その37

 

 

 

 

「だめぇぇぇ… ああ、すごい… こんなの… きゃぁぁぁぁ… 」

相手が年端も行かぬ少年だと言う侮りは、もう千尋の中で霧散している。たく

ましく強い牡を迎え入れて、美貌のAV女優の蜜壷は精を絞り出そうと妖しい

蠢動を繰り返す。

それにしても何と言う長大さなのであろうか? こんなにもガンガンと子宮を

突き上げられた経験の無い千尋は、そのまま脳天にまで巨根が突き抜ける錯覚

に襲われて、増々脳乱を深めるばかりだ。

我を忘れて身悶えする美しいAV女優に対して、隆俊はあくまで冷静さを保ち

ながら規則正しいく律動を繰り返す。若さが取り柄の野獣から、こんな強烈な

突き上げを喰らい続ければ、千尋が狂うのも時間の問題であろう。大いに身に

憶えのある園子は、怪物と言っても過言では無い義理の甥っ子に、衆人環視の

中で貪られるAV女優が哀れでならない。

(あなたも、きっと、隆俊の事が忘れられなくなるわ… )

相変わらずモニターに映し出される赤裸々で淫らな画像を眺めつつ、園子は千

尋に異様なシンパシーすら感じる始末だ。

「ひぃぃ… すごい… あぁぁぁぁ… 」

大きな荒波がやってくる事を周囲にも感じさせる彼女の悲鳴を聞いて、スタッ

フ一同にも奇妙な緊張感が広がった。あられもなくよがり狂う千尋は自ら激し

く腰を揺すり、まるで躯を少年にぶつける様な乱れを見せた、その時!

「あっ! いや… なんで? 抜いたらだめぇぇぇ! そんな、酷い! 」

あろうことか、絶頂を目の前に控えた千尋の中から、少年はあっさりと巨根を

引き抜いてしまうのだ。モニターに映し出された彼の赤黒い雄物は、美貌のA

V嬢が溢れさせた愛液で濡れ光り、怪異さを割り増しして見えている。

「いやぁぁぁ… 続けて、もうちょっとなのに… なんで? ああ、お願い、

 犯って… 犯ってよぉぉぉ… 」

落ち着いた年上の女教師が欲望に負けて、純粋な生徒に手を出すというシナリ

オは、もはや役には立たないだろう。今の千尋には芝居を続ける気力も無い。

絶頂付近でいきなり放り出された経験などは、当然彼女にはなかった。無論傍

観者である園子も、そんな残酷な仕打ちは受けた事が無いから、おそらくこの

数日の内の由紀江との肉の交わりで体得したのではなかろうか? 

カメラの前であることも、これが撮影の仕事なのも忘れて、美貌のAV女優は

淫らに腰をうねらせて、年下の少年に熱心に挿入をねだる。頃合を見計らった

隆俊は憎らしい程の余裕を見せて、再びゆっくりと彼女の中に押し入って行く

「あっ… はぁぁぁぁぁぁぁ… 」

悔しさはあるが、そんな彼女のちっぽけな憤りなどは、隆俊の巨根があっさり

と踏みつぶしている。年下の餓鬼と侮り嘲笑った少年に翻弄される事は、人気

の売れっ子AV女優の沽券に関わる問題であるのだが、今の千尋はそんな面子

を考える余裕は残されてはいない。

ようやく得られた雄物を逃すまいと、彼女は眦をつりあげて自ら激しく尻を振

る。しかし、そんな美しい年上の女の乱れ様を冷やかに見下しながら、隆俊は

わざとゆっくりとした律動で彼女を焦らし続ける。昇りつめる直前の女体への

残酷な行為は、千尋の激情をさらに煽り立てる事に成り、目前に迫った快美の

大爆発は、おそらく彼女の人生をも大きく変える事に成るだろう。再び頂点へ

と近づいたころ合いを見計らい、隆俊はまたもや腰を引いてはぐらかす。

「いやぁぁぁぁぁ… ひどい、こんなの、ひどいぃぃぃぃ… 」

売れっ子のAV女優として、それなりに男と女の行為の経験を重ねて来た千尋

にとって、こんなにも残酷な仕打ちを平然とやってのける獣野郎は理解出来な

い。

おそらく過去に経験の無い高みを目前にしながら、非情にも行為を中断する隆

俊を睨む美女の相は、まるで鬼女を思わせる凄絶さすら漂っている。憤りの余

りに拳を握り締めて、彼の分厚い胸板を何度も叩く千尋だが、そんな彼女の抗

議の行動も、再び彼が律動に取り掛かれば、たちまちおさまり、派手な嬌声を

あげて尻をうねらせる。そんな仕打ちが4〜5回も繰り返されると、もう売れ

っ子のAV女優は完全に己を見失ってしまう。

「もう、虐めないでぇぇ… イカせてよぉ… おねがい、やめないで… 」

「いいのかよ? このまま続けてもさあ? 途中で止めろって言うのは無しだ

 ぜ、センセイ。犯るからには、とことん犯るぞ」

わざと律動を緩めてから、弱りきった千尋に向って減らず口を叩く少年の太々

しさには、回りに陣取るスタッフ一同も呆れている。この会社の絶対者である

由紀江のキャスティングだったから、表向きはスタッフからの不平は聞こえて

こなかった。

しかし、ベテランの現場の連中は、由紀江の耳に届かぬ場所で、まだ子供っぽ

さが抜け切らない隆俊の起用を危ぶんでいた。それがどうだろうか? 当代随

一の売れっ子AV嬢を相手にして、彼女を完全な脳乱状態に陥れた上に、まだ

これだけの余裕を見せて責め続ける隆俊のタフネスさと、己を完璧にコントロ

ールする心の強さに、周囲のスタッフ等は揃って脱帽するしかない。

しかも、少年はこれがデビュー作なのだから、呆れてモノも言えないまま、息

を顰めて顛末を見守っている。焦らすだけ焦らした少年は、息も絶え絶えの態

を曝す千尋を組伏したままで、こんなモノでどうかとばかりに、メインカメラ

の脇に陣取る由紀江の顔色を窺う。

彼の天性の獣ぶりに満足していた女監督は、幾分片方の眉毛をつり上げて、サ

ングラスの奥に隠された目を細めながら、鷹揚にひとつ頷いてみせた。現場の

責任者の許可を取った少年は呆れた事に、さらに突き上げのペースを上げて、

とうとう千尋を仕留めに取り掛かる。

「あぁぁぁ… いい、いいの、イクわ! あひぃぃぃぃぃぃ… 」

待ちに待った絶頂を目指して、千尋は恥知らずな悲鳴をスタジオの中に響かせ

て、最後の瞬間へと突っ走る。なんども燃え上がっては掻き消された快楽の火

柱が信じられないほどの大火と化して、淫楽に酔った美女の官能を焼き尽くす

「イク… いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ… 」

もう、すっかりと仕事を忘れた美貌のAV女優は、演技ではなく真のアクメに

達した事を証明する様に、均整の取れた裸身を激しく何度も痙攣させた。手練

のカメラマンが、思わず生唾を呑み込み、手に汗を握ったほどの淫猥で凄絶な

光景だった。

嵐の様な行為が終わり、誰もが少年が千尋の絶頂に合わせて精を迸らせたと信

じた次の瞬間、暫しの間動きを止めて、美貌のAV派手な女優のイキっぷり眺

めていた隆俊が、不敵な笑みを浮かべたままで再び激しい律動に取り掛かる。

桃源郷に追い上げられた千尋の惚けた顔をアップを追い掛けていたカメラマン

は、あわてて引いて2人の姿を捉えて行く。ぐったりとしていた美女の顔を驚

愕の為に引き攣り、快楽の甘い余韻はたちまちに吹き飛ばされていた。

「あっ… まって、だめ… もう… いやなの… あぁぁぁぁ… 」

「中途半端にはしないって言ったハズだぜ、センセイ。俺が満足するまでは、

 とことん犯らせてもらうからな」

直接に彼女から誹られたわけでは無かったが、幼気な外見から判断して自分を

見下す様な態度をとった千尋に対して、少年は残酷な仕返しを実行して行く。

快楽で惚けた躯に鞭を打ち、なんとか机の上から逃げ出そうともがく美女の細

い腰をしっかりと捕まえた隆俊は、荒々しい腰使いを見せて、たちまちのうち

に千尋を追い上げてしまう。

 

 

 

 


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