新・空物語 (1)
作:テンちゃん
機械という無機質な物体から姿を現したプリンちゃん。
あってはならない現象に身を固くした真だったが、自分の
モノもしっかり堅くなっている。
「そ、そんな、、ハサまれたら、、ア、、アぅ!、、」
自分のパイズリに情けない声を出す彼を、細いクビをか
しげ楽しそうに下から見入る彼女。
ミルクティー色のスベルような肌は、うっすらと赤みが
さしてくる。
自分を不審に思ったのか、ハンドルを握ったまま後ろを
振り向くオバさん。不思議なことに店内に響くアナウンス
やタバコの匂い、外を行く人の流れを冷静に見てとれた。
「ナニィ?、、もう出しちゃう?、出ちゃうのぉ?、、
え~!、『彼』だったらガマンするのにナ、、、クス」
普段めったに出てこない『プレミアム野郎』に負けるの
は我慢ならなかったが、ハミ出した肉塊を可愛いお目めで
チロチロとナメられるとヒザもとから崩れそうになる真。
「ネ?、、プリンのムネ気持ちイイ?、、もっとつよく
ハサんでほしいの?、、ダメだよ、、まだダァメ、、、、
キャ、、、足プルプルしてるぅ!、、アハハ」
「な、ナメないで、、あ!、、ダメ!、ぅく、、あ!」
小刻みに動く『天使の羽』は彼女の欲情のあらわれか。
オモチャのような小さな羽がユラユラと落ち着きなく動き
、白銀の羽毛が店内の空調に踊っている。
年下の妹に責められてるような違和感を覚えたと同時に
今まで我慢してたモノが足の先から寄せ集まる。
プシュッゥ!、、ブプュッ、、ドピュ、、トピュウン、
「もぅ、、イッちゃダメってばぁ、、プリンのムネそん
なキモチ良かったの?、、ペロッ、、じゅる」
ムネのはざまでビクつく棒をゆっくりと揉みあげ、自分
の小顔にかかった濃厚な匂いのする液体をチロッとナメ取
るプリンちゃん。
ボディブローをもらったように足元から崩れる真の視界
は、灰色になったと思うとすぐに黒く変わっていった、、
ここは今や雑誌やテレビでも有名な某精神病院。
「う~む、、どうしたもんですかな、、、お兄さんに続
き弟さんまでとなると、、、なにか、、こう家庭的な事情
でも、、いえいえ、、、、あくまで形式的なものですから
お母さん、、ああ、、お兄さんの昇クンですがね、、まだ
完治したとは、、、えぇ、『缶詰』を見ただけで拒否反応
が、、しかし、、、ウ~ン、、パチンコねぇ、、」
「ウゥ、、ああ見えても、、き、気持ちだけは優しい子
で、、ウウッ、」
長男の昇に続き、次男の真も入院となった母親の気持ち
は察するに余りある。
悲痛な母親の顔を見れなかったのか、医師は書類に目を
落とし言葉を濁らせた、、、、、
「ププゥ、、プゥリンちゃぁああん、、ぼ、ぼ。くのプ
リリンちやんん!、、イヒ、、いひィ、、、イヒヒヒヒ」
特別病棟202号室。食事を差し入れる小さなトビラが
夜気の濡れた風にはためいた、、、、、、、
おわり(100回時短付き)
てんちゃんのトップへ その1に戻る
「缶詰」を見る 「魅惑のパソゲー」を見る