連載予定小説 ドールマスターえりか
〜まずは「設定」を読んで下さい〜
時は、西暦2023年。
婦女に対する性犯罪が増加傾向にある中、ついに画期的な護身用品が登場する。・・・それが「シューティング・ドール」である。
ドールの見た目は、身長30センチ程度の「お人形」で、普段は子供たちの「お人形遊び」等にも使用出来るが、オプションを付ける事によって、パワフルな「護身用具」に変貌する。大都市圏をはじめ、全国で飛躍的に売れ、登場から1年で200万体が出荷された。
しかし、ここで問題が発生した。
そう、一部の過激な「女性運動集団」が、ドールを不法に改造し、その攻撃能力を跳ね上げたのだ。
当初は、犯罪者男性に3日程度の軽傷を負わせる程度の攻撃力しかなかったドールが、法外なモーターや、武器パーツの装備により、通常の20倍の馬力を身に付け、犯罪者男性の性的機能を破壊する「過剰防衛」が急増。
また、「ゲーム感覚」の軽い気持ちで男性を去勢してしまう女子中高生も増え、社会問題にもなりつつあった。警察関係では、これらの取り締まりに全力を挙げているが、所有者の多くが未成年で、少年法が壁になり、なかなか検挙出来ないのが現状である。
そして、「絵里香」も不法に改造されたドールを持つ一人。14歳ながら、闇社会では犯罪者男性を去勢するプロの「ドールマスター」として知られる。
絵里香が持つ、ドールの「あすみ」は、身長27センチと周りの物より少し小柄だが、鉛と強化プラスチックで作られた特注のロングブーツを装備させ、いとも簡単に男を痛めつける事が出来る。たかが人形だが、「あすみ」は過去3ヶ月に16人もの犯罪者を去勢しているのだ。
それはさておき。
今日は凄い大会がこの会場で行われる。
それは、絵里香の様なドールマスター達が、全国から集結し、その頂点を決める大会だ。そして、地区予選を勝ち抜いた32人のドールマスター達の華麗で過激な去勢劇を見ようと、未成年の女子ばかりが30000人近く集まった。
この小説では、そんな大会の模様を、絵里香自身の視線で伝える。
■絵里香のプロフィール■
氏 名 春日 絵里香(かすが えりか)
サイズ 身長148センチ 体重43キロ 靴 22.0
年 齢 14歳(中学2年生)
部 活 ダンス部
ドール歴 5ヶ月
性 格 明るい。勝ち気。負けず嫌い。
特 技 スポーツ全般。
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※最終更新 2003.01.28 第1話を公開。(2003.07.05 再掲載。)