私は21歳以上です。


エスニック
女子更衣室でおきたこと
       その3



 「さあ、どいてどいて。次は私なんだから」。
佐藤しおりは、まだ宏のペニスを未練がましく揉みしだいていた、由美を押しのけるようにしてせき立てた。
 「マダだめよ。だって摩耶のやつが悪いんでしょ。私まだ・・・」。
 「だめだって。今度は私だって。順番でしょ」。
 二人の女の子が、とらわれのペニスをめぐって、言い争う。

 「まあまあ。由美、それは判るけどね。ここはしおりちゃんに譲ってあげてよ。後でまた、時間があったらさせてあげるからサ」。あまりに醜い争いをする二人を見るに見かねて、部長の弘美が仲裁をかって出た。

 「本当に。後でまたさせてくれるんですよね。約束ですよ、部長」。由美が念を押す。よっぽど悔しかったのか、それとも単に欲求不満だったのか・・・。よく分からない。
 「ハイハイ。わかったわ。さっ、それじゃ、しおりちゃんもう始めていいわ。遠慮なく遊んで頂戴」。

 「はーい。そうこなくっちゃね」。にこにこして、しおりは芋虫のように床にころがっている実験台の、その膝の上にでーんと大きなお尻を落として座り込んだ。目の前には、彼女たち共通の関心事が、今しがたからのたて続けの強制射精の余韻で、まだビクビクと痙攣を続けていた。

 「あれーっ。どうしたの変態ボクちゃん。なんかさえない顔してるわよぉ」。右手の位置にいて、さっきまで脇の下をくすぐっていた女の子が、素っ頓狂な声を上げた。横からみた宏の表情はぐったりとやつれ果てていたのだ。

 今まで女の裸を直接眺める経験もほとんどない童貞の宏にとって、いきなり十人もの半裸の女の子達に囲まれ、しかも身動きできない姿のままで、その子達のオモチャにされているという異常な状況。そのことが、まだたった2回しか射精していないというのに、その何倍ものエネルギーの消耗を強いていたのだ。

 ううーっ。本当に最悪だ。この女達は一体全体、何を考えているんだよ。宏は猿ぐつわをされて、一言も言葉を発することができないながら、思いつく限りの悪態を、女達に投げかけていた。

 わたしの順番だって?。譲ってあげてだってぇ?。後で時間があったらもう一回だってぇ?。いつたいコイツら何を考えているんだ。そう、こいつらはみんな飢えたメス猫どもなんだ。よってたかって、ボクを搾り尽くすつもりなんだ。くそっ。負けてたまるものか。
しかし不幸なことに、宏の独りよがりの強がりは、全くこの「メス猫ども」には伝わらず、しかもそのメス猫どもときたら、ちょっとやそっとのことでは、彼を解放してくれそうにないことが問題だった。

 「どぉれぇ、あっほんと。なんかちょっとお疲れって感じ」。
 「なんでよ。まだ2回しか出してないよぉ。男の子ってさぁ、若いときは何回でも出せるって聞いたよぉ」。
 「そうよねぇ。マダ心配する必要はないんじゃないかしら?。ねぇキミ大丈夫よね」。
 今さっき乳房を押しつけてきた摩耶といわれた子が、突然顔をのぞき込むようにして聞いてきた。はっと目を開けると、驚くほど間近に彼女の顔が迫っていた。
 思わず、宏は反射的にイヤイヤをした。大丈夫なはずはないじゃないか。

「どうしたの。何かいいたそうね。じゃあかわいそうだから、猿ぐつわだけははずしてあげようかしら。ねえ部長いいでしょう?」。
 「そうね。じゃあ猿ぐつわだけね。ただし変態君、キミも判ってると思うけど、大声を出したりしたら、あなたが恥ずかしい思いをするだけなのよ、いいわね」。
 
 部長の指示で、左右から後頭部で堅く縛りつけられていた、猿ぐつわのひもがゆるめられた。ぷはっ、新鮮な空気が解かれたいましめを通じて、宏の肺へと押し寄せる。ああっ自由になった宏の口を通じて出た言葉は、ため息だけだった。

 「ほぉら、ねっ。変態君はまだまだ大丈夫だそうよ」。
 えっ、ぼくはイヤイヤって・・・。摩耶は彼の気持ちと全く逆のことを口にする。
 「あっ、あの、ぼく・・・」。言葉にならない宏。
 「ふふっ、キミって案外かわいいわっ、お姉さんがいーっぱい可愛いがってあげる」。
そう言うと、彼女は唇を彼の唇に押しつけてきた。

 うっぷぷぷっ・・・。突然に唇へ押しつけられた、甘く柔らかい感触に息を止められ、宏の心臓は張り裂けそうに動転した。摩耶が猿ぐつわをはずしたのは、これが目的だったのだ。思春期の少女独特の、ミルクとオレンジジュースの交ざり合ったような芳香が鼻孔をくすぐり、そして唇の間からはぬるっと舌が差し込まれてきた。

 摩耶の舌は、宏の歯の間から口の中に進入し、ねっとりと宏の舌にからみついた。ずきーん。宏の心臓が早鐘のように鼓動を早める。ぼっぼく、今キスされているんだ・・・。それはなんとも滑稽な光景だった。たくさんの女の子達が見守る中、身動きできない少年の上から唇を押しつける少女。強制的にキスされながらうっとりとした表情を浮かべている少年。

 「すっごーい。摩耶ったらキスしてるよ」。
 「あっ、それにほら。この子も感じてるみたいよ」。
 「ほんと。男の子でも、キスで感じるのね。すてき」。
 摩耶の舌はますます大胆に、宏の口腔の中を暴れまくる。前歯の裏をなで、舌を絡ませ、強く吸ったかと思うと、大量の唾を送り込み・・・、宏はもう彼女のなすがまま、鼻の穴を膨らませ、息を弾ませ、真っ赤な顔をして、翻弄され続けていた。

 ううっ。このまま身体がとろけてしまいそうだよぉ。つい今しがた牡ののエキスを立て続けにほとばしらせたところだというのに、いつのまにか宏のあそこまでもが、むくむくっと頭をもたげだしたのだ。

 「さっすが。みてよ摩耶のテクニックで、彼またまた戦闘開始よ」。
 「うふっ、すっごーい。やっぱり彼若いんだ」。
 じっと膝の上の定位置を確保したまま、成り行きを見ていたしおりが、それを見て行動を開始した。

 「それじゃ次、しおりちゃん、いきまーす」。元気印のしおりが、再び元気を取り戻した宏のあそこに指を絡めた。両手を使って根本から先端部分にかけて、絞るように指をはわせていく。

 (うぐぐっ!)再び開始された、男の中で最も敏感な部分への反復刺激に、宏の身体が海老ぞるように痙攣した。しかもくちびるは摩耶の肉感的な唇に覆われ、息もできないぐらいの刺激を受け続けている。

 ぐちゃ、ぐちゃ、ぬちゃっ、しおりの指の動きにあわせて、ペニスからは淫らな音が部室内に響き渡る。摩耶の濃厚なディープキスは依然として続いている。上半身とか下半身の両面攻撃に、宏の身体が小刻みに反応し、びくっびくっと身体をふるわせる。そしてときおり、摩耶によってふさがれた宏の口からは、「ううんっ、うっ、ぷはっ、むうっ・・・」。という声が漏れるように聞こえてくる。

 再び室内が淫靡なムードに包まれ、周りを取り囲む女の子達にも、その興奮が伝染を始めた。思わず下半身に手を持っていき、そっと指をはわせる子。腕組みをしながら胸に手をあてそっと。首を刺激している子。中には大胆にも、乳房全体を持ち上げるようにして刺激する子まで・・・。摩耶としおりの大胆な行動を通じて、今、この部屋の中の全ての女の子達が、頭の中で宏を犯し始めているのだ。

 「あはっ」。誰かの口からでた、桃色の吐息が、この微妙なバランスを保った緊張関係を崩し、そして彼女たちの欲望に火をつけた。女の子たちの手が一斉に宏の身体へとのばされ、そして身体のあちこちを刺激し始めた。さっきまでのくすぐりを主体とした刺激とは明らかに違った刺激が波のように彼を襲った。

 さわさわさわ・・・。彼を犯すことを妄想し性的に興奮した、彼女たちの手の動きは、まさに淫靡そのもので、とても女子高校生の動きとは思えなかった。指をはわせ、揉みしだくようにして彼の身体に迫り、そしてまた唇を押しつけて愛撫を始める者。バストを押しつけてくる者。さらには彼の足首などに下着ごしにデルタを押しつけてくる者までいる始末だ。

 うわっなんだよぅ。宏の全身が、あまりのことにがくがくと震えだした。「ああっ、くっ、ううっあああっ」。摩耶に押しつけられている唇の間からも、あまりの快感に耐えきなくなった、宏の声が漏れだす。

 しおりの手の動きがますます激しくストロークを繰り返し、そこへしおりの唇が覆い被さった。むにゅっ、という感じで、しおりの唇と舌が、反応を極限まで高めていた彼の神経の中心をとらえた。全身を駆けめぐる快感の渦の中で、どうしようもなく行き場所を失っていた、神経の束が一気に極限へ向けて走り出した。

 しかも彼女の舌の動きが、これまた絶妙だった。カリの部分から、裏すじにかけて、ねっとりとそして激しく、ジャブを繰り出してきたからたまらない。ああっもうだめっ。ゆ、ゆるしてーーーっ。

 どばどばっ。全身をぶるぶると震わせながら、宏がその日の3回目の噴出を遂げたのは、しおりがフェラチオを始めてから、ほんの数分しか経っていなかった。もともと性交渉の経験のほとんどない彼に、こんな強烈な刺激に耐えられるはずがない。頭の中が真っ白になるような快感に支配されて、あっというまに絶頂に達してしまったのだった。

 ぷはぁぁっ。摩耶が唇から離れ、ようやく息苦しさと彼女の黒髪に覆われたまま奪われたままだった視界が回復した。宏は肩で息をしていた。ううンっっっ、しかし思わず女の子のような声を漏らしてしまう宏。上半身は開放されても、下半身ではしおりが依然としてペニスへの攻撃を続けていたのだ。

 唇をすぼめてペニスの先端からほとばしったエキスを、一滴残らずに吸い取る。それは全身の精力を吸い取られていくような感覚だった。さらに彼女の柔らかい濡れた舌が、敏感な部分にからみつくたびに、全身を快感が駆けめぐっていく。

 「はあ、はあ、はあ、・・・もう勘弁して下さい・・・」。
 普段ならば、射精直後はただ、くすぐったいような感覚だけしかないというのに、今日に限ってはえもいわれない快感が、依然として持続し宏の全身を支配しているのだ。

 「あれーっまたいっちゃったんだ。あんた早漏のけがあんのかな」。
周りの女の子達が、宏の反応を興味深げに観察しながら、コメントを入れる。
「すごいわねぇ。これってホントに犯してるって感じよね」。
「ほんとよね。勘弁してっ、だってサ。おもしろーい」。
「もっと、もっといじめちゃえっ」。
「ねえきみぃ、早漏だと結婚できないわよ。もっと鍛えておかないとね」。
「そうね。いい機会だから、しっかりとトレーニングしましょねぇ」。

 何いってんだよぉ。一体全体おまえらなんかに、何も頼んでなんかいないんだ。トレーニングなんて大きなお世話じゃないか。放っておい・・・うあっ、くっ、ちょっと駄目だよぉっ・・・、きっ気持いい・・・、でも、もうイヤだッ、そこ駄目だって・・・。

「おっ、お願いっ、あうんっ・・、もう・・許し・・・ふあああーっ・・」。
 今出したばかりのペニスが、小さくなる余裕も与えられず、しおりのテクニックでいいように翻弄され、嬲られ尽くしていた。頭の中は真っ白で、口から出るものと言ったら、全く言葉にならない、快感に支配されたもだえ声しか出てこなかった。

 「ねえ、しおりさん、早く交代してよぉ。おしゃぶりもそのくらいでさぁ」。
いつのまにか、すく後ろに次の順番の由紀ちゃんが控えていた。順番待ち、そうまるでトイレの行列の順番待ちのように、すく後ろに立って。

 ちゅぽん。いやらしい音をさせて、しおりの唇が宏の下半身から離れた。しおりの舌による波状攻撃で、ペニスはぴくんとはねて、いつでもどうぞという感じでお辞儀をした。 「あああーっ」。敏感この上ない状態でさまよっている宏の口から、声が漏れる。

 しおりは後ろのをふりかえって由紀を見た。
 「ゴメンね。なんだか離したくなくってさぁ。・・・あれっ由紀ちゃん、何やってんの?」しおりの視線の先で、なんと由紀は太股から足首にかけてするりと、ショーツを脱ぎだしたのだ。
 「あんた、まさか・・・」。
 「そう。私やっちゃいますよ。だつてしおり先輩が、あんなすごいところ見せつけるんだモン。もう私ができることって、これしかないじゃないですか」。
 「でも、由紀ちゃん本当にしちゃうの?」。
 「ええ。しちゃうんです。だって、こんな経験、滅多にできることじゃないですよ。わたし実は、以前から男の子を力づくで組み伏せて犯してみたかったんです。ちょうどいい機会だし、彼も抵抗できない状態だし・・・」。

 とうとう本当にすごいことが始まろうとしていた。

 
いったいこの結末はどこまで行くというんでだろうか。
期待と不安を秘めて、その4完結編へ
        
いったいこの結末はどこまで行くというんでだろうか。
期待と不安を秘めて、その4完結編へ

〜つづく〜


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