その27

 

 

 

 

「あら、もう帰ってしまうの? それじゃ、明日また連絡をちょうだいね。多

 分、この坊やをお返しする事に成るから。そうしたら、今度こそゆっくりと

 して行くのよ」

「ええ、わかりました、ママ」

園子は胸中で、けしてそんな事には成るまいと呟きながら、今度は視線を隆俊

に移す。

「しっかりとやって、仕事をもらえるように努力しなさいね。AV男優として

 認めてもらえれば、けっこうな稼ぎに成るんだから。精一杯頑張って、気に

 入ってもらう事よ」

どうにも釈然としていない少年に微笑み掛けてから、園子は身を翻して足早に

部屋を出て行ってしまう。

(これで、一息は吐ける。後はお姉ちゃんの所に張り付いて、なんとか色惚け

 から立ち直らせなきゃ! )

一抹の不安はあるが、由紀江ならば、あの若い野獣を手懐ける事が出来る可能

性も少しはあるだろうと期待を寄せて、園子は彼女の豪邸を後にした。

「それで… AV男優の面接って、何をするんだい? 」

部屋に置き去りにされた少年は、美貌の女監督に問いかける。 

「そうね、まずは『道具』のチェックかしら。さあ、おいで、坊や」

園子よりは遥かに年上であり、ヘタをすれば40代なのかも知れないが、少な

くとも外見的には30代底々にしか見えない美女に連れられて、彼は一旦は玄

関に戻ると、呆れる程に広いホールに鎮座する階段を2階へと昇って行った。

「すごい、家だね。俺の住んでいるマンションの部屋とは比べ物にならないや」

「ええ、でも、奥には撮影スタジオを兼ねているから、実際の部屋数は20く

 らいなモノよ」

まるで修学旅行で初めて東京に出て来た田舎の中学生の様に、豪邸のきらびや

かな内部装飾を見上げて賛嘆の声を上げる小僧に対して、由紀江は余り大きな

期待は寄せてはいない。

紹介してきた園子の手前、あまり邪険に扱うのも憚られた事から、行き掛り上

、一晩預かる事になった少年が、実は生半可な事では手に負えない野獣であろ

うとは、彼女は想像すらしていなかった。一方、AV男優と言うアルバイトに

対して、すでに乗り気に成っている隆俊だから、これから実行されるであろう

試験に対して胸中で期待を膨らませている。

(チ◯ポのデカさならば、大抵の野郎には負けないからな。後は、セックスの

 技術だろうけれど、この2週間で、俺も随分と上手く成ったと思うぜ)

合間を見計らい園子とも肌を重ねた少年は、それでも夜には必ず愛人と化した

暢子とベッドを共にして、宵の口から夜明け近くまで愛欲に塗れた生活を過ご

して来た。最近では彼の精力に暢子が付いてこれない場面も多く、意識を失い

性欲処理専門の肉人形に陥った美貌の義理の母親を犯し続ける事も珍しくは無

くなっている。

本能的に身の危険を察して巧みに逃げた園子とは違い、いきなり暴風雨の中に

取り残されて、凄まじい陵辱の末に悦楽環状に取り込まれてしまった暢子は、

すっかりと自分を見失い、今では隆俊の言うがままに股を開いて、彼を受け入

れる生きた妖艶なダッチワイフと化していた。

生まれて初めて男に惚れた10代の娘の様に逆上する美しい義母を、野獣と化

した少年は毎晩、朝日が昇るまで骨の髄まで激しく貪り、しゃぶり尽している

。したがって、相手がAVの世界で名前の知れた女監督だとしても、少年には

何ら臆する所が無かった。だから、いきなりベッドルームに案内されても面喰

らうどころか、待ってました、と、ばかりの心境である。

一方、顔にはまだ幼い表情も残る大きな少年が、こうして寝室へ誘われたにも

関わらず、平然としているのと見て、由紀江も少しだけ彼を見直す。

(ふ〜ん、いきなりベッドに誘われても、驚いたりしないのね。満更、園子の

 台詞も嘘じゃ無かった様だわ)

この期に及んでも、まだ隆俊の怖さが分かっていない美貌の女監督は、大きな

ベッドルームの中央まで、少年の手を取って案内する。そして、若い牡のお手

並みを拝見とばかりに、余裕の笑みを浮かべて彼の両方の肩に手を回してぶら

下がる。

暢子とも園子とも違った香水の匂いに鼻をくすぐられた少年は、当然の様に由

紀江の細い腰を捕まえて、そのまま躯を密着させる。なんの逡巡も無く、隆俊

はローズピンクの口紅で飾られた由紀江の唇を奪って行く。年の割りに手慣れ

たキスを堪能しながら、由紀江の方は少し面白くなって来たと、多少期待を膨

らませる。

彼女とて園子と同様に性に対しては常人以上に奔放な考えの持ち主だから、ど

うやら子供のお守だけでは終わりそうにない情事を予感して、多少はアドレナ

リンも沸き立ってくる。これだけ間近で見ても、やはり隆俊には由紀江の年齢

が分からない。

肌の艶も色香も、まったく衰えが見られないのだ。もっとも、年齢を不詳にす

る為に由紀江が重ねる努力や金銭的な支出は膨大であるから、経験の浅い少年

が分かるはずも無かった。義母や義叔母とは明らかに違う、さらに大人の魅力

に溢れた美女を相手にして、隆俊の興奮は膨れ上がるばかりだ。

前歯を押し退けて差し伸べられて来た彼女の舌を、さも当然のごとくに迎え入

れた若者は、互いの唾液を啜り合う様な濃密なキスにも堂々と応えている。当

然、相手が餓鬼と思い込んでいた由紀江は、堂々とディープキスを迎え撃つ少

年を、さらに見直して行く。

(この子、意外にヤルじゃない? キスだって、下手じゃないわ)

なにしろ夜の歓楽街で幾多の浮き名を流して来た暢子や園子を向こうに回して

、期間は短いが互いを貪り合う性行為に浸って来た隆俊だから、相手が魅惑的

な美女であっても、平然と唇を重ねて舌を絡めている。

(ひょっとすると、新しい愛人だって言っていた園子の台詞… あれ、冗談じ

 ゃ無かったのかしら? それならば、面白いのだけれど… )

女の勘が、この少年がただ者では無い事を察しているのだが、それでもまだ隆

俊の外見に惑わされていて、由紀江は油断したままだ。だが、彼女の躯の方は

、強くたくましい牡を本能的に感じ取り欲情は勝手に盛り上がって行く。

隆俊にしてみても、小遣い稼ぎのつもりで引き受けたアルバイトの付録として

、こんなに美味しい状況があるのなら、何の文句があろうか? と、言う所だ

った。おぼえたてのセックスだったので、まだ暢子や園子に飽きるなどと言う

心境にはほど遠いが、いつもとは違う女を抱く新しい経験に、彼は大いに興奮

している。

鼻腔をくすぐる香水の匂いも明らかに異なっているし、仕掛けてくるディープ

キスの執拗さも、暢子や園子とは感じが違う。流石に多くの経験を重ねて来た

AVの女監督だけあって、キスひとつとっても少年を有頂天にさせるには十分

な淫らさを見せつける。口の中で何か別の生き物の様にうねくり回る美女の舌

使いの前に、いつしか隆俊は彼女のリードに任せて熟女とのキスを楽しんでい

た。

「ふぅ… 慣れているのね、子供のくせに」

「ああ、いままで教えてくれて来たセンセイ達が良かったからな」

これだけ濃厚なキスを交わしたのに、多少は興奮で頬を赤らめているものの冷

静さを保つ隆俊に向けて、頼もし気に由紀江は微笑む。

「それじゃ、ベッドに行きましょう」

スルリと少年の腕をすり抜けて、由紀江は積極的に彼を大きなベッドへと誘う。

 

 

 

 


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