私は21歳以上です。



 命がけのサバイバル   その2
                        作:サスガ



「それではルールの確認をします!ルール違反に当たる行為を行った場合即リタイアとなりますので
 みなさんもう1度よく聞いておいてください!」

賞金が賭かっているせいか、参加者一同はとても静かに話を聞こうとしている


「基本ルールはお配りした資料の通りです。1ヶ月間この島に滞在していただき、期間中この島を無事に生き抜けた方に
 賞金を差し上げます!金額の方は現段階でははっきりと申し上げる事はできませんが1億円以上はあると思っていただいて
 構いません!」

    1億

この言葉に参加者一同に一気にどよめきが起こった
こんな莫大な金額を手にするチャンスがあまりにも突然にやってきて興奮状態になっているのだろうか


そのあとはあのおじさんに教えてもらった説明が続く。
でも10分くらいして変化が起こった


「そしてここからが最重要です!!みなさんの中で多くの人が疑問を持っていたかもしれませんが
 これまで発表していなかったサバイバル内容を説明します!!」


そうだった、僕も車の中で考えてた。
見渡したところ、目と鼻の先に街のようなところが見えるし
とても生活に困るとは思えない

こんなんじゃ参加者全員が賞金をもらえそうな気がするんだけど・・

そういえば女性のギャラリーが増えてきたな


「この島の人口はおよそ4万人!全てが女性です!そしてあなたたちはこの島の生贄として選ばれました!!
 彼女達から1ヶ月間逃げ切ってください!仮に捕まったとしても生き延びていれば合格です!!」

何を言われたのか理解ができなかった

しかし容赦なくゲーム開始の号砲が鳴り響く

それと同時に、だ。前の方から男性の悲鳴があがった
ここからじゃ何が起こったのかわからない

そして悲鳴は前からだけでなく横から後ろからとあちこちで上がり始めた

 "とにかく一度逃げよう!"

直感的にそう感じた。
このまま何も状況が理解できないのは危険だ
僕がいた列はちょうど真ん中あたりで周りの状況がほとんど掴めない

ただ、確実に悲鳴の数が増えているのは確かなようだ

僕はとにかく必死に後ろへ走った
その時には他の参加者の人たちも同じことを考え出したのだろうか
みんなあらゆる方向へ走り出した

列の終わりが見えてきた!!もう少しだ!
後ろへ逃げ出した人たちの列の先頭にたった

とにかく必死に走った
必死に走って少し小高い丘で一同はようやく停止した

今自分が逃げてきたところを確認して開いた口が塞がらなかった
大体参加者の半数くらいだろうか、
ものすごい数の女性に囲まれている
必死に逃げようとしているけどとても逃げ出せそうな量じゃない
女性の波は一気に彼らを呑み込んで
やがて悲鳴よりも女性の甘い声の方が目立つようになってきた
はっきりとは見えないけど多くの女性が全裸になっているみたいだ


逃げなきゃいけないのにしばらくみんな動かなかった
捕まったらああなるというのを目に焼き付けているような感じだった


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        〜 モニター室 〜

「開始直後に43名が捕獲されたようです。まだ全員生きてはいますが既にかなりの生気を奪われているようで
 間もなくリタイア者が発生しはじめると思われます」

「それにしても驚きました。まさかこんなに早く半数近くが捕まるなんて・・・」

「数が違うのよ、いくら男とはいえ相手は人口4万人よ。一度捕まったら最後、死ぬまで生気を吸い尽くされ続けるわ」

「あわれな男達ね。島の女全員に生気を吸い尽くされるまで犯され続ける・・・毎年100名前後の男達が参加するけど
 1ヶ月耐え抜いた男はこれまでに2人しかでていないわ。単純計算でも一人の男に400人の女が群がろうとするわけだから
 今捕まった人たちはもう女肉に覆われて二度と陽の光は拝めないでしょうね」

「一年に一度だけ、欲求不満を解消する事ができる唯一の彼女達に与えられた期間ですもの。100人の男達が全員死ぬまで
 無理矢理奉仕させられても彼女達を満足させることはできないでしょうね」

「そういえば、一度うちの軍隊の男の人が島の警備に当たった時、初日で行方不明になってしまったとか・・・」

「えぇ、それは本当の話よ。街に近づくなと、あれだけ注意したのに。彼は2週間後に骨と皮の状態で発見されたわ。
 この島を、若い女性しかいないハーレムとでも勘違いしたんでしょうね。それからも何度も男性隊員の行方不明は繰り返されたわ
 そして最近は私達が警備を務めているってわけね」

「あ、参加者一名の生命反応が途絶えました!」

「今年の警備はずっと女性隊員だったから彼女達の欲求は全く解消されていないんですもの、無理ないわ
 それにしても3時間で死ぬなんて随分と弱いチンポの男だったようね」

「あははっそうみたいですね」

「今年も絶対誰も生き延びれないわね。まぁ、仮に生き延びたとしても今度は私達の部隊の慰み者として
 一生を過ごすんだけどね」

「私達も男性隊員をつまみ食いするだけじゃ足りないですものね。前の二人はもうとっくにポシャっちゃったから
 できれば一人くらい生き延びてほしいんですけど・・・」

「今年もつまみ食いで我慢するしかなさそうね、まぁ今年は男性隊員の数が増えるらしいし
 一人や二人監禁しても大丈夫かもしれないわ」

「本当ですか!?あ〜そうだといいなぁ・・・」

「私達の部隊の男性隊員なんていていないようなものだからいっその事全員監禁しちゃおうかしら?」

モニター室は笑いに包まれた



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