その39

 

 

 

 

「この子、その気に成れば、一晩中でも大丈夫なのよ。それは私がよく分かっ

 ているから、気にしないで志保子も入れてちょうだい」

サングラスの奥で瞳を輝かせた由紀江の言葉に、カメラマンを始めとして、他

のスタッフ等も呆れた顔をする。驚くスタッフを他所に、次の撮影の準備の為

に隆俊は脱ぎ散らかした学生服を、もう一度着込んで行く。

「どうせ、すぐに脱ぐのに… めんどくせいな」

嘯く少年の傍らでは由紀江は妖艶な笑みをうかべて、なくれと無く世話を焼い

ているから、見ている園子は少し落ち着かない。

 

 

「おはようございま〜す、よろしくお願いしま〜す」

確か、昨年成人式を迎えたはずの英田志保子だが、そのロリフェイスのお陰で

、セーラー服モノがいまだに十八番だった。今日も今日とて、某有名私立女子

学院の制服に身を包んだ幼顔のAV嬢は、出番を知らされて楽屋から元気に現

場に入る。彼女を見た隆俊が好色に目を光らせるので、園子は悋気を抑えるの

に苦労する。

「あれ〜、チヒロさん、どうしたんですか〜? 」

若手のスタッフにお嬢様ダッコされて現場から連れ去られる、悶絶した千尋を

見て、志保子は素頓狂な声で問い質す。まだセットの整理が終わらない事から

、スタッフの一人が志保子に近づき、何事かを耳打ちしている。

「え〜〜〜! あの坊やが、チヒロさんを潰しちゃったの? ウソでしょう?

 そんな事を言って志保子を騙そうとしてもダメですよ〜〜〜だ」

現場に居なかった志保子は、売れっ子の千尋が、まさか幼顔の残る少年に責め

潰されたなどとは信じられない。わざとらしい驚きの声を上げた美女は、事実

を教えてくれたスタッフにあかんベーと舌を出してから、パタパタと隆俊の元

に駆け寄ってくる。

「ねえ、きみ幾つ? 」

「二十歳さ」

由紀江との打ち合わせて、未成年と言うのは不味いだろうと成り、あくまで二

十歳で押し通す手筈に成っているから、隆俊は無理を承知で嘘を付く。

「ふ〜〜ん、一応、公称は20才かぁ… くすくす… それじゃ志保子と同じ

 年だね」

二人が並ぶと高校生のカップルとしか見えないが、志保子は正真正銘の二十歳

だし、隆俊に至っては、まだ義務教育すら終えていない。

「大丈夫よ、緊張する事無いからね。ちゃんと志保子がリードしてあげる」

前もって今日が初めてのAV出演の男優だと聞かされていた彼女は、先輩であ

る千尋が壊されたシーンを見ていなかったので、少年の外観に惑わされている

もしも志保子がもう少し早くにスタジオ入りしていたならば、こんな台詞は吐

けなかっただろう。全ての事情がわかっている周囲のスタッフから含み笑いの

声が聞こえるが、その意味を志保子は完全に取り違えている。年下の少年を侮

るロリ顔の美女は、先輩である千尋の二の轍を踏み出していた。

 

「よ〜し、それじゃ、用意は良いわね! スタート! 」

先程までと同様に、スタジオの中は緊迫した雰囲気で静まりかえる。そんな中

で、甘えた鼻声のロリ顔女優が、わざとらしい台詞を口にする。

「駄目よ、西山クン、志保子はそんな女じゃ無いの。やめて、お願い! 触ら

 ないで」

台本には、ただ多少の抵抗を見せる、と書かれているが、こんな甘ったれた声

では、否定には成るまい。だが、困った様に眉を顰める洒落たセーラー服姿の

志保子が言うと、いかもに高校生ぽく見えるから面白い。

最初こそ、学生服姿の隆俊を押し戻そうとした志保子だが、段取り通りにすぐ

に抵抗をやめて、素直にキスに応じてしまう。教室で、こんなにも大胆なキス

に応じる女生徒などいないだろうと言う突っ込みは不粋であろう。

だから、隆俊が彼女を急造した机ベッドの押し倒してスカートを捲りあげても

、園子は苦笑を浮かべるばかりだ。清純さを際立たせる為にの小道具である、

白の小さなショーツがやけに眩しく見える中で、彼の指が薄い布切れ越しに志

保子の肉の割れ目をなぞる。

「あん… ニシヤマくんのエッチ! だめ、そんなところを触っちゃ、いやぁ

 ぁ… 」

白を基調とした夏用のセーラー服の美少女擬が、詰め襟姿の少年に悪戯される

様は、傍観者である園子すら興奮させられる光景だ。

(でも、この子が本当に自分の中学で、同級生を相手にこんな事をしでかした

 ら… 困るわよねぇ)

釣り合いが取れて余りにも似合いすぎる二人の濡れ場を眺めつつ、美しい義理

の叔母は心配の種を増やして行く。童貞の学生が女教師(千尋)に筆下しをし

て貰った数日後に、今度は同級生と教室で… と言う設定のハズなのだが、そ

れにしては隆俊が手慣れ過ぎているだろう。だが、そんな事など些末な問題な

のかも知れない。現に由紀江は2人に対して何ら演技指導など行うことは無く

、ただ隆俊に任せたままだったから、傍で見ている園子の方が、妙に心配して

しまう。

(あれ? この子、上手じゃない… 今日が初めての撮影なんだよねぇ? )

何度もキスを繰り返しながら、ショーツ越しに肉の割れ目をなぞりあげられて

、志保子は徐々に感じて行く。

(これならば、別にリードする必要も無いでしょうね、好きな様に犯らせてお

 きましょう)

見た目はロリだが、中堅のAV女優として底々の経験もある彼女だったので、

一見すると幼く頼り無い様に見えた隆俊に対して、最初はこちらがしっかりと

リードしてやらなければと考えていた。しかし、カメラの前で冷静に愛撫を繰

り返す少年のテクニックの巧みさが、彼女の気負いや緊張感を解きほぐして行

く。

手慣れた隆俊の仕種に安堵した彼女は、少年がシューツを剥ぎ取る時には、少

し腰を浮かせて手助けする。前任者である千尋に比べると、幾分濃い恥毛が露

になり、身に付けたままのセーラー服と強烈なコントラストを醸し出す。

邪魔に成るスカートだが、最初は服を身に付けたままでのセックスが指定され

ているので、敢えて隆俊もそのままで彼女の股間に手を差し伸べる。幸いな事

に敏感な志保子は、この程度の愛撫であってもすぐに濡れる体質だったから、

無骨な隆俊の指は吸い込まれる様に女穴に納まっている。彼の親指が正確にク

リトリスの場所を探り当てて、指の腹の部分を使い擦り上げてくるので、ロリ

顔をAV女優の悲鳴も艶っぽさを増している。

「あっ… あふぅぅぅ… ニシヤマく〜ん、そんな所を弄ったら、いやぁぁぁ

 … 」

鋭い電撃的な快美が不規則に背筋を駆け抜ける中で、志保子は欲情に瞳を潤ま

せて、頬を赤らめている。とっくに成人式を終えている彼女だが、幼く見える

顔のせいで、セーラー服が実によく似合っていた。

その志保子が、こちらはまだ正真正銘の中学生である隆俊と演じる濡れ場はリ

アリティに溢れていて、傍観者である園子の目をしっかりと捕まえている。し

ばらくは隆俊の成すがままに身を任せていた志保子だったが、ようやく仕事の

段取りを思い出して、その手がわざとらしくオズオズと少年の股間に伸ばされ

る。

 

 

 


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