少年係 11 (4.22)

 

 

 

 

しばらくは抱き合って呼吸が鎮まるのを待っていたが、やがて孝一は恐る恐るゆ

っくりと彼女から身を離す。美貌の女刑事は乱れた着衣のまま大股開きでぐった

りとソファにもたれ掛かって動かない。たくしあげられたスカートの奥には充血

した秘部が露に成り、赤く腫れた淫穴からは、たったいま孝一が噴いたばかりの

精液が滲み溢れ出ている。魂を失い、糸の切れた操り人形の様に放心する美沙子

の姿は挑発的で、おもわず孝一は彼女を抱き寄せると唇を重ねてしまう。

(やばい、正気を取り戻したら、どうしよう? ぶん殴られるかな? )

しかし、若い刑事の心配は杞憂に終わる、自ら舌を差し出して絡め会う濃密なデ

ィープキスで応える美沙子のの手は、彼の下腹部に伸びて来て、しなかやで細い

指が、まだ勃起の納まらぬ若者の肉棒に巻き付き、そのまま擦り始めたのだ。若

さ溢れる孝一の一物の勢いの良さを失わせまいとばかりに、彼女はゆるゆると剛

直を愛撫する。

「あの日、あのスナックで酷い目に合わされたけれど… あのあと、躯がすごく

 疼いて、たまらなかった。家に戻って来て、大月が帰った後に、自分で自分を

 慰めたのよ。犯罪者に輪姦されたって言うのに、もの凄く感じちゃって、まっ

 たく、自分がとう成ったんだか、全然わからなかったわ」

まるで風俗嬢の様に孝一のそそり立つ男根を優しく扱いながら、美沙子はとんで

もない告白を続ける。

「あの時まで、私は自分が不感症だって信じていたの。いままで付き合った男に

 みんなに、そう言われたわ。アソコは中々濡れないし、入れられても痛いばっ

 かりで、あんまり気持ちよくは無かったもの。でも、あのスナックでは、まる

 で違っていた」

まだ男根を扱う手はぎこちないが、不馴れな愛撫の具合が孝一をより興奮させて

いる。

「あの時は、何度もイッたわ… アソコだけじゃ無くて、お尻でもイッたのよ。

 とくにひと休みの後に、目隠しされて、コレで… 」

美沙子は欲情で瞳を潤ませながら、手にした肉棒を擦りあげる。

「コレで犯られた時には、もうわけもわからなく成っていたものよ。ああ、こん

 なにゴツイのに犯られちゃったんだなぁ… 」

熱に浮かされた様な声色で語る美沙子に、彼は頭を下げた。

「あの… なんとも、申し訳がありません、その… はい」

反省する若者に彼女は妖艶に微笑む。

「うん、もういいよ。だって、これは私が不感症じゃ無いって教えてくれた、大

 切なオチン◯ンだもの。なんて言うか? 女として目覚めちゃったのよね。で

 もやっぱり本物は段違いだわ。あれから、結構躯が疼いてしまって、毎日自分

 で慰めていたんだけれど、やっぱりコレが一番よね。エッチな道具なんかとは

 大違い。でも、何でだろう? 」

肌を合わせてしまった気安さから、彼女の赤裸々な告白が続く。

「自分の指では駄目なんだよね、なんか中途半端にしか良く成らないの。あのス

 ナックの時の事を思い出してオナニーしても、違うのよね。エッチな道具も頼

 りに成らなかったし、あの時や、今みたいに目の前が真っ白に成る様な事は無

 かったわ」

美沙子の言葉の中の特定の単語に興味をそそられて、孝一は彼女に問い質す。

「あの… 美沙子さん、エッチな道具って? 何ですか? 」

彼の呼び掛けに、美貌の女刑事は目を細めて微笑む。

「うふふ… 見たい? それならば、ちょっと待っていてね」

美沙子は彼の頬に軽くキスしてから物憂気に立ち上がると、そのまま隣室へと姿

を消した。ひとり残された孝一は、彼女の急激な変化に戸惑いながらも、この状

況を楽しむ余裕も生まれている。数分間待たされた後に冷めた紅茶で咽の乾きを

いやした彼の耳に、隣室からの声が飛び込んでくる。

「大月クン、いいわよ、こっちにいらっしゃい」

なぜか妙にドキドキしながら、孝一は隣室に足を踏み入れる。そこはベッドルー

ムとして使われていて、クリ−ム色のシーツの上には全裸の美沙子が横に成って

いるではないか!

「私だけ裸じゃ、はずかしい… 大月クンも脱いでちょうだい」

「はっ… はい! 」

色香に溢れる彼女の誘いに乗って孝一はネクタイを毟り取り、ワイシャツのボタ

ンをもどかしげに外して行く。最後にトランクスを脱ぎ捨てた若者に向って、美沙

子は手にした男性器を象ったバイブレーターを突き出してみせる。

「これ、どうしたのです? まさか、買いに行ったんですか? 」

電車で1時間以上も離れた大人のオモチャ屋へ出かけた時の事を思い出して、美沙

子は顔を真っ赤にする。

「うっ… うるさいわね! そんなこと、どうでった良いじゃない! 」

口調こそ高圧的だが、手に黒光りする疑似男根を持ち全裸を曝す美沙子だから、日

頃の先輩としての威厳も何もあったものでは無い。苦笑いを浮かべる孝一を見る彼

女の目に、妖しい光が仄めく。

「次にキミの言いたいことは分かっているわよ、コレをどうやって使うのか? 知

 りたいんでしょう? 」

おそらくバイブの購入時に一緒に求めたのであろう、無色透明なローションを疑似

男根に塗り付けた美沙子は、なんと部下の若者の前で恥じらいを捨て去り、バイブ

を股間に差し伸べる。幾分眉を顰めて口を半開きにしながら、彼女は淫具を己の膣

の中に沈めて行く。

「あっ… はぁ… はぁ… あふぅぅぅぅぅ… 」

やがて、彼女が手にしたバイブは根元近くまで押し込まれてしまう。美しい女上司

が見せる余りにも淫猥な光景に、孝一は興奮を大きく膨らませて行く。年下の若者

に視線を痛いくらいに感じながら、美沙子も牝の狂いを曝け出す。

「ねえ、見ている? このオモチャは、こうやって使うのよ、あっ… あぁぁ… 」

生々しく花開いた肉穴へバイブが出入りを繰り返す。輪姦された事により箍の外れ

た美貌の女刑事の狂態が、孝一を嫌が上にも昂らせている。これほどの美女に自慰

姿を見せつけられて冷静さなど保てるはずもなく、さっき噴いたばかりにも関わら

ず、彼の男根はこれ以上ないくらいにいきり立ち隆々と天を向いている。

「ねえ、きて、大月クン、おしゃぶりしてあげるから… はやく、来て」

美沙子の言葉に操られる様に、彼はフラフラと全裸の美女の元に歩み寄る。美貌の

女刑事は、目前に迫った勃起する男根を見つめて感にたえないと言った風情で溜息

を漏らす。

「これね? これが私をこんなに狂わせるのね? はぁぁぁぁ… 」

膣にバイブを納めたままで彼女は手を伸ばして剛直を握ると、そのまま顔を伏せて

行く。

亀頭にキスの雨を降らせた後で、美沙子はパクリと肉棒を含み愛おし気に舐め回す

。自分が何をやっているのか? こんな事で良いのか? と、僅かに残った理性が

警鐘を鳴らすが、膨れ上がった劣情が美沙子の行動を是としている。時折、わざと

咽の奥深くにまで剛直を呑み込み咽せて、目の端に涙を浮かべながらも、彼女はフ

ェラチオをけして止めようとはしない。

 

 

 

 


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