私は21歳以上です。



      新・空物語   (1) 

                        作:テンちゃん       

 機械という無機質な物体から姿を現したプリンちゃん。
あってはならない現象に身を固くした真だったが、自分の
モノもしっかり堅くなっている。

 「そ、そんな、、ハサまれたら、、ア、、アぅ!、、」

 自分のパイズリに情けない声を出す彼を、細いクビをか
しげ楽しそうに下から見入る彼女。
 ミルクティー色のスベルような肌は、うっすらと赤みが
さしてくる。
 自分を不審に思ったのか、ハンドルを握ったまま後ろを
振り向くオバさん。不思議なことに店内に響くアナウンス
やタバコの匂い、外を行く人の流れを冷静に見てとれた。

 「ナニィ?、、もう出しちゃう?、出ちゃうのぉ?、、
え~!、『彼』だったらガマンするのにナ、、、クス」

 普段めったに出てこない『プレミアム野郎』に負けるの
は我慢ならなかったが、ハミ出した肉塊を可愛いお目めで
チロチロとナメられるとヒザもとから崩れそうになる真。

 「ネ?、、プリンのムネ気持ちイイ?、、もっとつよく
ハサんでほしいの?、、ダメだよ、、まだダァメ、、、、
キャ、、、足プルプルしてるぅ!、、アハハ」

 「な、ナメないで、、あ!、、ダメ!、ぅく、、あ!」
 
 小刻みに動く『天使の羽』は彼女の欲情のあらわれか。
オモチャのような小さな羽がユラユラと落ち着きなく動き
、白銀の羽毛が店内の空調に踊っている。
 年下の妹に責められてるような違和感を覚えたと同時に
今まで我慢してたモノが足の先から寄せ集まる。

 プシュッゥ!、、ブプュッ、、ドピュ、、トピュウン、

 「もぅ、、イッちゃダメってばぁ、、プリンのムネそん
なキモチ良かったの?、、ペロッ、、じゅる」

 ムネのはざまでビクつく棒をゆっくりと揉みあげ、自分
の小顔にかかった濃厚な匂いのする液体をチロッとナメ取
るプリンちゃん。
 ボディブローをもらったように足元から崩れる真の視界
は、灰色になったと思うとすぐに黒く変わっていった、、

 
 ここは今や雑誌やテレビでも有名な某精神病院。

 「う~む、、どうしたもんですかな、、、お兄さんに続
き弟さんまでとなると、、、なにか、、こう家庭的な事情
でも、、いえいえ、、、、あくまで形式的なものですから
お母さん、、ああ、、お兄さんの昇クンですがね、、まだ
完治したとは、、、えぇ、『缶詰』を見ただけで拒否反応
が、、しかし、、、ウ~ン、、パチンコねぇ、、」
 
 「ウゥ、、ああ見えても、、き、気持ちだけは優しい子
で、、ウウッ、」

 長男の昇に続き、次男の真も入院となった母親の気持ち
は察するに余りある。
 悲痛な母親の顔を見れなかったのか、医師は書類に目を
落とし言葉を濁らせた、、、、、

 「ププゥ、、プゥリンちゃぁああん、、ぼ、ぼ。くのプ
リリンちやんん!、、イヒ、、いひィ、、、イヒヒヒヒ」

 特別病棟202号室。食事を差し入れる小さなトビラが
夜気の濡れた風にはためいた、、、、、、、
 
              おわり(100回時短付き) 

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