その6

 

 

 

「あぁぁ、ちょうだい。この堅いの、ねえ、はやく、恵里子に、ちょうだい… 」

揺れる豊かな胸元を島津に預けて乳首への玩弄を許したまま、美貌の女子大生は彼

の一物を擦り上げた。風呂上がりを思わせる石鹸の清楚な香に混じり、発情した女

の発する生々しくも妖しい臭いも鼻をくすぐる。完全に主導権を明け渡して翻弄さ

れた島津も限界が近い事を悟っていた。あてがわれていた布団に彼女を寝かした島

津は、フェラチオで唾液塗れとされた肉棒を恵里子の秘裂に押し付けた。

 

「あっ… あふぅぅぅぅ… 」

十分に潤っていた蜜壷の奥まで一気に貫いた島津は、その心地よさ目眩すら感じて

いた。一方、女穴をピッチリと塞いで来た雄根をけして手放すまいと、恵里子は下

からヒッシと島津にしがみつく。

「すてき… おおきい… あっ、あふぅ… 」

望んだ肉棒を与えられた悦びから、恵里子は汗の浮いた裸身を震わせた。しかも彼

女はより深い快感を求めて淫らに腰をうねらせるのだ。

 

「くぅぅ… こりゃ、きくなぁ」

妻との夫婦生活も疎かになり、この半年近くは女体に接するチャンスの無かった島

津は、積極的に快美を貪る美貌の女子大生の積極的な反応に押され気味だった。し

かし、このまま彼女の好きに振舞わせては男の沽券に関わるから、島津も負けずに

激しい突き上げを見せた。

「ひっ… ひぃぃ。いい、いいの… あぅぅ… きゃぁぁぁ… 」

 

性に関するタブーが無いのか? 今日初めて会った男に抱かれながら、こんなにも

狂態を曝す美人女子大生の奔放さに彼は驚きを隠せない。だが悲しいかな牡の浅ま

しい本能は、この美しい淫売の蜜壷に種付けする事を望み腰を振るのを止められな

い。

(くぅ… いかん、中は不味い! )

子宮を小突きあげる程に深々と貫く度に、サラサラの長い髪を振り乱し歓喜の悲鳴

を漏らす美女との交わりは、確実に島津の事も追い上げて行く。いずれ崩壊の時を

むかえる事はわかっているし、腰を荒く振れば振るほど射精に近付くのも承知して

いるが、それでも彼は込み上げて来る欲情の趣くままに美貌の女子大生を責め続け

た。

 

「だめぇぇ、もう、イク… イッちゃう… 」

雄の子種を搾り取る様な甘く過激な蠢動を蜜壷が見せた時に、射精の危機を感じた

島津は理性をフル動員させて彼女から離れようともがいた。

「いやぁぁぁ、だめ、そんな、もう少しなのに… お願い、続けて! 」

「いかん! もう、私も限界なんだ」

必死の勢いでしがみつき律動の続行を願う美女の裸身から逃れつつ、島津は本音を

ぶちまけた。

 

「いいの、大丈夫! 今日は中で出しても大丈夫な日だから、おねがい、続けて、

イカせてぇぇぇぇ… 」

理性では100パーセントの安全日などありえないと分かってはいるが、切羽詰ま

ったこの状況で島津は、あえて危険がある事に目を瞑った。再び泥濘と化した美女

の蜜壷に己の剛直を押し当てた彼は、そのままズブズブと雄物を沈めてしまった。

 

「ひぃぃぃ… 」

もう二度と手放すまいとばかりに峻烈な締め付けを見せる肉壷を物ともせず、島津

は腰を振り立て美貌の女子大生を多いに泣かせ続けた。

「もう、だめ… イク… いっちゃう! あぁぁぁぁぁ… 」

汗に塗れた裸身を恵里子は大きく仰け反させ何度も細かく痙攣した。

「くぅ… 俺もだ! 」

その瞬間に合わせるように島津も引き金を絞り美女の蜜壷の中に存分に欲情汁を噴

き込んだ。

「ひぃぃぃぃぃ… 」

彼の射精を受け止めた恵里子は、しっかりと島津にしがみつき甘い悲鳴を張り上げ

身を震わせた。

 

 

 

 

「課長、課長… どうなさいました? 」

「えっ? 何が? 」

目の前には遠藤則子が書類を片手に途方に暮れた様な顔で立っていた。

「あの、備品の追加購入の為の書類に決裁印をいただきたいのですが」

彼女の持って来た要件を思い出して島津は慌てて書類を受け取り、中身をろくすぽ

確認せず印を押した。ふと席の周囲を見回せば、この課で一番の美人OLと課長の

奇妙なやり取りに興味を持った他の数名の社員達が不思議そうな顔でこちらを見て

いる。

 

「ゴホン… 」

わざとらしく咳払いして目の合った部下を睨むと、周囲に連中は慌てて机に目を落

とし仕事に取りかかる。

「すまんね、ちょっと考え事をしていたらしい」

「いえ、課長。おつかれみたいですね、いまコーヒーを入れてきます」

決裁印を貰った美人OLは心底心配そうに島津を見つめた。

「いや、いいよ、自分で入れる。それが、この課のルールだからね」

彼が課長に成って最初に行った改革はOLのお茶入れ当番の廃止だった。

 

「私も飲みたいので、ついでです課長」

爽やかな笑みを残して給湯室に向かう美女の後ろ姿を島津ばかりでは無く、課の若い

連中の大半が顔を上げて見送った。遠藤則子は入社4年目の24才、短大卒業後に入

って来た時から、若い男性社員の注目の存在と成っていた。しかし、入社して半年く

らい経った頃に営業部のイケ面男との交際が発覚したことで、彼女のファン連中は落

胆したし他の女性社員たちは大いにやっかんだものだ。

 

「お待たせしました、ミルクたっぷり、お砂糖は控えめ、でしたよね? 課長」

「すまない、ありがとう遠藤さん」

カップを乗せてきたトレーを小脇に抱えて会釈の後に去って行く美人OLの後ろ姿は

、心無しか寂しげに思える。と、言うのも、数カ月前に則子はイケ面の営業マンと破

局したそうなのだ。社内ゴシップの情報源である古手のOLによると、別れを切り出

したのは則子の方で、捨てられた形となったイケ面営業マンくんは、その後廃人同様

な有り様だと噂されていた。

 

「まあ、あれほどの美人だから、他にもっと条件の良い男を見つけたんでしょうね!

 フン! 」

と、鼻息も荒く締めくくった古手のOLの言葉を全部信用するわけでは無いが、言わ

れてみれば、ここ数カ月の彼女は、どことなく元気が無いようにも見えた。その一方

で、課内ナンバーワンの美人OLがフリーになったと言うニュースは、他の若い男性

社員達を奮い立たせたのか? 各々が面白いほど身だしなみに気を配る様に成ってい

る。則子の件でほんの少し気が紛れたが、やはり島津は心の中のわだかまりを拭う事

が出来なかった。

 

 

 


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