「・・・・確かに」

目の前の男が、数えていたそれを指で弾く・・・宙に舞った金貨を拳で握り、代わりに幾つかの紙片を与える、首で合図し、麻袋も与え

「・・手助けはいるか?」

「いいさ・・狩りは、追いつめるまでが楽しいんだ」

笑う青年・・まだ若い、15.6だろうか・・・だがその眼には確かな欲望のぎらつきが有り、目の前に立つ男達と比べても何ら遜色ない恐怖を与える

「・・あんた等も追ってるんだろう?・・競争だな」

「・・・その時は値引きして売ってやろう」

「覚えておくよ」

馬を引くとそれに跨り、走り出す青年・・・そのまま、彼は深き森を抜けた
 
 
 
 

「・・兄さん・・」

ぐっと、拳を握り・・心を整える女・・・木々の隙間に背を付き、眼を閉ざす・・

敬愛する兄の死、それは彼女に・・家を出ることを決意させた・・復讐のために

けれどそれは・・・想像よりも遙かに過酷なもの・・自分は由緒正しき忍者の家柄なのだから、自分はいずれ抜け忍として処罰されることになるだろう、けれど・・復讐さえ終わるなら・・・

ぐっと拳を握り・・兄を殺した犯人が居るであろう大会に夢想を果てる・・その瞬間

「はっ」

跳び上がると飛んできたナイフを交わす女・・・慌てて梢に身を隠し、気配を探る・・・が

「なっ・・」

およそ数百、森を囲むようにして気配がする・・異質な気配、忍者特有の、目的を達することだけを必要とした動き・・・天才的な忍者の才を持つ彼女だからこそ知ることが出来た

女の名はかすみ・・・卓越したくのいちだ

「何でこんなに・・」

里中の忍者を集めたとてこの数には達しないだろう・・・

「どこかと手を組んだ?・・」

・・あり得ない、抜け忍を捕らえるために他の里の力を借りるなど・・体裁に関わる・・・ならば、忍者ではないのか、けれどこの気配は・・

「くっ」

くないを構えると、ひとまず逃れようとし・・その背に突如殺気が生じた

「やっ」

慌てて避けるかすみ・・そこに立つのは・・異形

鼻をそがれ、眼を潰され、肉を焼かれた・・不気味な姿

「何?こいつ等は」

後に飛んだかすみ・・その背に、同じ異形がさらに三匹・・個体差はあるが、耳以外が潰されていることに変わりはない

それらは自分の方に粉袋を投げると

(毒っ!!)

慌てて横手の枝に紐を投げると方向転換する・・そのまま地面に着地し

「お見事」

着地の衝撃に胸が揺れる中・・見計らったようにそこには青年が座っていた・・屈強そうな男と少年に護られる形で、そして・・・四方から、人形のように表情のない男達が現れる・・或いは鼻をそがれ、耳をそがれ、眼をえぐられた異形達

それらに囲まれるかすみ

「・・あなた達、何?」

「あなたの里のとある幹部の友人ですよ、あなたが抜け忍になられたと聞いて追ってきてしまいました」

じりじりと包囲が狭められていく、そのことに恐怖を感じながら・・目の前の男に狙いを定める・・この男さえ倒せば全ては切り抜けられると信じて

「情報を買わせていただいて、我々が捕らえた場合、その扱いは自由とされています」

すっと、下卑た笑いを浮かべる男達もやってくる・・いかにも野党風情と言った雰囲気だが、全員こざっぱりした風体で、かなり若い・・そして、見るからにど素人だ、全員に見覚えがある、何度かうちの里を利用していた客・・貴族の家の出というぼんぼん共だ

「・・・始めましょうか・・私と戦いたいんでしょう?」

男と少年を下がらせ、剣を手に一歩前に出る青年、かすみに剣を向け

一気に間合いを詰める、くないを青年に振るい・・

「・・忍者のわりに真っ正直すぎますよ」

青年が突如剣を投げる・・それに乱されたのは半歩、避けるために半歩を無駄にし

粉袋はかすみの顔に当たった・・・頭上から落下してきたそれ、罠・・そのことに憤慨し、目の前に来た青年に掴みかかろうとするが

「くっ」

腕が捕まれる、くないが叩き落とされ、取り押さえられる

「くぅっ」

力が入らない・・筋弛緩系の痺れ薬、青年はかすみの身体を触ると暗器の数々を排除し

「ふむ・・いいですか」

かすみを解放する・・その言葉に、馬鹿貴族共が嬉しそうに叫びを上げ

「ゲームをしましょうかすみさん、今から始める真剣勝負に誰1人殺すことなく勝てたなら、大会の会場まで私の手で護送し、その上で、今回の抜け忍は上客である私の仕事を果たすための不可抗力であったと証言しましょう、副党首が助力してくれます、不可能でないでしょう・・けれど負けたなら、あなたは私の商品になります」

少し開けた森の空き地・・月灯り差し込むそこに、人形達が松明を立て始める、強い灯りが脱力するかすみを照らし

「ルールは、あなた1人対彼等」

馬鹿貴族共を指し

「最後に立っていた人が勝者です・・その毒はハンデですよ」

にっこりと笑う・・常人程度にしか動けなくなったかすみの身を指し

「選択肢はありません、始めてください」

男共がかすみの身に殺到する・・・数は四人、格闘技は知らないようだ

かすみの茶色がかった髪が揺れる・・長い髪、それをうなじで一本に縛っている

男の目を引く装束、くのいちとしての女の武器の一つ・・太腿と胸元を大胆に晒すそれで、男達の前に立つ・・怜悧な顔は屈辱にまみれ、大きな胸を揺らしながらタイミングを掴む

「くっ」

動かない身を引きずると、そのうち1人に拳を放つかすみ

「わっ」

それにあっけなく倒され、鼻血を出す男・・けれど残りの三人はかすみに殴りかかり

2人は避けるが、1人の拳が辺り・・胸が左右に揺れる

「あうっ」

胸を強く叩かれ、声を上げるかすみ・・四人はケダモノじみた眼でかすみを見ると

「高い金出したんだ・・大人しくやられろよ」

言いながら飛び掛かってくる、それを横に避け・・脚がもつれた

「くっ」

本来ならあり得ない失敗・・男の手はかすみの服の裾に掛かり、強く引く・・腰帯から服が引かれ、大きく左胸をはだけるかすみ、色気も武器の一つとするくのいちは下着を着用しない、桜色の突起と乳白色の豊かな胸が晒され

「おおっ」

・・女の武器は十分の効力を発揮したらしい、覗き込もうとした男を蹴り飛ばす、慌てて服を直し・・かけたところで背後からの強襲、気配は察知できたが、避けきれない・・男はかすみに掴みかかるとその両胸を鷲掴みにし

「柔らけぇ・・何度これで抜きたいと思ったか」

その胸を形が変わるほど揉みしだく、服の上からとは言えその感触に不快感を覚え、肘で突き放すかすみ

・・服ははだけ、左胸が見え隠れするが、もう直す余裕はない・・17歳のかすみにとっては酷な仕打ちだ、だが・・捕まればさらに惨い眼が待っているだろう

「いちどにいくぞ・・せぇのっ」

誰かの合図と共に四方から同時に飛び掛かってくる男達・・そのうち1人を突破しようと逆に飛び掛かり

「かかったぁ」

男達が全員その場で腰を溜める・・何度も使った手だろう、そして・・今まで彼等が相手した女達は全員同じ対処をしたのだろう、それを先読みし、かすみの拳をあえて受けるとそのまま抱きつく男、一気に残る三人もかすみに飛び掛かり

「くぅっ・・はなせっ」

胸の谷間に正面の男が顔を埋め、両足と両手が捕まれる

「尻を俺に向けてくれてありがとう」

すでに役目も決まっているのだろう、飛び掛かった男と正反対にいた男がかすみの尻を撫でる

「くっ」

17歳、忍者としての英才教育を得て育ったかすみに性の経験など有るはずもなく、不快感が全身を包む

「さぁ・・・脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」

・・そして、男の手が腰帯にかかった
 
 
 
 
 
 
 
 

>底力で振り解く

>脱がされるのを待って色気攻撃
 
 

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・・・飽田は反応が少ないとつくづく更新が遅れますので
ちなみに、レスはとことん遅いです
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