私は21歳以上です。


エスニック
 魔法陣

                                               その4


   「うっあっ、やめろーっ」。

 マヤはそのみっともない悲鳴を上げている俺のほうをみて、妖しくほほえむ。そして、いきなり前戯も何もなく、そのまま俺の上に乗りかかり、そして一気に腰を落した。
 むにゅう・・・。
 ペニスがマヤの身体の奥底にくわえられる。

 「今から忘れられない快楽を味あわせてあげるわ」。
 俺のものを呑込んでしまうと、彼女はまるで獲物をいたぶるかのように、淫らな腰の動きを開始しはじめた。

「んふっ、んあっ・・・」。
 下半身の結合部からは、ヌプヌプッといやらしい音が響く。

 マヤの膣の中は、どろどろの溶鉱炉のようだった。それは俺のペニスをドロドロに溶かしこんでいく。
 そしてマヤの膣は、イソギンチャクのようだった。無数の触手がうねうねと動き回り、一度捕まえた獲物をそのさらに奥へ奥へと引き込んでいく。
 さらにその膣は、森の奥で人を食らうという大蛇のようだった。人呑みをする前に猛烈な力で締め上げるという大蛇さながらに、俺のペニスを強烈に締めあげていく。

 マヤが腰を上下し、その膣壁をギュギュッと締め上げるたびに、凄まじいばかりの快感が襲ってくる。それが彼女の膣の本来の性能によるものか、それとも彼女がかけた魔法のせいなのか、いずれにしても俺が今までに経験したこともない、凄まじいばかりの快感の嵐なのだ。

 「くあぅっ・・・・、あがががぁっ・・・・・・、うっ、うっ・・・・」。

 俺の呼吸がしだいに荒くなっていく。俺は抵抗する力さえ奪われ、ただ彼女のなすがままに、だらしなく喜悦の声を上げ続けた。手足を魔力によって縛りつけられたままの俺には、どうあがいたところで、その快楽から逃れることなどできないのだ。ただただ、一方的に襲ってくる快感を、歯を食いしばって耐え続けるしかできないのだから。

「どう?あたしの味は。くふふふふっ……。でも私だけが楽しんでてはいけないわね。この世の最後に、もう思い残すことがないように、他の女たちの味もたっぷりと味あわせてあげるわ、くふふふっ」。

 マヤが合図をすると、周りの女たちが一斉に行動を開始した。サワサワサワ・・・、黒いローブが床にこすれる音が、四方八方から俺に近づいてきた。そして女たちの何十本もの手が伸びてくると、俺の身体をいとおしいように撫でまわした。

 「うっ、やめろっ、俺にさわるなっ・・」。

 それは思わず鳥肌が立つような、ぞくっとする感覚だった。まるで無数のヒルが群がって、体中をはいまわっているような、そんな感覚に俺は、思わず声を上げた。

 しかしすぐに、顔の真上から臼のようなヒップが迫ってきた。俺は女達の秘所によってすぐに声すら上げられなくなった。それどころか、たちまち顔中が女たちの分泌液でベトベトにされ、呼吸も満足に出来なくなってしまったのだ。

 ピチャピチャという音、そして女陰によってふさがれた俺の口から洩れる、くぐもった声だけが、夜の静寂を破って、誰もいない教室の中に響く。

マヤの動きはますます激しさを増し、膣壁それ自体が生き物のように動いて、ペニスを締めつける。手にも足にも若い女子高生達のピチピチした若い肉体が押しつけられる。さらにあぶれた女たちは、俺の身体を使ってオナニーまでを始めだした。

 「あふーん、はっはっ・・・・」。
 「はふっ、はっ・・・いいっ・・・・」。
 「あんっ・・・あんっ・・・ここも・・・いいっ」。
 「ううーんっ、だめよ、も、もっとぉ・・」。

 女たちはいまや、誰はばかるでもなく、好き放題に自らの肉体をぶつけ、俺の体を使って、そして女同士でお互いをまさぐりあい、より多くの快感をむさぼり尽くそうと、悶え声を上げていた。

 女の淫らな臭気が教室中に充満し、あたり一面にひろがりだした。歓喜が頂点に達した瞬間、俺はあっというまもなく、白液をマヤの中に吐き出してしまった・・・・・、いやしたと思った・・・・。

 「うっ・・・・・・どうした」。

 俺は天国のような快感に全身をうち振るわせて、確かに射精を果たしたつもりだった。しかしその爽快な放出感は一向に俺に訪れない。どこか宙に浮いたままの気分が依然として続いていた。

 そうか、マヤが言っていたのはこういうことだったのか。
(いくら射精したくってもそれは許されないし、射精をしたところで、決して小さくなることも出来ないの・・・・・)。
 俺には自由に射精の瞬間を味わう自由すら許されてはいなかった。
 それは男にとって、あまりにも残酷な仕打ちだった。

「ふふふふっ・・・・。どうしたの、射精したかったんでしょ。でもダメよ。おまえの身体はすでも私たちのイケニエになっているの。貴方のペニスは貴方の意志に関係なく、私たちの自由にさせてもらうわ。絶えることのない快楽の波に溺れてしまいなさい」。

マヤは満足そうに立ち上がる。ちゅぽんといやらしい音を立てて、マヤの膣から俺の男根が抜け落ちた。もちろん射精をしていないため、あそこはまだギンギンにボッキしたままだ。中途で止められたことで、俺の頭はいまにも気が狂いそうだった。

 マヤに代わって、すぐさま別の魔女が乗りかかってきた。マヤに劣らず目の澄んだ美しい少女だった。俺好みの素晴らしくスレンダーで、かわいい女の子だった。しかしそのかわいい女が、俺を犯そうとしている。そのあまりに倒錯した状況に、俺は自分の運命を呪わずにはいられなかった。

 女たちによる続けざまのセックスに、俺は再び悲鳴をあげた。彼女はすばやく俺を喰わえこみ、再び律動が再開された。

 「あんっ、あんっっ、いいっ、この子のここ、いい・・・・」。
 女の子はマヤ以上に、貪欲に激しく腰の上下動を続けた。俺の上で彼女の身体が上下し、胸の膨らみがそれにつられてユサユサとゆれる。その姿はあまりにも美しく、そしてまた最高に淫らでもあった。

 「ああっ・・・、くそっ・・・、ぐあっ・・」。
 俺は悔しくって涙が出そうになりながら、必死で彼女が繰り出してくる、膣によるペニスへの一方的な暴力に対し、たったひとりで耐えていた。

 もうこれ以上はだめっ。再び訪れる絶頂感、そして射精・・・・

 しかし状況はさっきと全く同じだった。絶頂感の寸前までいくにはいくのだが、そこでその感覚が凍結してしまう。精液は吹き出そうとして、その行き場所を失うってしまうという、蛇の生殺しのような状態がづづいる。

 「うっ・・・、狂いそうだ、な、なんとかしてくれえっ・・・」。
 俺は振り絞るような声でうめいた。しかし女達は誰一人として、俺に同情してくれるそぶりもなく、また選手が交代した。

 にゅるん・・・・・
 再びペニスは熱い膣の中にくわえ込まれ、そしてまた情け容赦のない、セックスが開始されたのだ。絶望的な状況の中で、もはや恥も外見もなく、俺はすがるような目で上に乗りかかった女の子の顔を見た。

 「あっ・・・」。

 それはマユミだった。この学園随一の秀才であり、新体操部の部長。体育館で練習するその華麗な姿は、全校生徒のあこがれの的という存在だった。その彼女までもが・・・。俺は驚きを隠せなかった。何度か練習姿を見て、その美しさに思わず自分を忘れかけた程の、美少女だったからなのだ。

 「新藤まゆみ・・・キミまでも・・・・」。

 「ふふふっ・・・センセイ驚いた?。でも、どうかしら、学園一の美少女が、センセイを犯しているのよ・・」。
 マヤが驚く俺を見て、面白そうに話しかける。


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