私は21歳以上です。


エスニック
女子更衣室でおきたこと
            その2

  いち早く行動を開始したのは、体操部の中でも最も行動的な2年生の朋美だった。
「さあって、宏君だったっけ、それじゃお姉さん達にキミの立派なものを見せてもらいましようか」。朋美は手を伸ばすと、いきなり宏の中心に手を伸ばしてきた。

 手足を縛られたままの宏は、事の成り行きのあまりの進展の早さに、動転していた。女の子達にこんな格好を見られただけでも、我慢できないくらいに恥ずかしかったのに、まさか身動きもままならないこんな状況で、彼女たちのオモチャにされようとは。

 (ぼくはなにも悪くないんです。悪いのはあいつらなんだ。むしろ僕くは被害者なんです。そりゃちょっとだけみんなの裸をの覗きみてはしまったけど、それだって、ほんの出来心で、決して悪気があった訳じゃなくって、何度でも謝ります。
 だから、だから、僕をそんな目にあわさないで。だって僕まだ童貞だし、最初の時はいい思い出で迎えたいし。先生につき出されるなんてそりゃもっとイヤだけど、でもこんなリンチみたいなこと、ダメだよ。イヤだよ。恥ずかしいよ。許してよ)。

 猿ぐつわをされたままの宏がいくら喚いたところで、女の子達にはただ、ふがふがとしか聞こえない。必死で身をくねらせたところで、せいぜい身体を左右に揺するぐらいで、何ら彼女たちの行動を押さえることすら出来ない。さらに朋美の大胆な行動に触発されて、他の女の子達も一斉に手を伸ばして、宏の身体を床にしっかりと押さえつけてしまったのだった。

 「あらっあんた、身体のわりには結構立派なものもってるじゃないの」。
朋美の手がブリーフの薄い布越しに宏の中心をむんずっとつかまえた。「あうっ」。宏のつま先から脳天にかけて衝撃が走り、思わず女の子のような声が漏れた。

 朋美はまるで猫がネズミをいたぶるかのように、目をむいて必死で逃れようとする宏の表情を楽しみながら、指先に力を入れゆっくりと手を上下に動かし始めた。周りを取り囲む女の子達も、事のなりゆきに興奮しながら、宏を押さえつけている手にさらに力を入れ、
彼女の動きに協力する。

 狭い部室内には若い女特有のフェロモンが充満し、それだけでもどうにかなってしまいそうだ。さらに彼女たち以外に絶対にだれも入ってくる心配のない密室の安心感が、彼女たちの行動をさらに大胆なものにしていく。宏を押さえつけていた何人もの手が、朋美の行動に触発されて、もぞもぞと行動を開始した。

 最初はちょっと遠慮深げに、そして次第に大胆に。脇腹といわず、足の裏、膝のつけね、耳たぶなど、宏の身体のありとあらゆる箇所を、無数のヒルがはい回り始めた。       
 (やっ、やめてくれっ)。あまりのくすぐったさに宏は身体をよじって逃れようとした。しかしこの圧倒的に不利な条件下では、彼女たちのくすぐりから逃れることなど不可能だった。まな板に載った鯉というのだろうか、猿ぐつわの間からくぐもった悲鳴を上げながら、宏はうんうんと身もだえをし続けた。

 さらに朋美の手の動きが追い打ちをかける。単純な上下の動きから指全体を使ったなめらかな動きに変化したのだ。宏の中心は一気に極限まで膨張し、とてもこれ以上の刺激には耐えられそうにない。ああーっだめっっっ。

 宏の体が大きくのけぞったかと思うと、朋美に掴まれたブリーフの膨らみに、みるみるとシミが広がり、そして先端からは行き場所のなくなった液体がしみ出してきた。

「わあっ、こいつもういっちゃったよ」。
「ええっ、あっほんとだ。パンツからなんかしみ出してるぅ」。
「なんか変な匂い・・」。
「面白ーい。射精ってこんなかんじなんだ」。
 射精の興奮にびくびくと身体を痙攣させている宏を見下ろしながら、女の子達の騒ぎはますますエスカレートしていく。

「何だよ、おまえだらしねえ奴だな。こんなに早く行っちゃってどうするんだよ」。
「そうそう、まだまだ先は長いのよ。もっと保たせないと体が持たないわよ」。
一斉に女の子達の黄色い爆笑が起こる。白い精液をほとばしらせたパンツの膨らみは、未だ朋美の白い手によって掴まれたままだ。

「ねえ、ぴくぴくしてるわよ」。
「ほんと。ねえパンツも剥いじゃおうよ」。
「やっちゃえ、ひんむいちゃえーっ」。
「変態男のカイボーだぁ」。
射精の余韻にぼーっとしていた宏は、はっと我に返って、再び身体をよじって逃げようとする。所詮ははかない抵抗と知りながら。

「動かないのよ。いい加減にあきらめたらどうなのよ」。
「ほーんと、あきらめの悪い男っ」。
「そんな奴はこうしてやるっ」。
未練たっぷりに、まだこ宏のこわばりから手を離そうとしない朋美の手を払いのけると、陽子が強引にパンツに手をかけ、そして一気に引きさげた。

きゃーっっっ。女の子達に一斉に歓声が上がった。
女の子達の目の前に、生身の男の象徴がそびえ立っていた。こんな状況だというのに、まるで女達を見下すかのように偉そうに。

「思ったよりもグロテスクねぇ」。
「何をカマトトぶってんのよ。あんた見た事なんて何度でもあるんでしょ」。
「ばれたか。ちょっと言ってみたかっただけ」。
あくまでも陽気な女の子達だった。

「じゃあ次、誰やってみる」。部長の弘美がみんなを見回していった。
「はーいっ」。4、5人から手が上がり、弘美はその中から、3年生の由美を指名した。
由美はこの体操部の中でもさほど目立つ存在でもなく、どちらかというと目立たない子だった。そんな由美が手を挙げたことが意外だったのか、みんなが一斉に由美を見た。

「そんなに見ないでよ。恥ずかしいから・・・」。
由美はそう言いながらも、ゆっくりと宏の下半身に近づくと、いきなり宏のペニスに手を伸ばし、そして顔を近づけてフッと息を吹きかけた。

びくっ。宏の体が大きく反り返った。
「わあっ大胆っ」。
「由美って、やるわねぇ」。
無防備にそそりたったままの宏の男性自身に、由美の細い指が絡まり、そして一本一本の指が、まるで生き物のように動き始めた。
(うわっ、なんだよこれっ、ううっ、やめてよ・・・)
全身に電気を通されたような衝撃が走り、由美の指先の動きに合わせて、宏の身体がビクビクと震えだした。それはまるで指一本で演奏する楽器のように、宏の身体を自由自在に操っているかのようだ。

 陽気にはしゃいでいた女の子達も、その大胆で、そして淫靡な行動に引き込まれ、真剣に由美の指の動きと、それに反応する宏を注視し続けている。彼女たちの表情が次第に変化していく。明らかに由美の行動に触発されて、興奮し始めたのだろう。

 再び女の子達の手が宏の身体へと伸びてきた。たださっきまでとは明らかに違うのは、女の子達の表情が熱い熱気に包まれ、目が輝きだしてきたこと。その証拠にさっきまでの陽気な笑い声が影を潜めてしまい、替わりに無言の吐息が漏れだしたことだ。
 
 (ううーん、だめだよ・・・)。
背筋から全身にかけて、ズーンと快感の刺激が走り抜け、宏の頭の中をかき回す。
つい今さっき射精したばかりというのに、宏の中心は、四方八方からじわじわとはい回る何人もの若い柔らかい手の感触と、そして由美の白い指が奏でるハーモニーに翻弄され、さっき以上に、そのこわばりを維持し続けていた。

 無意識のうちに宏の体は、無駄なことと知りながら、体を左右に揺らせて由美の指先から逃れようとしているのだが、彼女の指はまるで猫がネズミをいたぶるかのように、執拗に彼の中心をとらえ、そしてジャブを繰り返す。

(ああっ、もう・・・だめだよっ)。
宏の体が大きくのけぞって興奮の絶頂を極めようとしたとき、・・・・。
由美の指先がすぅーっと離れた。同時に体中をはい回っていた女子部員の手の動きも、そこでぴたっと止まってしまった。
しばらくの沈黙。
そして体を大きくのけぞらしながらも、むなしく途中でその動きを止められた宏の体が、何がなんだかわからないまま、ゆっくりと床に落ちた。

 えっ???。不思議そうな表情をする宏に、由美が優しくほほえんだ。
「どうしたのよ、不思議そうな顔して。ひょっとしてキミいきたかったのかな?。そんなことするわけないじゃない。だいたいあんたが楽しい思いして、どうするってのよ。」
女の子達から再び爆笑の波がまき起こった。

 「ばかねぇ、もっと楽しみましょって言ったでしょ」。
 「そうよそうよ、男はいっちゃったらおしまいでしょ。もっともっと頑張ンないと」。 「女の子はたくさんいるんだしサ。変態君がんばってよ」。

 再び陽気になってしまった女の子達は、今度はご陽気に攻撃を再開した。
むずむず、さわさわ、ぴちゃぴちゃ、淫靡な音と共に女の子達の楽しそうな声が響く。

 「えーい、ついでに脇の下までくすぐっちゃえーっ」。
 「それ面白〜い。わたしもーっ」。「私もっ」。
 とうとうお触りだけでなく、くすぐり責めまでが開始されてしまったのだ。

 (わーっやめてよーっ、うわっくすぐったい)
 さわさわと身体中をなでまわされるのも、何ともいえない感覚だったが、こんなに一斉に体中をくすぐられるとは・・・。宏は必死で逃れようと試みるが、この状態からはどうしようもできない。こちょこちょ、こちょこちょ、・・・。図に乗った女の子達は、脇の下から、脇腹、足の裏、太股、体中の有りとあらゆる箇所を、情け容赦なくくすぐり続けるのだ。

 (うわっ、うわっ、イヤだよ、うわっ、やめて、ああっ!)。
 口からは声も出せず、手足を縛られて逃げることもできず、何人もの女の子達に囲まれて体中をなで回され、くすぐられ、・・・。もう気が狂いそうだった。

 宏の男性の中心はもうどうしようもないぐらいに怒張し、やり場のない緊張感に、びくっびくっと震えた。そしてそこへさらい由美の白い指が襲いかかった。裏側の敏感なところをさらっとなで、そして先端をちょんとつつき、根本をぎゅっとつかむと、じわじわと手を先のほうへと滑らせていく・・・。

 (ううっ、くすぐったいよぅ。ああっそんなところさわったらだめっ。また、いくよっ)宏は何とか再び体をうごめかして無駄な抵抗を試みる。そうもうさっきから何度も試みている無駄な動き。でもこのどうしようもない感覚から逃れるすべはないっ。
 
 由美の手がゆっくりとまた根本へと移動し、そしてまた裏すじから先端へと移動する。体中のくすぐりは依然として続いている。そして・・・。そのとき・・。

 むぐっ。顔全体に質量のある肉厚が覆い被さった。体操部随一の肉感的美人の摩耶が、突然その豊満なバストを押しつけてきたのだった。
 (うっ、うぷっっ)。
目の前にピンクの肉の固まりが押しつけられ、宏の目と言わず鼻までもがすっぽりと覆い尽くされた。
(ううっ息が・・・息ができないっ)。
 しかし必死で息を吸い込んだ宏の鼻孔から入ってきた、わずかばかりの空気には、男を狂わさずにはおかない、なんともいえないフェロモンの芳香が満ち満ちていた。

 ずきーん。ちょうど由美の手が、中心部のカリの部分にさしかかかった瞬間、この芳香によって脳細胞を一気に破壊されてしまった宏の本能が、女達の予想を上回るほどのテンションで坂道を駆け上がった。

 (うわーっ、たすけ、て、、、っ)。
 先端から勢いよく、白い液体が飛び出し、そして女の子達の中心で、噴水のように吹きあがった。

 「キャーッ」。「あっだめっ」。彼をとことんじらしぬいて、寸止め状態でいじめてやろうと思っていた女の子達だったのだが、摩耶の予想外の行動で計算が狂い、堰を切ったように快感の噴出を続ける「おもちゃ」を見ながら、一斉に落胆の声があがつた。

 「あーあ、出ちゃった」。「なによ、だらしない男ねぇ、こいつっ」。
 「摩耶っ、おまえななぁ・・・」。真剣に怒る由美。
 「ありゃあ、やっちゃったぁ、私ちょっと失敗したかな」。
 「当たり前だろ。なんでださしちゃうんだよっ、これからって時によっ」。

 女達のトラブルも全く耳に入らず、宏は一人体中をけいれんさせながら、どくどくと先端から、男の印を吹き出させていた。
 (もう、いやだようっ、助けてようっ)。
 彼の目にはうっすらと涙すらたまっていた。女の恐ろしさが、恐怖となって彼の心を支配していた。そこにはもう、アイドル歌手のかわいいの笑顔も、朝の通学電車で一緒になるあこがれの彼女の瞳もない。本能のままに行動する「女という名の動物」のすさまじい性欲に命の危険すらも感じていたのだった。

 「はいはい、交代だよーん、次はわだし、わ・だ・しだかんねぇっ」。
由美を押しのけるようにして、今まで足の裏をくすぐっていた、佐藤しおりが宏の体の上に乗りかかつて来た。彼女は体操部きっての元気っ子で、自分の番になるのをさっきから今か今かと待っていたのだ。特に今日は生理の直前で、朝からむしゃくしゃとしていた上に、この突然の事件で異常に興奮をしていたのだ。

 いったいこのままぼくはどうなってしまうのか、不安な表情でしおりを見上げる宏を、上から見下ろしながら、しおりはにこっとほほえんで言った。

 「あれーっ、元気ないわよ、次は私なんだから情けない顔しないでよ。ね。この体操部一のお姉さんがかわいがってあげるって、だから頑張ってよ。頑張ったらご褒美に、とつてもイイ思いさせてあげるんだから。ね。わかってるでしょねっ」。

 そのご褒美というのが、彼女にとつてのご褒美であって、彼にとってはご褒美でも何でもなく、ただの責め苦になるだろうことは、宏には容易に理解できた。しおりの笑顔を見上げながら、ますます絶望的な状況に追い込まれつつある自分を自覚する宏だった。



(その1)に戻る   (その3)に進む   トップへ戻る

fc