その35

 

 

 

 

「それじゃ、準備はいいわね? スタート! 」

由紀江の声の後で一瞬、スタジオが静まりかえり、やがて照明が眩しいセッ

トの中で千尋が仕事に取り掛かる。

「さあ、西山くん… 怖がる事は無いのよ。なにもかも先生に任せておきな

 さい」

流石に手慣れた様子で気持ちを切り替えた千尋は、淫乱な女教師に成りきっ

て隆俊に迫っている。黙って頷く生徒の前で、彼女は眼鏡を外して教壇に置

いた。やがて千尋は少年の頬を左右の手で包み込み、自ら積極的にキスを迫

って行く。互いの唾液を啜り合う様な濃密なキスであるが、隆俊は何ら臆す

る事も無く役柄である『西山くん』として、大勢の撮影スタッフの前で、人

気AV女優と互角に渡り合う。

(あら、この子、顔の割に慣れたものね… これならば、いきなり噴いちゃ

 うことも無いでしょう)

一旦、唇を離して深く息継ぎをしてから、千尋は段取り通りに彼の頬や首筋

に舌を這わせて行く。そして少年の耳に辿り着いたかと思うと、興奮で赤く

なっている耳朶を、かるく甘噛みして見せる。一方、どこの教室にもある生

徒が使うパイプ椅子の腰掛けたままの隆俊は、多少の緊張は見えるが、それ

でも大過なくAV男優を務めている様に見える。過去に自分が出演していた

時よりもドキドキしながら、園子は義理の甥っ子の濡れ場を見つめていた。

「はじめてなんでしょう? センセイ、嬉しいわ。さあ、立って、西山くん」

もう立っているよ、と、股間を指差したい下衆な衝動を何とかねじ伏せて、

隆俊は真面目な顔を保ちつつ、言い付けに従い腰を上げた。千尋に学生服を

脱がされる間も、少年は堂々としたものだ。最初に上半身を裸にさせた千尋

が、今度はズボンのベルトに手を掛ける。手際よくベルトを外してズボンを

ズリ下げた彼女は、そのまま隆俊の新品のトランクスも降ろしてしまう。

(まあ… これ… けっこう、凄いじゃない? )

これまでに30本を超える作品に出演を果たして来た千尋だったが、さすが

にスナック勤めの美人姉妹や、元AV嬢にして、今はヤリ手の女監督を魅了

した隆俊の巨根には、大いに驚かされていた。職業柄、人よりも多くの男根

を目にする千尋であるが、こんなに大きな一物にお目にかかった記憶は無い

その長大さもさる事ながら、まるで見る者を威圧する様に傘の開いたグロテ

スクなカリは、強烈に膣壁を擦り上げる肉の凶器にほかなるまい。一見して

子供子供している隆俊も持ち物だったから、そのイメージのギャップの大き

さが、手練な売れっ子AV嬢を絶句させる。

「どうしたの? センセイ」

しばし演技を忘れた千尋に向って、よっこらしょとばかりに学童用のパイプ

椅子の腰掛けてしまった隆俊は、あっけらかんと呼び掛ける。彼にしてみれ

ば、売れっ子AV嬢の反応は見なれたものだ。最初に彼と交わった義母の暢

子も、義理の叔母の園子も、それに、新たに愛人の列に加わった女監督の由

紀江でさえも、最初は彼の巨根を見て言葉を失ったものだった。

「えっ… ああ、いいえ、何でもないのよ」

一瞬、少年の巨大な勃起に狼狽えた事を恥じた千尋は、上擦った声で場を取

り繕う。自分の驚きを年端も行かない少年に見透かされた事が、彼女には何

とも悔しい。

(ふん… 多少大きいからって、千尋さんをナメるんじゃ無いわよ。まあ無

 理でしょうけれど、精々我慢してみる事ね)

少年の呼び掛けに明らかに嘲る声色が感じられた事から、千尋は己を取り戻

して、射る様な視線を隆俊に向けた。

「こんなに大きくして… イケナイ子ね、ニシヤマくん」

半ば本音を交えて、千尋が彼の股間に手を差し伸べる。青黒い血管が浮き出

た茎に、千尋の白魚を思わせる指が絡み付く。売れっ子のAV嬢が巨根を握

った光景を見て、傍観者である園子は、その固さを生々しく思い出してしま

い、ひとりスタジオの隅で赤面する。

だが、そんな美しい叔母の狼狽を他所に、強いライトで照らされた急造のセ

ットの中で、隆俊は余裕の笑みすら浮かべて、千尋に全てを任せてリラック

スしている。本来であれば、もう少し手で悪戯を繰り返す所ではあるが、少

年が見せる年に似合わぬ余裕が憎らしいから、彼女はさっさと片付けるつも

りで、いきなり巨根に唇を寄せて行く。

多くのスタッフが見つめる中で、美貌のAV女優はすっぽりと雄大な亀頭を

口の中に納めてしまう。由紀江にキャスティングに対するクレームを付けた

手前、この少年を簡単に堕として見せなければ、千尋のプライドは保てない

。幸いな事に、セックスに対して開放的な彼女のフェラチオは、男優連中の

中でも評判はよかった。

もっとも、それは彼女のテクニック云々よりも、千尋ほどの美女に口で奉仕

してもらう興奮の方が大きい。何にしても、彼女は5分とは掛ける事も無く

、最初の噴き上げを誘発する目論みなのだ。だが、相手は千尋が考えている

様な初心な小僧でな無かった。

巧みに舌を絡ませつつ、唇を窄めて刺激を与えても、隆々と勃起した肉棒は

ビクともしない。ゆっくりと美しい顔を上下させる千尋にも、やがて焦りの

色が見えてくる。たしかに、彼女のフェラチオは下手では無いが、これまで

暢子、園子、そして何よりも、元AV嬢にして抜群のテクニシャンである由

紀江とも同衾を果たして来た少年だから、己をコントロールするのは難しく

は無い。あの由紀江が操るバキューム・フェラに比べれば、千尋のフェラチ

オは些かお上品過ぎた。童貞だった頃であれば、いざ知らず、今の隆俊に我

を忘れさせる事は、もうベテランの由紀江であっても難しい。

(この子… いったい、どう成っているの? )

フェラチオには自信があった千尋だが、思春期真っ盛りを思わせる風貌のく

せに、妙に落ち着いたままの隆俊を見て、彼女はいら立ちを募らせる。なに

しろ相手が度を外れた巨根だけに、あまり長く口での愛撫を続けると顎がダ

ルくてかなわない。いい加減に嫌になった美貌のAV女優は、屈辱感に苛ま

れながらも、隆俊をフェラチオで噴かせる事を諦めた。

(こうなったら、躯で勝負ね)

カメラの脇に陣取る由紀江の勝ち誇った様な雰囲気が腹立たしい千尋は、一

旦立ち上がると、色っぽい仕種で着衣を脱いで行く。だが、誘いが丸出しの

雰囲気にも関わらず、少年は下半身を露出したままで、うす笑みを浮かべて

千尋のストリップを眺めていて、血気にはやって飛びかかる様な素振りも見

せない。

彼は椅子に腰掛けたまま、大人しく千尋が最後の一枚まで自分で脱ぎさるの

を待っていた。どうなる事かと、ハラハラしながら現場を見守る園子の前で

、千尋は少年の座る席の机に腰掛けると彼の前で股を開いてみせるではない

か!

「ほら、これが、女よ。よく見ていてね、ニシヤマくん」

すでに存念はとにかく、強い牡の固くて大きな男根をしゃぶっていた事で、

千尋の秘所はうっすらと潤いを見せている。美貌のAV女優は奮い尽きたく

成る様な妖艶な流し目を少年に見せると、何と自らの股間に指を差し伸べた

。すかさず、ハンデイカメラを背負ったスタッフが、小型の照明を持った助

手を従えて、スタジオの中に静かに駆け込む。少年の背後に陣取った2人に

も見せつける様に、千尋は淫らな自慰に没頭する。

 

 

 

 


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