その12

 

 

 

(こいつ、本物だ… やっと当りに巡り合えた! )

本職である教員生活では彼女の清楚な美しさが邪魔をして、野卑な男は近付いて

は来ない。そしてデリヘル嬢として男の所に送り込まれる時にも、多少乱暴な扱

いを受けることはあっても、彼女を傷つけた事により組織と揉める事を恐れた客

は、無体な行為にまでは及ばない。

 

しかし、今、アルコールの力を借りて理性を吹き飛ばした酒乱少年は、そういっ

た面倒な制約をまったく無視して縛り上げた獲物に冷たい視線を注いでいるのだ

。ひた隠しにして来た被虐を渇望する気持ちが、ようやく今夜満たされる事を予

感して由紀子は瞳を潤ませる。

 

「あっ… くぅぅ… ちくしょう! お前なんかに、好きにはさせない、あっ…

 だめ、そこは… あひぃぃぃ… 」

マゾの血を持つ淫女は本能的に責める男を口汚く高圧的に罵ることで、より深い

快楽が得られる事を弁えていた。言葉は言霊と成り、自分が軽んじていた輩から

不等に辱められる哀れな奴隷女に堕ちたと言う妄想を信じ込ませてくれるのだ。

 

なによりも由紀子を期待させるのは、拘束した彼女を冷ややかに見下す少年の眼

差しだった。彼の手にしたバイブでの刺激により、堪え切れずに艶っぽい悲鳴を

漏らす女教師に向かって、まるで汚らわしい売女でも見下ろす様に蔑む視線を無

遠慮に向ける隼人の態度は由紀子を痺れさせていた。これまで夢に見てきた生徒

に犯される哀れな奴隷女教師の境遇に堕ちるチャンスを得た美女は、ついにバイ

ブの先端が浅く蜜壷を抉ったところで軽いアクメに達してしまった。

 

「あっ… あァァァ… 」

僅かにバイブの先っ歩だけが肉壷に沈め込まれただけなのに、由紀子は目の前が

真っ白になると同時に自分でも呆れる程の愛液を溢れさせてシーツに幾つもの大

きな染みを作る始末だ。

「日頃、先生様でございますとすましているくせに、ひと皮剥いたら、このザマ

 かよ。クラスの他の連中にも、アンタの売女ぶりを見せてやりたいものだぜ。

 きっと、驚くぞ」

 

濡れて爛れた女陰をバイブで抉られながら、言葉でも嬲りものにされて由紀子は

欲情を募らせる。教育者として毅然とした振るまいを求められる女教師の立場に

ありながら、こうして生徒の前で全裸を曝し、自分が持ち込んだバイブで蜜壷を

虐められる快感は、これまでの豊富な男生徒の肉の交わりの経験でも味わった記

憶は無い。男性器を象った淫具で軽く嬲られただけで、こんなにも興奮が高まる

ならば、実際に隼人の雄根で貫かれたならば自分がどう成ってしまうのか? そ

んな怯えさえも由紀子の劣情を煽るばかりだ。

 

「さてと、学校では気取った女センセイが、このオモチャでどんな風に鳴いてく

 れるか? お楽しみはこれからだな」

この行為に到る前に少年から自分は酒乱だと聞かされてはいたが、実際いま目の

前にいる隼人は素面の時とはまるっきりの別人の様に見える。はにかみ屋で、普

段の学校の授業中には恥ずかしさから、ろくに女教師と目を合わせる事も出来な

い隼人が、こんなにも彼女好みの野獣に変身した事は由紀子にとっては計算外の

喜びだ。つい先日童貞を卒業したばかりとは思えない手管で、少年は憧れていた

女教師を狂わせて行く。

 

「あっ… はぁぁぁぁぁ… 」

すでに一度、軽く昇りつめていた由紀子の蜜壷に再びバイブが押し込まれる。溢

れた淫汁の滑りのせいで、男性器を象った道具はストレスも無く泥濘に沈み込む

。最初とは異なり、今度は濡れた肉壷にバイブの半分近くまで埋め込んだ少年は

、わざと乱暴に手にした淫具をこじり回す。

「ひっ… ひぃぃぃぃ… だめ、そんなにしたら… あっ… あひぃぃ… 」

一度火の付いた劣情の炎は再び簡単に燃え上がる、絶頂への階段に足を掛けた女

教師だが、無情にも何の警告も無しに隼人は濡れて爛れた肉壷から、ズボっと淫

らな音を立ててバイブを抜き去った。

 

「いやぁ、なんで? 抜かないでよぉ… 」

「その台詞、クラスの皆に聞かせてやりたいよ。センセイは知らないかもしれな

 いけれど、ウチのクラスにはアンタのファンクラブまであるんだぜ。そんな清

 楚で可憐な長坂センセイが、オマ◯コからバイブを引き抜かれて、ぬかないで

 〜、なんて叫んだと知ったら、ファンクラブの連中はどんな顔をするかな? 」

 

淫らな汁で濡れそぼり、蛍光灯の明かりをギラギラと反射させるバイブの先端で

、豊かな胸の膨らみを抉じり乳首を押し潰しながら隼人は言葉でも淫乱な女教師

を追い詰めて行く。快楽に惚けたところで、いきなり自分が女教師である事を思

い出させる少年の言葉責めは効果的であり、由紀子は目を閉じて下唇を噛み締め

た。だが一見すると教師として恥じ入っている様に見える淫売は、心の中では理

想に近いサディストに巡り合えた幸運に酔い痴れている。全裸で四肢の自由を奪

われた美女の苦難と恍惚は、これから本番を迎えようとしていた。

 

「あっ… くぅぅぅ… 」

柔らかな胸の膨らみの玩弄に飽きたのか? 隼人は再び手にしたバイブを美貌の

女教師の股間に差し向ける。最初と同じく軽く淫具の先端を泥濘に沈めた少年は

、こんどは焦らすように一寸刻みで爛れた肉壷に埋め込んで行った。

「あふぅぅぅ… だめ、ゆるして… もう、きゃぁぁぁ… 」

悔しいが由紀子は自分の気持ちをコントロールする事も出来なく成っている。一

方的に責められる屈辱に苛立つ中で、これこそ自分が心の底で望んでいた羞恥プ

レイだと納得する自分もいて、股間を男性器を模した道具で虐められる幸せが彼

女を朦朧とさせていた。小憎らしい事に、少年は的確に女教師の昂り具合を見切

っていて、由紀子がアクメに到達しかかるとバイブで嬲る手を休めて焦らして来

る。

 

「ねえ、センセイ、どんな気分ですか? 生徒の手でマ◯コにバイブをぶっ込ま

 れて、ヒイヒイ鳴くのは嬉しいですか? 」

相手が教師である事を思い出させる為に、隼人はわざと慇懃無礼な態度で問いか

ける。

「あふぅ… アンタ、学校の授業中とちがって随分態度だデカいじゃない! こ

 の糞餓鬼め! 」

 

もう少し、あと少しでイケる所まで責めておいて、巧みにはぐらかす隼人の手際

に追い詰められながらも、美貌の女教師は粉砕された矜持の欠片を掻き集めて悪

態を吐く。陥落寸前であっても、意志の力を総動員して悪し様に罵ってみせれば

、もっと苛烈で甘美な責めが待っている事を期待した由紀子の反逆に、少年は薄

笑いで応じた。

 

「まだ、そんな憎まれ口を叩けるのですね。たいしたもんだな長坂センセイ」

酒乱の少年の瞳は酷薄な色に変わる。その冷ややかな視線を受けた美貌の女教師

は、いよいよ隼人が本格的に自分を責めてくれるだろうと言う期待に心を震わせ

頬が火照って来た。全裸のまま四肢を拘束され濡れた蜜壷さえも曝け出した甲斐

があり、事態は由紀子が望む方向に転がって行く。そして、目の前の少年は、け

して淫乱な女教師の期待を裏切らない。冷たい目をした少年は焦る様子は微塵も

見せずに、じっくりと由紀子を責め嘖む。

 

「ひぃぃぃぃ… 」

「これしきの責めで、もうそんなに情けない声を漏らすのですね。本当に生まれ

 た時からの淫売ですよ、長坂センセイは」

憎々しげな笑みを浮かべて少年はバイブを操り美貌の女教師を錯乱に追いやる。

そんな声を漏らせばサディストをつけあがらせるだけだと分かっていても、再び

濡れ爛れた肉壷にバイブを深々と抉り込まれると全身に電撃的な快美が駆け巡り

、拘束された不自由な裸身は意志とはかかわり無しにガタガタと激しく震えが走

る。日頃は教壇に立ち威厳と気品を兼ね備えた聡明な女教師として、ときには厳

しく、そして時には優しく指導に当る生徒から、こうして弄ばれて彼の操るバイ

ブの生み出すこの世のものとは思えぬ快感に翻弄される由紀子は、マゾとしての

悦びをしみじみと噛み締めながら随喜の涙で頬を濡らした。

 

 

 


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