私は21歳以上です。



 夕陽に染まる
     
エピソード2(その2)
                                  作:放射朗
                                 
  私が快感に酔っている間に2回生の先輩方が順番に男の腰
に乗って、男はさらに2回いかされていました。
 「おい、もういいかげんにしろよ。俺痛くなってきたよ。」
 男がいやいやするように私のお尻の下で顔を動かしたので、
私が腰を浮かせると言いました。
 そして彼は手足を振って暴れだしました。
 私は驚いて立ち上がり、男の顔から降りました。
 男は、手足をそれぞれ一人づつの部員に押さえつけられて、
すぐに身動きできなくされてしまいました。
 「まだたったの5回じゃない。たっぷり時間はあるんだから。それに満足していない女の子もね。言っておくけど、私達はあなたを喜ばせるために捕まえてきたんじゃないよ。私達のストレス解消なんだから。私達が満足するまでがんばってもらいますよ。」
  美貌の増田先輩の言葉に男はごくりとつばを飲みました。
 「そんな事言ったってもう立たないって。」
 男の口調は確かにかなり疲れているようでした。
 「まあ、心配しないで、立たせる方法はいろいろあるんだから。」
 増田先輩の言葉で、男もやっと自分の立場がわかってきたみたいです。
 横柄だった口調が急に丁寧になってきたからです。
 「でも、あんまりひどいことしないでくれよね。明日仕事だか
らさ。」
 何とか女達を手なずけようとしているのが見て取れました。
 「とりあえずあなたのお尻を可愛がってやるよ。性感マッサージ行ったことある?男は前立腺刺激されるとすごく気持ちいいんだよ。」
 高木先輩がアナル用バイブを男の目の前で電源をいれて唸らせながら言いました。
 そのバイブにコンドームをかぶせて、男の肛門に軽く当てました。
 
 「うわあ止めてくれ。」
 男は足をくねらせて逃げようとするけど、両足を大きく広げる
ように押さえ込まれています。
 「クリーム塗ってあげるから、あまり痛くはないわよ。」
 高木先輩は傷薬の軟膏を指に取り、男の肛門に塗りこめました。
 「ほら、入れるから力抜きなさいよ。」
 バイブが男の肛門をねじ開け、ずるりと入っていきました。
 その時の男の顔は、いやいやながらも嬉しいような、気持ちいいような、変な表情をしていました。
 
 その男の顔を見て3回生の先輩たちが笑いました。
 「どんな感じ?初めてお尻を犯された感想は?」
 
 「それじゃあ、電源入れます。」
 少しの間バイブで直腸をこねまわしていた高木先輩がコードレスバイブのスイッチを入れました。
 「うわあ、変な感じだよ、ひえー。」
 男は首を盛んにふりながらわめきました。
 「このあたりかな。」
 高木先輩はバイブを男の中で動かして位置を確かめていました。
 「どう、感じてきただろ、これが前立腺マッサージだよ」
 本当に感じているみたいです。
 それまで散々犯されてふにゃふにゃになっていた男のペニスがぐんぐん起立し始めてきました。
 「そろそろできそうだね。次の人どうぞ。後何人いるのかな。」
 高木先輩は男のペニスにゴムをかぶせながら言います。
 その時点でまだセックスしていないのは2回生が4人と私達1回生二人でした。
 その中の2回生の一人が男の上にまたがりました。
 男の物を握り、自分のあそこにあてがいます。
 再び騎乗位でのセックスが始まりました。
 男の顔にも違う2回生の先輩がまたがりました。
 本当は私ももう少しまたがりたかったけど、さすがに自分からは言い出せませんでした。
 男の顔に体重をかけて擦りつけるように先輩のお尻が動きます。
 ネチャネチャした音が聞こえてきそうなくらいでした。
 そうやってさらに男は2回いかされました。
 「もう勘弁してください。さすがに無理だって、痛い痛い触らないでくださ、、」
 男の情けない声は先輩のお尻でふさがれて途中で消え入りました。
 先輩のあそこに出入りしているその物は、見ると赤黒くなって腫れているみたいでした。
 また腰にまたぐ人が交代しました。
 男は度重なる射精ですでに精液は枯れてきたみたいで、ゴムの中にはほんの少ししか発射していませんでした。
 「もうゴムはいらないよね。やっぱり私は生がいいもん。」
 数人がかりでの愛撫でやっと立った男のペニスを握った先輩
が言いました。
 でも勃起はしても9回目じゃさすがに硬度が足りず、うまく
入らないようでした。
 
 「何よこれ、だらしないぞしっかり立たせろよ」
 彼女は手を後ろに回し、男の睾丸をぎゅっと握り締めました。
 「ぎゃ−!」
 たまらず男の悲鳴が響きました。
 「ちんぽも立たせられない男はこんなもの要らないだろ。」
 ヒステリックに叫ぶ彼女はさらに男の睾丸を殴りつけました。
 うげっとがうぐっとかうめきながら男の体ががくんがくんゆれます。
 押さえつけている2回生と斎藤さんたちは懸命に力を入れますが、それでも弾かれそうでした。
 
 「沢渡、押さえるのを手伝いなさい。」
 後ろから3回生の先輩に命令されて、私は急いで男の右足を
押さえました。
 男はしばらく暴れた後静まりました。
 「いくら暴れても無駄だよ。私達を満足させるまで、許さない
んだからね。」
 男にまたがった彼女が勝ち誇ったように言います。
 そして今度はやさしく男の睾丸を揉み始めました。
 「もう許してください。もう無理です。あれが腫れ上がって
痛いんです。」
 男は情けない声で懇願しました。
 「なに泣き言言ってるの。前回のちんぽは12回発射したん
だから。あんたもそんくらいがんばらなきゃ許してあげないよ。」
 前回の12回発射した男は高校生の柔道部員だったそうです。 高校生くらいだと、やりたい盛りだからがんばらせれば平均で10回くらいはできるという話でした。
 
 男はさらに2回無理やりいかされて、10回発射した時点で、もうどんなことをしても立たなくなってしまいました。
 彼の物は充血して赤黒く腫れ上がり見るも痛々しい状態でした。
 「何だよ、もうおしまいか。ちんぽが立たないんじゃあセックスはできないね。でもこれで終わりじゃないからね。だってあんたは充分満足しただろうけど、私達はまだ満足していないのが3人もいるんだから。他のことで満足させてもらうよ。」
 高木先輩が男の睾丸を軽く指で弾いて言いました。
 「ウグ、許して、、。」
 男は懸命に体を丸めようとしますが、私達が押さえつけているので身動きできません。
 「こいつどうする。」
 高木先輩はまだセックスしていない3人に聞きました。
 「やっぱ、SMしかないでしょう。こいつがどこまで絶えられるかやってみるのも面白いかも。」
 
 「でも鞭打ちやろうそくなんてありきたりで面白くないよ。」 「あたしこないだ雑誌ですごいの見たのよ。ちんぽに待ち針さしてハリネズミみたいにしてるの。」
 「待ち針かあ、それいいね。音もたたないし、疲れないもんね。火事の心配もないし。」

 3人が相談して、SMプレイは待ち針刺しに決定しました。
 本当にするのかしら。
 私はぞっとして背筋が冷たくなってきました。
 「や、止めてくれ。止めてください。それだけは勘弁してください。」
 男が大声で叫びました。
 「もう決まったよ。それじゃあ。一人一本づつこいつのちんぽに刺してお開きにしましょう。」
 増田先輩の声は男には死刑宣告のように響いたのでしょう。
 急に体ががたがた震えだして、手足を押さえるのも苦労しました。
 高木先輩が最初に待ち針を持って男の側に立ちました。
 男から見えるようにして針の先端をライターであぶっています。
 「ほら、ちゃんと消毒してるから化膿する心配はないわよ。
これを今からあんたのちんぽに刺してあげる。どの辺がいいかな。」
 男は懸命に暴れて逃げようとしていました。
 両足に二人づつ体重をかけるようにして私達はやっと押さえ込んでいました。
 「止めてください。助けてください。」
 「往生際が悪いよ。あたし達を満足させられなかったのが悪
いんだから。」
 とうとう高木先輩は男のペニスをつかむと、待ち針の先端を
ゆっくり近づけました。
 仰向けに押さえられている男には針が死角になって見えなく
なります。

 「ぎゃ−痛い−。うわーんわーん。」
 男はとうとう泣き出してしまいました。
 子供みたいに泣きじゃくりました。
 赤黒い男のペニスにはひとつの洗濯バサミが食い込んで
います。
 針を刺すというのは嘘で、本当は洗濯バサミではさんで
いたのでした。
 男はその痛みを針で刺されたものと思わされて、泣き
出したのです。
 「どこまで持つかと思ったけど、やっと泣き出したね。」
 「いい年した男が泣いてるのもいいもんだよね。」
 「でもあれで泣かなかったら、本当に刺してみたのに、
ちょっと残念だよね。」
 「一度本当にハリネズミにしてみたいわ。あんまり血が出る
のも困りもんだけど。」
 2回生たちが口々に言い合っています。
 皆すっきりした顔をしていました。
 涙をぽろぽろ流して泣いていている男を見下して満足そうに
していました。
 
 そんな風に泣きじゃくっている男の姿を見て、私も不思議な
ことになんとも言えないカタルシスを憶えました。
 決してひ弱な男じゃなく、むしろたくましい男が女に泣かされ
ている姿を見て、、。
 
 男尊女卑の思想なんて古臭くなって、今ではそんなこと誰も口には出しませんが、それでもまだその思想はいたるところに根深く残っているものです。
 女は女らしくとか、女の癖にとか、女だてらにとか、言葉でもまだまだたくさん残っているのですから。
 ニュースでもいつも犯されて泣かされるのは女の方と決まっています。
 そんな風に女が虐げられている現実に反撃したような気持ちに
なっていたのかもしれません。
 
 その後、男は服を着せられ、来た時と同じように目隠しされ、両脇を抱えられるようにして部室を出て行きました。
 一人では満足に歩けないくらい消耗していたんです。
 そんな風によろけながら歩く男の足取りを見ても、私には同情の気持ちも起こりません。
 私はこのクラブの先輩たちに影響されて冷たい女になってしまったのかもしれません。
 それとも元々サディスティックな素質があったのか。

 この、通称『逆レイプ大会』という行事は自分達の性欲を満足させるためじゃなくて、むしろ男を泣き叫ぶまでぼろぼろにしてサディスティックな快感に酔うためのものなんだと、私はやっと気づきました。
 斎藤さんは最初から分かっていたみたいですが、、。
 
 だから、男がたとえ全員とセックスして満足させたとしてもそれで終わりになる類の行事じゃなかったのです。
 私はやっとこのクラブの真実の姿を知りました。
 でも退部しようという気持ちは起きませんでした。
 普通のセックス以上の快感があることを知ってしまい、その快感はこのクラブでしか味わえないものだと分かったからです。
 
 もっともっと男をいじめてみたい。
 最初は喜んでいた男が、泣いて許しを請うまでいじめてみたい。 
 普段威張り腐って、女なんて欲望の対象でしかないなんて考えている中年サラリーマンをぼろぼろにして泣かせてみたい。
 今までクラブで先輩たちに一方的にしごかれたりいじめられていた自分が、その反動で完全にサディズムの快感に酔ってしまったのかもしれません。
 怖いと思っていた先輩たちも何だか違って見えてきました。
 すごく頼もしく思えてきたんです。
 これから私もあんな2回生になって、3回生になっていきたいと思いました。
 これまでの自分はおとなしくて自分の意見もよく言えないような性格でしたが、それはそんな自分を演じていただけだったのかもしれないと思いました。
 残酷な本性を隠して男受けのする性格で塗り固めて、、。 
 
 そんな幼い殻が今日のことでこなごなに砕かれてしまったんです。
 
 もう絶対後戻りはできないけど、私は決して後悔しないと思います。


    エピソード2 終わり 次はエピソード3に進みます。

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