その40

 

 

 

 

「ああ、こんなに固くして… ねえ、志保子と犯りたいのでしょう? いいわ

 よ、犯って」

ほとんど台詞の棒読みなのだが、かえって何か妙にリアルっぽく感じるのは、

少年と少女の初々しい桃色遊戯と言う設定から来ているのかも知れない。

(やだ… この子、けっこう上手… ヘンな子)

しっとりと潤う女陰への愛撫は、けして強引なばかりでは無く微妙なタッチも

見せる事から、志保子は切なく疼き始めた躯を早くも持て余している。だが、

そんな彼女をまるで焦らす様に、少年の中指が膣の内壁を繰り返して、そっと

擦り上げて行く。もう、隆俊の事を少年と侮るのはやめたロリ顔のAV嬢は、

つい小さなヒップを持ち上げて、彼の愛撫に合わせて腰をうねらせている。

「あっ… あくぅぅ… ニシヤマく〜〜ん、あぁぁぁぁ… 」

薄っぺらで急拵えの台本には、『初々しく』と表記されているシーンだが、こ

の年にして複数の、しかも極めて魅力的で男に慣れた年上の愛人を持つ隆俊の

指嬲りの前には、もう、演技など考えてはいられない。

だいたい千尋とは違い、幾分露出趣味を持つロリ顔の美女は、こうしてスタッ

フ等に囲まれて煌々とライトの向けられたベッドでのセックスが、実はプライ

ベートでの彼氏との行為よりも遥かに心地よく感じていた。

それに加えて今日の相手が、初めての手合わせと成る、まだ幼顔の残る少年と

来ては、若干だがショタ・コンの気もある志保子には、もうたまらない状況で

ある。千尋とは違った意味でヒートアップする美女は、まるで一刻も早い挿入

をねだる様に淫らに腰をうねらせた。そんな頃合を見計らい、少年は一旦、彼

女から離れると、おもむろに学生ズボンを下に履いたトランクスと一緒にズリ

下げる。

(えっ… えええええ! うそ! なに、それ? なによ? )

いきなり現れた巨根を見せられて、志保子は驚きで目を丸くする。デビューが

遅いせいで、千尋程には場数をこなしていない彼女であったが、やはり少年の

持つ雄物は、これまで彼女が出演を重ねて来た作品に登場するどの男優よりも

太くて大きい。時折垣間見せる幼い表情と、その股間の巨大な一物のアンバラ

ンスさに、彼女は呆れて演技を忘れた。

(これって… 反則だよね。なんなの、この子? )

なんとなく剥け切っていない、しかもささやかな仮性包茎を予測していた志保

子が驚き呆れている間にも、少年は邪魔になる彼女のセーラー服のスカートを

捲り上げて、開かれた股の間に躯を寄せて行く。予想外の出来事に茫然自失の

ロリ顔のAV女優の濡れた肉裂に、隆俊は慣れ様子で亀頭を当てがう。

「うっ… あうぅぅ… ちょ、ちょっと、あぁぁぁぁぁ… 」

経験の無い広がりを感じて、志保子は顔に似合わぬうなり声を漏らす。びっち

りと隙間なく女穴が塞がれて行くから、挿入されたばかりだと言うのに、もう

志保子の気持ちは大いに昂っている。

巨大な亀頭を呑まされて引き攣れる様な痛みが走るが、それもすぐに痺れる様

な快感へと変化する。たちまち額や首筋に玉の汗が浮かび流れて滴り落ちて行

く。

ここでは恥じらう様な台詞や、痛みに苦しむ演技が台本で要求されていたが、

想像を上回る雄根に貫かれた志保子にはそんな余裕は無い。ただ、押し入れら

れただけで、こんなにも鮮烈な快美が有るならば、はたして強く突き上げられ

でもしたら、どう成るのか? おびえる志保子はすぐに、その結果を思い知る

事に成る。しばらくの間は膣が巨根に慣れるのを、年に似合わぬ落ち着きで待

っていた少年は、やがて牡の本能に従ってゆっくりと動き出す。

「きゃぁぁぁぁぁ… ああ、だめ、まだ… うごいたら… ああ、きつい…

 あひぃぃぃぃぃぃ… 」

躯の中でいくつも点火していた愉悦の種火が少年の律動に合わせて、それぞれ

一気に膨れ上がり大火と化す。爆発的な歓喜の炎が哀れなロリ顔をAV女優を

、たちまち先輩の売れっ子女優と同じ様に瞬時に灼き尽した。

大きな一物を受け止めて健気にしめつけてくる膣の粘膜を、まるで削ぎ落とす

様な勢いでの突き上げを喰らってしまえば、もう志保子は正気を保てない。千

尋と同じく少年の外観にすっかりと惑わされていた彼女は、巨根の魔力に魅入

られて、脳髄までも痺れる様な快感に溺れて行く。

セーラー服を身に付けたままでのセックスであるが、そこには初々しさの欠片

も見当たらない。牝の色香をまき散らし、派手によがり無く志保子だから、女

子学生の衣装がひどく滑稽だ。

「ひぃぃぃ… ひぃぃぃ… だめぇぇぇ… つよいぃぃ… つよすぎるぅぅぅ

 ぅ… あぁぁぁぁぁぁ… 」

口では少年の強すぎる律動を詰る志保子だが、彼女の尻はいつしか獣の突き上

げにあわせてうねくっている。汗にまみれた美処女擬が、セーラー服のままで

驚くべき巨根に貫かれて身悶えする様は何とも艶っぽい。

多くのスタッフの前で繰り広げる性行為で、いつもアブノーマルな快感を楽し

む志保子であるが、今日ばかりは、そんな趣味の悦びを噛み締めている余裕も

無い。躯の芯を貫き脳天を直撃する様な強烈な突き上げを喰らってしまえば、

スタッフ達の視線を悦びに変える間もなく、何度も軽いアクメに追い上げられ

ている。

「あひぃぃ… だめぇぇぇぇぇぇ… あっ… もう… あぁぁぁ… 」

聞く者の股間を直撃する、志保子の子供っぽい声の悲鳴を耳にして、当然、隆

俊の心も掻き立てられている。年上の愛人等や、最前に犯した千尋に比べても

、締まりはきついが味わいに欠ける女陰だが、一見すれば女子高生と言っても

通用する志保子が相手だと、かえってリアリティを感じている。

(へへへ、こう言うのも悪くはないな。まったく、女って奴は、ひとりひとり

 、随分と味わいが違うものだぜ。こうなったら、色々な女と犯ってみたいも

 のだな)

数週間前までは立派な童貞だった隆俊は、彼の突き上げの前に理性を失いよが

り無く志保子を見下ろしながら、とんでもない事を考えていた。 

 

立て続けに二人のタイプの違ったAV女優を相手にして、まったく衰える気配

の見えない少年を目の当たりにして、周囲を取り囲む撮影スタッフ等は、もう

呆れて冗談のひとつも出て来ない。だが、この場の中で二人だけ、そう、由紀

江と園子だけは、これが少年にとっては当たり前の行為であり、しかも、まだ

ピークと言うまでは程遠い事も分かっている。嬉しそうに微笑む女監督や、対

照的にこれからの生活の事を思うと憂鬱な顔を見せる義理の叔母の前で、隆俊

はひたすら、新しい獲物を貪り喰らって行った。

 

 

 

牝喰伝 5 END

 

 

 

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