元になった物語「まだ見ぬご主人様」を読む
    
門倉歩惟 (2月9日(土)22時47分42秒)
■読んで頂いている皆様へ■
前回投稿した、【 まだ見ぬご主人様 】に《Fin》を付け忘れていました。
頭のどこかにその続きみたいのが、浮かんでいたせいかも知れません。
今回のものは、まるっきり続きという感じなのですが、
【 まだ見ぬご主人様 】の題にはそぐわない、別ストーリーのような気もします。
題の問題をどうしたらいいのか分からないのですが、ご容赦下さい。
■アニト様へ■
すぐに続きが書けるものと思っていたのですが、
Hなシーンが無いせいか、なかなか進みませんでした。
やっぱりそっち系でないと、私の淫乱な脳は働かないのでしょうか。
■真理さんへ■
いよいよ奴隷称号を受けられたんですね。
今後の調教日記で真理さんがどう変わられていくのか楽しみです。
■紀香さんへ■
私もデパートやスーパーでランジェリーを購入するようになって長くなりますが、
なかなか馴れず、今でもとってもドキドキします。
■駒園郁美さんへ■
映画館体験、読んでてとっても感じちゃいました。
行ってみたい気はするのですが、なかなか踏み出せません。
ハッテン場のようなお店に行ったことはあるのですが、
映画館はもっと違う淫靡な雰囲気がありますね。
■柏木彩さんへ■
私は、お付き合いしているような感じの人がいるのですが、
女性のように対応して頂けるのはとってもありがたいのですが、
甘えさせてくれたり、恥ずかしい願望をさらけださせてはくれません。
私も可愛い女の子にして欲しいです
■桃原美希子さんへ■
私も「女装男子学生」の番組見ました。
若くってとっても可愛く変身してましたよね。
そんな彼女らの一番したいことが「プリクラ」でした。
携帯やデジカメで撮るのは好きなんですが、プリクラは考えたことなくって
今度、機会があればぜひやってみたいと思います。
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ご主人様とのデート

「うぅん、ん」
気がつくとタクシーの助手席で寝かされ、体に毛布がかけられていてました。
運転席には...
「気付いた?」
ご主人様がいてくれました。
「は、はい・・・」
優しい目で見つめてくれてる。
「ん、外に出てるから服を着て」と言って紙袋を渡して車を降りました。
紙袋の中にはマンガ喫茶で脱いだ服が入っていたので、
狭い車内で服を着てメイクを直しました。
車を降りると、ご主人様とタクシー運転手が後ろを向いて立っていました。
近寄って声をかけました。
運転手が頭をかきながら
「おっ、大丈夫か。さっきは、ごめんなっ!」
「いぇ、べつに・・・」目を伏せて応えました。
運転手はさっさとタクシーに向かいました。
「さっきは急に倒れちゃったから、びっくりしたよ」
「もう大丈夫、何ともない?」
「はぃ、驚かせてしまってすみません」
「そんな、驚かせちゃったのは私の方だから謝らないでよ」
ご主人様はそう言うと腰にそっと手をまわします。
本当の女性のようには私の腰はくびれていません。
でも、こんな風に優しくされると、本当の女性になった錯覚を覚えてしまう。
まだ会ってから少しの時間しかたっていないけど、
思ってた通りの優しい方でよかったなって思いました。
しばらく走ったタクシーが着いたのは、ターミナル駅近くのホテルでした。
「じゃあね、たっぷり楽しみなよ。またなっ!おねえちゃん」
運転手のニヤニヤした笑いながらの言葉に見送られて、タクシーをおりました。
ご主人様は運転手に軽く手をあげて挨拶すると、
「あいつ、悪い奴じゃないんだけど口が悪くてね。」
ホテルのロビーは、人がまばらでした。
「ご主人様・・・」
「その呼び方はやめて、えっと、ノブテル、テルでいいよ」
「はい。テル様。」
「様も、やめとこうよ」
「はい、テルさ・・ん、ごめんなさい、化粧室に行ってきてもいいですか?」
「あっ、ごめんごめん。気が付かなくて。うん、行っといで。」
「そこのロビーラウンジで待ってるからね。」
線路沿いでのプレイで汚してしまった下着を替え、メイクを直します。
鏡に女の子の自分が写っています。
(これからどんなことされるのかな・・・)
(ホテルに来たってことは、部屋をとってあるよってなるのかな)
(さっきみたいのも好きだけど、普通にもしてほしい・・・)
ご主人様はロビーラウンジの大きなソファに座っていました。
「お待たせしました」
「うんん全然。隣に座って」
「テルさ・・ん、お会いできてとても嬉しいです」
「思ってたとおりの方でよかった」
「そう?どんな風に思ってたのかな。」
「優しくって・・」
「優しいって?そんなことはしてないと思うけど。」
「いえ、雰囲気というか、物腰がなんです。」
「ふ〜ん、まぁいいか。」
「アイさんは、優しい人が好きなの?」
(さっきまでは、アイって言ってくれてたのに・・・)
「あんまり怖い感じの人は苦手です。声の大きい人もですけど」
「あ〜あ。そうしたら、さっきのタクシーの彼は駄目だった」
「はい、ちょっと苦手です」
「でも、気持ち良かったでしょぅ。ん。」
「もぅ・・・。苛めないでください。」
「あっはは、ごめんね」
「ちょっと時間があるから軽く飲みに行こうか」
向かったのはホテルの最上階にあるスカイラウンジでした。
薄暗い照明の中、各テーブルに飾っている一本のバラをスポットライトで照らし、
ムードタップリで他のテーブルはカップルばっかりでした。
窓際の席に案内され、横並びのソファーに座りました。
隣り合ってはいますが、別々の椅子で肘掛が邪魔で少し距離があります。
カン! 
軽くグラスを鳴らしてシャンパンで乾杯をしました。
なんかとっても嬉しい。恋人みたい。
「アイさんはスーツ系が好きなの」
「特にスーツがってわけではないですけど、
 可愛い系よりカッコいい系の方が好きです」
「可愛い系って歳でもないですしね」
「そんな〜、あはは。またまた」
「でも、似合ってるよ。うーん、夜の街に出勤するお姉さんかな」
「そう言って頂けると嬉しいです。そういった女性に憧れているんです。」
「うん、メールでもそう書いてたよね」
「この後、知ってるお店があるから行ってみようと思うんだけど、いいかな?」
「はぁい!連れていって下さぁい。行ってみたいです」
二人きりにも早くなりたいけど、せっかくだからと思って応えてしまいました。
シャンパンをゆっくり飲んで、席を立ちました。

《続く》
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最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
                        門倉 歩惟




アニト (2月11日(月)09時34分10秒)
門倉歩惟さん、こん○○は。
これまでの物語は《アイ》が何を考えているか、どうしたか、
相手の言動にどのような反応をしたかを軸に書かれていました。
アイの他にも何人かは登場していましたが
彼・彼女らはアイが好感を持つタイプかそうでないタイプかという
いわば漠然とした人物像でした。
ここにきて歩惟さんは「人」を書こうとしているのだと思います。
アイに人生があるように《テル様》にも人としての厚みがあるはずです。
どんな容姿でどういう性格なのか、
話し方やしぐさ・趣味・家庭環境・今日に至る生き方や価値観、
そしてなぜ女装娘さんと付き合い、Sのケを表面化したのか?。
とはいえ全部は書ききれませんから
書くべきところと省くところを考えなければなりません。
それが《なかなか進みません》の理由なのでしょう。
ここに物語を書く苦しさと楽しさがあります。
《Hなシーンが無》くても歩惟さんの《淫乱な脳》は
おおいにSM的な《働》きをしているはずですよ。
良い読者さんはそこを空想し読んでくれます。




門倉歩惟 (2月18日(月)07時12分26秒)
■アニトさま■
2話目は1話目よりスムーズに話がすすみました。
なんとなく、アイ自身がご主人様がどういう気持ちでいたのかが、
分からない状態だったからのような気がします。
■桃原美希子さま■
家族愛の最終話とっても気になります。
奴隷に調教され第三者の目に晒されるなんて、
想像しただけでも、濡れちゃって大変です。
私もそろそろ、そんな場面に移りたいです。
■紀香さま■
電話でのセックスなんてって昔は思ってたのですが、
声だけでもとっても気持ちいいですよね。
私も最近は、メールをみたり声を聞いたりしてるだけでも
十分なくらいになってしまいました。
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【ご主人様とのデート】A
ホテルを出て少し歩いたところに、
高級なクラブが何軒も入っているビルが立ち並ぶ街があります。
そんな中を歩いて行くと、
綺麗なドレス着たマネキンがショーウィンドウに並ぶブティックがありました。
ご主人様は私を連れてそのお店に入りました。
「これから行くお店で着るドレスをプレゼントしたいんだけど」
と言って、見せてくれたのは黒く艶のある素材のドレスでした。
丈が膝の少し上くらいまでのノースリーブで、
レースのボレロがセットになっていて、セクシーなドレスを可愛く見せています。
一目で気に入りました。
「素敵です。これを私に、いいんですか?」
「気に入った?、これから行くお店はみんなそういったの着てるからね」
「嬉しい、こんなの着たことないです」
「よかった、着替えてみてよ」
ドレスの素材は伸縮するもので体にフィットして、
くびれの無さがわかってしまいますが優しいフィット感が心地いいです。
胸のフリルで胸の無さを、レースのボレロで肩を誤魔化せられて私向きでした。
「これも似合うとおもうんだけど」
手渡されたのは黒いシルクの紐でできたチョーカーでした。
中央の止め具がシルバーで、頸を綺麗に見せてくれます。
「うん、よく似合うよ。」
「それと、すみません。ちょっとお願いしてたの・・・」
ご主人様はお店の女性に声をかけました。
「それでは、奥へどうぞ」
呼ばれるままに、お店の奥の椅子に座りました。
正面には姿見が置いてあります。
「ドレスにあわせて髪をセットしてくれるから。いいかな。」
「はい、お願いします」
女性は櫛の柄を使って髪にボリュームを与えて、ふんわりと仕上げてくれました。
「うん、可愛いわ。嫌かも知れないけど、ちょっとメイクに手を加えてもいい?」
鏡の前で普段とは違っていく自分の姿に驚きながら、頷きました。
アイシャドウとハイライトとチークを少し加えてもらうと、
もう雰囲気が全然変わりました。
「ありがとうございます。自分じゃないみたいです」
「良かった。そうしたら、このままお店に行こう」
「ありがとう」
ご主人様はお店の方にお礼をすると、
私の着てきた服を入れたカバンを持ってくれました。
通りにはお店に向かう男性や、
お客さんを見送るドレスを着た女性でいっぱいでした。
そんな通りを私もドレス姿で歩いています。
隣にはネットでしか話したことのなかった、ご主人様がいてくれる。
幸せなはずなのに、ホテルで二人になったときからのぎこちなさが気にかかります。
ご主人様は私の歩くペースにあわせて、ゆっくり歩いて頂いているけれど、
前を向いて黙々と歩かれています。
(どうしてだろう、何かしてしまったのかな)
「テルさ・・ん、」
「ん?」
「・・・、ドレスありがとうございました」
「アイさんが、気に入ってくれて僕も嬉しいよ」
(また、アイさんなんだ。ネットではいつもアイって言ってくれるのに)
(ネットでなく、リアルに会ってるから?)
(もしかして・・・)
「ご主人様」
「どうしたの、テルでいいよって言ったのに」
「でも・・・、ご主人様って呼ばせて頂きたいんです。駄目ですか?」
ご主人様は歩みを止めて、見つめてくれました。
「いいよ。アイが本当にそう望むなら。」
「はぃ。」
「ご主人様、淫乱マゾのアイです。よろしくお願いします」
私が大きな声でそう言うと、その声に気付いた通りすがりの男性が振り返ります。
恥ずかしさが湧きあがりながら、深々とお辞儀しました。
お辞儀し続ける私に、「顔をあげなさい」と優しく声をかけ、
「よく出来たね。可愛いよ、アイ」
と言って、体を起こした私にキスをして頂きました。
そのキスと眼差しだけで濡れてしまった私は、
ご主人様が差し出してくれた腕にしがみつくようにして歩き始めました。
1Fにショットバーがあるビルのエレベーターに乗ると、
2Fのボタンを押しました。
エレベーターホールは薄暗くなっていて、
正面の大きなドアの《 bougie 》の文字が
浮き上がるようなライティングになっています。
ドアを開けると、明るさに目がくらみそうになりました。
「いらっしゃいませ。ブージーへようこそ。」
黒服の男性に迎えられて店内に入りました。
お店はボックス席が8ヶ所あり、
奥にはピアノと、4、5人座れるカウンターがあります。
一番奥のボックス席とカウンター席以外はお客が入っていて、
2、3人のグループが多く、綺麗なドレスを着た女性が接客しています。
奥のボックス席に案内され、ボトルや氷のセットの用意を黒服の男性がされました。
「テルさん、いらっしゃいませ」
「今日はどこのホステスさんを連れてきたの〜」
真紅のロングドレスを纏った一段と華やかな女性は、
そう笑って言いながらご主人様の横に座りました。
「ははは。アイ、ママの奈那子さんだよ。アイのことはさっき連絡ずみなんだ」
「アイです。よろしくお願いします」
「いらっしゃいませ、アイさん。クラブ ブージーのママの奈那子です。よろしくね。」
「テルさん、そうしたら女の子はつけなくていいのね」
「ごゆっくり楽しんでいってね」
そう言うと席をたって、ほかのお客さんに挨拶に行きました。
ママは背が高くてとってもスタイルが良く、
気品のある顔立ちなのに笑顔が可愛い方でした。
歩くたびに大きなスリットから覗く、足がセクシーです。
「ご主人様、水割りでいいんですか?」
「うん、できる?」
「はい」と言って、ウィスキーの水割りを作って差し出しました。
そして、自分の分の水割りを作って乾杯しました。
「慣れてる感じだね。どこにも勤めたことないの」
「ええそうなんです」
「でもいつも行くスナックで、お客さんが多いとお手伝いすることがあって。」
「こんなところは初めてなんで、緊張しちゃいます。」
「ご主人様はよく来られるんですか」
「うんうん、そんな受け答えも慣れてるね〜」
「もぅ・・・」
肩を預けて甘えちゃいます。
こんな、他愛もない会話をしばらく続け、タバコに火を点けさせてもらったりと、
ホステスさんの真似事をさせて頂いたり、
アイって呼んで頂けるご主人様と恋人みたいな時間を楽しみました。

《続く》
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最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
                        門倉 歩惟




アニト (2月19日(火)00時21分59秒)
門倉歩惟さん、こん○○は。
奴隷にとって何が一番大切かというと
従順であることより先に、淫乱であることより前に、
《ご主人様》の《気持ち》を《分か》ろうとする心がけだと
わたしは期待しています。
ご主人様が信頼できる善き人とわかれば
自然と従順にも淫乱にもなれるでしょう。
また24時間奴隷であるご主人様であるというのでは
他者や社会に対するバランス感覚を失ってしまいますから
状況に応じて恋人(または愛人)と主従の関係を使い分ける
聡明さも持っていたいものです。
そういう関係を築き上げていくこともSMプレイだと思うのですよ。
アイとテル様はいい雰囲気ですねー。




門倉歩惟 (2月25日(月)01時04分22秒)
■アニトさま■
「まだ見ぬ・・・」から始まった「ご主人様シリーズ」(笑)は
これでとりあえず終わりになります。
もっと絡んでくれると思った脇役が全然思ったように、
行動してくれないので、スピンオフストーリで出してあげないと、
友人から文句を言われそうです。
■紀香さま■
彼からの刺激的なプレイで目覚めそうですね。
私は麻縄は苦手なのですがロープは好きです。
特に赤い色で綺麗に縛ってもらうと、
一種体を飾るアクセサリーのように思えてしまいます。
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【ご主人様とのデート】B
12時を過ぎると、黒服さんが各テーブルに声をかけていき、
順々に会計をすましたお客さんはホステスさんに見送られて帰っていきました。
お客さんをお店の外まで見送った後、ホステスさんもお店を出ていきます。
店内は私達と黒服さんだけになり、明るかった照明も少し暗くなりました。
「ご主人様、閉店みたいだけど帰らなくていいんですか?」
「いいの。いいの。」
「1時から違う店になるところだから、このまま待っていればいいんだ」
「アイ、僕たちも準備しようか」
「準備ですか?」
ご主人様は黒服さんに声をかけ、バッグを受け取りました。
「アイ、そのチョーカーをこれに替えて」
そう、言いながら取り出したのは赤い首輪でした。
受け取った首輪は、今つけているお洒落なチョーカーとは違い、
奴隷の証であるかのような、幅広でずっしりと重みがあるものです。
なんとなくどんなお店に変わったのかを理解して、
言われたままにチョーカーを外し首輪を付けました。
「ボレロを預けておいで」
「はい、ご主人様」
頭の中のスイッチが入ったかのように、急に興奮してきました。
ボレロを脱いで席を立ちレースの、
すぐのカウンターに歩いていきます。
首輪を黒服さんの目に晒しながら、
「すみません、これを預かって頂けませんか」
と言ってボレロを預けました。
黒服の男性は、何も変わったことは無いかのような冷静な声で
「はい、お預かり致します」といって受け取りました。
席に戻ってしばらくすると男性だけのグループが入ってきました。
私達の方を見てにやにやしながら隣のボックス席に座ります。
「アイ、ホステスさんがいないから
代わりに隣のボックスでお酒を作ってきなさい」
ご主人様にそう言われて隣のボックスに行き、テーブルの前のスツールに座り、
「はじめまして、アイと申します」
「水割りをお作りしていいですか」と聞きました。
「アイさんって言うの。ふーん」と顔と首輪を交互に見ながら言います。
「うん、頼むよ。一緒でいいよな」
隣の男性も頷かれたので、ウィスキーの水割りを作りました。
席に戻ろうと立ち上がりかけると、
「がんばってね。」と声をかけられました。
何のことか分からず席に戻り、ご主人様にお聞きしたのですが教えてくれません。
もう一組入ってきて同じように水割りを作って戻ると、
「そろそろはじめようか」と、ご主人様はそういって黒服さんに合図しました。
照明が落とされてかなり薄暗くなると、ママが入ってきました。
レオタードのような形の黒いボンテージを着ています。
フロアの中央、各ボックスから見えるところで立ち止まりました。
「皆さんいらっしゃいませ。ブージーへようこそ」
「当店のミストレス 奈那子です」
「本日はお客様の要望の特別開催になっております」
「アイ、こちらに来なさい」
(えっ、私のこと?)
ご主人様を見ると頷かれ、
「お客様が待ってるから、早く行きなさい」と言われます。
私は立ち上がって、奈那子ママの隣に行きました。
「アイ、ドレスを脱ぎなさい」
ママの横で、みんなに見つめられながらドレスを脱ぎます。
ご主人様も見守ってくれています。
(ご主人様の奴隷として頑張らなくっちゃ、恥ずかしがってちゃ駄目)
ママは赤いロープを用意させました。
手首を前で揃えさせて縛り、天井から降りてきたフックに結びつけます。
合図するとフックが上がり始めます。
「ストップ」と言うと、ハイヒールの踵が少し浮く位の位置で止まりました。
手を高く吊られて不安定になり、ふらつくのに耐えます。
黒服さんが奈那子ママと私に近いところにスツールを並べ、
お客様方が座ると、囲まれているような感じになりました。
ご主人様は座らずに私の背後に立っているようです。
(こんなに近くでたくさんの男性に見られるなんて)
「アイ、目隠しするよ。側にいるから、いっぱい感じなさい」
ご主人様はそういうと背後から目隠しをしました。
近くに人に気配は感じますが、何もされません。
BGMも消され、自分の息遣いが大きくなっていく。
(誰か早く触って下さい・・・)
「はぁ」
「きゃ!」
突然耳元に生暖かい息を感じて声をあげてしまいました。
私の叫びが合図だったかのように、体のあちこちを触られ始めました。
(太腿、脇腹、背中、首筋、いったい何本の手で触られているんだろう。)
「あぁ、あっ、うぅ」
耐え切れずに大きな声が出ちゃいます。
「うぅぐ」
誰かに顎をつかまれてキスをされ、口を塞がれてしまいました。
鼻だけで息をしなければならなくって息苦しい。
口の中を弄られる様な舌使いで、唇の端から涎が流れていきます。
別の舌が耳の穴を責めてくる。
脇も、ブラを切り取られて露わになった乳首にも舌がのびます。
「はぁ、はぁっ」
キスの責めからを開放されると深く呼吸ができました。
体を抱えられて吊っていたフックから外されると、スツールに寝かされます。
小さなスツールなので腰しか乗っておらず、
頭は床にあって腰を高く持ちあげられているような格好になりました。
ピチッ、っとTバックを剥ぎ取られると、
下向きに納めていたペニクリが弾かれたように起きあがります。
楽になったペニクリの先から溢れ出るおつゆがおなかに溜まります。
「アイちゃん、めちゃめちゃ溢れてるよ。」
「厭らしい娘だねぇ」
「女の子がそんなに反り返ったおちんちん持ってていいの」
「ごめんなさい、アイは淫乱な女装子なんです」
「いつも、いっぱい濡れちゃうんです」
そう答えると、誰かが厭らしいお汁を指先にすくって、私の唇に擦りつけます。
「ほら、自分のを舐めな」
「汚れた指を綺麗にしなさい」
「自分の好きなんだろう」
頭を持ち上げ指をおしゃぶりします。
「やっぱり好きなんだね。」
「俺のも溢れてきたよ」
「指なんかじゃ物足りないだろ」
むしゃぶりついていた指を引き抜かれると、
頬に指より太いものが押し付けられます。
目隠しされて見えないまま、押し付けられた方向を向いて舌を伸ばします。
舌に触れたかと思ったら、反対側から押し付けられます。
「ほらほら、こっちだよ」
「太いほうが好きなんだろ」
「こっちはもう硬いよ。」
顔の両側から押し付けられた見えないものを、大きく口をあけ探します。
「アイのお口に入れて下さい。お願いします。」
太さや硬さの異なるものを口に入れられるごとに、むしゃぶりつきます。
誰かに足を抱えあげられ、お腹のうえに溜まっているお汁をすくって、
アナルに擦り込まれました。
(入ってくる)
むしゃぶりながらそう思うと、
咥えているのと同じものがゆっくりと、挿入されてきました。
「ぐぅ、うぇううっ」
息苦しくなって咥えていたものを吐き出そうとしましたが、
抑えられて抜いてもらえません。
頭を振られ、お口への出し入れが早くなっていきます。
アナルへのゆっくりとした注挿と、口や喉の苦しさが暫く続き、
「うっ」との声で口の中に青臭いものが溢れてきました。
口の端から溢れるのを感じながら、飲み込みます。
すると、まだ口から抜いてもらえないのに、
アナルへの動きが激しくなっていきます。
「ほら交替しな」
と誰かが言うと、胸の上の人がどき、
顔の横から別のものが口に当てられ咥えさせられます。
アナルを責める方の腰の動きが一段と早くなり、
体の奥に熱いものが吐き出されました。
「早く替われよ、もう我慢できない。」
「後がいるのに中出しするかよ。」
柔らかくなり始めたものが抜かれ、激しくいきり立ったものが挿し入れられ、
すでに受け入れやすくなったアナルはすんなりと迎え入ります。
さっきまでの苦しさから開放されると、気持ち良さが勝ってきました。
(あぁ、あぁ、ご主人様、どこかで見て下さっていますよね)
口に挿し入れたものを引き抜き、口の側でしごかれています。
息が楽にできるのを許された私は大きく口を開けて、
ほとばしりが届くのを待ちます。
「あっ、ああぁん。下さい。」
激しくなって腰を打ち付ける音が聞こえます。
口元でしごいている方の激しい息が聞こえます。
「いくぞ、飲めよ」
「ああん、はぃ」
「飲め!」
と言って口に挿し入れるといなや噴出されました。
少しの差で体の奥にも熱いものが迸りました。
口の中のものを飲み込み、全てを受け入れたんだとの満足感が満ちてきました。
腰のスツールがぬかれ楽な姿勢になると、誰かが体を拭いてくれます。
私はすぐ誰だか分かりました。
(ご主人様、アイは頑張りましたよね、ご褒美が欲しいです)
手首を縛っているロープがほどかれ、最後に目隠しが取られました。
(目の前には。やっぱり、ご主人様だ。)
体を優しく起こされると、
「よく頑張ったね。」
と言って抱きしめてキスをしてくれます。
優しく、長いキスです。
(あぁ、駄目。キスだけでいっちゃう。ご主人様)
抱かれてキスされたまま、熱いものが流れ落ちるのが分かります。
頭の中が真っ白になり、膝から崩れそうになる私を
強く抱きしめて支えてくれました。

《Fin》
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
                        門倉 歩惟




アニト (2月25日(月)23時36分39秒)
門倉歩惟さん、こん○○は。
【ご主人様とのデート】完結おめでとうございます。
ご主人様にもいろいろなタイプがいて
お互いの嗜好と理解がより良い主従を築きます。
アイとご主人様の魅力がたっぷり詰まった
とてもチャーミングでエッチな物語でした。
>もっと絡んでくれると思った脇役が全然思ったように、行動してくれないので
むははは。脇役も物語の中では生きているからでしょう。
《スピンオフストーリ》楽しみにしていますよ。

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