ロードス島異聞録 6
11
ニースは、部屋に一人取り残された。
一人で自分の・・・かすかに膨らみ始めたお腹を抱き寄せ、呆然と思索にふけっていたのだ。
「この子は・・・・」
生まれてくる自分の子供のために、ニースは涙した。
自分も不幸だが、生まれてくる子はより不幸だ。おそらく、生まれたとたん黒の導師の手によって邪神への贄にささげられることになるのだろう。
いったい、何日生きられるのか。
強姦によって生まれた子だ。父親の愛を知らず、人並みの生活もできず、生まれてすぐに殺される。
あまりに不憫な運命に、ニースは悲しんだ。
そして、自分が・・・・母親である自分が、その子供を愛することができないかもしれない、という事実は、なおいっそう彼女を苦しませた。
レイプの時の思い出が。
ヴァギナに杖を突きこまれた時の思いでがニースをさいなむ。
そうやって生まれてきた子供を、愛することができるのだろうか?
せっかく生まれてきたのだ。短い時間でも、せめて愛をそそいであげたい。
それなのに、自分は・・・・この子供を愛することができるのだろうか?
(さっき・・・・さっきは・・・・)
自分の体内に鼓動を感じたとき、ニースは恐怖と絶望を感じてしまった。
突然の事態だったとはいえ、自分の子供にたいして、そんな思いを抱いてしまったのだ。
「父親が誰であろうと、生まれてくる子供は自分の子供。
愛をもって、育ててあげてください」
そんな教えが、あったように思える。それなのに、自分は、この子を・・・・愛せるだろうか。
自分は、この子のためにこんなに苦しんでいるのに・・・・。
(・・・・・ちがう、だめ)
ニースはかぶりをふった。自分の血を継ぐ子供の方が不幸なことに間違いはない。
自分が愛さずに、誰がこの子を愛するのか。
ニースは、気丈にもこんな極限状態の中で子供に対する自らの愛情を育もうと考え始めたのである。
幼子のうちに邪神復活の儀式は行われるだろう。
自分ならともかく、生まれて間もない子供がそれに耐えられるわけがない。
ニースは、それまでの短い期間、精一杯愛をそそぎたいと考えたのだ。
がたん。
ふいに、扉が開かれた。
入ってきたのは、メイと呼ばれていたダークエルフだ。
後ろに、盆をかかえた一人の男を従えている。
メイは、ニースを見下ろして冷たい視線を向けている。
「食事よ」
盆の上には、パンやスープが並んでいるようだった。
「・・・・・」
盆を受け取ろうと立ちあがろうとしたニースを、メイが制した。
まだ説明は終わっていない、というのだろう。
「私は、バグナード様からあなたをまかせられているの。殺したりしなければ何をしてもいい、ってね。
つまり、あなたは私の奴隷。
わかるわね?
私の命令には全て従ってもらうから」
「・・・・・」
ニースは、不快そうな視線をメイに向けた。
「だめよ、そんな目つきは。
・・・・いい? われらが神の降臨のために、あなたにはきちんと子供を生んでもらわなきゃならない。
でもね。
子供さえ無事なら、あんたの体がどうなろうが、あたしの知ったことじゃないの。
むしろ、『神の母』となるあなたをうらやむ気持ちであたしの心の中はいっぱい。
わかる?
ねたましいの、あんたが。
だから、少しいじめさせてもらうわ」
ニースの顔に、とまどいがうかんだ。
「とりあえず、あなた、あんまり男を知らないって聞いたからね。
今日は、この男の肉棒をなめなさない。こいつをイカせたら、食事をあげるわ」
言葉も出せない。あまりに勝手な言いぐさに、ニースはぼおっとしてしまった。
だいたい、ニースには「肉棒をなめる」という言葉さえ理解できない。
そんなことをする意味も、理由もわからない。
「・・・・・・?」
「やらないの? なら、お仕置き」
どん、とニースの体が倒された。
メイの、ダークエルフ特有のすらりと伸びた足が、ニースの頭を踏みつける。
「く・・・・!」
「うふふ。
あたしが、子供に遠慮すると思わないでね。
あんたが死んでも、母親はまた探せばイイの。
・・・・ううん、母親には、あたしがなる。
そうなったら、私が妊娠して、邪神に捧げる子供を生むわ。
だから、あなたがあたしに従わないなら・・・・」
メイの瞳が、ニースのおなかに向かう。
「このおなかも、用なしなの」
「!?」
ぼん。メイが、ニースの脇腹を蹴ったのだ。
あまりのことに、ニースは蒼白になって自分のおなかを両手でかばった。
「そら、そら、そら!」
「や、やめてください!」
「なら、なめるかい?」
「・・・・」
「返事は!」
「は、はい・・・!」
ニースの頭は、もう混乱のきわみだった。
なぜ、望みもせずに妊娠した子を守るために、男の汚いモノをなめなければならないのか。
なんで、こうも一方的な屈辱を受け入れなければならないのか。
もう、まるで理解できなかった。
「その子供、愛せる?」
心の中で、もう一度問いが響いた。
こんな目にあって、私は、この子を・・・・愛せるのだろうか?
初めて口にした肉棒の味は、ひどかった。
剥き出しにしてつきつけられた肉棒を、ベロの先でつん、つんとつつき、それだけでニースは不快感に吐きそうになった。
「ちゃんと口にいれなさい」
「・・・・・」
メイの、演技指導が響く。ニースは、やむなく男の肉棒を口に含んだ。
味もさることながら、匂いがひどい。口の中が腐臭にただれてしまうのではないかというほどの激しい臭さがニースを支配した。
あごが痛くなるほど立派な肉棒を、ニースは口のなかに迎え入れた。
「頬をすぼめる・・・・ほら、ベロを動かして・・・・ちゃんとイカせるまで、食事はあたえないからね」
「ん・・・・ん・・・・」
肉棒の汚れをなめとり、掃除する。そういう動作を続けるうち、男の反応が変わってきた。
ニースの髪をやさしくなで、「へへ・・・」とどこか感動している面持ちで笑顔を浮かべる。
舌が敏感そうな部分をつつくと、とたんに顔が恍惚としたものに変わる。
(・・・・き、気持ちいいの? これ・・・・)
このままなめつづけたらどうなるのだろう? 射精までいくのだろうか?
そんなことを考えながら、男の反応がするどいポイントを重点的に舌でついてあげる。
男は、ニースの口をヴァギナに見たてたかのようにかすかに前後運動をはじめた。
「ん・・・っ! んん・・・・っ!!」
苦しい。肉棒が喉をつく。
ぴんぴんにはりつめた肉棒は、口の中でさらにおおきくなり、ふやけて、すごいことになってきた。
「へ、ふう・・・・イッちまいそうだ・・・・」
「だめよ、口の中にだしちゃ」
「へへ、分かってます」
一際強く・・・・喉をつかれたニースがむせかえるほど肉棒をつきこんだ後、男はニースの口から離れた。
爆発寸前の肉棒を、自分でしごきながら、食事ののったお盆に向ける。
「!!」
どぷっ、どぷどぷ。
パンの上に精液がまきちらされた。続いて、第二射が、スープの中に入りこむ。
「へ、へへへ・・・・」
男の手が、精液に汚れたパンを取った。まだ精液によごれていない反対側で、自分の肉棒をふき取る。
・・・・恥垢と、残った精液がなすりつけられた。
さらには、肉棒の中に残った精液を、スプーンの上に搾り出す。
「・・・・・」
ニースはさすがに自分の目を疑って、じいっと盆の上の光景に見入った。
「ほら、食べていいわよ」
「・・・・・・」
「スプーンも使って、お行儀よく、ね」
「う・・・・うそ・・・・」
「嘘じゃないの」
メイがニースの瞳を見つめて、言う。
「食べたくない?」
食べなくても、いいよ、と。彼女の目が言っていた。
むしろ、食べない方がいい、とも。
その、本気の目・・・・あるいは、狂気の目に見つめられて、ニースは動けなくなった。
そして、数瞬後、おずおずとスプーンを手にとった。
メイの、笑い声がこだまする中。
ニースは、まずいスープと、まずいパンを全ておなかにいれた。
食欲なんて、なかった。
精液を口にいれるなんて、絶対にいやだった。
でも、それでもニースはその食事を全て食べきった。
ただ、食べ終わった後のメイの哄笑と、自分の身体が堕ちてしまったような感触に・・・・
ニースは、かすかに目に涙を浮かべた。
12
翌日も、その翌日も、ニースの食事には必ず男がやってきた。
そして、メイの指示のもとその男を満足させない限り、食事は与えられない。
毎日毎日ニースは男の肉棒をしゃぶり、精液をすすって命をつないでいた。
「ほら、サオだけじゃなくて、タマもしゃぶって。
だめだめ、しっかりやらないと、また赤ちゃん蹴っ飛ばすわよ?」
ニースの舌が、男の肉棒をぺろぺろとなめまわす。玉袋を口にふくみ、口内でころころと転がす。
男のふやけた肉棒は、ニースの舌戯に放出寸前にまで高められる。
「そう、上手・・・・じゃあ、こんどはこっち」
男の尻が、ニースの前に突き出された。ニースは。メイにうながされるままベロを伸ばし、男のアナルをほじくり返した。
唾液で濡れた肛門がひどい悪臭を放ってニースを攻める。
ニースは穴の周りに残された糞便をなめとり、穴の中に舌の先端を入れてれろれろと内壁をなめあげた。
「う、うお・・・・」
屈強の男がニースの性戯に唸り声を上げる。
アナルをなめながら男の前に手を伸ばし、玉袋を揉みしだく。彼はたまらず精液を放った。
「へへ・・・いいぜ、ねえちゃん」
男は、ふやけた肉棒をニースの口に入れさせた。後始末と称させる行為だ。
肉棒の中に残った精液を吸いだし、まわりにこびりついた精液や汚れをまとめて舌でなめとる。
「上手になったわね、ニース。
ほら、ちゃんと床の精液もなめとって」
「・・・・・」
「返事」
「・・・・・は、はい・・・・」
生みたくもない子供をかかえ、その子供を盾に性的な脅迫を迫られる。
その理不尽さに、ニースの頭はどうしても混乱をおさえられない。
感情をムリヤリおさえつけ、目の前の肉棒に集中する。
そんな日々が続いた。感情をおしこめ、疑問を封じ、目の前のモノに奉仕を続ける。
そうでもしなければ自分が耐えられないことをニースは知っていたのだろう。
そして。
その「調教」と平行して。
ニースの体は徐々に変化を遂げていった。
もちろん、黒の導師の「儀式」によるものである。
5日目。
不健康な環境で毎日せめられているというのに、ニースの体は美しいままだった。
ロクな食事も与えられていないというのに、肌も、顔色もけして悪くはなっていない。
生命の杖から流れ込む力がニースの身体を維持しているようだった。
そして、その一方で。
見違えるような変化をとげてた部分も、あった。
「あ、あ・・・・」
「ふふ、立派な体つきねえ」
ニースの腹部は明らかに膨れあがっていた。もう、妊娠は間違いない。
ぽっこりと膨らんだお腹は、時に生命の鼓動を外に伝えている。
両手でお腹を押さえるニースの顔は、絶望と困惑に彩られていた。
あと、10日もたたないうちに、ここから子供が誕生する。
その事実をありのままに受け止めることはとうていできなかった。
ニースの頬を涙が幾筋もつたっていた。
・・・膨らんでいるのは、腹部だけではない。
生命の杖の魔力の影響は、ニースの体のいたるところに現れていた。
特に目につくのは、その胸だ。
大きくなった腹部の上、もともとサイズの大きめだった乳房は、あわせて1mを越すほどの巨乳に育っていた。
ニースが座っている姿は、まるで前に3つのボールをかかえているようだった。
2つのおっぱいと、お腹と。
奉仕を受ける男たちは、しゃぶらせながら手を伸ばし、そのボールをなでることが多かった。
「でかすぎだな。中に何が入っているんだか」
男の嘲笑の声がニースを襲う。
かなりゆるやかに作られた衣服も、すでにおっぱいとお腹のふくらみできつく、ぱんぱんにひっぱられていた。
そのくせ、そのアンバランスの中に美しさと気品が残っているあたりが、メイの嗜虐の心を刺激する。
「その服が着れなくなっても、新しい服なんて用意しないからね?
そうなったら、裸で生活よ?
・・・・ううん、子供が冷えると行けないから、腹巻きぐらいは用意してあげようか」
もちろん、ニースにはどうすることもできない。お腹をおさえて困惑するばかりだ。
大きなお腹と乳房をかかえ、なにをするにしても動きにくくて億劫だった。
夜・・・・男への奉仕を終え、疲れ果てても、ニースの苦難はまだ終わりはしない。
ニースは、ぼうっとした頭をかかえてベッドに横たわった。
「あ、う・・・・」
お腹が重たい。胸と、おなかと、急成長をとげたあわせて3つのふくらみは、下にひかれたニースの体に圧迫感を与える。
とても眠れる状況ではない。
お腹の子供がニースをいじめるように暴れ出すのだ。
「ん・・・・」
やむなく体を横向きにすると、今度は 秘部から湧きあがってくる性感がニースを襲いはじめる。
乳房に比べればめだたないが、ニースのクリトリスも成長している。
ワレメから飛び出すように顔を出しているクリトリスはむきだしで、ひくひくとうごめいていた。
包皮が内側の成長に追いついていないのだ。
淫豆の、宝石のような中身だけがワレメから押し出されて、快感をもたらしている。
足を動かすたびに付け根から奔流が走り、ニースの顔がうっとりしたような感触につつまれる。
・・・・性感と圧迫感につつまれ、その夜はなかなか眠れなかった。
眠れないでいるとそのうちに昼間の屈辱と嘲笑が思い出され、涙がぼろぼろと零れ落ちる。
ニースは、自分の弱さにないていた。
(・・・・もうすぐ、母親になる身なのに・・・・)
自分のいやらしさに呆れる。
乳房が大きくなるに連れ、乳首の性感もあがってきていた。
時折、メイのせめを楽しみにまっている自分に気づいて呆然とすることさえあった。
なにしろ、この地下牢で、まともにニースと会話を交わすものは彼女しかいないのだ。
(・・・・・)
イヤでイヤでたまらないはずだったのに・・・・。
ニースは、自分の体の変調におびえていた。
夜、ときおり自分で自分をなぐさめたくて仕方がなくなる。
除々に自分の体が変わっていくのを感じながら、体のうずきに答えてくれるものはだれもいない。
ニースは、やむなくオナニーをしてそれを晴らす。
終わったあと、神に懺悔し、その声が届かぬことを悔やみ・・・・どうにもならぬ悔しさをこめて、壁をたたいていた。
6日目。
「今日から、新しいメニューが追加よ? 喜びなさい」
「・・・・」
メイの突然の宣告だった。彼女はそういうと、手を伸ばしてニースの胸を絞り上げる。
「どれどれ・・・・ふふ、やっぱりねえ」
「ん・・・ん・・・」
「いやらしい声出してんじゃないよ、淫売が」
ニースの胸は膨らみつづけている。今では、とうていニースの乳房は片手ではとうていおさまらない。
メイがその乳首をしめつける指先に力を入れると、先端から乳白色の液体がぴゅっ、ぴゅっと射精さながらに飛び出した。
母乳だ。
ニースの乳房は熟れきった果実のように豊かで、ぱんぱんにはっていた。
外見だけ見れば母乳が出ても不思議ではない立派な乳房だ。
ニースだって、自分の乳房の変調には気がついていた。胸へのせめも「とうとう・・・」という感じではあった。
「ああ・・・・」
「ふふ、気が早い体よねえ。しかも、こんなに勢いよく・・・・」
勢いよく飛び出したお乳に続いて、乳首の先からとろとろと甘い香りの液体が漏れ始める。おっぱいの先端からふもとまでつ・・・と雫がたれ、ニースの顔がはやくも快感にそまった。
体内に溜め込まれていたものを吐き出す快感。それは、男も女も変わりはしない。
そして、快楽に耐性がなくなってしまったかのように、ニースの反応はするどかった。
胎児の成長のために使われた魔力の残滓が彼女の体の活性化をまねいているのだ。
今のニースには、快楽に耐えるだけの力はもう到底残されてはいない。
メイは、反対側の乳房も素早くもみ、両方の乳首から母乳を吐き出させた。
「ん・・・・ああっ!」
(わ、私の体・・・・どうなっちゃっの・・・?)
「今日から、母乳しぼりも日課だから。
せいぜい、男たちのためにたくさんおっぱいをためこむのよ?」
「ひ、ひぃっ・・・・・!」
その日の食事に現れた男は、3人だった。
ニースの乳首には常に一人か二人の男がすいつき、ちゅうちゅうとそのお乳をすする。その間にももちろんニースの口には肉棒がさしこまれており、奉仕をおこたることもできない。
奉仕する対象は一気に3倍になり、肉棒2本を同時になめあげることも珍しくなくなった。
たくましい肉棒を両手でしごきあげ、それらをまとめてなめまわす。
その精液を口で、顔でうけとめるうち、ニースの感覚はだんだん失われていった。
7日目。
「へへ・・・・いい女じゃねえですか」
「でしょお?」
ニースの口を犯す男の一人が陶然としながらメイと言葉を交わしていた。
「舌戯も最高だ・・・・胸も、爆乳って感じですね。しかし、母乳って、こんなにおいしかったんスねえ」
鼻をならし、満足そうにニースの頭をなでながら男がもらす。
さすがに荒くれのマーモの男たちの中でも、母乳の味を知っているモノは少ない。
「淫乱な女の母乳は甘くておいしいの。
ねえ、ニース?」
「ふぁ・・・・ふぁい・・・・」
「ふふ、ちゃんとお返事できるようになったのね・・・エラいわ」
ニースは、ぼんやりとした頭でようやく言葉に応じていた。
肉棒の匂いは、女の頭を狂わす効能でもあるのだろうか。ニースは、肉棒をなめながら、ぼうっとした頭をかかえて、自分の思考能力が鈍るのを感じていた。
「淫乱・・・・か」
男がニースの肢体をなめまわすように見やる。乳絞りのために全裸に剥かれたニースの体は、男に奉仕しながら性的な興奮を迎えているのだった。
脚の間には白みを帯びた液体がクチュクチュと音を立てているのがはっきり見える。それに、大きすぎる乳房の先で乳首も痛いほどに勃起している。
淫らといわれても仕方がないような体の反応だった。
「そう、この子は、どうしようもないスケベなの。
初体験は5歳のとき。
ザクソンの自治領で暮していたときに、村を訪れた自由騎士に犯されたそうよ。それから、エッチのとりこになっちゃったの。
親はみかねてマーファ神殿に預けたんだけど、そこでもあきれた淫蕩ぶりで、神殿中の男と交わったんだって。
とうとう神殿から追い出されて、この間まで戦場で自分をレイプしてくれる兵士を探していたの」
「・・・・それで、マーモにつれてこられたってわけですか?」
「そう。だから、どんどん可愛がってあげてね」
(うう・・・!)
メイが勝手な経歴を並べ立てる。だが、ニースは彼女をにらみつけることもできない。
だいたい、あまりに反応しすぎる自分の体をなんとかしないことには、反論してもむなしいだけだ。
「・・・・じゃあ、ずいぶん不満でしょうね、こいつも。
ほら、尻だの、大分せつなそうにしてますよ」
「やりたい?
でも、子供がいる体だからね。あそこはダメ」
「・・・・ちぇっ」
男が、ざんねんそうに舌打ちした。
膣はもちろん、アナルにしたって乱暴に犯せば胎内の子供に悪影響が出るだろう。
なにしろ、ムリヤリ子供を成長させているのだ。危険は、なるべく避けなければならない。
ニース自身を従順にするために調教まがいのことをしているが、それにしたってリスクは避けるべきなのだ。
「せめて、ケツの穴だけでも・・・」
「ダメ」
むべなく断ったが、男の目も尋常ではない。
だいたい、これだけ魅力的な女性のフェラを受けていれば、男としては当然秘部の具合も知ってみたいと思うだろう。
妊婦だろうがなんだろうが知ったことではない、というのがマーモでの自然な考え方だ。
「予防しとこっか・・・・」
つらそうに肉棒をなめあげるニースをみあげながら、ポツリとメイがつぶやいた。
8日目。
この日からニースの体には、ベルトつきの張り型がつきささったままになった。
太さはそれほどでもなかったが、長さはニースの奥まで届き、入口からその柄がはみだすほどのものだ。
ニースの口を犯しに来る男達は、戯れにその「取っ手」を掴んでひねりまわした。
「ひ、ひっ!! ひいっ!」
すでに快楽になれたニースの体でも、奥まで届いた張り型が体の中で暴れるのはつらかった。
張り型は、秘唇からハミ出たクリトリスを肉との間にはさみ、攻めたてていた。
男の手が動くたび、淫核がこすられ、きゅっと押しつぶされる。
するどい性感に、ニースは胸を振ってあえいだ。
「あ、あ、あ・・・!」
体の奥底までえぐられているというのに、ニースの体にはどうしようもないもどかしさが残っていた。
アナルにも同じ張り型が指しこまれ、男達の手によってぐいぐいといじられている。
体内からせまるするどい性感。
だというのに、ニースの体は、まったく満足しようとしなかった。
強い性欲が彼女を支配していた。
どれだけいじられても、さらなる刺激をもとめて体がうごめく。
「へへ、この棒をいじるとチチの出もよくなるみたいですぜ」
「そう? じゃあ、もっといじってあげて」
「へいへい」
「!!!!」
ニースは、張り詰めたお腹を抱えながら刺激に身もだえした。
刺激によって何度も絶頂を迎えながら、彼女の体は何度もさらなるものを求め、あやしくゆらめいた。
夜を迎えても、自分で自分につきささった張り型でクリトリスをいじる日々が続いた。
「・・・神よ・・・・」
祈りの言葉を捧げながらも、手は股間の棒から離れない。
ふくれあがったクリトリスをいじるのはニースにとってもはや自然なことだった。
押しつぶすたび、いまのこの辛さを忘れさせてくれる甘美な衝撃が走る。
(ああ・・・・気持ちいい・・・・神サマ、感謝します・・・・)
この快楽を、ずっと味わいたい。
それが、ニースの生きる希望になった。
オナニーが、生きる勇気を与えてくれる・・・・。
「あ、あ、あ・・・・!」
ニースの心は、だんだん崩れ始めた。