私は21歳以上です。


エスニック

   アマゾネス外伝  2
      

 さわさわさわ・・・・
 ぐにぐにくに・・・・
 シコシコシコ・・・・
 
 視界を奪われていて何も見えないが、下半身を襲った感覚からは、ひとりやふたりではない何人もの手が伸ばされ、そして彼の下半身の中心にそびえ立つタワーに襲いかかったのだ。

 つかみ、なで、もみしだく、べつに男を興奮させようなんて考えていない、勝手気ままに、奪い合うようにして一本のペニスに群がる女達の手。ところが女絶ちをしていた、彼の男根はそんな乱暴な動きにすら、異性から加えられる刺激として反応し、さらに固く大きく、興奮を高めていった。

 「あああーっ、いっ、いってしまうっっっ」。
 と、叫び声を上げると・・・・、といっても顔面に女陰を押しつけられたままで、ほとんど意味のある言葉にはなっていなかったのだが・・・・、ペニスの先端から勢いよく、白い液体がほとばしった。

 「ΔεΘΗΖινμ!」。
 「ξΛΛΣρπα!!」。
 「ΖΖΖπβεωω?」。
 女達の口から一斉に声があがった。相変わらず意味は全く判らないが、その雰囲気には明らかに非難めいた響きが感じ取れた。

 「ΗΗιθεεν」。
 それに答えるように、顔の上に乗っていた女が声を発すると共に、突然立ち上がった。顔の上から圧迫していた女の臀部がとれ、彼は一気に奪われていた視界と新鮮な空気を確保した。

 何も判らないまま、いきなり興奮させられ、そしてあっというまに強制的に射精させられてしまった。そのショックに呆然としながらも、そして射精の快感に荒い息を吐きながら、彼は大きく息を吸い込んで、今自分に何が起こっているのかを確かめようとした。

 まぶしいばかりの光の中に、彼が見たもの。それは自分を取り巻いている、何十人もの半裸の女達だった。ブロンド、栗毛、長い髪の毛を背中で止めた、長身でグラマラスな女たち。身にはほとんど何もつけていない。豊かな胸の先端を申し訳程度に覆っているだけで、下半身には何も付けていない。女の大切な部分には、陰毛が恥ずかしげもなく顔を出している。

 「おまえたちは・・アマゾ・・・ネス・・・?」。
 彼の問いに、女達の一人が答えた。
 「σρδ・・・・ΑΜΑΩΟΝΕΣ・・・」。
 辛うじてアマゾネスという部分だけが聞き取れた。どうやら本当に、この連中はアマゾネスのようだ。ということは・・・・、我々が戦っていた相手、つまりは敵に捕まってしまったということか。

 戦いの最後の場面が目の前に浮かんだ。あの一撃が兜を直撃し、おかげで一命は取りとめたものの、そのまま気を失ってしまったということか。そしてこの状況はどうしたことだ。そしてここはいったい・・・・。
 
 頭が混乱している中で、さらに混乱する事態が降りかかってきた。
 「ΗθγΜιδΝΝοο!!」。
 「Ξδαψχ」。

 女達の間で短い会話が交わされた。するとそのうちの一人が、いきなり立ち上がると、彼の腰をまたぎ、上に乗りかかってきたのだ。「なっ何??」びっくりした目でその行動を眺める男。女はまだびくびくと射精の余韻を残しているペニスをつかむと、手で方向を定めるなり、一気にその上に腰を下ろした。

 ずぶずぶぶぶっっっ。強引に彼女の女陰の中へ、ペニスがめり込んでいく。
 「あああーーーーっ」。
 強烈な快感が、彼の半分麻痺した脳天に突き抜けた。

 「ΑΑΑΑααααα!」。
 女の口からも、快感による甘い吐息が漏れる。そしてすぐさま、女の腰が荒々しく上下運動を開始した。 「うううあああーーっ」。その動きに会わせて、彼の口から女のような声が漏れる。

 ずりゅっ・・ぐちゅっ・・・ちゃぷっ・・・

 いやらしい音が二人の結合部からもれ、それに重なるようにして二人の吐息とも悲鳴ともとれる、声が重なる。周りを取り巻くアマゾネス達はというと、その行為をじっと見下ろしながら、自分の手を自分の股の間にさしいれ、自らの女陰をまさぐり慰めている。まさにそれは順番待ちをしている・・・、そんな感じだった。

 「うくっ、ああっ、だめっ・・・」。
 全く自分で自分の性欲のコントロールがきかない。手と足は大の字に固定されたまま、びくともしない。どうやら地面に打ち付けられた杭にしっかりと荒縄のようなヒモで縛りつけられているらしい。何度もふりほどこうと力を入れてみるが、手首に縄が食い込むだけで、手も足もびくとも動かない。

 それどころか、下半身を襲う快感が麻薬のように全身を襲って、とても力を集中することができない。「くああっっっ」。どうしようもなく快感に声が漏れてしまい、力が出てこないのだ。

 女の動きがますます激しさを増し、身動きの出来ないペニスは、彼女の膣の中で、締め付け、こすられ、ねじられと、いいように翻弄され快感を絞り出されていく。

 「ΝΧααααααω」。
 「いあ・・・いいいっくっつおっ・・・・だ、だめっ・・」。
 頭を支配する桃色の霧のようなものが、堰を切ったように訪れ、そして彼を一気に快感の崖っぷちから突き落とした。

 ぎゅうっっっ、膣が締まる。
 「ΗαΗαΗααααααα」。
 女から甘い絶叫の声が漏れ、腰が大きくグラインドすると、うっ、という声と共に、その動きが静止した。そしてスローモーションのようにして、彼の胸の上に倒れ込んでいった。
 
「ああああああああーーーーっ」。
 どくっどくっどくっ・・・・、おびただしい量の精液が、ペニスをかけ上り、そして彼女の膣の奥深く、子宮の奥にめがけて奔流した。彼女を乗せたまま体が弓なりになり、そしてばたん、と力が抜けた。

 ふうーっ。ため息と共に、後悔が襲ってきた。いったい・・・いったい自分は何をしているんだ?。捕虜になったのはわかった、で、なぜだからって、こんなことになっているんだ。これはいったいどうしたことなんだ。これが捕まえた捕虜に対する、アマゾネス達の流儀なのだろうか。

 「うっ」。
 思考は、再び下半身を襲ってきた強烈な快感によって中断された。
 「えっ、なっ、何???」。
 目の前にはさっきまでとは、全然別のブロンドの美女がのしかかっていた。そしていつのまにか彼のペニスはそのブロンドの中へと、しっかりとくわえ込まれてしまっていた。

 「そっ、そんな、うぐっっ!」。
 「ΔγεΓΙοδδθω」。
 ブロンド美女が腰の律動を開始した。再び彼に襲いかかって来る快感の嵐。

 「ああっ、うおっ、くっ・・・」。
 たてつづけの陵辱に、思考回路がずたずたになりながら、必死にその快感に耐えようと試みるてみた。がしかし、所詮は手足を拘束され、自由を奪われた状態では、その馬乗りになり自在に腰をピストンさせる女から逃れるすべはない。

 一瞬たりとも萎えることを許さず、徹底的に彼を慰み者にするつもりなのだろうか。非常なまでの性の暴力、男と女の立場を逆転させた、倒錯した世界が白昼堂々と展開されている。これこそがアマゾネス。女だけの国における、憎むべき侵略者に対する、彼女たちの怒りの表現。



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エスニック

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