私は21歳以上です。


エスニック
アマゾネス軍団の休日

                                               その2

彼が連れて来られたのは、野営地の中央にある大きな建物だった。かつて遊牧民が倉庫に使っていたものらしく、モンゴルのゲルに似ている。ドアが内側に開けられ、無理矢理にその部屋の中へと突き飛ばされた。

 「キャアーッ、カワイイ」。突然黄色い歓声が上がった。それが彼女たちの第一声だった。部屋の中央には異様に巨大なベッドが据えらつけられていて、それをとり囲むようにして何十人もの半裸の女達が待ちかまえていた。

「ようこそ。アマゾネス軍団へ。あなたを歓迎します」。
たじろぐカムランに向かって、大柄でバストの大きい長身の女が近づいてきた。階級章には、大佐のマークがついている。この軍団を率いる最高責任者、インガ・S・ミルゾヤン大佐だった。

「なっなんだよ、おまえら何するつもりなんだよっ」。
 彼はその迫力に押されながらも、精一杯強がってみせた。いつのまにか、彼の周囲はぐるりと女たちによって囲まれていて、柔らかい肉の壁がヒシヒシと彼に迫ってくるようだ。

 「ふふふっ。男なんてみんな意気地なしよね。ここに連れてこられると、みんなそんな風に強がってみせるけど、ねっ、本当はおしっこをちびりそうなぐらいに怖がってるんでしょ」。

 まさに図星だった。もともとセックスには人一倍に関心のあるカムランだったが、ここの場を支配する、この異様な雰囲気には、耐え難いほどの恐怖を感じさせる何かがあったのだ。女達の今にも舌なめずりをしそうな雰囲気は、まるで獲物を前にして今まさに襲いかかろうとする狼の群の目だ。

 「ここがどんな所かは、すぐに分かるはずよ。もうキミはどこにも逃げることは出来ないの。この部屋に入ったことで、キミは私たちの軍団の所有物になったんだからね。これも運命だと思ってあきらめて、あとはおとなしくお姉さんたちにかわいがってもらいなさい。もちろん、せいぜいキミも楽しむといいわ」。

 大佐はそれだけいうと、意味ありげなウインクを彼に残して、さっさと入り口にむかった。そして入り口のドアに手をかけ、後ろを振り向くと、「あとは任せる。好きにしていいぞ」。と言って出ていった。

 あっけにとられて、口をぱくぱくしているカムランに向かって、部屋に残った女達のリーダー格の一人、大尉の階級章をつけた大柄の女が口を開いた。

「さっ、それじゃ、観念しなよ」。
 そういうと、大尉は慣れた手つきで、さっと手を伸ばし、カムランの股間をズボンの上からグッとワシ掴みにしたのだ。

「うっ・・・・」。
 大事な所を、力任せに握られ、彼は思わず腰を曲げて、彼女の手から逃れようとした。

 「へっへっ。けっこう大きいよこの子のチンチン。それにほら、ここに入ってきただけで、もうピン立ちまでしてるし・・・・」。
 「やっ、やめてくださいよ!」。
 
 大尉のからかうような口調に反発して、思わず声を上げてしまったが、すぐにカムランは後悔した。そう、それはピンクブルーが連れられてくるたびに、いつもいつも彼女たちが繰り返してる、一種の挑発の儀式のようなものだったのだ。

 「やめてください?・・・・。何いってんのぉ。こんな所まで来て・・・」。
 彼の一言によって、周りを取り囲んでいる女達から、一斉に言葉がほとばしりだした。
 「そおよぉ。説得力無いわよ。チンコ立たせて・・・・」。
 「ねぇ。オンナ抱きたいんでしょ?」。
 「エッチしたいわよねぇ?」。
 「お姉さん達がたーっぷりと、楽しませてあげるわぁ」。
 「キミがもういいって言う迄ね!」。
 「ううんそれだけじゃない。たとえ、もういいって言ったとしてもよ」。
 「甘い甘い、それどころか!もういらないって言ってもよぉ・・・」。
 黄色い笑い声の渦が部屋中に響きわたる。

 「ボクをレイプすると言うわけ・・・・・?」
 カムランは相手を怒らせないよう、慎重にことばを選びながら言った。のどがからからになり、声もかすれ気味だ。心臓の動機は異様に早い。身体中の毛穴からは汗が一斉に噴き出してきていた。

 「そう。レイプ!。オンナが男を犯すの。いつも男共が、か弱い女達にしていることを、ここでは反対にあたいらがしてやんのさ」。
すぐ真横に立っていた、切れ長の目に白い肌、そして黒髪の美しいオリエンタル系の美人が彼の耳元で叫んだ。彼女の汗の入り交じった、甘い体臭が鼻孔をくすぐる。

 もうだめだ。彼女のその一言によって、カムランが絶望の表情を浮かべたとたん、その一瞬を見逃すことなく、大尉が女達に宣言した。

「よし。今だ。やっちまえーっ!!」。

 キャーーーーーーッ。
 大尉の合図とともに、女たちは一斉にあわれな生け贄に襲いかかった。

「うっやめろっ、やめてくれーっ」。
 彼も精一杯の抵抗を試みたが、なにしろ多勢に無勢。しかも彼女たちの行動はあまりにも手慣れすぎていた。あっというまに着ている衣類が乱暴にはぎ取られていく。上着、シャツ、スボンが次々にビリビリに引き裂かれ、下着までもあっというまにはぎ取られてしまった。

 なにしろ普段から訓練で鍛えられた筋金入りの女達だ、非力な少年兵がひとりで抵抗したところで、かなうわけがない。女たちは寄ってたかって少年を中央のベッドの上に押し倒し、両手の手錠をすばやく外すと、今度はベッドの四隅にある柱に、大の字になるようしっかりと固定してしまった。

「やめてください。お願いです。ひんなヒドイことって…」。
 あまりのことに動転しながらも彼は悲痛な声を上げた。

 「ギャアギャアわめくんじゃないよ」。
 「そうだよ。男だろだしないぞ」。
 「あんたは黙ってペニスだけおっ立ててるのが役目なんだからさ」。
 「そうよぉ。アンジェラが言うとおりよ。さぁそうとわかったらさっさとペニス固くしなさい・・・」。

 「わかってると思うけどな。今ここには20人はいるんだから、みんなを平等に満足させないと、ヒドイ目にあわすからな。覚悟しろよ」。
 「もしも、途中で立たなくなったりしたら承知しないわよぉ。ハサミであそこをちょんぎっちゃうかもねぇ!」。
「そんな…っ」。あまりのことに彼は絶句した。
もはや身動きすらできないカムランの身体を、女たちは好き勝手に撫でまわし始めた。それは何百匹もの虫に体中を這い回られるような、くすぐったくって、異様な感触だった。

 さらに、不幸なことに彼のペニスは、勝手に勃起してしまっていた。女達は目を輝かせ、その無防備なペニスにも襲いかかる。奪い合うようにして、何人もの柔らかい指がからみつく。なで回されたり、しごかれたり・・・。苦痛と快感が交錯する。

 そして赤い唇。指の攻撃に覆い被さるかのように、その間隙を縫うようにして、赤い唇の群が戦列に加わり、次々にペニスにむさぼりつく。舐め、くわえ、しゃぶり・・・・、押し合いへし合いしながら、女達はそれを喰わえこみ翻弄する。

 「うっ」。くやしさと屈辱の為にきつく目を閉じて、カムランは絶対に感じまいとした。感じたが最後、あっとうまに射精へと導かれ、繰り返し絞り出されることは明白だった。しかし女達のテクニックは彼の予想を遙かに上回るほどに、男のツボを心得た上で攻め立ててくる。彼の口から思わず声が漏れてしまう。
 部屋中には甘ずっぱい女の匂いが満ちあふれていた。その女の香りに今にも窒息しそうになりながらも、それはさらに彼の興奮を高めていく。女たちの奇声や甘い声が耳をうつ。視覚、嗅覚、聴覚・・・。彼の五感の全てが今まさに、女達によって犯されようとしている事実を警告している。

 そして触覚。いくらきつく目を閉じ、匂いも音や声を意識しないようにしても、女の柔らかいピチピチしたオッパイや、つるつるの太股、ぬるぬるした唇や舌が全身にからみつくたびに・・・、そしてさらに、じわっと湿った女性そのものが押しつけられている感触に、若い肉体はいやでも反応してしまう。それはいくら我慢しようとしても、若い彼には耐えられるものではない。

 ドピュッーーーーーーーッ

 猛烈な勢いで、彼の先端からセーエキがほとばしり出た。巨大ベッドの中央で、たくさんの女達に囲まれて、宙空に精液をほとばしらせ、それが女達にふりそそぐ。それはまるでアラビアンナイトに出てくるハーレムの王様のようにもみえる。

 しかし現実は、その全く逆。彼は王様ではなくて奴隷。女達にペニスをおもちゃのようにして使われるだけのセックス奴隷というべき存在なのだ。

 「きゃあん」。
 「あっ・・・出した」。
 「えっ? もう?」。
 「はやーいっ」。

 女達は口々に不満の声を漏らす。

 「まあまあ、仕方ないわよ、まだ若いんだから。でもその分、セーエキもたっぷり詰まってるみたいだし・・・、ふふふっ」。
 「そうね。じゃ早速、次行きますか」。
 「よーし、今度こそ、わ・た・し が・・・」。

 こうして再び、彼の身体は群がる女達によって埋め尽くされた。

 「わーっ」とか「やめてー」とか、ほとんど言葉にもならない彼の悲鳴が、ときおり女達の嬌声の合間に聞こえていたが、いつの間にか顔面の上にも女達がまたがり、その秘所によって口がふさがれたのか、あとはくぐもったような呻き声のようなものしか聞こえなくなった。

その3につづく

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