その12

 

 

 

 

全身に甘い痺れが走る心地よい快美の中で、園子は静かに目を閉じて義理の甥

っ子の射精を待つ。しかし、案に反して隆俊のストロークは一向に納まる気配

を見せない。

息をも吐かせぬ強烈な打ち込みを喰らい続けて、ようやく園子も慌て始める。

もともとは、義理と言っても姉の息子とのインモラルな性行為だったから、そ

の異常さに興奮が膨れ上がっていた女体には、タフで力強い巨根の責めにより

痺れる様な快美が襲い掛かって来る。これまでとは次元の異なる、若い牡の我

武者らとも思える腰使いに応えて、いつしか園子も余裕を無くして、ただ快楽

を貪りながら尻を淫らにうねらせた。

「あっ… ひぃぃ… ちょっと、まって… ねえ、そんなに… きゃぁぁぁぁ

 ぁ… 」

「へへへ、俺のチ○ポ、けっこう良いだろう? 暢子の奴も気に入ってくれた

 んだぜ」

セックスの途中で他の女の名前を口に出す、無神経で愚かな小僧の無礼にも、

園子は反発する力を失っている。入れられた途端に全開モードで突き上げてく

る巨根から生まれる快感は鮮烈で、しかも、この若い獣は精強さを誇る様に、

一向に果てる様子も見せなければ、ペースが落ちる事も無いのだ。なまじ男慣

れした女体は、異常とも思える愉悦に簡単に染まってしまう。

(なに? この子、ヘンよ… でも、ああ、凄い、痺れちゃう… どうして?

 なんで? )

不用意に性の危険区域に足を踏み入れてしまった園子は、ぼやけゆく思考の中

で己の見込み違いを思い知る。子供の頃から知っている義理の甥に軽い気持ち

でセックス指南と洒落込んだつもりだったが、もう躯が後戻りの出来ないとこ

ろまで来てしまっているのだ。

性急だが、昨夜一晩で継母の熟れた女体を貪り尽した事により知り得た知識を

応用して、けしてひとりよがりな乱暴なセックスにしないあたりが、隆俊の性

豪としての天賦の才を感じさせるところだ。園子の手放しに成りつつある甘い

悲鳴の中に含まれる媚びを敏感に感じ取り、より彼女を性愛による快楽の深み

へと引き摺り込む様な巧みな責めの前に、美貌の義叔母は脳乱に陥って行く。

ただでさえ、未成年の甥が相手の不道徳な性交と言う自覚が、絶妙な快美のス

パイスに成っていた所に、こうして想像を遥かに上回る情熱と技巧を見せつけ

られては、もう園子もセックス指南などと言う幻影は捨てざるを得まい。

確かに場数はけっこうな数を踏んで来た美貌のホステスだったが、これまでに

真の野獣を感じさせる男に巡り会った事は無かった。上っ面での浮いた経験を

繰り返して、セックスとはこんなモノさと達観した様な勘違いに至った美女は

、年下の甥により、己の心の底に澱んでいた牝の情念が引き出される事に怯え

始めている。

「あっ… もう、だめ… タカ… タカくん… 私、イキそう… あぁぁぁぁ

 ぁぁ… 」 

ともすれば乱暴にも見える突き上げの中で、躯の芯を突き抜ける鮮烈な快美に

翻弄されて、園子は一気に絶頂へと突っ走る。こんなに短い時間でアクメに達

した経験は無かったが、そんな事を振り返る余裕は、もう若く美しい義叔母に

は残されてはいない。しかも…これまで彼女が昇りつめた時には、当然、相手

の男も峻烈な締め付けに屈して精をほとばしらせていたものだ。だが、目の前

の野獣はことごとく園子の常識を平然と覆して行く。

「あぁぁ… まって、イッたの… ちょっと、お願い… 」

この台詞は、昨晩、実の姉である暢子が散々口にしていた事も知らずに、園子

は同じトーンで若い獣に哀願する。

「なにを言ってるんだよ、これからが本番じゃないか! まだまだ俺は元気一

 杯さ! 」

おそるべき言葉を口にする義理の甥っ子の猛る気配に怯えて、園子は裸身をよ

じり逃げようとするが、体力の有り余る若者の手で、昨晩の姉の様にあっさり

と制圧されてしまう。

「だいたい、女って奴は口では、あれこれグダグダと煩い事を言うけれど、マ

 ◯コは素直なモノだぜ。こんなにきつく絞めてくるじゃないかよ」

確かに圧倒的な快美に痺れて脳乱をきたした美女の蜜壷は、まるで中に主の様

な顔をしてのさばっている巨根を味わう様に、しっかりと肉襞を絡ませて締め

付けてしまう。その窮屈で甘美な感触を楽しみながら、隆俊は憎らしい程に余

裕を見せて一度、先端ギリギリまで肉棒を引き抜き、あらためて一寸刻みにジ

ワジワと埋めて行くのだ。

「ひぃぃ… しないで、もう、たまらないの。お願い、やめてちょうだい、あ

 っ… あぁぁぁぁ… いやぁぁぁぁ… 」

場数はこなしているものの、姉に比べて修羅場をくぐった経験には乏しい園子

だったから、若い獣にいたぶられてしまうと、その悲鳴も手放しだ。悲しい牝

の本能の暴走のせいで、傍若無人な陵辱者に合わせて、またもや腰がひとりで

にうねり始めている。

それが隆俊を余計に良い気にさせている事すら、今の園子には分からない。貫

かれた女陰を中心に波動と化して全身に至る快美の前では、年上の矜持なと取

り繕う事は不可能だ。まだはな垂れ小僧だった頃から知っている甥っ子に嬲ら

れる屈辱感も、彼女の心の闇の中に巣食っている歪んだ性欲をいっそう掻き立

ててしまう。

「くぅ… いい締まりだぜ。きついって所じゃ、暢子よりも狭いな! これは

 、これで良い味だぞ」

無礼極まりない台詞を吐く若い野獣に翻弄されて、もう園子は己をすっかりと

見失っている。吹き荒れる官能の嵐の中に巻き込まれた女体は、与えられる鮮

烈な快美に幻惑されて痺れっぱなしだ。奥歯を食いしばってみたところで、咽

から絞り出てしまう情けなくも甘い悲鳴を抑える事が出来ない。

「ゆるして… おねがい、もう、駄目よ、続けて、そんなにきつく、しないで

 ぇぇぇぇ… きゃぁぁぁぁぁ… 」

夢中で身を起して若者にしがみつき、彼の律動を阻止しようと試みた園子だが

、そのままガンガンと激しく突き上げられて、あっさりと手を離して再びベッ

ドに身を投げ出してしまう。

こんなにも苛烈で甘美な性交はいままでに経験が無い。これまで付き合って来

た男の中にタフさを売り物にする輩もいなかったワケでは無いが、最初からト

ップギアで腰を打ち付けると同時に、そのままのペースで犯り続け、しかも彼

女の絶頂を無視してのける野獣の存在は、彼女の男に対する概念を軽く凌駕し

ていた。

「ひぃぃ… だめぇぇ… もう、イッて! イッてよ! じゃないと、アタシ

 、狂うわ! おねがい、満足してぇぇぇぇ… 」

今際の際を思わせる絶叫が、少年の部屋に木霊する。これほどに鮮烈な肉の快

美を味わった記憶は彼女には無い。躯中が官能の炎で燃え上がり、もう園子自

身にも手が付けられなく成っている。だが、こんなにも彼女を追い詰めて泣叫

ばしているくせに、隆俊の方は平然と笑いながら、ハイペースな律動を休む様

子を見せないのだ。踏み荒らされる秘裂から溢れた蜜が白いシーツに大きなシ

ミを作るに至っても、まだ若い獣の性行為は執拗に続けられる。

 

 

 

 

 


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