私は21歳以上です。



      カリスマ

                        作:テンちゃん  
その9

 第10試合  『記憶』 


 ユウナは思い出していた、、、、、、あの日の快感を。
 
 そう、あれは2年ほど前だったか試合の前座で文字どお
り『ぐるぐる巻き』にされた中年のオヤジ(後にわかった
のだが死刑を宣告された犯罪者)を前にスポンサーがこう
言ったのである。

 <好きにして良いがキッチリ葬ってくれたまえ>

 ユウナは始め動揺した。『葬る』のにではない。
悪そうなニヤけ面したオッサン『達』?の姿にである。
それはこの世のものと思えず、始めユウナは『キングギド
ラ』を連想した。
 頭部(つまり顔)は二つあり、体は一つ。足と手は4本づ
つある。
 どこでどうミスったのか、恐ろしい姿の彼<等>。
 何か重大な犯罪を犯した人につけられる『焼印』がクッ
キリと彼の胸に刻まれているのが目に入る。
 
 そこでユウナは縛られたオッサン(この時点ではオッサ
ン達はスケベ面してニヤニヤしてたなぁ)なんと『二人?
同時に首4の字』を掛けたのである。
 ささくれだったアゴヒゲが『ピンクルーズ』を通して伝
わってくる。

 「ヒッヒッヒッ、、おじょーちゃん!、、ワシら、と〜
ってもワルいことしたんだわぁ、、、た〜っぷりイジメて
おくれ!、、、ヒィッ〜、ヒッヒッ!!」
 
 もうこの時点でユウナは彼等を許すまいと思っていた。
 始めオッサン達は若いユウナの太股が気持ちいいのか、
スリスリしてくるように頬ずりしてきたが次第に彼女が力
を加えていくと顔はこわばっていったものだ。

 と、ここで唐突に我にかえる、、、、、まだ技をかけっ
ばなしのユウナは、テツヤのヨダレが垂れる『ルーズ』を
見つめながら、半ばボゥ〜とした恍惚感の中、ゆっくりと
目を閉じ再び回想に戻った。

 オッサン二人分の顔はユウナの脚の中、ニヤケ面がやが
て苦しそうな顔つきに変わっていく。
 だが、片方の<足首側>のオッサンは余裕があるのか、黄
ばんだ歯をチラつかせペチョ、ペロッと舌で太股をなめて
いる。
 
 だからオッサンはヤなんだ!
 ユウナは曲げた方の脚を片手で掴むと二人?の喉元にふ
くらはぎを食い込ませた。
 当然、始めに苦しがったのは『曲げた方の脚』にいたオ
ッサンだった。
 ふくらはぎの肉厚ぶんだけ気道が圧迫されるのだろう。
 その様子を見ているとイヤでも興奮してくるユウナ。

 「、、、ほらぁ、、オジサン達、、どーしたの?、、、
、あれれ?、、、こっちの方はも〜オチちゃうのかな〜?
、、、まっさかね〜!」

 掴んでいた足首がガッチリと左足の<ヒザ裏>にフックし
た感触を得たユウナは、おもむろに腰を浮かせた。
 『体は一つ、頭部は二人分』という極めて稀な感覚と、
苦しそうな吐息やもがき、そしてこのアリの子一匹すら入
れそうにないギリギリの二人分の頭の大きさ。
 こうした相乗効果により『二人を一度に拘束』した充実
感は、ユウナのDNAをしだいに開花させていった。
 腰をユラユラと前後左右に揺らしながら彼女はリングサ
イドにいる<弟子)に言う。

 「、、、んっ、、ンッ、、ねぇ〜、、ちょっとぉ〜!、
、、こっちきてさぁ!、、、オジサンのロープほどいてや
ってくんない!!、、、、いいからっ!、、、んっ!」

 それでは不利になるではないか!と、呆気に取られた弟
子達だったがユウナの言うとおりロープを外し、オッサン
を解放してやった。
 その瞬間、ソノ苦しみから逃れようと4つの手が彼女の
太股やら、ふくらはぎやらを這いまわる。
 爪は武器にみなされるのか、剥ぎ取られていた。
 
 「、、、ク、!!クェ〜〜!!、、わ、わるかった!、
、、な?、、オッチャン達がわるかった!!」

 「、、、ダ〜メ!、、ほらっ、イッちゃいなぁ!、」

 オヤジの手は張りのある小麦色の太股をパンッ、パンッ
と叩くが締まるパワーは弱まりそうにない。超ミニのスカ
ートは所どころめくれ、その健康的な太股はシットリと濡
れた若い汗でキラキラとわずかに輝いている。
 なんとか『技』を解こうともがいた挙げ句、体全体を『
横向き』にするオヤジ。
 しかし、ユウナの脚は『4』のままソレに着いていく。

 「、、、少しは楽んなると思ったのー?、、、あまいな
ぁ、、、これならどぉ〜?」

 オヤジは横向きの体勢で『首4』を掛けられている。
 この時、彼達はチラリとユウナを見たが、そのあどけな
い10代の顔は色気と幼っぽさが入り交じり、これから訪れ
るだろう快感の波に耐えるかのような、せつなさそうな表
情に変わっていった。

 「、、、、いっくよ〜!、、、ほらぁ、、ちゃんとオチ
る時の顔ユウナに見せてよぅ!、、気持ちイイんだよねぇ
?、、、ビクビクぅって!、、、ん?、、ほらっ、ビクビ
クぅってすんでしょ〜!!?」

 横向きのまま片肘をついたユウナは、曲げた方の脚の足
首を掴み直しグイッと手前に引き寄せた。

 始めにオチたのは、やはりこちらの方だった。
 ユウナの曲げた脚の、ちょうど『ヒザ裏』あたりが彼の
アゴ元に食い込んでいる。
 クエィ、グェィィと蛙をふみ潰したような低い声が脚を
通してビンビン伝わってくる。
 やがてスゥ〜と眠るように一つ息をつき、『ピンクルー
ズの終点』あたりに泡を吐いた。

 その様子をまばたき一つせず、溶けるような視線で見つ
めるユウナ。ふと、体中の力が抜けかかるが、もう『一人
』居ることを思いだしキュッと力を入れ直す。

 「、、、はぁはぁ、、、ほらぁ、こっちの人オチちゃっ
たよ〜、、どーすんの?、、、ねぇ?、、ッつってもこっ
ちのオジサンもあっちのオジサンもないんだろーけどぉさ
〜、、、キャハ!、、ヘ〜ンなカンジ!、」

 真横でゲフゲフとオチていく自分?のサマを見た彼は一
気に恐怖心に火がついた。
 横の彼、いや厳密にいうと<自分が>オトされる間は多少
息苦しかったが微妙に細い足首が『管』をズレてたらしい


 と、パッと脚を開いたユウナは彼の背後に素早くまわる
と純粋な『スリーパーホールド』を見舞う。

 「、、おまたっ!、、、、アナタの番だよ〜!、、、、
、アハッ、、このザラザラのおヒゲいいねぇ!!、、」

 ユウナはカーディガンを肘もとまでまくり上げている為
、ココア色の小さな腕にダイレクトに伝わる『ヒゲ』の感
触を確かめながら、ゆっくりと、しかし確実にオヤジの喉
を締め始める。
 右腕の手首に左腕を『ロック』させ、その子供のような
『手』はしっかりとオヤジの後頭部に当てがわれる。
 さきほど『オトされた』もう一つの頭部は、その横でダ
ランとこうべを下げ、なんとも言えない汁を垂らしている

 オヤジは真後ろにユウナの豊満な胸の感触を感じると同
時に後頭部に添えられた手首に付けているのだろう。ミサ
ンガの揺れる音も聞こえてくる。
 側頭部では白のカーディガン越しに、プックリと小さな
筋肉が動いているのがわかる。

 「、、、どぉ?、、ユウナのすりーぱー!、、ねぇ?、
、でも、これじゃあ面白くないよねー!、、もぉ〜と、良
くしてあげんね!、、、」

 直後、彼女は『逆スリーパー』とでも言うのか?
 オヤジの『顔面』を、中に着込んだ純白の開襟Yシャツ
から覗くラメの入った胸の谷間に埋没させ、後頭部を『ス
リーパー』のように締め上げる。

 「、、、!!、、ムグぅ、、プフゥ、、んグッッ!!」

 「、、、、あんたみたいなの『オトさない』よ〜だ!、
、ゆうなの胸でチッソクしなぁ〜!、、、ンッ!、、ハあ
、、、そう!、、もっとアバれて!、、そのおヒゲ、、、
、、んんァ、、サイコーじゃん、、、」

 言いながらユウナは『胴締めスリーパー』(と言っても
逆だが)に移行する。
 手足をバタつかせ激しく抵抗するオヤジ。
 が、ユウナは『抱っこちゃん人形』のようにピッタリと
密着したまま離れなかった。

 「、、、!!!!!!!!!!ムゥゥゥゥゥゥ!!」

 「、、、逃げれないよ〜!、、ねぇ?、、、ねぇ?、、
聞こえてる?、、、、、、どぅ?ユウナのおっぱい『お餅
』みたいにパフパフでしょ〜?、、、こんなことされるこ
とないんだからカンシャしてよネ!マジで!、、、おーい
!、ねえ?、、」

 ユウナは一定のリズムでオヤジの『胴』をソノ肉付きの
いい太股でキュッウと締めてくる。
 <上方カメラ>から映った映像は『ピンクルーズ』が彼の
腰でクロスし、美しすらある。

 ほどなく、オヤジはこんな若く可愛い子の肌は久しいの
か、一方的に小娘に『処刑』されるのが快感なのか、ユウ
ナの締め上げる両脚の『リズム』と共に細かく震え、くぐ
もった声と共にズボンの中に何かを発射する。

 『、、、あれぇ?、、、ひょっとしてイッちゃった?、
、、、いまビクビクぅってしたよねぇ?、、、マジで?、
、、、な〜んかユウナが犯してるみたいじゃん!、、」

 若いフェロモンの放つ香りと、温かく上気した胸の抱擁
にアッと言う間にイかされたオヤジはキュッ、キュウと腹
部を締められる度に、少女に抱かれ残りのわずかな液体も
絞りとられるように出しつくす。

 「、、、ほぅらあ〜!、、、どーせだったらみ〜んな出
しちゃいなぁ、、へんたいオヤジィ!!、、、」

 そう言って両足にキュ〜と力を入れると、一瞬だけ腕の
ちからを緩めるユウナ。
 胸の谷間から真っ赤な顔して空気を吸い込むオヤジ。

 「、、プゥハぁ〜〜〜!!!、、ガッ、、ゲホゲホッ!
、、、わ、わるかっ、、プッ!!悪かっ、、、!」

 一呼吸だけさせると汗ばんだ胸に埋めこむユウナ。
 オヤジが苦しそうにしてる間、ゆっくりと大きな目を閉
じ『天使』のような表情で恍惚に浸るユウナ。
 バン、バンとマットを叩き『ギブアップ』を主張するオ
ヤジ。だが、ここにはレフリーな居なかった。
 再び同じことの繰り返し。

 「、、、がぁァァ!、、、ゲ、、、、、ッ、、、、、、
ゲホッ、ゲホッ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、も、もう許し、、、、ンプゥ!!!!!」

 この次だ。この次を狙おう!、、、しばらくし『息つぎ
タイミング』をスルーしたユウナは、間もなく来るだろう
激しいアクションに全パワー、全神経を注いだ。
 
 「、、、、ダァ〜メ!!、、息させないもんね〜だ!、
、、、、クルしいねぇ?、、お耳真っ赤だよ!」

 「!!!!!!!!!!!!!!!!!ッッ!!」

 何を言うでもなく激しく手足をバタつかせるオヤジ。
 それを興奮し、欲情し、快感の眼差しと激しい息使いで
迎えるユウナ。
 彼のザラついた舌が谷間を這うのがわかる。
 
 一呼吸、一握りの『酸素』を求めユウナの胸の谷間で左
右に頭を動かす彼だったが、豊満は二つの『プリン』はソ
ノ動きを封じるには充分だった。
 ロックした腕にゾクゥ、ゾクゥとする快感の中、渾身の
力を込め続けるユウナ。

 「、、、、ゥ〜ゥ、、、フ。ゥ〜ッ、、ッ!!!」

 今まで激しく暴れていた頭は次第に動きがなくなり、や
がて、手足もピクリとも動かなくなった。

 彼が『窒息』したのを己の体で感じたユウナは、そぉ〜
と土産物の紐をほどくように絡めていた手足をほどくと、
胸のちょうど真ん中あたりで正面を向き、突っぷすした頭
を両手で持ち上げる。
 よっぽど苦しかったのだろう。唇はひしゃげ、そこから
納豆を思わせる濃い唾液が、ほころびたYシャツから覗く
『プリン』の間から糸を引いた。

 だが、、、ユウナは見逃さなかった。
 彼の苦悶の表情に何か『幸せ』そうな何かがあるのかを
、、、、、、、、、、、、

 「、、、、、、ゥナ?、、、、ユウナっ!!?、、、、
ねぇ?アンタ大丈夫?、、、ボ〜ゥとしちゃって、、、?
、、、」

 リナは下から覗き込むように首をかしげ、虚ろな目で『
過去』を想い、今だに『首4』を掛けたままのユウナに問
いかけている。

 「、、、、ぅん?、、え?、、あ、あ〜、、大丈夫だよ
、、、、、それよりリナ姉、、ゆうなチョ〜、イッちゃっ
たからさぁ、、、、なんか脚、ぜっんぜんウゴかせないん
だよね〜、、、、もぅ、ヘロヘロってかんじぃ!、、、、
、ちょっとハズしてくんない?、、オネガ〜イ!!」

 「、、アンタねぇ、、、、、、、、、、も〜、しょうが
ないんだからっ!」

 リナは渋しぶ『オチた』テツヤの頭部に絡まったユウナ
の脚を取る。
 姉のリナから見ても普通の脚にしか見えないこの『ココ
アとピンク』の美しい2本に、一瞬、リナ自身締められた
くなるような衝動に駆られたが、首に巻き付いたふくらは
ぎをハズしてる最中、白目をむき、泡を吹いたテツヤを見
て思いとどまった。

 『技』を解いた直後、今まで密閉された『ユウナの香り
』が一気に拡散しはじめる。
 ソレを悟られ恥ずかしそうにペロッと舌を出すユウナ。

 「、、、、ホンット、アンタすごい量だね、、、『潮』
ってもんじゃないよ、コレ、、、」

 「、、、、今までで一番良かったんじゃないの?、、こ
んな甘い香り初めてだわ、、、」

 二人のやりとりを横で聞いていたナミが、スゥ〜と匂い
を嗅ぐ動作をしてユウナを見やる。

 甘ったるい香りが充満したリング上は、今や様々な『体
液』があちらこちらに小さな文様を描くようにシュプール
を散らしていた。

 「、、、、、ただ今より30分休憩時間と致します、、
、、尚、トイレを御利用のお客様は、、、」

 無機質な女性のアナウンスが流れる場内は、所どころで
アエギ声が聞こえるものの、その放つ『熱気』とは裏腹に
静寂に等しく、すぐに席を立とうとする者は居なかった。

 ナミは心の奥底で、今回の『ショー』も成功だわ、と呟
いた、、、、、、、、

 絶対つづく  
  
                     
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