その4

 

 

 

 

(浮気の現場を見られた以上は、こいつを黙らせておかなきゃ、ヤバイものね。

 こう成ったら毒を喰らわば皿までよ! )

懇願したり金銭を渡すよりも、もっと確実な口封じを思い付いた美しい義母は、

驚いて身を固くしている隆俊に、すっかりと体重を預けながら股間の強張りをズ

ボン越しに弄ぶ。

「ほらほら… こんなに固くして。隆俊のH」

「ちょっと、待てよ、暢子! お前、何やってんだ? 洒落にならねえぞ! 暢

 子ってば! 」

ようやく我に返り、華奢な義理の母親を腕力で押し退けようとした隆俊は、間近

で見つめる暢子の黒目がちの魅惑的な瞳に見つめられて、つい実力行使を躊躇す

る。狼狽する義理の息子を視線で牽制した彼女は、そのまま当たり前の様に唇を

重ねてくるではないか!

(こっ… こいつ、義理の母親のくせに、何を考えているんだ! )

彼の腕力ならば、細身の暢子を強引に引き剥がす事など雑作も無いが、何故か強

烈な色香に惑わされて、隆俊は美しい義母のキスを受け止めてしまう。最初から

いきなり舌を絡めあう濃密なディ−プ・キスを喰らって、隆俊は目を白黒させる

。鼻腔をくすぐる香水の匂いが、まだ中学生にすぎない不良少年の目眩を誘う。

なにか、とてつもなく不味い状況である事は分かっているが、それでも彼は義母

が仕掛けて来たキスを拒む事は出来なかった。

「ふぅ… ねえ、隆俊。あんた、童貞だろう? 」

唾液を貪り合う様な大胆なキスを終えた暢子は、日頃彼の前で見せた事も無い魅

力的な笑みを浮かべて問いかけてくる。ファースト・キスを義母に奪われた少年

は、取り繕う事も出来ないで、あっさりと頷き女を知らぬ身である事を認めてし

まう。

いつもの隆俊ならば、顔を赤らめながら強がりのひとつも吐くところだが、それ

まではやはり義理と言っても母親であると言う思いの方が強かった暢子が、衣の

下から見せた息を呑む様な牝の色香が乱暴者の少年を幻惑している。

「餓鬼のくせに子分をいっぱい抱えているお前が、実はチェリーボーイです、な

 んて言うのも恥ずかしい話じゃないか? ここはひとつ暢子さまが可愛い義理

 の息子の為にひと肌脱いでやるよ」

義理の母親の浮気の場面を盗み見した事で優位に立ったと思い込んでいた大柄な

少年は、保護者の衣を脱ぎ捨てて迫る妖艶な暢子に気押されて思わず黙り込む。

たしかに彼は童貞だし、クラスの中には既に女を知っている者も何人かはいる。

周囲の取り巻き達は当然隆俊も子供は卒業していると信じ込んでいるのだ。しか

し、こと女に関しては奥手の彼は、チャンスに恵まれる事も無くこれまでの日々

を過ごして来た。

「ほら、坊や。お義母さんにオチ◯チンを見せて御覧よ、使い方をおしえてやる

 からさ。そら、さっさとズボンを脱ぎなさい」

本当は男と女の行為に興味津々の隆俊だったが、昨日までは保護者としてしか見

ていなかった暢子から、こうも赤裸々な台詞を投げ掛けられると柄でも無く照れ

てしまう。

「だっ… だって、暢子、お前… 」

「愚図愚図しないで、さっさと脱ぐ! それともアンタ、ひょっとしてホモなの

 かい? 」

三十路間近の水商売に関わる女の強烈な色香に惑わされて、隆俊は侮辱されても

何も言い返せない。じっと見つめる黒目勝ちの瞳に真実の輝きを見取った少年は

、ままよとばかりに立ち上がり、焦りながらズボンとトランクスを脱ぎ去り下半

身を露にした。冗談だ! と笑い飛ばされる事も覚悟した隆俊だが、彼の下腹部

を見つめる美しい義母の目は妖しい光を放っている。

隆々と勃ち誇る若い牡の男根の迫力に彼女も立場を忘れて、思わず生唾を呑み込

んでいた。夫である隆俊の父親が公設の別荘に収監されて以来、今夜のようにス

ナックの客をつまみ食いする意外には、彼女の飢えを慰めてくれる者はいない。

夫の子分は年下の暢子を姉さん呼ばわりして、間違っても兄貴分の女をコマして

やろうとしなかった。

もっとも、ヤクザの中でも狂犬呼ばわりされている夫を見れば、命をかけてまで

暢子を抱く気には成らないだろう。子分達の目があるので夫の縄張りの中の繁華

街のラブホテルを使うわけにも行かないから、彼女のスナックの客相手の不倫は

、もっぱら近所の公園での深夜の青姦か、あるいは客の家に出向いての行為と成

る。

しかし、そんな相手であっても、噂で彼女が広域指定暴力団の幹部の女と知れる

と、パニックを起して逃げ去って行くのだ。成熟した女の躯を持て余す暢子にと

って、義理の息子とは言っても若い牡である隆俊の巨大な一物は、牝の本能をく

すぐる雄物に他成らない。

「あは… デカイね。これなら自慢出来るよ」

しばらくは義理の息子の巨根を感じ入った風情で眺めた暢子は、軽口を叩きなが

ら彼の股間に手を伸ばす。

「くっ… 」

物心付いて以来初めて他人に剛直を握られた若者は、すっかりと大人しく成り小

さく呻くとその場に立ち竦む。そんな隆俊の狼狽ぶりを楽しむ様に眺めてから、

彼女は手にした一物をゆるゆるとしごいて行く。

「うふふ… 固いね、それに、こんなにピクピクさせて… 欲求不満じゃないの

 ? ちゃんと毎晩ヌいているのかい? 」

暢子に言われる間でも無く、彼は毎晩自室のベッドで横に成ると、エロ雑誌やエ

ロマンガを片手に自慰に耽っている。しかも若さに任せてシコる回数は1度や2

度ではおさまらない。深夜何度もティッシュに虚しく白濁の汁を噴いている少年

は、秘事を暴かれた様な気がして柄にも無く頬を赤らめた。

(小僧だと思っていた隆俊が、こんなに立派なチン◯ンをぶら下げているとは思

 わなかったわ。これならばもっと早くに手を出しておけば良かった)

ブルッと震える野太い雄根を手コキしながら、すっかりとこの場のペースを握っ

た暢子は満足そうに薄笑みを浮かべる。躯はでかいが中身はまだまだ子供の隆俊

など、自分の色香で簡単に篭絡出来ると、この時の美しい義母はタカを括ってい

た。繁華街で水商売に関わり、夜の世界を巧みに泳ぐ美女の手腕の前に前哨戦で

は少年は主導権を譲り渡している。

彼女にとってマズかったのは、直前に行われた深夜の公園での情事で満足を得ら

れらなかった事だろう。思ったよりも貧相な一物のこの日の浮気相手は、外での

セックスに勝手に興奮してしまい、暢子の都合も考えないでひとりで盛り上がっ

た末に噴いている。中途半端に欲情に火を付けられた上で、呆気無く放り出され

た暢子は、もしも浮気相手が上得意の客でなければ、横面のひとつも張り倒して

やりたい気持ちだった。

だから帰宅した時には胸中にモヤモヤを抱え込んでいた彼女は成り行きとは言え

、こうして義理の息子の股間に指を絡めてシコる暴挙に及んでいる。すくなくと

も隆俊の雄根は公園での浮気相手のそれに比べて遥かに大きく固く、そして強さ

を感じさせる。だが、確かに巨根ではあるが、その持ち主は何と言っても童貞な

のだ。彼女の手の中で剛直は震えると、こらえ性の無い肉棒はたちまち白濁汁を

噴き上げる。

「あはは… 随分と派手に飛ばすね。さすがに若いだけの事はあるわ」

フローリングの床に1メートルほど点々とザーメンを吹き飛ばした少年を嘲笑い

ながら、彼女はようやく肉棒から手を離して、近くに置いてあったティッシュの

箱を引き寄せる。

ちらりと横目で放出を済ませても萎むどころか、更に勢いを増したように見える

巨根の様子を確かめてから、彼女は床に散った精液の残滓を拭き取って行く。海

千山千の夜の蝶だけあって、たった一度くらい噴いたところで、この年代のボウ

ヤが萎えるはずが無いのはお見通しだ。しかし暢子はわざと焦らす様にゆっくり

と床を拭き終えると、丸めたティッシュを少し離れた屑篭に放り捨てた。

 

 

 

 


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