週間更新お休み企画

天才少年  その4(10.19)


 

 

 

 

「おい、獅子丸! だまって覗いて無いで、かまわんから、入って

 来い! 」

なんと、美人編集者にフェラチオをさせていた一郎丸は、ニヤリと

人の悪そうな笑みを浮かべて、長男と手招きさえして見せた。出歯

亀行為がバレた事から、一旦は、この場から駆け去ろうかとも考え

た獅子丸であったが、やはり好奇心が恥ずかしさを乗り越えている

。彼はバツが悪い思いを胸の奥に押し退けて、なんとも締まりの無

い笑い顔を浮かべながら、応接間に足を踏み入れた。

(あれ? どうなって、いるんだ? 僕が入って来た事は、妙子さ

 んだって分かっているだろうに)

自分が姿を現すと同時に、おそらく悲鳴を上げて身を隠すのでは無

いか? と予想していた全裸の女編集者は、少年の思惑を他所に、

まるで新参者を無視して、一心不乱にフェラチオに没頭しているで

はないか。

たとえ相手が獅子丸で無くても、こんな痴態を見られる事は恥ずか

しいはずなのに、何故、妙子が裸のままでの口での愛撫を止めよう

としないのか? 増々、獅子丸は理解に苦しんでいる。まるで狐に

摘まれた様な顔をしている長男に向って、一郎丸は、してやったり

と破顔した。

「どうだ? これが私の実力だ。少しは見直したか? 獅子丸よ」

「いったい、どうなっているんだよ、父さん。まさか、妙子さんに

 、何かしたのかい? 」

どう考えても、あれ程に父親を嫌っていた美貌の編集者の豹変が納

得出来ない獅子丸は、父親を胡乱な目で見据える。

「まあな、ここに至るまでは大変だったよ。なにしろ、妙子と来た

 日には、私の事を大嫌いだとヌカす生意気な女だったからな、そ

 れが今ではこのザマだ。あはははははははははは… 」

愉快そうに笑う父親は、股間を美人編集者に預けたまま身を捻り、

テーブルの上から茶色の薬瓶を持ち上げた。

「最初は弟の二郎丸に頼まれて、副作用が無い速効性の痛み止めを

 研究していたんだ。色々と試しているうちに、ふと違う事を思い

 付いてしまってな… 」

父親の言っている事は、獅子丸にもよく分かる。何かの研究に没頭

している際に、まるで天啓のように、他の事が閃いてしまうのは、

彼等親子には別に珍しい事では無い。だが、問題は父親が何を思い

付いたのか? で、あろう。

「まあ、出来上がったのは、女性の、ある特定の神経根に対して強

 烈な刺激を齎すクスリなんだ、わかるだろう? 獅子丸」

「簡単に言えば、『媚薬』だね? 父さん」

別に天才少年で無くても、妙子の乱れ姿を見れば、それぐらいは見

当が付くと言うものだ。現に目の前の美人編集者は、獅子丸の登場

など意に介す事も無く、熱心にフェラチオに耽っていた。

「手近な妙子で人体実験をやってみたが、どうも、分量の想定にミ

 スがあったらしい。お前が今朝、学校に行くのと行き違いで屋敷

 に来たから、紅茶に混ぜて飲ませてみたら、それ以来もう、ずっ

 と、この態なのさ」

この父親の台詞に、獅子丸は大いに驚いた。今は夕方の5時を回ろ

うとしている時間であるから、妙子は6〜7時間も、こうして盛っ

ている事に成る。しかし、ようやく冷静な思考を取り戻しつつある

獅子丸は胡散臭げに父親を睨む。

「まさか、だって、父さんひとりで、妙子さんを相手にしていたと

 言うのかい? 何時からそんなにタフに成ったのさ? 」

息子の当然の疑問に、一郎丸は笑って頷く。

「さもあらりなん、我々、轟一族の男は、皆、人並みはずれた大き

 な一物には恵まれているが、総じて早漏だ。お前も例外ではある

 まい? どうだ、獅子丸」

父親の言葉に間違いは無い。犯りたい盛りの思春期の真只中にいる

獅子丸は、毎晩のようにエロ本や裏ビデオをオカズに自慰に及んで

いるが、ものの3分も擦れば、あっさりと噴いてしまうのだ。

物の本によれば、それでは余りにも速いそうだが、どうにも我慢が

利かないのが、獅子丸にとっての悩みのタネでもあった。なまじク

ラスメイト等の追随を許さぬ雄根だけに、宝の持ち腐れの感が強い

「そこで、我が父、お前の祖父の陣流丸は、人生を掛けて抗早漏剤

 の開発に取り組み、私も父の研究を引き継いで努力を重ねて来た

 。お前の祖父と父親の2代に渡る汗と努力の結晶が、この秘薬な

 んだ」

茶色の薬瓶をテーブルに戻した一郎丸は、こんどは錠剤が詰まった

別の瓶を取り上げる。

「それじゃ! 早漏は治るんだね? お父さん」

コンプレックスのひとつが取り除かれたと信じる獅子丸は、喜色満

面で父親に話し掛ける。

「いや、治らん! 我ら一族の早漏は宿痾の業病だ。こればかりは

 、私の親父も、そして私もお手上げだった」

仄かに点った希望の火を瞬時に噴き消されて、獅子丸は意気消沈す

る。だが、そんな若者に向って、一郎丸は快活に言葉を繋ぐ。

「でも、私とて、天才薬学者と呼ばれた轟一郎丸だ! そんな事で

 挫ける男では無い。私は逆転の発想で、この難問を凌ぎ切ったと

 確信している」

一浪丸は、丸い糖衣錠が詰まった瓶を高々と掲げ持つ。

「出てしまうならば、出るが良い! 要は出る量を増やせば、おの

 ずと回数も増えてくる。如何に早漏一族と言っても、4度、5度

 と噴き続ければ、徐々に感覚も鈍り、やがては、人よりも絶倫と

 呼ばれるに至るのだ。この錠剤1錠で、かるく5〜6回分の精液

 が睾丸内部で瞬時に増量される。もしも、若いお前が3粒も飲め

 ば、一昼夜、盛り続けるのも容易いことだぞ」

一度噴くのを引き延ばせ無いのなら、回数を増やすと言う発想の転

換に驚きながらも、それならば、父が妙子を相手に朝からセックス

三昧であった事も頷ける。

「この薬のおかげで、淫鬼と化した妙子を、なんとか満足させては

 来たが、さすがに私も少しばかり草臥れた。そこで、お前にバト

 ンタッチしようと思うのだが、どうだ? 」

父親の申し出に驚く獅子丸だが、条件反射的に頷くと、右手を伸ば

して薬の瓶を受け取ってしまう。生まれて始めて生で男女の行為を

目撃していた少年は、父親の勧めに従い、3粒の糖衣錠をミネラル

・ウォーターと共に嚥下した。

「薬が効き目を現すまでに数分が必要だから、それまでは、妙子を

 使って遊んでいろ。私はひと休みさせてもらうからな」

執拗にフェラチオに及ぶ美女を邪険に押し退けると、一郎丸は立ち

上がりソファを離れる。

 

 

 

 


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