私は21歳以上です。

エスニック
 
 性犯罪根絶法第31条

                                               その2

 

 どおっとばかりにバランスを崩して、男は仰向けに倒れ込み、そこに三人の女達が覆い被さる形になった。プレイボーイを自称し、女の扱いには少しは慣れているはずの男だったが、あまりの展開の早さと、三人の女達の迫力に気圧されて、ただ意味もなくもがいているだけだ。

 「ううーん、キスしてっ!!」。
 「ほおらっ、私のバストさわってったら。もおっ、もっとやさしくっ」。
 「ふふっ、ほらっここ、正直ね。ねっ、チュパチュパしてほしい?」。
 「みぎて、ほらっ、ちゃんとここでしょ。やすんじゃだめっ」。
 「ああーん、かわいいわっ」。
 「はふっ、はっはっ、もぉっとぉ」。
 「ちゅぱっ・・・ちゅぱっ・・・・」。
 「わたし・・・いちばーん」。
 「あっ、ずるい・・・」。

 さっきまで、彼の所有権を争って醜い争いを繰り広げていたはずの女達が、いつのまにか一致団結をして、仲良く一人の男の身体を分け合っていた。三度の飯よりもセックスが好きな男。一人の女では満足することが出来ず、悪いと知りつつも二股、三股と掛け持ちを繰り返していた男にとって、この状況は夢にまでみたハーレムそのもののだったはずだ。

 しかしどうもハーレムというには様子がおかしい。女達は彼に一切の主導権を与えてくれない。ただ彼だけが一方的に攻められ続けているのだ。果たしてこれが夢にまで見たハーレムなんだろうか、そんなことを考えているうちに、いつのまにかペニスに、なま暖かくて柔らかい感触が襲いかかった。

 「あ・・・あれっ??」。
 「ははっ。もう入れちゃったわよぉ」。
 「えっ、ああっ、うっ・・・」。
 「ほおらぁっ、リサちゃんのアソコよ。きつくってキモチいいでしょう。ほらっ、うごくわよっ・・ふふっ」。
 「あっ・・・リサか・・・くっ」。
 「ああんっ、いいわっ、キミのってサイコーだわ・・」。
 「あああっ・・・・うっ・・・」。

 男の口からは、まるで女の子のようなアエギ声がもれだす。これって逆じゃないか。これじゃまるで男の自分が三人の女達によって、寄ってたかってレイプされているみたいなものじゃないか。

 「あはっ、やはり騎乗位ってサイコーだわっ」。
 「あうっ・・・り、リサ・・・うっ・・」。
 「ふふっ、感じてるのね。キモチいいでしょっ、この男を征服したみたいな感覚がタマンナイのよねっ・・・」。
 「あうっ・・リサっ、そんな、もっとゆっくりと・・・」。

 男はなんとか主導権を取り戻そうと試みた。しかし彼女たちの動きには全くすきがなかった。騎乗位で腰の上に跨っているリサを中心に、マリアとアグネスが左右から全体重をかけて彼を押さえつけているために、全く身動きがとれないのだ。

 「ううっ・・だめっそんなに激しく動いたら、すぐ出ちゃうよ・・・」。

 彼はこの異様な雰囲気の中で、今までに感じたことのない興奮を覚えていた。女に犯されている。このオレが。今までに何人もの女達をヨガらせてきたオレが、半ば暴力的な形でこの女達に犯されているのだ。

 「だめよっ、まだイッちゃあだめよ!」。
 「そうよ〜。ずうーっとガマンしなさい・・」。
 「イッたりしたら承知しないからね」。

 三人の女が口々に今にもイキそうな彼を見下ろしながらクレームをつける。しかし、リサの腰の動きはますます激しさをまし、右手に触れるマリアの豊かなバストと、左手から伝わるアグネスの湿った股間の感触が、彼の興奮曲線を最高潮に押し上げていた。もはや我慢などできるものではない。

 「あああっ・・・・だめっ、でるううううーーーっ」。

 男は情けない声を上げると、一気にリサの膣の奥に向かって白いものを噴き上げた。ガクン、ガクンと腰を突き上げ身体を弓なりにそらして・・・・

 「なんなのぉ・・いっちゃったの?」。
 「うっそーっ、はやすぎっ」。
 「ほんとにぃ、こいつマジで中出ししたっての?」。

 射精の絶頂感でまだぴくぴくと痙攣を繰り返している男を見下ろして、女達が一斉に男のだらしなさを非難する。リサがすいっと腰を上げると、ちゅぽんと結合部のはずれる音がして、ぽたぽたと数滴の白液が男のお腹の上にしたたり落ちる。

 「さっ、すぐにどいてよっ。次はあたしなんだからっ!」。
 すかさずマリアが、左側からリサを突き飛ばすようにして、男の腰の上に乗りかかってくる。
 そのマリアのあまりの勢いに、リサはバランスを崩してしまい、右側にいたアグネスの方に倒れ込んでしまう。
 「もうっ、そんなにあわてないでよっ」。
 「そうよ、そうよ。それじゃまるで飢えたメス猫みたいじゃないの」

アグネスとリサの非難の声をモノともせずに、マリアは右手で男のペニスを掴むと、自分の股間にあてがいながら言った。
 「さっ、頑張んなさい。はやくチンポをたたせるのよ」。

 「ちょっ、ちょっとまってよ、今出したところだから・・・・ねっ、少し休ませて」。
あおむけにされたままの男が情けない声を上げる。

 男にとって出したばかりのままでの連続プレーというのは確かにツライものがある。しかもリサとアグネスが乱入してくるまでに、男はマリアと濃密なセックスでを展開していたわけで、実はマリアの中に2回も出していたのだ。

 「どうしてよっ、あんな女に搾り取られてヒイヒイ言わされてたのに、このあたしにはエッチが出来ないいとでも、言うわけ?」。
 「いや、決してそんなわけじゃ・・・・」。
 「じゃあ、文句言わないでっ。キミはワタシのものなんだからね」

 マリアの気迫の前に、男は反論をする無駄を悟った。するとその時。

 「ねっ、あんな女とは、誰のこと言ってんのよっ」。

 リサが我慢できなくなって、ふたりのやりとりに割って入る。マリアに突き飛ばされたこともあって、リサの声は少しだけとがっている。

 「あらっ、ごめんなさい。あなたのこと悪く言うつもりはなかったのよ」。
 「でも、今アナタはそう言ったわ。それに所有権も自分のモノだって・・・」。
 「違うんだったら・・・」。
 「何が違うのよっ、人の男を横取りしたのはアンタの方じゃないのっ」。

 リサは今にもマリアにつかみかからんばかりの剣幕で叫んだ。一方マリアも負けていない。男の太股の上に腰を下ろし、それでも右手で男のペニスをしっかりと掴んだまま、リサをにらみつけている。あおむけのままの男は、女ふたりのやりとりをただ呆気にとられた表情で見上げている。

つづく


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