私は21歳以上です。



     カリスマ・海外編
          その5 『リナスペシャル』

                        作:テンちゃん
                                 
 チャイナドレスが汚れぬように裾をたくり、チョッ、チ
ョッと歩く様子は『男を犯しに行く』ようには到底見えず
、若い娘が近所に今朝生ける花でも買いにいく様子。

 「、、、なに?なに?、、、リナとかくれんぼがしたい
ワケ?、、そ〜んなヒマじゃないんだけどなぁ、、アレ〜
!、、、なんか今チラッとうごいたねぇ〜!、、、ん〜、
、、ちがうかな?、、、、」

 男を追い詰める課程で、すでにリナの乳首はある反応を
あらわし、娘の動悸はトクン、トクッとリズミカルになる

 チャイナドレスとは裏腹な金髪は、後方で結わえソノ白
い肌と絶妙な調和を計っている。
 ちなみにリナの金髪と、濃いモスグリーンの瞳は生まれ
ながらで(人には染めていると言っている)姉と妹は小さい
頃よくうらやましがったものだ。

 「、、、、、ふぅ〜ん、、、ソ、、、コ、、!、、、、
、、ソコでしょ!、、、、み〜っけチョン!、、」

 「、、、、オ、オ〜マイッガァ〜!、、、ソ、ソ〜リ〜
、、、オ〜、、ア、アメリカンジョークネ!、、ソ、ソウ
ヨ、、、『ボス』ニハシッパイシタ!、、ツ、ツタエルネ
、、、ソレデOK?、、、」

 「、、、ううん、、ぜっんぜんOKじゃないわ!、、ア
タシのバーゲンはどーしてくれんのっ?、、、、つーか、
いいの!、、、アンタとヤれれば、、それでね!!」

 ゲームキャラのようにウインクしてみせるリナ。

 「、、、、ヤれ、、、れば?、、、オゥ〜!、、、」

 この容姿からは想像できなかったのだろう。ジミーは計
算高い目をつりあげニヤニヤしている。

 「、、、、って、ナニ勘違いしてんのよっ!、、試合よ
、、試合!たたかうのっ!、、アンタ殺し屋なんでしょ!
、、、でも、、、勝ったら好きにしてイイわ、、、、」

 リナはドレスのスリットを色っぽくめくり、黒のガータ
ーをチラリと覗かせると、ウッフ〜ン!と、両手を頭の後
ろにまわし、外人が好みそうなポーズをとる。
 
 女の美しい脚。ソレには脂がのった肉がつき、バラの花
を型どったシャレたガーターストッキング。
 スリットからのぞく白い肉。およそ東洋人のスタイルで
はない。この国でも滅多にお目にかかれないイイ女。
 鼻は高く、その上には女猫のような瞳。女性らしい愛情
に満ちたマユ。スッキリとしたアゴ。白い肌。そして潤い
のある金髪。この女に会って欲情しない男はバカだろう。
 
 ジミーは考えを巡らせた。果たしてこの柳のような腰つ
きの金髪美女に自分が負けることなどあるだろうか?
 答はNOだ、、、、それに手ぶらで帰ったら『ボス』に
なんて言われるか、、、、、

 「、、、、、オ、OK、オーケーネ、、、ソノマエニチ
ョット、、、イップクタイムクダサイネ、、、、」

 おもむろにタバコを取り出し火をつけるジミー。

 「、、、まだそんなモンあんの?、、、この国は?、、
、、ウチラの住んでる国じゃ、、、!!!!」

 そこまでリナが言った時、顔面めがけジミーの指から火
のついたタバコが放たれた!
 ジョウトウシュダン。一瞬のスキをつきリナの背後にま
わる長身ジミー。

 「、、ハッハァアァ!!アマイネ、ダカラオンナナン?
、、、、ン?、、ン?、、、」

 リナが居ない!いま目の前にいたリナが居ない!!

 「、、、、オンナはなんだって?、、、、ん?」

 ジミーの肌にはこれ以上ないほどのブツブツができ、背
中には冷水をかけられたような悪寒が走る。
 バッと後ろを向くと、さきほど投げたタバコをくわえフ
ゥ〜と一服のリナ。

 エ?、、ホワッツ?、、、、『ハイゴ』ヲトッタハズ、
、、、??、、コ、コノオンナ!!、、サラニ『ハイゴ』
ヲトッタトユーノカ!、、バ、バカナ!!

 「、、、、コホ、、たいしたウマクないわね、、早死に
しちゃうぞ、、、って、もう死ぬんだけどネ!」

 と、彼女がまたウインク。そこまでは見えた。

 ゴキンッと側頭部になにかがあたる。ジミーの頭部が『
ダルマ崩し』のように首からずれる。流線形の脚があたる
。だが、しかし彼女は前方でスモーキングし、ウインクし
たままだ、、、時間が止まる。

 一秒後、彼の首にすさまじい痛みが走る。

 「、、、ウギャ〜ッ!!、、、ガゥハァア!!ッ!」

 リナはハイキックした姿勢でしばらくいると、彼の頭か
ら長い脚をゆっくり外し、クイッ、クイッとフラミンゴの
ように曲げる。
 なにかの『カマエ』なのか。柔らかく曲げた片脚をズイ
〜ッと胸元まで上げると、それに合わせ両腕を鶴のように
広げるリナ。

 「、、、、ほら、、ジミーちゃん、、かかってらっしゃ
い、、、好きにしていいのよ、、、リナのこ」

 キラッと光るモノを出したジミーは、必死の形相で胸の
あたりを狙い腕をつき伸ばす。
 リナは反転するや彼の腕を取り、その『小枝』に鋭角に
曲げた太股をつき上げた。

 「、、、、ボキィ!!!、、、カラン、、、」

 腕が折れる音とナイフが落ちる音を聞いた直後、リナは
彼の両腕を後ろに回し、大きなモーションで美しい脚をサ
ササッとかけ、地面に腰をつける。
 どこをどうしたのか彼の腕はピクリとも動かせない。
 だが『4の字』を形どって見えたのは事実。

 「、、、ユーナァ!、、ユウナってば!、、、ほらほら
、、見て!、、、アンタの好きな『4の字』だよ!、、、
、、『腕4』なんて聞いたことないでしょ!、、、さっき
考えたの、、んで、、、コレをグイッて上げるとぉ、」

 「、、!!!ギャウ゜゜゜゜ハッ、、アアアアッ!!」

 「ね?、、『リナスペシャル』ってつけよっかなぁ、」

 「、、、、あ〜!、、、オネエちゃんズッコイ〜!!、
、4の字はゆーなのヤツだよ〜!、、、キャハ、、ゆーな
、も〜らいっ」

 この後何回か姉妹のやりとりがあったが、その声は痛さ
のためジミーの耳には届いていなかった。
 御縄を頂戴した盗人よろしく、今ジミーの腕は後方に複
雑極まる格好でリナの美脚に絡まっている。 
 突然、グイッと髪を後ろからひっぱられる彼。

 「、、、、さぁてと、、で、ボスってなんなの?、、、
、教えてくれるよね!、、、もっとこうした方がイイかな
?、、、、ん?、、、痛いの?、、、ん?、、ほら!、、
、ほら!、、、そう、痛いの、?そうよね、、、片腕は折
れてるみたいだかんねっ!、、、ほぅら!!」

 声にならない声を出すジミー。今度は髪をつかんだまま
ズイッ〜と真近に寄るリナ。
 体育座りのような姿勢でガーターを履いたリナの脚には
、彼の腕が入り組んでいる。
 髪をさらに引っ張り完全に後方を向かせると、彼の頭は
チョコンとリナのヒザにあてがわれた。

 「、、こーして見るとやっぱカッコイイわ、アンタ、、
、、イイわ、、、このリナさまがメチャクチャにしたげる
、、、」

 そう言うと彼女は両手を彼のアゴにやり、ひきつけると
数回顔をチロチロとなめたとおもいきや、ブチュ〜と濃厚
なキスを開始した。
 さらに背後にいるリナは、ジミーのスラックスの間から
手を入れると、信じられないことにケツの穴に指をはわせ
る。

 ジミーは悪寒のようなゾゾッとした感触を自分のケツに
感じると身を震わせる。

 「ノ〜〜!、、ノォ〜〜!!、、ソコハダメネェェェ!
、、ユビ、イレナ、、ララララァァァァア!!」

 「アハハッ!、、ジミーのここ、カワイイ!、、なんか
キュッってなってるよ!、、なに、、アンタ感じてんの?
、、、このまま指入れるわよ!」

 今までケツの割れ目を愛撫していたリナの細い指が、ズ
ゥイ〜と肛門に進入する。

 「オ〜〜!!、、、オ、オ〜マイガッッァ!!、、、ノ
ォ〜〜!!、、ノォ〜〜〜!、、」

 涙目で横を見る。女の顔がある。小さい顔。女猫のよう
な目。クッキリとした二重。俺を見ている。そして興奮し
ている。発情している。声でわかる。

 「フフフ、、、日本語で前立線っていってね、、、読ん
で字のごとく『前が立つ線』があんの!、、、と、このへ
んなはずなんだけどねぇ、、ほらっ!ジッとしてなさい!
、、、でもアレだね!、サスガ外人は感じ方ちがうわ!、
、、ほらぁ!」  

 ジミーは足をバタつかせ、身をよじる。
リナの指が、自分のケツの穴で毛虫のようにムネウネと動
くたびに悲鳴をあげた。
 だが、それに反し、スラックスが盛り上がる。
 
 腕から伝わる太股のムッチリとした肉質とストッキング
の感触。ケツの割れ目を撫でる細い指。肩のところに女の
顔。こっちを見ている。感じかたを楽しそうに見ている。
シャンプー香の金髪が顔にあたる。思ってたより柔らかく
細い髪質。ムクムクとスラックスが盛り上がる。

 「ユウナ!、、彼のジッパー下ろしてみな!、、スンゴ
イことなってるから!、、、なに大きくしてんの、ジミー
ちゃん?、、え?、ケツの穴にユビ入れられて、なに大き
くしてんのって聞いてんの!!」

 ワザと耳のそばで言う女。金髪の娘から『ケツ』という
言葉。、、、だめだ、だめだ!!、、大きくなるな!オオ
キクナルナァァァァ!!!

 資料を手渡されたその日、余裕だと思った。いい仕事だ
と思った。ベンの言うように売りさばいてもイイと思った
。監禁でもなんでもしてモテ遊んでやると思った。
 しかし現実には『モテアソバレテル』ジャネーカ!!
  
 「ウワ〜ァ〜!リナねえ、見て見て!、、なにこれ?、
チョーおっきい!、、、ねぇねぇ、、ゆうなペロペロして
いい?」

 オンナハイヤダ、、、オンナハキライダァァ!、、、コ
ノセカイ、ドコヲミテモオンナ、、オンナ、オンナ、オン
ナァアア!

 表通りがわずかに見える。後ろ向きで立ってるミニスカ
ポリス。誰も入ってこれるはずがない。助かる見込みは全
くない。大きな換気扇。噴き出てくる湯気。
 餃子の香りが微かにした、、、、、、、、、

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