私は21歳以上です。



    私立姫ノ美学園 

                        作:テンちゃん  
    その7

  油っぽい匂いが鼻をついたのは僕が気を失って間もない
頃だった。化学の授業が終わり、、、誰か、後ろからハン
カチで、、、、あ、、クロロホルム!!、、
 そうだ、、あの強烈な匂い。なんだってこの学校はそん
な薬品まであるんだ、?、、今は、、、放課後なのか?

 おぼろげな意識で隣を見ると両腕のないミケランジェロ
のような銅像が彼を見ていた。
 ていねいな細工を施こした西洋風のダブルベッドは中世
映画に出てきそうな気品が漂い、黄土色のシーツの上には
外側にヒラヒラのついた深茶色の柔らかい羽毛布団がふっ
くら掛けてある。
 その上で手と足を、この部屋のカーテンを結わえるオビ
で『大』の字に固定された俊彦が体をよじっていた。
 彼がココを『美術室』と気づくまで数秒かかった。

 「お!、、やっと気づいたみたいね、、オーィ!、、、
みんなぁ!!、、気づいたよ、俊彦!、、もう授業はじま
ってんだからサァ、、、しっかりしてよね、、!」

 聞き覚えのある数人の声が、道端で仔猫を見つけた時の
ように方々に知らせがいくのがわかる。
 ゆっくりと頭をもたげた僕はいくつかのグループに分か
れて雑談をするクラスの女子を見た。さっきから油臭いの
は『油絵』の準備をしている数人のせいだろう。
 茜は両手を後ろに組み、悟すように歩きながら淡々と僕
に説明する。その手のなかには、、、ハンカチ、、!! 

 「今日はねぇ、、<人間の性交>ってテーマで絵、描くこ
となったの!、、協力してよね、トシヒコ!、『自習』だ
からサァ、大きい声出してもイイんだよ、、あ、これぇ?
、、化学のオヤジ誘惑したらさぁ、、一発でくれたワケ」

 「そうゆうこと!、あんまりイタクしないであげまチュ
からねェ、、、俊彦ちゃん、、ふふ、、ね?」

 このクラスでは夏美とトントンのグラマラスな優美が潤
いのある瞳で僕を見つめる。3年C組。、、、、、A、B
、C、D、E組のうち一番キレイどこが揃ってるという噂
だし、もともと『芸能学校』だったせいもあるのだろう。
 この学園、制服が個人で違うのは各校から厳選された『
美人』を集めたから、なんて聞いたこともある。

 慣れっ子か。拘束されたまま周囲の様子を冷静に見てと
れた僕は前回の理論を立証するような大きな発見をする。
 教室の奥、1つのグループとして夏美と礼奈、友香など
と、もう1つのグループ音菜、由紀、香菜枝、真希子はま
ったく僕に対して注意を払うことなく雑談をしている。
 つまり、シバられてる僕に『興味がない』ことになる。
もっというならシタクない気分、と考えてもイイだろう。
 
 その証拠に優美と茜の目には彼女達にない欄々としもの
がある。考えてみたら今出た名前の子からは2ヶ月ぐらい
の間に何らかのモーションがあった。言い替えれば『済』
マーク。
 音菜の前は夏美、それが昨日。その前は礼奈、真希子、
いや、、、、由紀とか友香が抜けている。必ずしもあては
まらないようだが彼氏とかいる子もいるし、ある一定の周
期でシタくなるのは間違いないようだ。
 『遊び』を含まなければだけど、、、

 「ドコ見てんのよ!、せっかくムード出して脱いでアゲ
てるのに、、、もぅ!」

 「ふ、ふざけなんよ!、、と、年下だからって、、なん
でもしてイイってワケじゃないんだぞ!」

 まったくの無視。水泳部の優美は多少焼けているのか、
ムースのような色づきのある肌をさらに火照らせパンティ
を脱いでいる。 
 白のダブダブのセーターを着てても彼女のプロポーショ
ンは透けるように見え、肩まである髪も、趣味のボディボ
ードのせいか朱色に焼けていた。
 彼女はソレを気にしてか普段から『ワックス』をつけて
るのだが、濡れたような髪質は午後の陽光に怪しげな光沢
を放っている。
 今ではあまり目にしないルーズソックスとセーターの組
み合わせが妙にマッチしている。初夏で暑くないんだろう
か?と思ったが彼女なりの『ポリシー』があるらしい。

 「あ、そういえばぁ、俊彦ってぇ、、制服のまんまがイ
イんだよねぇ、ってゆーか、脱ぐのメンドくさいしィ、」

 いつ来たのか茜の隣に学級委員の香織が立っている。清
楚な彼女らしく『深ミドリのブレザー』をキチッと着こな
してはいるが、ワナワナと震える内股でパンティを脱ぎは
じめると明らかに顔に赤みがさす。

 「授業だから、、、ガマンしないとね、、みんなが絵を
描くまでの間だから、、ゴメンね、、」

 みんな?、、誰がいるんだ、、絵を描いてる子なんて!
茜はイイとして優美のシマリが半端でなく恐ろしく、音菜
よりも『殺人的』なものがある。
 水泳で足腰から鍛えられたのか優美の持つ『括約筋』は
尋常ではない。特に彼女が<意図的>にチカラを加えた場合
自分のムスコが挿入される前と<同じ状態>で戻ってくる確
率は低かった。思い出しただけでもゾッとする。
 化学の時間、あれだけ恐怖におののいたのも優美を警戒
してのことだった。その優美が上に乗ってくる。

 「あは!、、きのうよりゲンキかも、、、ハハハ!」
 
 そして、、もう1人未知数な子がいる。香織だ。ゴメン
ね、、などと言ってはいるが<下半身>はそうでないらしく
純情なぶんだけ見抜きやすい。
 彼女を含め僕のサオをイタぶってない女子が数名いたが
初めての子は『入れられる時』が一番緊張する。
 どのくらいの<チツ圧力>があるか解らないからだ。女の
子によってソノ形状も違うらしく『外見』だけでは判断で
きない。

 比較的、線の細い音菜に初めて入れられた時など油断し
ていたせいもあり、ひとたまりもなかった。彼女の場合、
圧力と共に子宮あたりにあるコリコリした<亀イジメ>でい
つもやられる。
 なによりあの、キャシャな肉体で『犯されてる』と思う
と我慢できなくなる。
 留菜の時も同じことが言える。あのコケティッシュな顔
に似合わず数回腰をグラインドされただけで僕のムスコは
白旗をあげてた。あの童顔が?そんなに?と、男なら誰で
も思うだろう。
 
 音菜や優美は『シマリ系』、夏美や友香なんかは、どっ
ちかといえば『技術系』に属するといえるし、エレナ先生
みたいな『色気パワー系』なんてのもある。
 留菜や雪代の『癒し犯され系』もバカにならない。

 「さぁて、、まず私からごちそうになろうカナァ、、、
まだなんもしてないのにコンナにしてぇ、、ヘンなこと考
えてたんじゃナイの?、、」

 その通りだった。良く考えたら僕を抜いて41名、、、
いや、麻紀や千恵などよく遊びに来る外部の者を入れたら
ものすごい数の『兵器』が僕を狙ってるような気がする。
 
 その時、、、少し離れた雪代や留菜と目が合う。い、今
すぐ謝りたい、、、そ、そうだ声に出して言おう。

 「ゆ、雪代さぁん、、さっきは疑ってゴメンなさぁああ
い!、、、留菜さんも、、た、たすけて!!、」
 
 ガヤガヤとざわめく美術室でも聞こえたはずだ。え?、
プイッと素知らぬ顔で横を向く雪代。化学の時間、あんな
こと言ったんだから普段、物静かな彼女も怒って当たり前
だ。クソ、、、怒った顔がまたカワイイ、、
 留菜もワザワザ助けに来ようとはせず、屠殺場に運ばれ
る豚を見るような哀れみのこもった瞳で見ている。
 
 反対側、音菜や由紀達とも目が合う。今朝と変わらない
天使のような笑顔でウィンクされる。ウ、、ウィンク、、
 し、しかもバイビ〜?、、な、なんなんだ、その手は。
ピースのようなサインを目にあてがっている。
 窓際に陣取った夏美のグループはもとからアテにならな
いばかりか、面白がられて寄ってこられる可能性もある。
危険すぎる。見ないことにしよう。

 「どっち見てんの?、ちゃんと優美の方見てやんなよ、
だれも助けに来ないって、、あきらめなよ、、はは」

 名前のとおり『アカネ色』をした髪の茜が僕の顔面に近
づいて言う。女の子同士いくら優しい心を持った子でも自
分を捨てるリスクを負ってまでは止めはしない。なんかの
協定でも結んでるのか?
 1対1ではあんなに優しかったのに、間に人が入ると誰
も何も言わなくなる。女の子の世界も大変なんだな。

 「じゃ、、イレちゃうね、、、、、、ン、、、ン」

 「優美ぃ、、すぐイカしちゃダメだよ、、マジで絵、書
いてる子もいんだから、ん?どうした?、、入らない?」

 茜の言うとおり、ベッドを囲むようにキャンパスを移動
させ、筆を走らせてる『美術部』のおさげ頭の生真面目な
子も数人いる。
 
 「私の、、せまいってよく言われんの、、ン、、ン」

 「い、いれな、、ウ、ウわ!、、入れないで!、、っ」
 
 スカートをたくしあげ、俊彦に見せつけるように挿入し
ようとする優美は『外の部分』だけでも感じているのか、
悩ましげな声と共に透明な液体がヌラヌラと垂れている。
 薄ピンクの小さな洞窟。よほど狭いのだろう。進入する
のを拒むように、彼の肉棒は何度も『ギリギリ』の所で弾
かれていた、、、、
                  つづく

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