私は21歳以上です。


エスニック

   アマゾネス外伝  3


  「うああああっ、も、もう、ゆ、ゆるして・・・・」。
 彼の上に乗りかかった女は、すでに10人を越えていた。一瞬たりとも、気を抜くことは許されず、一人が終わると、すぐさま次の女が乗りかかり、さらに激しく彼のペニスを責め立てていく。

 彼は自分のペニスが、これほど何度も射精を繰り返しているというのに、一向に元気を失うことなく、依然として勃起したまま、吹き上げ続けていることが不思議でならなかった。そう、いっそのこと立たなくなってさえくれれば、この苦行にも終止符が打たれるだろう。彼女たちの目当ては勃起したペニス。それが役に立たなくなれば、興味を失い、そして場合によってはここから逃げ出すこともできるかもしれない。

 しかし依然として彼のペニスは立ち続けていた。そして何時間にも及ぶ快感の連続攻撃に、もはや気が狂いそうなまでに精神が追いつめられていた。体力は急激に消耗し、目にはクマが形作られ、唇はからからにひからびていた。

 「Ηθβ Ηθα ΗΗωωωω」。
 女が絶叫を上げてオーガムスに達し、がくっと動きを止める。強烈な膣の締め付けによって、またまたペニスの先端からは、すでに薄く水のようになった精液がほとばしる。噴出を繰り返すたびに、彼の体の中からどんどんと力が消え去っていく。

 女が立ち上がる。ずりゅっ、と音を立てて、ペニスが女陰から解放される。
 「ふうーーーっ」。深いため息のような声が彼の口から漏れる。
 それを見て、女達が笑い出した。

 「ΖιηΞΜσρ ΓδΙθαΝΦ ΨτσωΗκηηα βαψφΥΧ」。
 女達のうちの一人が、突然大声で何かをしゃべりだした。しかし、やっはり、何のことやらさっぱり訳が分からない。アマゾネスの言葉なんて初めて聞く言葉なのだ。
 「なんだかわかんないよ・・・本当にもう限界なんだ・・・、どうしてこんな目に遭わなきゃならないんだよ・・・、いっそ、ひと思いに殺してくれ・・・・」。

 女達は目を見合わせて、じっと彼を見ている。いつのまにか、さっきの大声を聞いて、他の場所にいて、この陵辱に参加していないアマゾネス達までもが集まってきたようだ。周囲を何十人という女達に囲まれて、彼の背筋に新しい戦慄が走った。女達の目には明らかに残忍な表情が浮かんでいることが見て取れた。

 「うっ・・・たすけて・・・おねがい・・・」。
 彼の目にうっすらと涙が浮かんだ。ただし下半身では依然として勃起したままのペニスが、幾度も吹き上げた精液と女達の愛液によって、てかてかと光りながらそびえ立っているのが、いかにもアンバランスで滑稽でもあった。

 女達はまだ一言も声を発することなく、薄笑いを浮かべている。沈黙に耐えきれず、再び彼は声を上げた。心なしかおびえているのは声の感じから十分に伺いしれた。

 「いっ、いやだ・・・やっぱり死にたくない・・・。まだまだ人生いろんなことしたいんだ。もし・・・もし生かしてくれたなら、将軍に頼んで、二度と君たちを攻めようなんてことさせないから、頼む、お願いだ。約束する。だ、だから命だけは助けてほしい、なっ、なっ、何でも、何でもするから・・・・」。

 彼の必死の訴えを聞いて、女達のうちの一人、先ほど大声を上げた女が答えた。
 「ヨク、キクガイイ・・」。
 「!!」。
 なんとその口から出た言葉は、妙なイントネーションを持っているとはいえ、さっきまでの訳の分からないアマゾネスの言葉ではなく、明らかに彼が普段しゃべっている、帝国の公用語だった。

 「オマエタチハ ワタシタチガスム ヘイワナチヲ オカシタ。 ワタシタチ ソノウラミ ケッシテワスレナイ。 イクサニハカッタ デモ タクサンノセンシタチ シンダ。 ミンナ シナナクテイイ ナカマタチ ダッタ」。
 「・・・・・・」。

 「オマエ アノイクサデ タッタヒトリ イキノコッタテキ。 オマエノ ナカマタチ ミナコロシタ。ワタシタチ オマエノカラダデ ソノウラミハラスコトニシタ」。
 「俺を殺すと言うことか・・・・」。

 「ミンナ ヒサシブリノ オトコ カンタンニ コロシタリシナイ オマエノ カラダ タップリト タノシマセテモラウ。 ワタシタチ あまぞねす オンナバカリノ シュゾク オトコハイナイ ダカラ オマエヲ アジワウコトニ キメタ」。
「!!っ」。

「ΒκθΓΟΜνβτωχΨε!」。
 「たっ、たすけてくれーっ」。男の口からはもはや悲鳴しかあがらなかった。男のいない女だけの種族、アマゾネス。それが集団で、たった一人の男を味わおうというのだ・・・・、それが何を意味しているかは、さっきまでの事実が証明していた。しかも手も足も縛られた状態で、彼には何の抵抗手段すらも許されてはいないのだ。


 「フフフ スグニハコロサナイト イッタダロ オマエノ カラダガ ヤクニタツアイダ イカシテテヤル。 オマエモ ダカラ セイゼイ テンゴクヲ アジワエバイイ 」。 

 「うっ、いやだ、もうたくさんだっ!」。
 その彼の言葉を無視するかのように、アマゾネスはふふんと鼻で笑うと、再び周りを取り囲んだアマゾネス達に向かって合図をした。
 「ΖκβΘξδεε Ηααα!!」。

 それを待っていたかのように、女達が一斉に行動を開始した。さっきまでの一人づつが順番に乗っかってくるのとは違って、今度は周りを取り囲んだ女達が、まるでひとつの波のようになって、四方八方からたったひとりの彼に向かって、群がり押し寄せきたのだ。

 「ΔδηαΚΨΩ」
 「Νογβμψωτ」
 「ΡΦθβΥ」

 女達は訳の分からない言葉を口走りながら、押し合いへし合いして、たった一本のペニスを奪い合いだした。醜い争いがどんどんとエスカレートし、ひっかいたりつかんだりと、それは凄まじいことになってしまった。

 ギイーッ、ギャアーッ・・・・。獣のように叫び声をあげながら、彼の上に押し寄せる女・女・女の波。必死で助けを求める彼の悲鳴も、その凄まじい争奪の波の中にかき消されてしまい、その姿すら見えなくなってしまっていた。

 いつのまにかその壮絶な争奪戦に勝利したアマゾネスの一人が、彼のものを自分の肉体の奥深くにくわえ込み、腰を上下に揺すり、快感をむさぼっている。他のアマゾネス達も順番を待てずに、自分の身体の一部、胸であったり、アソコであつたり、唇であったりと、いろんな部分を彼の身体にこすりつけだした。

 アマゾネス達にとって、生身の男の肉体に接する機会など、そうあるものではない。普段は女同士で慰め合う、つまりレスビアンの関係こそが、日常的なセックスの形態なのだ。だからとりたてて男のペニスを求めるわけではなく、ただレスビアンの延長として、珍しい生身の男に肌を触れることによって、普段とは違う快感を得ようと、醜い争いをしているにすぎない。

 しかし生身の男にとっては、そんな彼女たちの行動は、正常な精神状態を保つことなど不可能にさせる程の、異常な興奮を呼び覚ますことになる。とにかく五体全て、身体のあらゆる部分が、女、女、女に覆われ尽くされており、ペニスは女の奥深くに挿入され、騎上位のまま一方的に犯されているのだから。

 どぴゅっ、どぴゅっ・・・・・

さっきまでにすでに10回は搾り取られていたというのに、彼のペニスからは再び白い精液かほとばしり出す。上に乗った女がそのことを敏感に感じ取って、さらに膣口を締めて声を上げる。

 すぐに選手が交代し、再びペニスが女壺のなかへと挿入される。そして再開されるたったひとつのペニスへの陵辱セックス。群がる女達の生身の肉体を使った責め苦もさらに激しく、これが永遠に続くというのだ。 

 「ああーーーっ、おおおーーーーっ」。
女達の淫声に混じって、ときおり男の声が聞こえる。しかしその声はすでに、精神の均衡を保った者の声とはとても思えない。女達の肉体に埋め尽くされた彼の身体は、女達から分泌される汗や唾液、愛液などによってどろどろにされていて、すでに知性は見る影もなく崩壊してしまったようだ。

 ずびゅっ、ずびゅっ、ぐちゅっ・・・・
 アアーン、ウフーン、ハンッ・・・・
淫らな音が共鳴し、高原に女達の享楽の声がなり響く。
 
 「うおっ・・・はあっ・・・」。
どぴゅっ・・・どぴゅっ・・・
そして一定の間隔で何度も何度も噴き上げる白い液体。

 「ΒγθσΘηζωω」。
 歓声を上げて、次々と交代で上に乗りかかり、ペニスをむさぼり尽くす女の群。
 果てしなく続く射精・・・・・・。
 
 
 陵辱が始まって3日目。かつては人間であつた、ひからびたミイラを一体残して、アマゾネス達はその高原を立ち去っていった。結局その男は、快楽と狂喜に支配されたまま、彼女たちに三日三晩にわたって、犯され続けたのだ。
 
 彼が味わった経験。それが天国だったのか地獄だったのか、体験したことのない我々には伺い知ることはできない。しかしそのひからびたミイラの顔にはどこかしら満ち足りた、しあわせそうな表情が浮かんでいたことだけ、お伝えしておこう。

 (終わり)


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