はじめから読む

桃原美希子 (2010年1月28日(木)17時10分53秒)
■アニトさま■
近頃「男の娘」という言葉をよく見かけます。
本まで出ていますので読んでみたいとは思っているのですけれど
そこまでいっちゃうと自分とは違う世界みたいな感じがします。
ワタシの中では女装はやっぱり一時的な変身という位置づけなのでして
自分の記憶や性欲があるから女装して楽しいんだと思うのです。
そういえば草食系とかスカートなどのナントカ男子という言葉もときどき見ます。
男の子の時代が来たのでしょうか?
そこで……強引ですけれどタイトルにつながりました。
◇◇◇ 男になってみませんか? 4 ◇◇◇
ドアノブに手をかけると鍵はかかっていなかった。
「失礼し…ま〜す」
恐る恐る声をかける。
「はーい」
ハスキーな声と共に現れたのは真っ赤なスーツ姿の美しい女装娘だった。
その部屋で待っているのが女装娘であると事前に告げられていたため、
ああこの人が…と思ったのだけれど
女装する人を生で見るのは初めてなこともあって
正直男性がここまで綺麗になれるものなのかと驚いた。
でも現れたのが本当に女性だとしたら私の心中は今よりさらに穏やかでない。
ホテルの一室で夫が私以外の女といることになるのだから。
かといって男性が登場しても直視する自信はない。
女装をしている夫とどんな関係なのだと疑ってしまいそうだ。
結局ところ私は夫をまだ愛している。
だから他人に渡したくない。
ニ週間前。
「男になってみませんか?」
と自称探偵の阿賀佐水理氏が言ったのだった。
「こんなものを使ってみるのもおもしろいじゃが」
と今はアダルトショップを経営している元教師が差し出したものは
少しばかり変わった形をしたディルドゥだった。
見慣れたというほどのことはないけれど見知らぬものではない。
恥ずかしながら我が家にも形状の異なるそれらが何本かがあり、
ときどき夫が責めてくれるか夫がいないときに私がひとりで使う。
ところが私がいないときに夫がこっそり使うこともあると最近知った。
ニ週間前は恐る恐る手にしただけだった。
今はそのものが股間から生えている。
いや正確には圭と名乗った女装娘に教えられるままに装着したのだ。
一大決心して今朝剃毛をしてきた部分へ
接着剤を塗って固定し、専用の腰ベルトで安定させてある。
接着剤が乾けばベルトを外しても取れないのだという。
外すには水で洗い流せばいいらしい。
こんなにリアルでいいんだろうかというほどリアルだから
本当に私自身の性器として生えているように見える。
おまけに根元部分に小さく突起した小玉があり、クリトリスに当たっている。
次に圭さんは着ているものをすべて脱ぐように言い、
ボディストッキングというのだろうか
首から下の全身を包むネット素材の衣装に着替えさせられた。
もちろん股間の部分だけはぽっかり穴が開いている。
最後にコードレスのリモコンを渡された。
「さあ、りつ子さんが待つお部屋に行きましょうか」
準備に要した数十分を隣りの部屋で待つ夫は
何をしてどんな気持ちでいるのだろうかとそのときに思った。
私たちの会話や物音だって聞いているかもしれず、
そうなればこの先何が起こるかわかるはずだ。
それともすでにすべてを承知した上で期待しているのだろうか。
隣りの間で夫はソファに腰掛けおとなしく待っていた。
着ているのは今日のために手に入れたらしいメイドの衣装。
私たちが部屋に入ったのに微動だにしないと思ったら
目隠しをされヘッドフォンで耳全体を覆われていた。
さらに胸周りに走る赤い筋模様。
それがロープだと気づいたのは数歩近づいたときだった。
よく見ると足首がソファの足と結ばれていて、
長いスカートの中で足が閉じていないのが判った。
何かで強制的に開かされているのだろう。
夫とのセックスでロープを使ったことはない。
ふとOL時代に付き合った部長のことが頭に浮かんだ。
忘れていた感覚がジュンと身体の中に広がる。
彼は私を縛りもしたが自縛も好きだった。
恍惚の表情でときどき女言葉を使った。
似ているような気がした。
夫の半開きの口からよだれが垂れて膨らんだ胸のまわりを濡らしていた。
「縛って待たせる以外は何もしていませんからご安心ください」
見えず聞こえず動けず夫は待っていたのだ。
圭さんが夫の肩に手を置くとメイドの衣装がビクリと震えた。
「どうさせたいですか?」
「夫がメールで書いていた通りのことを」
夫は女性として誰かに抱かれてみたいとブログに書いていた。
そして圭さんと知り合い、メールのやりとりの末、会うことになった。
しかし圭さんに女装レズのケはない。
そこで友達にも手伝ってもらうことにしたのだが
でもしかし、友達は自分の姿を知らない人に見られたくないのだという。
どこまでが本当なのかわからないけれど
そのあらかじめ仕組まれた計画はすべて私にもメールで報告が届いた。
それにしてもよくまあ夫はそんな陳腐なストーリーに乗っかったものだ。
夫は自分がずっと目隠しをしてもいいと申し出た。
相手の顔を見ながら受け入れられるかどうかに自信がない。
ついでといってはなんだけれど縛られてもみたいと言ったらしい。
なんという大胆さというか警戒心のなさ。
でもおかげで夫を他の誰かに取られずにすんだ。
私が目の前にいることを知れば夫は騒ぎ出すに違いない。
顔を見られることなく声を聞かれることなく
夫の女装娘としての反応が見ることができる。
もしかしたら私は本当に男の立場になってみたくなったのかもしれない。
圭さんが夫の手を引きベッドの方に導いていく。

▽ ▽ つづきますぅ ▽ ▽




アニト (2月2日(火)00時33分01秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
《男の娘》で検索してみました。
なんともまぁ萌え萌えな世界が広がりました。
女性ファッションは毎年いかに違うように見せるかの繰り返しをしているようで、
そこへいくとスカート男子や少し前に話題になった男性用ブラジャーは
目新しさか奇抜さゆえにか注目度が高いのかもしれませんね。
先日見かけた女性誌2誌の特集見出しです。
「”男前”も、どんどん”可愛い”へ参入中!」S誌
「35歳、かっこよくなければ女じゃない!」 D誌
こういう時代が来たのでしょうねぇ。




桃原美希子 (2月10日(水)17時19分15秒)
■アニトさま■
最近ツイッターが流行っていま
す。アニトさまは利用されてい
らっしゃいますか?140字で
つぶやくとほぼリアルタイムな
ゆるいつながりが発生するブロ
グとチャットの中間のようなシ
ステムということですけれど、
ワタシには全然書き足りない気
がします。でもこれでちょうど
140字なのでございますぅ。
◇◇◇ 男になってみませんか? 5 ◇◇◇
下半身が熱を帯びていた。
事故などで失った足がまるでまだあるかのように
痒みや痛みを感じる錯覚のことを幻肢というらしい。
以前読んだホラー物語にそんな場面があった。
幸いなことに私には失った身体の一部はないどころか
本来ないはずのモノがついている。
それが妙にリアルな感覚を持って疼いているのだ。
それこそ錯覚、幻ポコであるような気もするが
痒みとも痛みともつかぬ確かな感覚が私の心を弾ませた。
そういえば夫がブログで書いていた。
「ブラをつけて胸を触ると詰め物と判っていても気持ちいい」
ちなみに夫はパンティストッキングを丸めた物を入れているようだ。
そんなバカなと思っていたけれどもしかしたら幻パイは本当かもしれない。
そしてもう1つ私の気持ちを弾ませる光景。
手綱を引く圭さんに引かれてアイマスクをした夫が
よろよろと四つん這いでベッドの方向に向かっていた。
白と黒のメイド衣装の下にはきっとロープが巻かれているのだろう。
その姿を見ながら私は好奇心に駆られて
股間に張り付いたディルドゥにそっと触れてみた。
ゴムのようなプラスチックのような素材で
包皮こそないが張ったエラや血管に似せた凹凸が縦横に浮いている。
表面上は柔らかな、それでいて内部にしっかりとした芯を持つ
私が知っている生のペニスに似た感触だった。
3本の指先で先端部をつまんでゆっくりとしごいてみる。
根元についた小さな玉がクリトリスを刺激した。
しかしそれだけでない何かが下腹部をさらに熱くする。
見た目や感触、そして存在感からだろうか。
でも女としての自分が知っている感じ方とはだいぶ違う。
違いは判るのだけれどどこがどうのとは表現しにくい。
男の人の気持ち良さとはこういうものだろうか?
男の人もこんな感じで気持ち良さを感じているのだろうか?
気がつくと指先が淫らな動きをしていた。
恥ずかしさに顔を上げると圭さんと目が合った。
穏やかな笑顔をしていた。
そうなのだ、本心を隠してもしかたない。
今さら後戻りできないし、むしろ私は楽しみ始めている。
夫の中にコレを入れて動かしたらどんな感じがするのだろう?
どんな気持ち良さがあるのだろう?
そして夫はどんな反応をするのだろうか?
セックスのとき夫は私に声を出すことを求める。
同じように夫は感じてきたら嬌声をあげるのだろうか?
そういえば夫は私に甘えたり弱い部分を見せたりすることはほとんどない。
いつだって強く大きく頼もしい。
学生時代に聞き知ったジェンダー論なるものに照らし合わせれば
夫はいつも男であり続けた……ということか?
けれど今は……ベッドの上で四つんばいになっていた。
圭さんがテレビからコードを引っ張ってきてヘッドフォンにつなぐ。
スーツの襟元についているマイクに向かって口を動かすと夫がうなづいた。
どうやら一方的ではあるけれどなるほどそれで話が通じるらしい。
夫はためらったあげくスカートをめくり上げパンティを半分だけずらした。
露出した2つの小山めがけて圭さんが薄ピンク色のローションを垂らす。
きれいに剃毛してある谷間に何かが埋まりこんでいるのが見えた。
夫はまたもためらいがちにその何かに手を添えた。
あっけにとられて見つめていると
聞いたことのない甘い声が聞こえてきた。

▽ ▽ つづきます ▽ ▽




アニト (2月13日(土)00時23分49秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
よくまぁ次々と《システム》を考え出すものだなあと思うのです。
人それぞれにいろいろな利用の仕方や
他者との関係の求め方がありましょうから
選択肢が増えるのはいいことなのでしょうが
そんなにあってもわたしには使いこなせません。わはは。
いやや技術的にというわけではなくて、
知らない人と《ゆるいつながり》をする時間があるのならば
知っている人と会って濃密な話をする方が楽しいはずとわたしは考えます。
今年に入ってからのデートとオフ会はいずれも
とても楽しく濃密でうれしいのですよ。




桃原美希子 (2月25日(木)18時32分08秒)
■アニトさま■
冬季カルガリーオリンピックがとっても熱く盛り上がっています。
もしかしたらメダルを取れる可能性があるかもしれないというだけで
あまりに過大な期待をかけてしまう風潮はどうかと思います。
そもそもオリンピックに出場できるだけでものすごく大変なことで、
たとえ4位でも20位だったとしても
全世界68億人中の4位だったり20位なわけですから。
他の楽しみを犠牲にしてまで努力して出場までにいたる経緯があって、
いざ本番の1点とか0.01秒とかのほんのわずかな差で
その後の人生が大きく違ってしまうとなれば
やっぱりオリンピックってドラマの宝庫だと思うのでございます。
ちなみにワタシのフィギュアスケート世界順位はというと、
数回スケート靴を履いたことがあって氷の上で立てるというくらいなので
20億位くらいでいかがでしょうか。
◇◇◇ 男になってみませんか? 6 ◇◇◇
「準備が整いました。
御用がなければわたくしは消えますし、
このまま残ってお手伝いをしてもかまいませんけれど」
圭さんは含みのある笑みをたたえて言った。
1人残されて私はどう時をすごせばいいのだろう?
いや1人ではなく目の前には夫がいる。
いるにはいるが、りつ子という名の女装娘になりきっているし、
しかも目と耳の感覚を奪われ、私がこの場にいることを知らない。
私は圭さんの知り合いの女ゲストと知らさせているらしい。
相手を知らないから女装を見せられるのですと圭さんは言った。
そう、私の前で、いや知り合いの誰の前であっても
夫は決して女装する姿など見せないに違いない。
だからとてもややこしい方法ではあったけれど今日の機会を作った。
確実な証拠を目の前にして、なぜ女装するようになったのかとか
私というものがありながらなぜオナニーをするのかとか
いろいろ問い詰める……じゃなくて聞き出すために。
といっても最初からネタを明かしてしまえば
夫は真実を語らず見せず、それどころか騙した私を恨む気さえする。
有利な立場で挑みたいという気持ちがあった。
夫に抵抗をさせないように縛りを取り入れてもらったのは私の希望だ。
それにもう1つ………この2週間、夫のブログを読み、
「女装」と検索して女装サイトを覗いていくうちに
はじめは驚くばかりだった未知の世界になんだか興味を持ってしまった。
そこにはさまざまや想いや行動があって
だんだんと女装娘たちがいじらしく可愛らしく思えるようになった。
手伝ってあげられたらもっと可愛くできるのにな、とか、
こんなふうに変えたいななんて思うことさえした。
そのことをある女装掲示板に書き込んだら「試してみれば」と返事をもらえた。
高校生時代に一度だけレズの経験がある。
部活の先輩に誘われたのだけれど
まだ私も彼女もうぶだったからほんのちょっとした遊びで終わった。
不道徳で甘美な思い出。
それを思い出したのはこの状況がちょっと似ているせいかもしれない。
夫との女装レズ……考えたこともなかったいけないプレイ。
でもでもでも……事前にいろいろな思いが沸き起こったものの、
実際に目の前で女装した夫を見て
どういう気持ちになるかは予想がつかなかった。
もし私が女装という行為を認めることができなければ
以後夫の女装を禁止し(ただし人と会おうとしなければよし、
隠れて女装したりブログ程度は黙認するつもりでいた)、
女装をありだと思えば、私も新しい世界に飛び込んでみようと考えた。
夫も私もヘンタイなのかもしれないしコウキシンが強いだけなのかもしれない。
でもなんにせよ夫婦間の問題で人に話すことではないし、
他の夫婦にだってきっとなんらかの秘密はかかえているはず。
………と結論付けたものの、これはあくまでこれは私の決心だ。
女装娘の心理はそんなに簡単ではないときく。
なにせ元がプライドの高い男という生き物なのだから。
そういえば男からプライドを取ったら何も残らないと言ったのは誰だったろう?
それに、ただ女装ができればいいというのではなく
(そういう人もいるみたいではあるけれど)
隠れてするからスリルがあるとか、
家族だけには認められて家では女として過ごしたいとか、
外出もしたいとか、身も心も女性になりたいとか
性の対象は男性であるとか女性であるとかモノであるとか、
100人女装娘がいれば100通りの思考や行動があるみたいなのだ。
ならば夫が何を求めて女装するのだろうか?
本当のところが知りたいと思った。
それが納得できるものならば私も協力できるかもしれないと考えた。
だって夫婦なのだから。
そのため今日だった。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (3月2日(火)23時57分54秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
美希子さんの物語には《本当のところ》を求めようとする人がよく登場します。
そこに美希子さんの興味があるのでしょうね。
ですからわたしは美希子さんの物語と美希子さんご自身に興味を持つのです。
さてさてわたしも美希子さんの《フィギュア》にならって
バイアスロンで世界順位を考えてみることにします。
世界中には雪を見たことがない人、
オリンピックが行われていることを知らない人もいるようで、
わたしはスキーとライフル射撃はテレビゲームで経験があります。
世界第45億位といったところでどうでしょう。
そう考えるとオリンピックは出場できるだけでもとてもとてもすごいことですね。




桃原美希子 (4月13日(火)18時24分51秒)
■アニトさま■
暖かくなってきて家でのくつろぎ着は
ワンピとレギンスの組み合わせが多くなりました。
今まではストッキングを穿いたときそのままだと足先が冷えるので
靴下を重ねていたのですけれど指が固まって窮屈に感じていたのです。
それに暖かくなってくると今度は足先は裸足の方が快適なので、
その点足首までのタイツレギンスはとても快適なのでございます。
某ユニ●には種類もいろいろあって
カゴを手にして普段着のアンダーシャツ(男物)と一緒に
レギンスやキャミソールくらいならレジに出すのが平気になりました。
下着やサイズ合わせが必要な服とかはまだ無理ですけれど。
実は先日同じように女性物が入っているカゴを持った男性を見かけました。
そういう場合たいてい彼女と一緒に買い物に来ているのですけれど
しばらく見ていてもその若い男性はずっと1人で買い物をしていました。
もしかしたらワタシと同じ種類の人だったのかもしれません。
でもそうだとしても訊いてみるわけにはいきませんし
確かめるなにかいい方法はありますでしょうか?
◇◇◇ 男になってみませんか? 7 ◇◇◇
とかく男性は前技を面倒くさがり、いきり立ったものを突込みたがる。
パンツを下ろせばそれが挿入の合図とばかりに
勘違いしている男性のなんと多いことか。
少なくとも私が付き合った男性のほとんどがそうだった。
ただ1人、夫だけが最後まで丁寧な愛撫をしてくれた。
だから結婚した。
でも……今になって…女装はないんじゃない?
ムカムカとムラムラした気持ちが一点に集中する。
なんとなくすぐにも入れたがる男性の気持ちがわかるような気がした。
だってこちらはもう準備万端、はちきれんほどなのだ。
「もう……その…入れる…主人の準備はいいんですか?」
「いつでも大丈夫ですよ」
そう言うと圭さんは真っ赤なルージュで濡れる唇に人差し指を当て
インカムのコード途中にあるスイッチを入れた。
「欲しいんでしょ。だったらお尻をもっと突き出してお願いしなさい。
りつ子の一番感じるところに入れてください、と」
「あああ、りつ子の一番感じるところに入れてくださいませ」
うわずった声は聞きなれた夫のものだったが
使うはずのない語彙によってどこか違う人のようにも感じた。
目の前の女装娘は夫であって夫ではないのだ。
そう、りつ子。
アナルに埋め込まれた器具がヒクヒクと揺れている。
圭さんがそれをつまんでクルクルとまわすと
りつ子は同調するように大きくお尻をゆすりながら吐息を吐いた。
ぷるんと器具が引き抜かれるとそのサイズの空洞が残こり、
やがて徐々に小さくなった。
「たっぷりとローションをつけてから始めてください」
心臓がドキドキと早鳴っていた。
何十回何百回か肌を合わせた夫婦なのに
初めて抱き合う少年と少女になったかのような感じがする。
夫が処女で私が童貞という逆転した不思議な再スタート。
何をしたらいいのかわからないのが本音だった。
リードするということはけっこうプレッシャーだと身をもって知った。
だから圭さんの存在は恥ずかしくもあり頼もしくも思えた。
ローションのボトルを手渡され、りつ子のお尻にたっぷり垂らし、
私の股間に生える擬似ペニスもローションまみれにした。
見れば見るほど良くできている。
夫のそれよりも一回り小さいのは初心者用のためなのか。
触り心地も弾力性があり、握り締めると不思議なことに股間がきゅんとする。
もっと刺激を加えたらどんな感じがするのだろうか?
圭さんに手まねにされるままにりつ子の背後に近づき
鍵穴をあわせるかのように私は腰を突き出した。
どこからか大きな吐息が聞こえてきた。
それは悦びの声だった、……私の。
次の瞬間もっと大きな吐息……女になった…りつ子の声が響いた。
結合部分など普段見ることはない。
押し込み引き出すたびに、ぐにゅっ、ぐにゅっ、と肉穴がうごめく。
そこだけが生き物かのように擬似肉棒を包み込んで離さない。
「どう、りつ子、感想は?」
私が知りたかったことを圭さんが聞いてくれた。
「あああっ、いいっ」
「どこがどういいの?ちゃんと言いなさい」
私の代わりに圭さんが訊いてくれる。
「アナンコの中でおチンポが動いているのがわかりますぅ」
「処女のはずなのにもう感じているのね。オナニーのやりすぎかしら」
「ああふあふあふん。りつ子はいやらしい子なのでオナニーばかりしていて
感じる身体になっちゃったんですぅ。あうん気持ちがいいっ」
「もっと気持ちよくして欲しいのね」
「もっと突いてくださいませっ」
圭さんが私を見て腰を前後に動かす仕草をした。
もとよりそのつもりだった。
擬似ペニスがどういう仕組みになっているのか知らないけれど
腰を振るごとに私も感度が増してくる。
挿入される側の内部から沸き起こる気持ちよさとは違う
足先や太股やお尻の表面といった主に下半身を、
何かが優しくぞわぞわと触れているような、
内部に入り込みたがっているようなそんな感覚。
そしてそれらが一点を目指して集まってじんじんとした快感になっていく。
「なんか変な感じ。あっあっいいっいいっ。いっちゃいそうですぅっ」
りつ子が呻いた。

▽ ▽ つづく ▽ ▽




アニト (4月16日(金)23時51分58秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
そういえば、パートナー(純女)と買い物をするとき、
わたしはレジに並ぶことはめったにしませんが、
買い物中は中身が何であれたいていカゴを持つ係です。
そのままときどき別行動になり売り場をうろうろすることもあります。
そんなとき・・・。
「カゴの中の服はあなたが着るのですか?」とか
「女装娘さんですか?」と見知らぬ人から声をかけられたら・・・。
それが美希子さんであったとしても
「わたしは違いますがあなたはそうですか?」
と訊き返すわけにもいきません。
これは対応の仕方を今から考え準備しておかなければなりませんね。むはは。




桃原美希子 (4月27日(火)19時00分16秒)
■アニトさま■
もうじきシャンハイバンパクが始まろうとしてしています。
「半覚醒の巨人国」のみなさまはいろんなものをコピっちゃってます。
きっと一部の人たちだろうとは思うのですけれど
絶対数が多いものですから一部の人たちとはいえ
日本の人口を超えちゃうほどなのかもしれません。
思いますに安易なコピーの数々は
マージャンで言う「通らばリーチ」なんじゃないでしょうか?
真似して作ちゃたあるけど見逃してくれたらうれし。
通らばリーチ、どうだある! みたいな。
実を申しますとワタシも似たような気持ちで物語を書いて
書き込みをしちゃっているようなものでございます。
すみません、笑って見逃してくださいませ〜。
ところでアニトさまはマージャンはされます?
◇◇◇ 男になってみませんか? 8 ◇◇◇
イッた。イッてしまった。
股間についた擬似ペニスはあくまで玩具だから射精はしないのだけれど
いつものオナニーや受身のセックスの時とも違う感覚が……
なんとも表現のしようがない初めての感覚が…
全身を駆け巡り、貫き、ほとばしった。
その間にりつ子は3度絶頂に達していた。
1回目はその絶頂感にりつ子自身驚いていたようすで、
2回目のピークでは「もうだめ」と言いながらも私を放さそうとせず、
3回目にいたってはなかば失神したように崩れ落ちた。
でも一度も射精はしていない。
ともかく初めての性交は2人にとって驚きで、成功だった。
もっとも何度も身体をあわせているのだから当然ともいえるのかもしれないし、
しかしりつ子は相手が私だとは知らないのだから
私たちはタチとウケの立場が逆転しても相性がよいのかもしれない。
「どうされますか?お話になりますか?」
圭さんが言った。
実はずっと迷っていたことだった。
事が済んだらすべてか一部にせよかこの事実を打ち明けるかどうかを。
夫はたぶん驚愕するだろうけれどすぐに状況を把握できるだろうと思う。
そして私がなぜこうしたかを理解するだろうとも思う。
さらに今後の夫婦関係がどうなるかということも空想するに違いない。
夫の女装は身も心も女性になりたいというのではなく
一時的な変身願望であるらしい。
ブログにもそのようなことが書かれていたし、
圭さんとのメールのやりとりでもそう告白していた。
だから家庭外での夫の役割はこれまで通り変わることはない。
今までと同じよう平日は会社へ出勤し、休日も男性の恰好で外出する。
そこさえしっかり守ってもらえれば
私は夫が家の中でなら女装をしていてもいっこうにかまわない。
なんなら私の服を貸してあげたっていいし
どうせなら綺麗になって欲しいからお化粧を教えてもあげもいい。
そういう提案ならきっと夫も思い描いた女装生活だと思うのだ。
そして女同士になって2人で一緒にテレビを見たり料理を作ったり
キャッキャとした時をすごすのも楽しそうだし、
そうしているうちに怪しい雰囲気になってキスしちゃったりなんかして。
……なんてことを空想するのはレズの経験はないからなのかもしれない。
そういえばりつ子は家事はできるのかしら?
あっメイド服を着させて命令すればいいんだわ。
プレイとして躾けていけばなおさら夫は喜ぶかもしれない。
もちろん夫として男としてのお勤めも果たしてもらわなくちゃ。
私を1回イカせてくれるごとに
1回女装をしてもいいってことにしようかしら。
……………
でもそういうことはいつだってできる。
なにも今急いで打ち明けることもない。
それよりもこのまま夫の女装癖を知らない振りをして
自由に女装ができる時間を与えてみるのも面白いような気がする。
ブログを読んで観察してい新たな発見があって楽しいかも。
「まだ黙っておきます」
そう返事をすると圭さんはクスリと笑った。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
そうそう、圭さんが教えてくれました。
「精液に似せた液がほとばしる擬似ペニスもあるのよ」って。
今度例のアダルトショップへ行ってみるつもりです。
恋人やご主人が内緒で女装をしていることを知っている女性のみなさま。
男になってみませんか?

△ △ おわり △ △




アニト (4月30日(金)23時43分36秒)
桃原美希子さん、こん○○は。
「男になってみませんか?」完結おめでとうございます。
美希子さんらしい視点の物語で、たいへんおもしろく読みました。
そうですね、本人が知らないだけで
身近な人にバレていることがあるかもしれません。
通らば女装、です。
では知っているのになぜロンを見逃しているのか?。
空想を膨らませるとおもしろくもあり恐くもありますねー。
《ところでアニトさまはマージャンはされます?》
以前はよくやりましたが最近は何かの集まりで温泉旅館へ行ったときくらいです。
もしかしたらどこかの《大浴場》でお会いしているかもしれませんね。

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