「さて、と……次は誰だい? 衛? 花穂? それとも春歌か四葉かな?」
一息ついて残りの妹たちに尋ねてみると、1人がばっと元気よく手を挙げた。
「はーい! 次はヒナのばんー!」
一糸纏わぬ姿の雛子が、満面の笑顔を浮かべていた。
「ひ、雛子!? 本当に?」
思わず兄は聞き返してしまった。
「おにいたま、ヒナとはイヤなの? ヒナのことキライ?」
兄の困惑を悟り、雛子は表情を一変させると、じわっと涙を浮かべて悲しそうに言った。
「いや、違う違う。僕は雛子のことも大好きだから!」
慌てて兄がなだめると、雛子はすぐに元の機嫌を取り戻した。
「ホント!? じゃあ、ヒナにもヒナにも〜」
「えっ、それは……」
だが、そうは言っても、雛子とはできないと兄は感じていた。妹と性交することについてはもう吹っ切ってしまっていたが、雛子とというのは、それとは別の抵抗があった。雛子はまだあまりにも小さすぎる。いくら慎重にやったとしても、雛子の体内に重大な損傷を与えてしまうのではという危惧があった。
「雛子ちゃん、あまりお兄様を困らせちゃダメよ」
悩んでいた兄の前に、咲耶がやって来て救いの手を出した。
「お兄様は雛子ちゃんがキライだから躊躇っているんじゃないわ。雛子ちゃんがまだ小さいから、大変な思いをするんじゃないかって、雛子ちゃんのことを考えてるからなの。だから、もっと違う方法でお兄様を喜ばせてあげて」
「ちがう方法って? ヒナ、よくわからないよ……」
「大丈夫。私が教えてあげるから。さ、まずはお兄様のものを手にとって」
「うん……」
雛子は兄の股間に手を伸ばすと、その小さな手でぎゅっと一物を握った。
「つっ……」
加減を知らない握り締めに、兄は思わず苦鳴を漏らす。
「あっ……ダメよ、雛子ちゃん。そこは敏感な場所なんだから、もっと優しくしてあげないと」
「えっ?」
雛子は一度手を離すと、兄を見上げた。痛みに歪んだ顔に気づくと、今度はそうっと優しく一物に触れていった。
「ゴメンね、おにいたま。痛かった?」
なでなでと慰めるように一物を両手で撫でさすると、その気持ちよさで一物はさらに容積を増した。
「あれっ? おにいたまのオチンチン、おっきくなったよ?」
「うふふっ。それはね、お兄様が雛子ちゃんがしてくれて嬉しいってことなの」
「ホント? じゃあ、もっとするね。なでなで、なでなで……」
小さな手がその手には明らかに余る一物を、何度もやさしく撫で回していく。
その危険な快感に、一物の先端の小さな穴からは、先走りの雫が溢れ出してきた。
「咲耶たん、なにか出てきたよー。これ、おしっこー?」
手は一物に添えたまま、その動きだけを止めて咲耶を振り返った。
「違うわ。それも、お兄様が雛子ちゃんの手で気持ちよくなってる証拠よ。触ってみて」
咲耶の言葉にこくりとうなずき、右手を一物から離し、人差し指でちょん、と先端に触れる。
「うっ……」
その刺激に、兄は快感で震えた。
「ホントだ。なんか、ねばねばしてる。おしっこじゃないね。あはっ、なんだかおもしろーい」
ぺとぺとと何度か指先を亀頭に押し付け、そのぬるぬるとした感触を雛子は楽しんだ。
「でしょ? じゃあ、次に行きましょうか。雛子ちゃん、今度はそのお兄様のものを舐めてみて?」
「うん!」
顔を股間にぐっと近づけると、雛子は唇の間から舌を半分ほど出し、亀頭の先端を一瞬ペロリと舐めた。
「うわっ!」
そのあまりもの快感に、危うく兄は精を漏らしそうになて、びくびくと一物を歓喜に打ち震わせた。
「お兄様ったら……さっき私がしてあげたときより敏感じゃない? そんなに雛子ちゃんに舐めてもらうのは嬉しい?」
咲耶は、そんな兄の反応をおかしそうに笑った。
「雛子ちゃん。そうねえ……ソフトクリームを舐めるときみたいにお兄様のを舐めてみて。お兄様、すごく気持ちいいみたいよ」
「おにいたま……そんなにきもちいいの?」
両手で一物を捧げ持ったまま、雛子は上目遣いで兄を見上げた。
その姿になんともいえない興奮を覚えて、兄はごくりとつばを飲んだ。
「あ、ああ……」
「ふーん。そうなんだ。こう?」
兄の答えに満足した雛子は、ぺろぺろと咲耶の言ったように舐め始めた。
「うっ、ううっ……」
もう兄の口からは快感のうめきしか上げることはできなかった。
的確にポイントを捉えた愛撫ではないが、亀頭、雁首、茎裏をはじめ、どこといわず一物全体を満遍なく舐め回していく。
一物が唾液でべとべとになる頃には、先端からは先走りが溢れ続け、いつ出してもいいくらいにまで兄の性感は高まっていた。
兄の様子をじっと見ていた咲耶は、その表情や仕草からもう長くは耐えられない状態になっていると悟り、雛子に次の指示を出す。
「雛子ちゃん、雛子ちゃんは全部入れるのは無理だと思うから……先っぽの丸いところだけ口の中に入れてみて」
「うん。わかった」
雛子は一旦舌を離してそう言うと、顔をさらに突き出して、ぱくりと兄の亀頭を咥え込んだ。
「ううぅっ……」
暴発しそうになって、慌てて兄は腰に力を入れる。
「そしたら、次は付け根にある袋の方も触ってみて。こっちは、柔らかいからもっと優しく慎重にね」
「ふわぃ……」
亀頭を口に含んだまま返事をして、雛子の手が言われたとおりの場所に伸びる。
さわっ
指先が2つの球を収めた肉の袋に触れた。
そのまま、壊れ物を扱うような優しさで小さな手がくすぐるように触っていく。
「うわあぁっ!」
どくっ
兄の我慢も限界だった。
亀頭を雛子の口から引き抜く暇もなく、白く濁った粘液が先端から発射された。
2回目の発射が行われる前に、なんとか亀頭を雛子の中から引き抜く。
びゅっ、びゅるっ……
引き抜いた瞬間、2度、3度と一物が蠕動し、さらなる白濁液を吐き出していく。
雛子の髪と顔は兄が出したものによってべとべとになってしまった。
「う〜、なんかヘンな味ー。なに、これー?」
汚された顔のまま、雛子は顔を歪めて口の中に出されたものを吐き出した。
「あら、やっぱり吐き出しちゃった? でも、それはお兄様がすっごく気持ちよくなったから出てきたものよ。よかったわね、雛子ちゃん」
咲耶はそう言うと、よしよしと雛子の頭を撫で、タオルを出して兄が出したものを綺麗に拭き取ってやった。
「ほら、お兄様も何か言ってあげて」
はぁはぁと荒い息をついている兄を向いて、咲耶が言った。
「あ、ああ……ありがとう、雛子。とっても気持ちよかったよ」
兄の言葉を聞くと、咲耶に精液を拭いてもらいながら、雛子はにっこりと笑った。
「はーい、にいさま! 次は四葉ちゃんの番ですの!」
そこへ、全裸にエプロン一枚だけの白雪が、クロスを被せた大きなカートを押して持ってきた。
クロスにできた大きな膨らみからすると、そうとう大きなものがその下に隠れているようだった。
「にいさま、これがにいさまのためだけの、姫特製のスペシャルデザートメニューですのっ!」
そう言うと、白雪はばさっと、クロスを剥ぎ取った。
「じゃーん! 四葉ちゃんの女体盛り・生クリーム&フルーツ仕立てですの!」
そこには、生クリームとチョコレート、様々なフルーツで全身を飾られた四葉の姿があった。
「あ、兄チャマ、どうぞ四葉を食べてクダサイ……」
全身を飾られているため、崩さないよう首を少しだけ持ち上げて、赤い顔で四葉が言った。
(昨日、料理の話をしたときに様子がちょっとヘンだったのは、こういうことか……)
兄は半ば呆れたようにようやく得心した。
「さあ、にいさま。早く食べて。時間がたったら、形も崩れちゃうし、おいしくなくなっちゃうんですの」
そう言って白雪が兄を促す。
もうここまで来ると、女体盛りにもほとんど抵抗はなかった。それに、パーティーであれだけ食べたとはいえ、さっきから何回も立て続けに性交を行い、栄養補給をしたいと実は感じていたのだ。
「そ、それじゃあ、ありがたくいただくよ……」
兄はスプーンか何かがないかと四葉の周囲を見回したが、そんなものはどこにもなかった。
「え、と……白雪。スプーンとかがどこにも見当たらないんだけど」
「何を言ってるですか、にいさま。直接舌で舐めとって食べるんですのよ」
「あ、そうなのかい……それじゃ、あらためて……」
まずは、腹の上に置かれたうさぎの形に切られたリンゴを口に入れた。
しゃくしゃくと咀嚼して喉に落とす。
へその周りにはリンゴが円を描くように置かれ、生クリームで飾られた中心にはイチゴが1つ乗っていた。
あばらの部分には12等分ほどに切った小さなメロンが並べられ、その間には搾り出したクリームがホイップされている。
喉が少し渇いていた兄は、そのフルーツ群を全て平らげ、渇きを癒していく。
クリームを舐め取ろうとすると、やはりその下の四葉の肌も舐めることとなり、ときどき四葉の口からくすぐったがるような声が漏れ聞こえた。
「にいさま、おいしい?」
白雪が尋ねると、兄はこくりとうなずいていよいよ胸にとりかかった。
チョコレートや生クリームが一面を覆い、2つの胸のふくらみはほとんど見えていない。左右対称に飾られた2つのクリームの山の裾には小さく切ったパイナップルが円く輪郭をかたどり、生クリームとチョコレートの層が何層にも重なり、その頂きには赤いサクランボが乗せられていた。
ぺろっ
そのクリームを舌で舐め取ると、さっきまでよりもはるかに柔らかい胸の膨らみが舌に押されて少しへこむが、すぐにその弾力で元に戻る。
むしろ、舐めているとその弾力でクリームの山が揺れて、今にも崩れてしまいそうだった。
「な、なかなかこれは難しいな……」
そんなことを言いながら、兄はどんどんクリームを舐め取っていった。
「うっ……んっ……」
頂のチェリーも口に含んでしまうと、その下には充血して屹立した小さな乳首があった。
ふと顔を見ると、さっきまでの恥ずかしさだけとは違う別の火照りが頬や身体に浮かび始めていた。
「あ、兄チャマ、もっと下の方にもまだ残ってるデス」
四葉に言われて、兄は下の方に移った。
だが、そこは時間がたったからなのか、四葉の中から液が沁み出してしまったからなのか、少しクリームの型が崩れてどろどろになっていた。
まだ薄い茂みの部分は生クリームで波のようにかたち作られ、その下に置かれたフルーツは、バナナの薄切りだった。それが狙っているのか、ただの偶然なのかは兄には判別できなかった。
膣口の周りにもしっかりと生クリームは飾られていて、兄はそこにも舌を伸ばした。
半ば溶けたそこのクリームを舐め取ると、ひくひくと小さくそこが震えていた。
「四葉、すごくおいしかったよ。今度は僕がごちそうしてあげるから。いいかい?」
四葉の胴体に塗られていた生クリームをほとんど舐め取ってしまった兄は、そう言って四葉の脚を抱えた。
「チェ、チェキ……」
赤い顔のままでこくんと四葉がうなずく。
兄は、もう少し脚を広げさせると、ゆっくりと一物を四葉の中へと進めていった。
ぐっ……
わずかに残っていたクリームも潤滑液となって、思っていたよりもすんなりと一物は四葉の中に収まった。
「くぅっ……」
腹の中を押し上げられるような感覚に、四葉は息を漏らす。
兄が心配するような目を向けると、四葉は目の端に涙を浮かべながらも、
「へ、平気デス。兄チャマ、続けてもいいデス」
そう言って行為の続行を望んだ。
兄は、これ以上の痛みを与えないよう慎重に身体を動かし始めた。
ずっ……ずっ……
しかし、いくら兄が気をつかっても、処女を失ったばかりの四葉には、ある程度の痛みはどうしようもなかった。
「んっ……くっ……」
腰を動かすたびに痛みが混じった声が四葉の口から漏れてくる。
それでも平気だと言って痛さを出さないようにしようとしている四葉の思いに答えるには、できるだけ早く満足して終わらせてやることしかなかった。
「はっ……はぁっ……」
しかし、もう何度も出している一物は、なかなか絶頂に達しようとはしない。兄の息が先に上がってきた。
「にいさま。四葉ちゃんばっかりずるいですわ」
そこへ、そう言って手持ち無沙汰だった白雪が兄の後ろに跪いた。
「……だから、これはおしおきですの」
疲れてきてさらに緩慢になった腰の動きを捉えて、後ろから兄の肛門をぺろりと舐め上げた。
「う、うわっ……!」
いきなりの攻撃で、思わず兄は声を上げた。
「し、白雪……そんなところ舐めちゃダメだよ……」
しかし、白雪はさらに兄の2本の足の間に右手を伸ばし、指先で袋を捉えた。
そのまま手を動かして、やわやわと揉み始める。
「にいさま、どうですの?」
「うう……白雪、そんなことどこで……」
「こうしたらいいって、咲耶ちゃんに教わりましたの」
そう言いながら、汚いという素振りはまるで見せず、再び兄の肛門に舌を伸ばす。
「ああっ、ダメだっ。出るっ……!」
白雪の攻撃で急速に性感が高まった兄は、慌てて一物を四葉の中から引き抜いた。
「きゃんっ!」
びゅっ、びゅびゅっ……
兄は、四葉のお腹の上に精液を振りかけるように亀頭の先から放出した。精液の白と、残っていたクリームの白とが、四葉の腹の上で混じり合う。
「にいさま、ひどいですの……」
四葉の中から一物を引き出した瞬間、後ろにいた白雪は尻をぶつけられて横に倒れてしまっていた。
「ご、ごめんよ、白雪……でも、四葉の中に出しちゃうのはまずかったからさ」
兄は、後の始末もそこそこに白雪に手を差し伸べた。
「にいさま、それじゃあ、お詫びに姫のお願い聞いて欲しいですの」
「ああ、いいよ。何でも言ってごらん」
兄は白雪の手を取って起こしてやった。
「でも、その前に何か飲み物は用意してないの? クリームをいっぱい舐めたから、喉が渇いちゃってさぁ」
白雪はそれを聞くと、くすっと笑った。
「大丈夫。ちゃんとジュースを用意してありますの。にいさま、ちょっと待ってくださいね」
そう言うと、四葉を運んできたカートの下からトレイとその上に横になった1,5リットルのジュースのペットボトルを取り出した。
銀のトレイを絨毯の上に置くと、白雪はエプロンを外してその上に正座で座り込んだ。
「さあ、にいさま。たっぷり飲んでくださいですの」
そう言ってペットボトルのふたを開く。コップも何もないところでどうするのかと思うと、白雪は自分の首の下辺りで傾けてジュースを流し始めた。
ドボドボ……
ペットボトルの口から溢れ出たオレンジジュースは、白雪の身体の上を流れて伝って、正座して閉じた足の間にできた三角部分に溜まっていった。
ある程度そこにジュースが溜まると、白雪はペットボトルを傾けるのを止める。
「さ、にいさま。早くしないとこぼれちゃいますの」
(え? ここに口を付けて飲めってこと?)
兄はさすがに戸惑ったが、白雪が言ったとおり、足の間のわずかな隙間から流れてジュースがその量を減らしていくのを見て、意を決した。
白雪と向かい合うように座り込むと、上体を倒して白雪の股間に顔を近づけていった。
ずっ、ずずっ……
ジュースの水面に口を付けて啜りこむと、すぐにそれはなくなってしまう。
すると、また白雪は自分の身体にペットボトルを傾け、足の間の杯に注ぎ始めた。
いっぱいに溜まると、白雪はペットボトルを戻して兄に飲むよう促す。
そうして3杯ほど兄はジュースを飲んだが、白雪がまたジュースを注ごうとすると、それを制止した。
「白雪、やっぱりこれはちょっと飲みにくいよ。半分くらいはこぼれちゃってるじゃないか」
口の周りをジュースでべとべとにして言った。
兄の言うとおり、実際に兄が飲んだのは換算するとコップ1杯半かもう少しくらいだというのに、ペットボトルを見ると随分その量が減っている。
「にいさま、あまりお気に召しませんの? じゃあ、しょうがないですの」
白雪は兄の言葉を聞くと素直に引き下がった。トレイの上から離れると、やはりそこにはかなりの量のジュースが流れて残っていた。
「それじゃあ、こうして飲ませてあげますの!」
そう言うと、白雪はペットボトルの口から直接自分の口の中へジュースを流し込んだ。
兄がその意図を理解できないでいると、白雪はそのまま膝で進んで兄に唇を重ねた。
そして、口に含んだジュースを兄の口へと流し込んでいく。
ごくっ、ごくっ……
全て兄の口へと流し込むと、白雪の唇は離れた。
「これなら飲みやすいですの」
そう言って、また白雪はペットボトルを取ってジュースを口に含んだ。
ペットボトルがほとんど空になるまでキスは繰り返され、兄の乾きも完全に癒えた。
「……それで、お願いっていうのは何だい、白雪?」
「やっぱり、今日はいいですの。また今度にしますの」
「そう? 僕にできることなら今言ってくれても構わないんだけど」
兄が言うと、白雪はふるふると首を横に振った。
「にいさまと何回もキスしてたら、早く次のことをしたくなっちゃっただけですの」
「そ、そう……それじゃ、しようか……白雪」
「はいですの!」
喜んで白雪は兄の身体に抱きついて来た。白雪の身体はさっきのジュースの糖分でべたべたとしていたが、そんなことは気にならなかった。
「にいさま……」
あらためて唇を重ねてくる白雪に、兄は答えて抱き寄せた。
唇を合わせるだけの軽いキスで離れると、兄は白雪の身体に唇を這わせ始めた。
「んっ……」
胸の膨らみを舐めると、白雪の口から声が漏れる。
(……甘い)
ジュースが流れたあとなのだから、当然ともいえる感想を兄は抱いた。
頂きのぷくりとした小さな乳首を唇に含み、舌でくすぐるように転がす。
「あっ、うんっ……」
白雪の口からはかわいい声が聞こえ続けた。
肌に残ったジュースを舐め取り、かわりに唾液でべとべとにした兄は、白雪の身体を横たえ、一物を白雪の入り口に押し当てた。
「入れるよ、白雪……」
そう言葉をかけて、兄は白雪の中へ一物を進めていった。
「あっ……にいさま……」
処女膜が破られる瞬間、白雪はしがみつくように兄に抱きついてきた。
歯を食いしばるように痛みに耐える白雪の手にも、当然かなりの力が入る。
指が食い込んだところが痛かったが、兄はむしろその痛みを喜んだ。妹たちに一方的に苦痛を与えるのではなく、自分もその痛みを共有するような気分になれたからだ。
「白雪……」
白雪の中へ全てを収めると、兄は動きを止めた。
白雪の息が落ち着き、自分の身体にかかる指の力が緩まるのを待ってから、ゆっくりと動きを開始する。
「んっ……ぅんっ……!」
動くとやはり痛むのか、ときおり指に力が入る。
しばらくして、兄はまた動きを止めた。
「やめようか? 白雪?」
一応そう聞いてみたが、やはり首は横に振られる。
「それじゃあ、もうちょっと我慢してくれよ……」
兄の動きが再開された。先ほどまでよりも少し激しく。
同時に、少しでも痛みを軽減してあげようと、唇を重ね、胸の膨らみに手を伸ばす。
「ふっ……うんっ……」
唇を離すと、白雪の口から吐息が漏れた。
「はぁっ、はぁっ……」
兄の息も上がり、背中には多量の汗が浮かんでいた。
「白雪、もうすぐ終わりだから……」
そう言って、さらに兄の動きは激しくなった。
白雪の顔が歪み、背中に食い込む指の力もまた強くなるが、何度も射精を繰り返した兄は、こうでもしないと達することができそうにはなかった。
「うううっ……!」
兄はうめきを漏らすと白雪の中から一物を抜き出した。
どくっ……
先端から溢れた精液が、白雪の身体を汚す。
「にいさま……終わったんですの?」
白雪が尋ねると、兄はうなずいて大きな息を吐き出した。
その背中には、白雪が掴んでいた指の痕がくっきりと赤く残っていた。
その後、衛、花穂、春歌、亞里亞と性交を重ね、兄はようやく終わったと大きな息をついた。
しかし、咲耶をはじめとする何人もの妹たちが
「じゃあ、みんな1回ずつ終わったことだし、もう一度ゆっくりしましょ」
と、兄を離そうとはしなかった。
結局、それからも何回も性交を繰り返し、夜が明けて朝になるまで宴は続けられた。
朝食の時間となってようやく終わり、食事のあと解散となったが、帰り際にみんな次はいつがいいとか、また兄としたいとか相談をしていた。
(……身体がもうもたないよ……)
一日で疲れ果てた兄は、歩くのも大変な状態で亞里亞の家の門を出ながら、そう考えていた。