私は21歳以上です。



      カリスマ

                        作:テンちゃん  
その5

 第4試合  『カウントダウン』


   

 思いもよらぬツヨシの行動に、三姉妹のみならず場内か
らもドヨメキが立つ。

 ツヨシは来たときの場内通路を控え室に向かい脇目もふ
らずに走った。つまり逃走を計ったのだ!
 やがて<非常口>と緑色で照らされた蛍光表示が見え、「
あそこまで行けば何とかなる!」という思いが彼の脳裏を
よぎる。
 しかし、ソノ緑色の蛍光下には大きな二つの影がそびえ
立っていた。

 1分後、彼は大柄な女性二人に連行されリングに連れ戻
された。ちなみに彼女達は(他に全国にあるナミ達が運営
する団体の者)、つまり『弟子』である。

 「、、、、あ〜!、、張っててくれたんだ!、、、アタ
シ行こうと思ってたとこなんだ。、、アンガト!、、サン
キュー、サンキュー。」

 次女のリナは、リングに放り入れられたツヨシを確認す
ると試合そっちのけで、自分よりふたまわりもある『弟子
』二人を自分の前にしゃがませ、各県の団体運営の状況や
ら売り上げの情報など、何やら話し合っている。

 彼女等によると今日は他にも10人以上の『弟子』が会場
に来てるらしい。
 
 現代の『カリスマ』と呼ばれる彼女達には、こうした『
護衛』が常時、息を潜め待機していた。
 無論、対戦相手が『試合放棄』など成功する要因はどこ
にもなかった。

 「、、、、おかえり、、、ぼうや、、、ンフッ、、、、
、逃げられると思ったの?、、、カワイイわ、、そんなト
コがとってもカワイイわよ、、、、、」

 整った顔に微笑を浮かべ、相変わらず静かな口調でゆっ
たり話すナミ。

 「、、ウッ、、、、ヒック、、いやだぁぁぁ!!、、、
、ま、まだ死にたくないよぉぉ!、、ヒック、ヒック、、
、、おねがいですぅぅ、、たすけてぃぃぃぃ!!!」

 あろうことかリング上で泣き出し、ナミに許しをこうツ
ヨシ。そう、彼はあと『二回』射精すると生涯を閉じるこ
とになる。

 「、、、、ぼーや?、、、、何か勘違いしてない?、、
、これは『試合』なのよ、、、、キミも男のコだったら負
けないで向かってきなさい、、、、、、、ね?」

 年の離れた弟を優しく叱りつけるように言うナミは、リ
ングの隅でうずくまり恐怖の為号泣する彼の頭をそっとな
でつける。

 その美しいプロポーションを誇る長女ナミの年齢は定か
ではないが、末っ子ユウナが高校生なので23〜24位か。
 最前列で先ほどの緊張した話し合いとは違い、今度は『
弟子』を相手に笑い話しに花を咲かせた次女、リナは20歳
位と推察できる。
 
 「、、、、立ちなさい、、、ボク、ほら立って、、、、
おネエさんもさっき『痛くする』なんて言ってゴメンね、
、、、ほら、、、、、そうよ、イイ子ね、、、」

 グスン、グスッと涙を流し完全に『戦闘意欲』を失った
彼を見るナミはゾクゾクッと体の芯から何か『欲情』する
のを覚え、そのホクロひとつない真っ白な手を彼のバンツ
に伸ばした。

 「、、、、、いやっ!、、、ヤメて!、、ヤメッ、、」

 彼の言葉とは裏腹に試合用のパンツ(彼のは特大だが)は
むっくりとふくらみ始める。
 ツヨシは手で局部をまさぐる彼女の腕をつかみ抵抗した
が、グゥと両手を後ろ手にされナミの片手で拘束された。

 「、、、、あらあら、、、クスッ、、さっきイったのに
こんな大きくしちゃって、、、、カワイイわね、、、」

 彼のバンツの上部からニュルっと『野球ボール』が姿を
あらわし、ソコをテュロン、テュルンと愛撫するたびにガ
クガクッと腰をひくツヨシ。
 彼女は片手で彼の両手をギュッと拘束したまま、今度は
彼の首すじ、耳付近をネロン、ネロッと舌を這わせた。
 パンツにはクッキリと『棒』状の形が浮き出て、ソコの
部分の愛撫も忘れていない。

 「、、くぅン、、ヤメッ、かぁフゥん、、、クふぅ」

 ビクン、ビククンと躍動した彼のモノを確認したナミは
先刻果て、赤コーナーで暇そうに、垂れ下がっている応団
幕などを見ているユウナに『指示』を出した。

 「、、、ユウナ、、ちょっとこっち来て手伝って、、、
、、、、、、、、、、、ユウナッ!」

 始めて張りのある声を出すナミに向かってユウナは面倒
くさそうに口を曲げやってきた。

 「、、、、もぉ!、、、な〜におネエちゃん?、、、、
、、ひとりで出来ないのぉ?、、、ねぇ?チョコットだけ
ゆーなにもこの子サワらして!、、、」

 「、、、呼ばれたらすぐ来ること!、、、わかった?」
 
 「、、、、ハァ〜ィ、、、、、、、、」

 しゅんとしたユウナに向かいやがて可愛そうに思ったの
か優しい笑顔でこう言うナミ。

 「、、ちょっと後ろにまわってこのコの両腕つかまえて
てくれない?、、、、、これじゃネエさんなんにもできな
わ、、、、おねがい、、、、ユウナ!、、、、」

 ユウナは姉に許されたのが嬉しいのか子供のような満面
の笑みを浮かべ、彼の背後にまわり両腕をロックした。

 「、、、、いたいっ!、、イタいよぉぉぉ!、、」

 「、、、あれっ、ごめんね〜!、、関節はいっちゃって
た?、、、、どぅ?、、こんならいたくない?、、キミも
ジタバタしなきゃこんなことされないのにねぇ、、、、、
、、、、、、って、おネエちゃんズル〜イ!!」

 彼の肩越しに下を見るとナミはすでにツヨシのパンツを
下げ、血管の浮き出た『サオ』の横っ腹をデロン、デロン
とナメている。

 シーン的にイイとこなのだが、そーいえば重大なことを
言い忘れていた。皆さんもお気づきのとーり、このリング
には『レフリー』なる者がいない。
 元来この『ショー』は『勝敗』が決まっており、万に一
つでも彼女達が『劣勢』に立たされることがあれば『弟子
』達がなだれ込んでくる手筈になっている。だが、私の知
ってる限りそのような『事態』は過去に一回も記憶にない

 ここに集う客達はソレを『承知』の上で高い入場料を払
っている。スポンサーも当然知っていた。知らないのは特
殊な改造を施された『男性レスラー』のみである。
 
 余談だが『生還率』も3%と低かった。
ナミは28人、リナは61人、ユウナはさっきのマナブを含め
、107人を過去に葬っている。その為ユウナには『壊し屋
ゆう』というアダ名がつけられているほどだ。
 今日も会場の応団幕には<必殺、壊し屋ゆう>やら<リナ
の撲殺伝説>あるいは<関節技の鬼美姫ナミ>などカラフル
に場内を染めていた。
 
 「、、フフッ、、ビクビクしちゃって、、、ペロッ、、
、チュパ、、、そんなキモチいいの?、、、でもすごい大
きさねぇ、、、これじゃとってもホウばりきれないわ、、
、」

 ナミは目の前にある大きな『ご馳走』をナメナメしなが
ら言うとスッと立ち、その長い脚で今や『木製バット』ほ
どの太さになった棒を挟みこんだ。

 「、、、、ああんっ、、、だ、だめぇ、、腰動かさない
でえぇぇ、、、あんっ、、ッくハァンッン!!」

 ナミはその白い両脚をクロスにすると、『太股の付け根
』に棒が来るように手で調整し、一度ギュッと挟み直した
直後腰を『前後』に動かし始めた。
 ツヨシの棒はナミの太股を通り越し反対側にでているの
がわかる。その部分も右手で愛撫するナミ。

 「、、キャハハァ、、これってほんとの『スマタ』じゃ
ん!、、、、ネエサン、えっちぃ!、、、ほらっ、腰ひい
ちゃダメでしょ!!、、、、アンタも腰使いなよぉぉ!」

 ユウナは彼の背後から自分の腰を使い『前後運動』をよ
り相乗効果の高いものにしていった。

 「、、、はふぅん、、、カふぅン、、フゥハン、」

 この腰使いに合わせ女の子のような声をあげるツヨシ。

 「、、、、、どうしたのぅ?、ボクゥ、、んっ?、、、
んっ?、、、もっと強くはさんでほしいのぅ?、、ほら?
、、、ん?」

 明らかに興奮しているナミはトロけるような瞳で彼の顔
を見つめながら、クロスにした太股にゆっくり力を加えて
いった。
 ナミの水色の水着も彼女の『液体』でジメッと濡れてく
る。
 
 「、、、、くハあン!!!、、ァはぎぃん、、だ、だめ
!!やめて!、、そんな!!、、、でちゃあぅぅぅうはは
、、、、、、、、、、、、あぁぁぁぁ!!!!」

 マナブの体に完全に自分の体を密着させると、今まで以
上に太股に力を入れ、動きを加速させるナミ。

 「、、、なに?、、、、なにがでるの?、、なにがでち
ゃうのかオネエさんに言いいなさい!、、、ほらっ!、、
、、え?、、、聞こえない!、、、ほらっ、ちゃんとワタ
シの顔見て言いなさいっ!!、、」

 彼の耳もとで震えた声で問うナミ。

  「、、、、、、、、くはァァァァ、、ァァア、、、」

 マナブが答える前にナミの太股の間からは『水鉄砲』の
ように3〜4度ビュシュウ、ビュシゥゥと白い液体が放出し
、なんと信じられないことに向こうのロープを越え、『場
外』まで届いていた。

 「、、、、ほぅら!、、え?、、、なにが出るのか言い
なさい!、、、、ねぇ?、、」

 ナミはあまりの興奮の為、彼がすでにイっているにも関
わらず太股の前後運動を継続していた。

 「、、、ねぇ!、、、ねぇ!、、、おネエちゃんってば
!!、、、ってゆーか、もう失神しちゃってるよ、この子
!、ユーナも彼の手、はなしてるしぃ、、、、、ねぇ!、
、おーい、、聞こえてますかぁ?、、、、、おネエちゃあ
〜ん!!」

 ツヨシはナミとユウナの肉体のはざまですでに気を失っ
ていた。
 が、二人の体から『サンド』されている為、倒れること
さえできない彼は、舌を突き出し閉じた目はどこを見てい
るのか、まぶたが痙攣していた。

 「、、、、まだダメよ!、、まだ倒れちゃダメッ!!、
、、、、ほらっ、失神したお顔、おネエさんに見せなさい
!!、カワイイわね!、、ンッ!、、、クチュ、、クバァ
ッ!!」

 失神した彼の口からダラッと伸びた舌に吸い付くナミ。
 もはや試合前の彼女はどこにもなかった。
 
 何回となく愛撫したのち、ナミは彼の後ろにいるユウナ
の背中まで伸び、『妹ごと抱き締めた両手』の力をフッと
抜いた。
 その直後『白と黒』の柔らかな肉体に挟まれ、2回目の
発射を終えたマナブの体は、糸の切れた人形のように足も
とから崩れた。
 
 と、その時である。
リングサイドで張っていた『弟子』に羽交い締めにされな
がらもソノ大声は聞こえてきた。

 「、、、コゥラ〜!!、、オトコをナメてんじゃねーぞ
!!、、、聞こえてんのかよ!!!」

 見ると身長は190センチ位だろうか。ガッシリとした体
には迷彩色のTシャツが良く似合い 、ユウナのように日焼
けしたタフガイがこちらに向かい怒鳴っている。

 「、、、へぇ〜、、こんなオトコまだいたんだぁ!、、
、、ねっ、ねっ、、おねえちゃん!、、いいと思わない?
、、、、、カレェ!!」

 ナミはユウナの質問に答える前に『タフガイ』にロープ
際から言った。

 「、、、あなたみたいなの待ってたのよ、、、、、、、
、いいわよ、、、いらっしゃい!」

 その後ろで舌をペロッと出し、オイデオイデのポーズを
するユウナ。 

 思わぬ『助っ人』に意識を取り戻しかけたツヨシは安堵
の息をついた、、、、、


                     
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