HAPPY BIRTHDAY
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 1月6日、夜。

 冬休みももうすぐ終わりというこの日、兄はパソコンに向かい、珍しく自分から妹に向けてメールを打ち始めた。

 送信先は、花穂。

花穂へ。

突然のメールで驚かせちゃったかな?

冬休みももうすぐ終わっちゃうけど、花穂は元気にしてるかい?

実は、今日は花穂を誘おうと思ったんだ。

僕が勘違いしていなければ、明日は花穂の誕生日だったよね。

無理じゃなかったら、明日のお昼1時に公園に来てくれないかな?

とっておきのプレゼントを用意してあるから、ぜひ花穂に明日受け取って欲しいんだ。

花穂が喜んでくれたら、僕もとっても嬉しいからね。

明日、花穂にプレゼントを渡せるのを楽しみにしているんだ。

それじゃあ、おやすみなさい。せっかくのお誕生日に熱なんか出したりしないように、あったくして寝るんだよ。

もし都合が悪かったら、メールしてください。

兄より

 最後の一文まで打ち込み終わると、カーソルを動かして、送信をクリックした。

ガチャッ……

 ディスプレイに『送信完了』の表示が出ると、兄は安堵したように椅子の背にもたれかかった。

 口元には知らず知らず笑みが浮かんでいる。

「ホント、楽しみだなぁ……。明日、花穂が喜んでくれるといいけど」

 そんなつぶやきもこぼれた。



 翌日。

 花穂の誕生日は、雲一つない上天気で、冷たい風もほとんど吹いていなかった。そのため、さほど寒い思いもせずに兄は、ほとんどひとけのない公園のベンチで妹が来るのを待っていることができた。

 現在の時刻は12時43分。約束の時間の15分以上前だった。

 兄がこの公園に来たのはさらにその30分近く前。花穂にプレゼントするのが楽しみでじっとしていられず、つい随分早い時間から公園に来てしまったのだ。

「花穂、早く来ないかなぁ……」

 兄は傍らに置いたプレゼントの入った紙袋を見ながら再び呟いた。

 もっとも、約束の時間までまだだいぶある。兄自身も、そうすぐに花穂がやって来るとは思ってはいなかった。

 だが、それから1分もしないうちに、

「あっ、お兄ちゃまーっ!」

 そんな声が遠くから聞こえてきた。

 兄はその声を聞くと、立ち上がって花穂の姿を探す。ぱたぱたと走り寄ってくる花穂の姿はすぐに見つけることができた。

「やあ、花穂。来てくれたんだね。それにしても、まだ約束まで時間があると思うんだけど……」

 側まで走ってきて、はぁはぁと息を荒くしている花穂の頭を、兄はそう言って優しく撫ででやった。

「えへへ……だって、お兄ちゃまが花穂にプレゼントくれるって聞いたから……
花穂、嬉しくって約束の時間より早く来ちゃった」

「はは……そんなに期待されると、僕も兄冥利に尽きるよ」

 そう言うと、兄はベンチに置いていた紙袋を手に取った。

「いつも花穂には僕のこと応援してもらってるからね。今日は僕が花穂を応援してあげようと思って、いろいろと準備してあるんだ。でも、そのためには最初ちょっとだけ苦しい思いをしてもらわないとダメなんだけど……我慢してくれるかい?」

「うん、いいよ。最初ちょっとだけ我慢すればいいんでしょ? 花穂、お兄ちゃまのこと信じてるから」

「そう。それはよかった」

 そう言って紙袋の中から取り出したものは、花穂の目には巨大な注射器に見えた。まさかそんなものが出てくるとは思っていなかった花穂の顔が急激に曇る。

「えっ、お兄ちゃま……それって、お注射? 花穂、そんなのイヤだよぉ……」

「大丈夫、これはそんなのじゃないから。ほら、見てごらん? 先っぽに針なんかついてないだろう?」

 その注射器のようなものは、すでに中に何か液が詰まってはいたが、兄の言うとおり確かにその先端に針らしきものは取り付けられていなかった。

「じゃあ、これってどうやって使うの?」

「ふふ……すぐに教えてあげるよ。じゃあ、ちょっとこのベンチにうつ伏せに横になってごらん?」

「うん。…………こう?」

「そう。そのままじっとしてて」

 花穂が言われたままの体勢をとると、兄は左右を見て辺りに人がいないのを確認してから、花穂の後ろに回った。

「あ、やっぱりもっとひざを曲げた方がいいな」

「え……でも、そんなことしたらお兄ちゃまにお尻突き出してるみたいで恥ずかしいよ……」

「いいからいいから」

 花穂は少し嫌がったが、兄は構わず促し、結局そのとおりの体勢をとることになってしまった。

 花穂が危惧したとおり、後ろに回った兄からは花穂がお尻を突き出しているように映り、かつスカートの下も少し覗いていた。

「ようし……」

兄は花穂のスカートを捲り上げると、さっと下着まで引き下ろして、可愛いお尻を剥き出しにしてしまった。

「やだぁ、お兄ちゃま……!」

 振り返って見ずとも、何をされたのかはすぐに花穂にわかった。

 当然、慌ててスカートに手を伸ばしてお尻を隠そうとしたが、その手を兄が遮った。

「ダメだよ、花穂。じっとしてないと」

「ううっ、そんなぁ〜〜」

「すぐに終わるから、ね」

 そう言って花穂の抵抗を封じると、兄は浣腸器を花穂のお尻にあてがった。

「ひゃんっ!」

 その冷たい感触に花穂は思わず悲鳴を上げて、後ろを振り返った。

「お、お兄ちゃま……何、してるの……?」

 お兄ちゃまが先ほどの注射器のようなものを手にしているのが花穂の視界に入った。

「ダメだってば、花穂。今動いたら大変なことになっちゃうよ」

「え……? う、うん。ごめんなさい……」

 何をされているのかはっきりわかってはいないものの、とても恥ずかしいという気が花穂にはしていたが、兄にそんな風に言われてしまっては、何をされているのかわからないだけに動くことはできなかった。

「そうそう……いい子だよ、花穂は」

 花穂が動きを止めると、兄はそう言ってゆっくりとピストンを押し込んでいった。ガラス筒の中に入っていた液体が花穂の後ろの穴から身体の中に流れ込んでいく。

「う、ううんっ……?」

 少し赤い顔で花穂はその奇妙な感覚に顔をしかめた。

 いつも中から出すだけのところから、逆に何かが入ってくるというのは、今まで感じたことのない奇妙な感覚だった。

「もう少しの辛抱だからね……」

 そう言いながら兄はさらにピストンを押し込んでいく。たしかに、すでにピストンは半分以上押し込まれていた。

ぐぐ……

 そのままピストンを最後まで押し込むと、兄は浣腸器を花穂から引き抜くと、下着を引き上げて、スカートも元通りにした。

「はい、おしまい。花穂、もういいよ。どうだった?」

「う、うん……」

 赤い顔をしたまま花穂は起き上がると、恥ずかしそうにもう一度自分で下着とスカートを直した。

「なんか、変な感じだったけど……今のってなんだったの、お兄ちゃま?」

「そのうち花穂にもわかるよ。それじゃ、そろそろ僕の家に行こうか。もっとちゃんとしたプレゼントに、花穂のためにケーキも買ってあるからね」

「本当? お兄ちゃま、花穂のためにケーキも買ってくれたんだぁ」

「まあね。さあ、それじゃあ行こうか」

「うん!」

 花穂は嬉しそうに大きくうなずくと、兄と一緒に家の方へと向かって行った。


 ……しかし、公園を出るか出ないかといううちに、花穂の顔が青くなっていた。

ぐきゅっ、ぐるるるるる……

「お、お兄ちゃま……なんか、お腹が苦しいよぉ……」

 最初は我慢しようかとも考えたが、すぐに耐えられなくなって花穂は兄に訴えた。

「ああ、そろそろ効いてきたんだ……さ、僕の家までの辛抱だから、頑張ってごらん」

 兄は一瞬足を止めて花穂の方を振り返ったが、そう言うとすぐにまた歩き始めてしまった。

「ま、待って……お兄ちゃま……」

 その後を追いかけたいのだが、花穂は漏れてしまいそうな圧力を抑えるために、よろよろとしか進めない。そんな様子を背中で感じながら、兄は少し進んだところで再び振り返った。

「ここから僕の家まで、歩いて5分とかからないじゃないか。さ、花穂、頑張って! こんな道の真ん中でおもらしなんかしたら恥ずかしいだろう?」

「う、うん……」

ぐるるるるる……

 兄の言うこともわかるのだが、今の花穂はお尻が爆発してしまわないよう、身をよじり、慎重に身体を動かしてじりじりと進むことしかできない。

 歩いて5分の距離が気の遠くなるほどの距離に感じられていた。

「……あっ!」

 一瞬緩んで、危うく漏らしてしまいそうになる。かろうじて再び締めることはできたが、スカートの下で下着にぽつんと小さな点が浮き上がると、じわじわそれが大きくなって直径2センチほどの小さな円になった。

「ふぇっ……!」

 両の瞳に涙が浮き上がり、今にもこぼれだしそうになったが、花穂はなんとかそれもこらえる。

 涙腺を緩めれば、同時に必死に堪え続けた後ろの穴の緊張も緩んでしまい、派手に爆発してしまうことがわかっていたからだ。

「さあ、僕の家まであとちょっとだ。フレー、フレー、頑張れ、花穂」

 そう言って先に立つ兄は花穂を励ましながら、歩調を合わせてゆっくりと進む。

 歩いて5分の距離に15分近くをかけて、花穂はぎりぎりの一線で堪え続けて兄の家の前まで辿り着いた。

ガチャッ

 兄はさっと先に進むと玄関の鍵を外し、花穂がすぐに家の中へ入れるようにドアを開けてやる。

「偉いよ、花穂。よく頑張ったね。あとはトイレまで行くだけだ」

 玄関をくぐった花穂にそうも言ってやる。花穂は廊下の向こうにもうトイレが見えているのと、兄からのその言葉で、一瞬安堵してしまった。

 その次の瞬間、

ビチッ、ビチビチッ……!

 その一瞬の安堵が命取りとなって、ここまで堪え続けたお尻の穴が決壊した。

「あっ、ダメっ……!」

 下着の中に茶色く濁った液が溢れ出し、すぐに下着だけでは吸収しきれなくなって太ももを伝って足を流れ、靴下にまで茶色い染みを作り出していった。

「ふぇっ……止まらないよぉ……」

 ビチャビチャと濁液は玄関の床にも跳ね、花穂の靴や靴下をさらに汚していった。下半身を濁液で汚した花穂は、その場に立ったまま涙を溢れさせた。

「ぐすん、……お兄ちゃま……花穂のこと見捨てないで……」

 さすがにこんなところでこんなことになるとは思っていなかったのか、兄も驚いたような表情をしていたが、泣きじゃくる花穂の声にはっと我に返った。

「だ、大丈夫だよ、花穂。公園からここまで、花穂はよく頑張ったじゃないか。僕が花穂のこと見捨てたりなんかしないよ!」

 慌ててそう声をかけてやる。

(ちょっとやりすぎちゃったかな……)

 自分も汚れるのも構わず抱き寄せてやると、よしよしと優しく頭を撫でてやりながら、兄はそう考えた。

「ぐすん。ほ、ほんと……お兄ちゃま?」

 涙の浮いた瞳で兄の顔を見上げる。

「もちろんだよ。花穂は僕のかわいい妹なんだから」

 再度よしよしとしてやってから少し身体を離して改めて花穂の姿を見る。

(このままじゃあ、帰せないなぁ……)

「よし、花穂。それじゃあ一緒にお風呂に入ろうか?」

「えっ?……そんなぁ、恥ずかしいよぉ……」

 花穂の顔がまた赤く染まる。

「花穂につらい思いをさせちゃったお詫びに、僕がきれいに洗ってあげたいんだ。それとも、僕のこともう嫌いになっちゃった?」

「ううん。そんなことはないけど……」

「じゃあ、決まり。ずっと沸いてるから、先に入ってて。僕はその前にしなきいけないことがあるから。……ここの掃除とかね」

「う〜〜。お兄ちゃま、いじわるしないで……」

「はは、ごめんごめん。それじゃ、先に行っててよ」

「うん……」

 まだ抵抗は残っているような返事の仕方だったが、花穂は風呂場の中に消えていった。

「さて、と……」

 兄は一旦庭に出てホースを伸ばしてくると、玄関に脱いであった他の靴をのけて、水で玄関を綺麗に洗い流していった。玄関が綺麗になると兄はホースを元に戻し、それから一度自分の部屋に行って何か包みと代わりのズボンを取って来てから花穂の後を追って風呂場に向かう。

 脱衣所に行くと洗濯機の横に汚れた花穂の服がきちんと畳んで置いてあり、すりガラスの扉の向こうで水音がしていた。

 兄は洗濯機のふたを開けると急いで服を脱ぎ捨てズボンをそこに放り込む。そして一緒に花穂の汚れた服も洗濯機の中に放り込むと、ふたを閉めてスイッチを押した。ランプが点灯して洗濯機が動き出すのを確認した兄は、1枚のタオルを腰に回して、別のタオルを手に風呂場に入っていった。

「さ、来たよ、花穂。それじゃあ、身体を洗ってあげようか」

「う、うん……」

 兄が入っていくと、花穂はタオルで身体を隠したまま、真っ赤な顔でうなずいた。

 ごしごしと兄はタオルを石鹸で泡立ててから花穂の後ろにしゃがみこんだ。

「ごめんよ、花穂。あんなことにまでなるとは僕も思ってなかったんだ」

 優しく背中を泡がいっぱいついたタオルで洗ってやりながら、兄はすまなそうに言った。

「お兄ちゃま……」

 何度も詫びながらの兄に、花穂はなんだか逆に申し訳ないような気になってしまい、自由に身体を洗わせていた。さすがに前に回るのは花穂が拒んだが、兄は自分の膝の上に抱きかかえるようにして後ろから背中、手、足と優しく洗って泡塗れにしていく。

 そうしているうち、最初は本当に身体を綺麗に洗ってやるつもりだった兄の腰に巻かれたタオルの奥で、自己主張を始めるものがあった。

(おいおい……ダメだよ……)

 兄は自制しようとしたが、そう思えば思うほど、強く張り詰めてきてしまう。

「? お兄ちゃま……何か花穂のお尻に当たってるよ?」

 不思議そうに花穂が顔を半分こちらに向ける。

 ばれてしまった。

(ええい、こうなったら!)

 兄は開き直ったかのように腰のタオルを取り去ると、一物を突き入れていった。

「くすっ、お、お兄ちゃま……くすぐったいよぉ……」

 兄は花穂の太ももの間にいきり立った一物を差し入れると、しゅっ、しゅっ、と花穂の秘所と擦り合わせるように前後させた。ちょうど身体を洗っている最中だったため、泡のおかげで滑らかに動かすことができた。

「ご、ごめんよ、花穂……でも、今度は苦しくないだろ?」

 太ももとあそこの柔らかい感触に快感を得ながら、兄は少し荒い息で言う。

「うん……でも、なんだか変な感じ。初めはくすぐったかったけど……ちょっと気持ちいいかな……?」

 風呂場の湯気のためか、恥ずかしさのためか、それとも幼い快感のためか……花穂は頬を上気させて答えた。

「ああ……気持ちいいよ……花穂……花穂……」

「う、うんっ……」

 兄が激しく擦ると、花穂もぎゅっと目を閉じて声を漏らす。

「あああっ……!」

 素股だけであっさりと兄は快感の頂点に達してしまった。

びゅっ、びゅびゅっ……

 太ももの間に一物を突き入れたまま、第3者が見ればまるで花穂が射精しているかのような格好で、一物の先端から大量の白濁液が噴出した。

「はあっ、はあっ……」

 兄は花穂を膝の上に抱えたまま、快感の余韻に浸りながら息を整えていった。

「お兄ちゃま……大丈夫?」

 急に動かなくなってしまった兄を気づかうように花穂が振り返って言う。

「あ、ああ……大丈夫だよ。さ、身体を流しちゃって、湯船であったまったら花穂のために買ってきたケーキでも食べようか」

「うん!」

 花穂の純粋に自分を心配する視線に罪悪感を感じながら兄は誤魔化すようにそう言うと、シャワーで泡と一緒にさっき自分が放出して花穂の身体に散った精液も洗い流していった。



「あれ? お兄ちゃま、花穂の服がないよ?」

 湯船に浸かったあと、脱衣所に出てきた花穂は自分の服が入る前に置いたはずの場所にないことに気づいた。

「ああ、ごめん。勝手に洗っちゃったよ。でも、代わりの服はちゃんとあるから安心していいよ」

 そう言って、兄は部屋から持ってきていた包みをほどき始めた。

「はい、花穂。これが僕からのホントのプレゼントだよ」

 包みの中から出てきたのは、花穂にピッタリの小さなかわいいドレスだった。

「わあ――っ。ありがとう、お兄ちゃま!」

「……あと、これもね」

そう言って少し恥ずかしそうに遅れて差し出したのは、青の水玉模様のブラとパンティのセットだった。


花穂は兄のプレゼントの下着とドレスを身につけ、2人で一緒にケーキを食べた後、今日のことは内緒という約束をして、洗濯が終わった服をビニールの袋に詰めて帰っていった。


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