・・」
「おっと、おてんばさんだ。おじさんがお仕置きしちゃうぞ」
綾乃さんの両手首を片手で掴むと、ひょいとすくい上げる。
「きゃあ」
そしてもう片手で、無防備の綾乃さんのお尻を、今
度こそはスカートの中に手を入れようとする。
「ちょっと待って、ボクの友達に何するんだよ」
慌ててボクはスカートの中に入れた男の手を掴んだ。
今日はアニト様の誕生日パーティーなのだ。
綾乃さんもボクもこんな男達に構ってられない。
気付かないウチの別の男が近づいていたのだ。
ボクは背後から違う男に羽交い締めにされてしまう。
「こっちの気の強そうな方は俺な」
(あ〜ん、気なんて全然強くないのに〜)
ボクの背後の男が太った方に話しかける。
「いひひ、今日は意見が割れて助かったぜ」
綾乃さんの手を掴んだ方、太った男がそう応える。
(ああ・・・このままじゃ・・・)
焦ったボクは足をバタバタさせてもがいた。
「大人しくしろって」
片腕でボクの首の所を抑えると、
片手をボクのももの間に滑り込ませて足を押さえつける。
「ああっ」
内股に男の手を感じて、ボクは思わずうわずった声を上げてしまう。
(やだぁ・・・) 
もがけばもがくほど腕で喉が絞められていく。
「うぐぅ・・」
もう声が出せない。
「ふふ、俺ぁブーツ履いた足が大好きなんだよ」
男はボクの耳元でそう言った。
耳の中まで生暖かい息を感じて力が抜けそうになる。
(ボクもそうだよぉ。でもボクはこーゆーことする人は嫌いだ)
本当は声に出して言ってやりたかったが喉を絞められ声が出ない。
「あああああっ・・・ん、んふっ・・・」
綾乃さんの悶える声に目を向ける。
太った方の男も綾乃さんの耳に舌を入れてを犯している。
(あ、綾乃さん!)
「あっちも楽しんでるぜ。本当はお前もしたくてたまらないんだろ?」
耳元でオーバーに熱い吐息を吹きかけながら、背後の男が話しかける。
(ああん・・・ヘナヘナしちゃう・・・)
同時にあそこも感じ始めてしまう。
(あぁ、どうして?イヤなのに・・・こんなコトされて感じちゃうの?)
白いレザーのマイクロミニの股間が持ち上がってしまうのを感じる。
(ダメっ・・・感じたら・・・バレちゃう・・・)
「ずいぶん大人しくなったなぁ・・・さあ、後は俺達の部屋で楽しもうぜ」
男がわざと熱い息を耳に吹きかけるような話し方をする。
(や、やめてよぉ・・・もう、それ以上・・・)
不意に内股に掛けられた男の手が上がってくる。
(ひゃっ・・・だっ、だめっ・・バレるぅ・・・)
ついに男の手の甲がそこに当たった。
(あん・・・もう・・・やめてぇ・・・)
女装がバレたらどうなるのか、そんなことをグルグルと考えてしまった。
「あん?」
男が変な声を出した。
当たり前だろう、そこには女の子には無いモノが有ったんだから・・・。
(ああああ・・・もうダメだ・・・女装だってバレちゃった・・・)
そう思った瞬間、急に男がボクのことを手放した。
(きっとバレちゃったんだ・・・それで・・・)
ボクは両肩を落として床にヘナヘナと女の子座りしてしまった。

・・・続く
さぁて、(下)を書こうと思ったら、アニト様のお言葉が・・・
もうちょっと悪のりして空想を続けちゃいましたが、
綾乃さん、ごめんなさい、ごめんなさい、すみません、許して下さい




アニト (3月2日(木)23時12分44秒)
コスプレマゾ 佳菜っちへ
もしかして佳菜っちは大変な事を書いているのだよ。
そうか、わたしの誕生日は冬だったのか、すっかり忘れていた。
が、安心しなさい。わたしはこの物語をたいへん気に入っているからね。
わたしが許すから、今後もたくさんの人を登場させるように。
ただし、あまりにも長い物語になること、
未完に終わることは厳禁だよ。
その理由は・・・。
★★★★お知らせ★★★★
お待たせしました、アニト企画の発表です。
ついに待ちに待った「空想デート」第1回オフ会を開きたいと思います。
書き込みをしてくれる多くの方1人1人にお会いして・・・、
と、したいところですが、現実にはなかなかむつかしいため
物語の中での「空想オフ会」とします。
まずは佳菜っちによって書かれた「Happy Birthday」1〜3話
(2月27日付 2月29日付 3月2日付)をお読みください。

>一月程前、前田アニト様の美人秘書と名高い数値フェチっ娘様より
>一通のメールを頂いた。
> 
>『来月、○日は前田アニト様の○○回目のお誕生日なの。
>そこで、普段アニト様にお世話になっている私達で 
>お祝いのパーティーを開こうと思っています。
>当日はオフ会形式で楽しくやろうと思います。
>佳菜っちさんは、参加してくれますか?』

皆さんの元にも同じようなメールが届いていることと思います。
会場は名古屋駅そばの某ホテル 1007号室、
ホテルの造りや部屋の様子は佳菜っちによって描写されています。
佳菜っちが土曜日の午後、新幹線で東京を出発したということは
開会は夕方からなのでしょう。
さあ、みなさんも佳菜っち同様に「空想オフ会」参加してください。

◆ご注意◆
・この企画はリレー方式ではなく、各自の視点で書いてください。
佳菜っちのようにメールを受け取ったときから書いてもいいですし、
(具体的な地名・名称などは書き込まなくてもいいですよ)
会場に着いてからの出来事でもかまいません。
たとえば、カオルは少し早く着きすぎて、名古屋の街をぶらぶらし、
戻ってきたところで佳菜っちと会ったのだったね。
どこで何をしていたんだい?。
・この物語をリードするのは佳菜っちです。
物語を先行させるのは謹んでください。
ただし皆より先に会場を後にする場合はこの限りではありません。
着ている洋服、誰と話をし、どういう出来事があったかなど、
できるだけ佳菜っちの設定に従ってください。
もちろん着替えは自由ですし、
佳菜っちがいないところでの出来事は各自創作してかまいません。
・書き込みのタイミングによって起こりうる
つじつまの会わない部分が生じるのはある程度よしとしますが、
どうしてもストーリー上無理があるときは
わたしが訂正加筆する場合があります。
ご理解いただけたでしょうか?。
ということは早く書き始めた者勝ちということですよ。

佳菜っちへ
どうだい、お気に召したかい?。




佳菜っち (3月3日(金)03時17分42秒)
こんばんわ、コスプレマゾ佳菜っちです。
アニト様、
文字通り"空想オフ会"の発案、す、すごいです!!
"公式データ"へ行って
数値フェチっ娘さんからも招待状受け取って来ました。
でも、佳菜っちの責任重大じゃ・・・。
大変な事になっちゃったと、とても焦っちゃいました・・・。
(案内状を読んでから少し書き換えました)
だけど、アニト様のご期待に添うように頑張ります。
それからアニト様、
プレゼントの中身は開けてからのお楽しみです(笑)
みずきさん、
「いけないレッスン」完結おめでとうございます!
佳菜っちはみずきさんのお話に出てくる
とぼけたおじさんが結構好きだったりします。
"ユタカ君"、"おじさん"と"みずき"さんの掛け合い、
面白くて今回も楽しませて頂きましたよ(^^)
今回のお話でまたちょっとみずきさんの事を出演させてしまいました。
勝手にすみません。
ミラさん、こんばんわ!
>懲りずに書くわよ ....
はーい!大歓迎です〜!
もっともっと"まみちゃん"のお話聞かせて下さい。
この前は鏡から覗かれてたら恥ずかしいな〜って思いましたけど、
第4話読んだら、"まみちゃんが"ちょっと羨ましくなっちゃいました(笑)
皆さん、昨日冒頭に書き込んだのが
タイプミスしちゃったのでもう一回書きます。
出演の方、勝手に出演させてしまってごめんなさい。許して下さい
それから、本当は皆様全員に出演させたいのですが
今の私の力量じゃとても・・・出演させきれなかった方もごめんなさい。
# ですが、アニト様から正式に"空想オフ会"の案内が有りましたので、
# みなさんの「空想の」オフ会のお話、ぜひお聞かせください。
お願いします。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
Happy Birthday(4)
「けほっ、けっほ・・・」
やっと絞められていた首を解放されて咽せながらも、
女装がバレた事に内心ドキドキしていた。
「あん?」
もう一度男がそう言った。
(え??)
なんか様子が変だ。
男は反対の方を向いてそう言ってるのだ。
「なんだって?」
太った方の男も同じ方を見てながらそう言った。
男達は明らかにボクと綾乃さん以外の人に向かってしゃべっているのだ。
「だから、その娘達を放せって言ったんだ」
男が見つめている方からその声は聞こえた。
ボクもそっちを見る。
(あ、アニト様だー♪)
その声の主はアニト様だった。
(女装がバレたんじゃ無かったんだ〜♪)
綾乃さんを捕らえていた男も、今は綾乃さんの手を放していた。
二人共急いでアニト様の陰に回り込んだ。
「この娘達がなにか?」
「チェ、男がいるのかよ」
舌打ちして男達が引き下がった。
綾乃さんは、アニト様の背後から頭を出してあかんべ〜をした。
「これこれ」
笑いながらアニト様がたしなめる。
ボクもホッとして笑ってしまった。
「ああん、アニト様が来てくれて本当に良かったです〜」
男達がエレベーターの向こうに消えた。
安心したのだろう、綾乃さんがアニト様の胸で泣き出してしまった。
アニト様は最初ビックリしていたが、その姿を見て目を細める。
ボクから見たって、綾乃さんのその姿は愛おしく見えてしまうほどだ。
「いいからもう泣くのはやめなさい、綾乃」
優しい声でアニト様はそう言った。
そしてボクの方を向いた。
「大丈夫だったかい?佳菜っち」
「はい」
そう答えた。
アニト様に抱きついていた綾乃さんもボクの方を振り返る。
そして潤んだ目で言った。
「ゴメンね〜、佳菜っち、綾乃が連れだしたばかりに・・・」
「ううん、ボクはへーきだよ」
泣き顔も可愛らしい。
「そうだっ」
急にアニト様が何かを思い付いたように言った。
「綾乃、もう放しなさい。行くところがあったのを思い出した」
アニト様もお酒をいっぱい飲んでいたせいで、こちらに来られたそうだ。
部屋のトイレが大渋滞なので、こちらのトイレに行く途中、
ボク達の事を見かけて救ってくれたのだった。
ボク達を助けてくれたときのキリッとした声とは違う、
とぼけた感じの言い方がなんか可笑しくてボクは笑ってしまった。
つられて二人も笑う。
それからボク達はアニト様に何度もお礼をして、
また手を繋いで部屋へ戻った。

一緒にいた綾乃さんは・・



   アニト (3月4日(土)01時14分41秒)
   「ちょっとトレイに行ってくるが、
   わたしのお〇ん〇んを支え持ってくれる人はいるかな?。
   ・・・・・。
   こらこらこらっ!、
   そんなに何人もが持てるほど巨大じゃないよ、あははは。
   1人で行ってくるからみんなおとなしく待っていなさい」
   そう言い残してパーティ会場を抜け出した廊下で・・・。
   (あれ?、あれは佳菜っちと綾乃ではないか。
   さっそく男漁りかい、困ったものだ。
   ・・・いや、どうも違うみたいだな。)




部屋に戻るとまた二人で笑ってしまった。
部屋の中は先程と変わらずに和やかで安心できる。
何よりも女装子の仲間達がこんなに多くいるのだ。
さっきまで気付かなかった心地よさがそこには有った。
「ちょっとした冒険だったねっ」
もうその顔に涙はない。
いたずらっぽく笑うその顔を見てると憎めない。
「うん。ボクもすっごいドキドキしちゃったよ」
そんな事があって、綾乃さんと仲良くなることが出来た。
結果オーライなのかもしれない。
休憩タイムが終わるまで時間が有る。
他のみんなはおしゃべりをしたり、別室で化粧を直したりしている。
残りの時間、二人はいっぱい色々なことをおしゃべりした。
(女の子になっておしゃべりするのって楽しいなっ)
こうやって話していると女の子になるのが
益々楽しくなっていくような、そんな気がする。
「綾ちゃ〜ん!」
みずきさんがこちらにやってきた。
薄いピンク色のナース服を着ている。
みずきさんのスカートもやっぱり短かい。
(わあ、セクシー・・こんな看護婦さんがいる病院なら入院したいな〜)
なんて思ってしまう。
そんなミニの看護婦さんの衣装を見事に着こなすみずきさんに
見とれてしまうボク。
「みずきさん!今まで何処にいたの〜?探してたんだよ」
綾乃さんがみずきさんに気付いて口をとがらせた。
「綾乃と一緒にホテルを探検するって言ってたのに〜」
綾乃さんはコンテストの後、ずっとみずきさんの姿を探していたようだ。
みずきさんを探している途中、ボクと出会ったのだった。
「あはは ちょっと、自分の部屋に戻ってお化粧直ししてたの〜」
あらかじめこのホテルに部屋を取っている人は多い。
「そうなの・・・綾乃寂しかったんだから」
「ごめん、ごめん」
みずきさんが顔の前で手を合わせる仕草をして言った。
「あ、そういえば、何のお話ししてるのぉ?」
みずきさんが話題を変える。
「あのね、すごいことが有ったの、実はね・・・」
綾乃さんがさっきの出来事を説明した。
二人は親友で、その仲の良さはまるで恋人同士みたいだ。
「そうなんだ〜。大変だったね〜。こちらがその佳菜っちさん?」
みずきさんがボクの方を振り返る。
空想デートのイメージ通り明るくて笑顔が素敵な方だと思った。
「はじめまして!佳菜っちです。よろしく」
「みずきです。はじめまして!それで大丈夫だったの?」
みずきさんが気遣ってくれる。
「はい。なんとか・・」
「佳菜っち、すごい感じちゃってたよ」
ボクが言い終わらないウチに綾乃さんがちゃかす。
「あ〜ん、言っちゃダメだって〜、二人で内緒にしようねって言ったのにぃ」
「あはっ、みずきさんには特別なの〜」
みずきさんの前で綾乃さんは益々楽しそうだ。
「で、本当はどうだったの?気持ちよかったんでしょ?」
「あ〜ん、みずきさんまで〜」
みずきさんの明るい性格のおかげで、
ボクの方まで楽しい気分になってしまう。
「佳菜っちは気持ち良かったんだよね〜?」
また綾乃さんがまたそう言ってからかった。
「そ、そんなことないよ〜」
「ちゃんと顔に書いてあるぞ〜」
みずきさんまでボクをからかった。
二人の連携プレーは親友だけあって上手だった。
「ボ、ボクは・・・もう、知らないっ」
顔をまっ赤にするボクを見てみずきさんと綾乃さんが一緒になって笑う。
「いいじゃない。私も綾ちゃんも佳菜っちのお話は知ってるんだし」
「そうだよ。ここにいる人はみんな・・・ね」
フォローしてくれる優しい二人。
だけどそんなこと思い出しちゃったらますます恥ずかしくなってしまう。
「あっ、みんなボクの考えてること知ってるんだ・・・恥ずかしいな〜」
「佳菜っちだって綾乃の考えてること知ってるでしょ?みんな一緒よ♪」
綾乃さんがそう言ってくれる。
「そうそう、そう言うこと」
みずきさんもそう言ってまた笑った。
つられてみんな笑う。
「そう言えば・・・」
みずきさんが話題を変えて言う。
「さっき佳菜っちのこと探したんだけどコスプレじゃなかったんだ?」
そう言ってみずきさんは笑った。
みずきさんが言っているのは、先程のコンテストのコスプレ部門の事で、
みずきさんは、最後まで残ったウチの一人だった。
「えへへ、恥ずかしくって今日はやっぱりこのカッコにしちゃった」
ボクもすっかりうち解けている。
これもみずきさんの明るさのおかげだ。
それから、綾乃さんとボクは、みずきさんからまみさんを紹介された。
「こちらがまみさん。写真見たでしょ?別棟にあるやつ」
まみさんもナース姿のコスプレ衣装を持っているらしく、
みずきさんのナース姿がきっかけで仲良しになったと言うことだった。
「綾乃です。よろしく〜」
「佳菜っちです。はじめまして!」
それぞれ自己紹介をする。
まみさんは写真で見たのより綺麗な足だった。
その足に履いたストッキングがセクシーさをアピールしている。
さっきコンテストのコスプレ部門でまみさんを見かけたが、
近くで見ると、くびれた腰つきが本物の女性以上に艶っぽかった。

・・・続く
アニト様、綾乃さん、みずきさん、まみさん、
勝手に登場させてしまって  ごめんなさい〜 m(..)m
数値フェチっ娘さん、
書き込む前に気付きました〜
わ、わ、「Happy Birthdayに至るまで・・
数値フェチっ娘さん編」読みました!
お話合わせていただいて、どうもありがとうございます。
そうなんだ・・・そんな事があって案内状が届いたんですね〜。
初めて知りました(笑)
だけど、すごいことになってきちゃいましたね〜(汗)

Happy Birthday(5)へ

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