奴隷課変態OL 宏美 (2001年3月21日(水)15時12分47秒)
アニト様、3軒目を見つけちゃいました。
しかし、ここはたった2台しかなく
店員の視線が画面に注がれているので大変難しい状況です。
あまり手直しはできなかったのですが、
今回の私の目玉(いつもより少し長くなる予定のもの)をお送りいたします。
読んでいただくとすぐわかるのですが、
この話なかなかエッチなシーンが出てこないのです。
自分でも不思議なくらい出すことができず、困っているところです。
でも、読んでみてください。
(ところで、2作品も同時に連載してしまうことになってしまったのですが、
できるのでしょうか。自分ながら心配です。)
○あの部屋で 1

「Hして〜なあ。」
俺はある日の夜、寝転びながらポツリとつぶやいた。
1週間前から単身赴任で転勤し、(といっても俺は独身だけど)
現在、あこがれの一人暮らしを満喫中。
といっても、当然彼女もおらず、(実は地元でもいない。)
悶々とした日々を続けている。
会社には超綺麗な上司をはじめアルバイトの可愛い娘もいるものの
まだもう少しは羊の仮面をかぶっていたいし、
マンションの隣に住んでいるのははカップルだし、
(二人とも美男美女。でも二人の声はほとんど聞こえたことがないけど)
前の部屋に住んでいるのはバリバリのおたく大学生だし、
彼女を作ろうにも、まあどうにもならない状態なのである。
「明日は仕事帰りにHビデオでも借りるか。SMもの、レズものなんてな。」
そうつぶやきながら眠りについた。
次の日の朝、出勤しようとするとちょうど隣の部屋からも人が出てきた。
「おはようございます。」
隣の美女だ。
俺のバリバリ好み、ロングヘアーの常盤貴子似。
きりりとしたまゆが印象的なとてもとてもきれいなお嬢さん。
でも、引っ越してきた時にこの部屋に入っていった男性がいた。
(それも男の俺から見ても超かっこいい。)
つまり、とても手に入らないってこと。
「おはようございます。お出かけですか。」
「はい、急いでますからお先に。」
それだけの会話でもちょっとウキウキの情けない俺。
出勤すると、上司の山田課長が
(実はこの人が頭も優秀かつ、とってもきれいでセクシーな女性なんです。
時々黒い下着が胸元をゆらすグラマラス美人。)
「一人暮らしはそろそろ慣れた。
今日ぐらいから本格的に動いて貰うから。頼むね。
まずは、鈴木さんについて取引先まわりからはじめてください。
一日も早く当営業所の戦力となってね。期待してるからね。」
「はい、わかりました。鈴木さんよろしくお願いします。」
「しっかり着いて来てよ。僕結構忙しいから。」
さえない先輩社員の鈴木係長に連れられ、その日は一日外回り、
やっとお昼になり食事の時間になると
鈴木さんは、「くちゃくちゃ」飯を口からこぼしながら声を潜めて。
「きみ山田課長をどう思う。
きれいな人だろ。あれで独身だし、彼氏もいないらしいよ。
あんな人と毎日いられたらなあ。」
風貌だけでも十分に気持ちが悪いのに、
ほっとけばこのまますぐに山田課長を襲いに行きそうで少し怖かった。
その後はまた取引先まわりを再開した。
そうこうしながらも時は過ぎ、その日の仕事も終わった。
俺は結構歩き回った上に緊張感でかなり疲れが来ていた。
しかし、俺は家には帰れなかった。
原因はさえない先輩、鈴木係長だ。
「今日は君の歓迎会をしよう。」
俺は疲れきっていても山田課長をはじめ、
課の連中全員が来られるのに断るわけにもいかないと思い、
「わかりました。」
と返事をしたものの、なんと鈴木係長とふたりきり、
その上、鈴木係長たら俺を連れて行ったのはよりによってゲイバー。
「僕の行きつけの店なんだ。きれいな娘(?)ばっかりだろう。
ママ、こいつは僕の会社の後輩だ。
まだ、こういった場所は来た事がないみたいだから、しっかり教えてやってくれ。」
俺は「オカマはきらいだあ。」と思いながらもあまりいやな顔もできず付き合った。
しばらくして鈴木係長がママとの会話に夢中になりだした頃、
「ママ、遅れてごめんなさい。」
と一人の美女が入ってきた。
それはなんと隣のあの美女だ。
俺は思わず立ち上がり、
「あ、あなたは。」
と言った瞬間。彼女は隣に座り、俺の耳元で
「隣同士なのは内緒にしてね。鈴木さんに付きまとわれるから。
高校の同級生とでも言っといて。」
彼女は少しすると他のテーブルに移っていった。
案の定、鈴木係長は俺を呼び寄せ
「どういうことだ。」
「いや、高校のときの同級生にあまりにも似ていたのでびっくりしまして。
でも、そいつ女でした。」
とごまかした。
彼女の源氏名は「愛」といい、鈴木の大のお気に入りらしい。
店にいる間も何とか彼女をくどこうと指名するのだが、
少し席にいては離れ、一度としてゆっくりと席にいることはなかった。
その晩は、結局、最後は割り勘にさせられ、転居後の痛い出費となった。
次の日は、久しぶりの休日。
俺は昨日が遅かったこともあり、昼まで眠っていた。
やっと、服に着替え昼飯でも食いに行こうかなと思っていると、
「ピンポーン。」
チャイムが鳴った。
出てみると昨日の「愛」さんだった。
ドアを開けると彼女はすっと部屋に入り、
「昨日はありがとう。あなたの知り合いの悪口言って申し訳ないけど、
前のマンション、鈴木さんに付きまとわれたおかげで
追い出されちゃって大変だったの。
だから、表札も本名にして、ばれないようにしているのよ。
昨日のお礼に昼ご飯おごらせて。それともオカマとは食べられない。」
「いや、そんなことないよ。ちょうど俺も行こうと思ってたんだ。
それに俺、引越ししてきたばかりで、
このまわりぜんぜん知らないから是非教えて欲しいな。」
そして、ふたりで近くの出かけた。
愛ちゃんの連れて行ってくれたのはお好焼屋でなかなかうまかった。
そこでは彼女から仕事の話はやめてくれと言われていたので
たわいもない話に終始した。
おごってもらった。
食べ終わり通りを歩いているとケーキ屋さんがあった。
俺は少し興味もあり、
「愛ちゃん、お昼のお礼にケーキでもどう。」
とケーキを買って俺の部屋に入った。
いろいろ話をしていると彼女は実は化粧しているだけで
体は何もなぶっていないことや、鈴木についてのことなど面白い話が続いた。
「あなた、オカマ嫌いでしょう。昨日もいやそうな顔してたもんね。」
「あっ、ばれた。
実は今まで男の癖して化粧するやつって何考えてんだと思ってたんだ。
だって、不細工なやつが多いしさ、でも愛ちゃんはきれいだね。」
「そう言ってくれると嘘でもうれしいな。
でもあなたも化粧栄えのする顔してるよ。よかったらしてあげようか。」
「いいよ。それより、今日は仕事は?」
「今日は何もなし。だって今日は休みだもん。」
「じゃあ、出会いを祝して宴会しない。俺いいワインもってんだ。」
「じゃあ、私、ご飯作ってあげようか。なかなか美味しいのよ。
買い物行って来るね。
あっ、それから今度は私の部屋でいい。よかったら6時に来て。」
一人になり、思わず鏡を見ると愛ちゃんの言葉がよみがえってきた。
『あなたも化粧栄えのする顔してるよ。』
ちょっと鏡でウィンクしてみても、実感は湧かなかった。
その後、俺も買い物に出た。
と言うのはワイン1本だけでは足らないかな、と思い
新しいワインを求めにちょっと離れた商店街まで出かけた。
そこには保存状況も最適でうまいワインを売る店があると、
会社の人に聞いていたのだ。
お店に入るとなかなかいい雰囲気で、思わず2本買って出ようとする店員が
「そこで、福引やってるんで是非参加してって下さい。」
まあいいかと思いながら福引を引きに行くと、銀の玉がでた。
「大当たり、2等賞です。商品出して。」
まあ、食べ物ぐらいだろと思って待っていると、
ちょっと小太りのおじさんが出てきて、
「申し訳ない。男性の方を想定してなかったみたいで女性物しかないんです。」
「別に私はそこらへんの食べ物でいいですけど。」
と言ったが、おじさんはつらそうな顔のままで、みつめてきた。
俺はもういいかと思い、それを受け取りワインといっしょにもって帰った。
まあ、誰かにやったらいいやと思いながら歩いていると、
結構時間がかかり、約束の6時近くになっていた。
急いで部屋に帰り、先ほどのワインを出して、
買ってきたワインを冷蔵庫にいれて彼女(?)の部屋に行った。

(つづく)
またまた仕事にいってきまーす。次は何時になるでしょう。




奴隷課変態OL 宏美 (3月21日(水)16時06分18秒)
アニト様、とうとう4軒目で〜す。
そろそろインターネットカフェの説明も飽きてきたと思うので
すぐに話に入ります。
今回は少し時間があったので手直しが結構進みました。
(実は打ち合わせにきた担当者がダウンしていて中止になってしまいました。
おかげでさっきのネットカフェに再度現れています。
ですから、本当は3軒目のままです。嘘ついてました。)
相変わらずHシーンは少ないのですが、もう少しお許しを下さい。
■「Happy Birthday2001」出演中の皆様方へ
少しづつ「Happy Birthday2001」を読ませていただいているんですが、
発想の中でまだまだついていくことができていません。
皆様の素敵なお話の中に是非、入っていきたいと思っているのですが、
残念ながら糸口がつかめていません。
■由衣美さま
あたたかいお言葉ありがとうございます。
インターネットの接続に関しては今も考慮中です。
というのは、実は妻もネットをやりたがっており、
下手に家でやり始めると妻のこと考えると
「宏美」をやっていけるかどうかわからないってこともあるので
どうすればいいのか悩んでいるわけです。
それとネットカフェのほうが打ち込んでいてもスリルがあっていいとも思ってます。
それよりも、私は今非常に楽しみにしています。
由衣美さまのお書きいただいた設定で是非お仲間に入れてください。
ほかの方に書いていただく「宏美」是非よませていただきたいとワクワクしています。
■数値フェチッ娘さま綾乃さま
今日も出張中ですが、決して無理はしていませんのでご心配なさらないでください。
本当にありがとうございます。
■アカリさま
相変わらず小説の中でもお世話になっています。
次回以降も突然出演していただくことになったら許してくださいね。
それと由衣美さまにも説明したのですが、
ネットの接続ができないのは経費の件だけではないのでまた助言ください。
ご心配かけて申し訳ございません。
■唯奈さま
私のような者の書く、つたない文章をお読みいただき本当にありがとうございます。
今回、新たに名づけていただいた「あ」シリーズ第三段をアップしていきます。
ぜひ、読んでみてください。お願いいたします。
○あの部屋で 2
彼女(?)の部屋に入ると、なかなか女らしい部屋だった。
ピンク色が基調の内装でそこに白い記事のカーテンがかかり、
テーブルには白いテーブルクロスが清楚に置かれ、
その上には一輪挿しが置かれ、綺麗な赤いバラが一輪差してあった。
料理はフランス料理ですでにテーブルにはナイフとフォークも用意されていた。
俺はワインをあけて、飲みながら料理をいただいた。
なかなかおいしかった。
「おいしいなあ。俺久しぶりに美味しいもの食べたなあ。
いっつも外食だし、ろくでもないもの食べているからなあ。」
愛ちゃんはうれしそうに笑っていた。
料理を食べ終わると居間に移って、引き続き今度は愛ちゃんのワインを飲んだ。
ふたりとも酒になかなか酔わず2本目も開いてしまった。
「俺お部屋にもう2本あるから、取ってくるわ。」
と言うと愛ちゃんが先に立ち上がり
「私が行ってきてあげる。」
と言って俺のかぎを片手に俺の部屋へ行きワインを取ってきた。
しばらく、飲んでいるとようやく酔いが回ってきたのか、
愛ちゃんは少し涙目になりながら言った。
「私ってやっぱり変だよね。
男の癖に化粧して、髪伸ばして、スカート穿いて、それで働いているんだものね。」
「俺の言ったこと気にしてるんだったら、ごめんね。
でも、愛ちゃんほどきれいだったら誰も何も言えないんじゃないかな。」
「さっきからきれいって言ってくれているけど。
誰と比べてきれいだっていってくれるの。誰と。」
俺は何も思いつかなかった。
某吉山興業の女優。ウハハ本舗の○○と、
いろいろ思い出してもなかなか決めになりそうな人が思いつかなかった。
それで、思わず調子に乗って、言ってしまった。
「例えば、俺が化粧しても化け物だよ。不細工だし、誰も近寄ってこないよ。」
「そんなの、してみなきゃわからないじゃん。
じゃあ、今からしてくれたら信じる。」
俺は酔いが少しまわってきたのと興味本位で思わず
「いいよ。」
と言ってしまった。
それから、俺はベッドの脇に座らされ、「目を閉じて」「開けて」「唇を突き出して」とか
いろいろ注文されながら化粧をされていった。
そして、約30分後、俺は鏡を見せられた。
そこには可愛い女の子が座っていた。
ぼーと見ていると
「今、私きれい って思ったでしょ。」
「えっ、いや、えっ。」
と同様を隠し切れない俺にまたしても愛ちゃんのお言葉が、
「せっかくだから完全にしてみようよ。」
と言って、俺の服を剥ぎ取り、裸にし、まずショーツをはかせ、
ガーターベルト、スットキング、ブラジャー、スリップ
そしてチャイナドレス、最後にウィッグを俺に説明しながら着せていった。
終わって見せられるとさっきよりますます俺は(?)私はきれいになっていた。
その日はそのままの姿でワインを飲みつづけ、
明け方そのまま自分の部屋に帰った。
私は脱ぎたかったものの
愛ちゃんからせっかくだから自分の部屋でもっとじっくり見てみたらと言われ
素直に自分の部屋に帰った。
部屋に帰ってもう一度鏡を見ていると何かたまらなくなってきてしまった。
鏡の中の美女がやらしい目をして俺をみていた。
思わず胸をつかみもみほぐし、
「ああん。感じちゃう。」
とあそこをしごいてしまい、発射してしまった。
その時自分でも気づかないまま気持ちは女になっていた。
二度ほど果てた後、名残惜しかったがすべてを脱いでその日は眠りについた。
次の日、昨日の衣装をきれいにたたみ昼頃愛ちゃん家に返しに行った。
すると愛ちゃんはすでに出勤の準備を終えていた。
衣装を返すと
「どう、昨日帰って鏡を見た感想は。
私は初めての時、思わずオナニーしちゃって大変だったけど。」
「俺は別に普通だったよ。すぐに脱いじゃって、寝ちゃった。」
自分では平静を装って言っているつもりが、顔は真赤になっていたようで、
愛ちゃんはニコニコしながら、
「そりゃあ、言いにくいよね。でも又遊んでくれる。
こんなに近くに一緒に飲める人がいるって嬉しいから。
ただし、絶対鈴木さんにはばれないでね。
また、引越しするのいやだから。お願いね。」
「いいよ。」
と答えて俺は自分の部屋に戻った。
その日は、外出もせず一人部屋でボーとして一日過ごした。
ただ、頭のかたすみに昨日の女装姿が残りつづけていた。




○あの部屋で 3
月曜日になり、俺は会社に行った。
鈴木係長がすかさず近づいてきて、
「愛ちゃん、きれいだろ。
一人であの店に行ってもいいけど愛ちゃんの指名は許さんからな。
これは業務命令だ。」
と頓珍漢な、公私混同なことを平気で言ってきた。
俺はどうでもよくなり、別にあの店に行くこともまあないだろうと思い、
素直に返事をしておいた。
今日も課長に呼ばれた。
「この間はどうだった。鈴木係長は親切に教えてくれた。
彼はさえない風貌をしてるけど、仕事は切れ味あるのよ。
今のうちにしっかり盗んどいてよ。」
そういう課長の方を見ながら俺はいつもと違う意味で
チラチラ見える下着が気になって仕方がなかった。
それは黒の下着で、レースがしっかり使われている、見るからに高そうな下着だった。
「いいな。俺もほしいなあ。」
と俺はいつのまにか心の中でつぶやいていた。
それも自分で身に着けた時の締め付け感を想像しあそこを大きくしていた。
その後も女性を見るたびに下着が気になって気になってしかたがなかった。
その日も、帰り際鈴木係長からお誘いを受けたが、
財布を見せてお金がないことを理由に家に帰った。
いつものように近所の飯屋で夕食を採り、コンビニでビールを買って家に帰った。
ビールを飲みながら、テレビを見ていると
ちょうどドラマのワンシーンで福引大会の様子がでてきて、
先日もらった景品のことを思い出した。
早速、紙袋を取り出してみると、
それはなんと黒のブラジャーとショーツのセットだった。
それも今日山田課長が着けていたような高級レース使用のものだった。
一瞬、自分の心の中から着けてみたいなという声がした、
それを振り切って、俺は急いで押入れの奥深くにしまいこんだ。
このままでは、変態になってしまうと思ったためだ。
そして、ビールを一気に飲んでしまい、バーボンをロックで一瓶開けて、
その日は無理やり眠りについた。
夢を見た。
その中では俺は女性になっていた。
そして、何故か山田課長とレズビアンで抱き合っていた。
その上、何故か次の日起きてもその夢のことは、リアルにそしてはっきりと覚えていて、
その日は出勤してからも一日中、山田課長と目をあわせることすらできなかった。
毎日、鈴木さんについて取引先まわりをしていくと、
山田課長のいうとおり確かに鈴木さんに対する取引先の信頼度は抜群だった。
鈴木さんも夜は夜で相変わらず、愛ちゃんの店に入り浸りみたいで、
毎朝酒くさい匂いとともに出勤している。
毎晩のように続くお誘いはお金のせいにして断りつづけた。
そうしてあっという間に1週間が過ぎた。
土曜日の2時ごろ、ボーとテレビを見ていると「ピンポーン」とベルが鳴った。
開けてみると愛ちゃんだった。
よそゆきのお嬢さんみたいな格好の愛ちゃんは少し恥ずかしそうに、
「こんにちは、映画の券もらったんだけどいっしょに行かない。
恋愛映画だけど私見に行きたくて。」
ひまを持て余していた俺はすぐに
「いいよ。」
着替えていっしょに映画に行った。
恋愛もので途中主人公の女の子が他の女の子に彼氏を奪われ、
最後は失意のまま死んでしまう映画だった。
ラストで愛ちゃんは泣きじゃくってしまい、
俺は胸を貸し、抱きかかえたまま外に出た。
そのままファミリーレストランに夕食を食べに行ったが、
愛ちゃんは映画の終わりのままふさぎ気味のままでろくに話もせず、
食事もほとんど食べなかった。
しかたなく家に帰り、愛ちゃんの部屋の前まで行くと、愛ちゃんは
「今日はごめんなさい。私からさそっといて泣いてばかりで。
おわびしたいから少しだけでもよってって。」
俺は少し愛ちゃんがいとおしくなり、思わず部屋に入ってしまった。
部屋の中では、前回同様飲み会になってしまい、二人でしこたま飲んだ。
そして、次の日に移ろうとする頃、愛ちゃんが話し辛そうに
「私ってやっぱりオカマだし………、
あなたはやっぱりわたしのこと嫌いだよね。
でも,私はあなたのことはじめて見た時から忘れられないの。」
と抱きついてきた。
俺はこいつは男だと思うものの思わず抱きしめてしまい、
そのまま口付けを交わした。
そして、長い口付けの後、とうとう………。




○あの部屋で 4
あの日、思わず抱いてしまったのだが、
俺は今までにない快感にとりこになっていたのかもしれない。
(いや、後から思えばあの時点ですでに
愛に責められることに快感を覚えたのかもしれない。)
愛ちゃんは口付けから愛撫まで、すごかった。
(どうすごかったかって、それは………ポー。)
俺は、その日というか月曜日の朝まで愛ちゃんを抱きしめつづけた。
その後も週末ごとに愛ちゃんの部屋に入り浸っていた。
次の日、会社に出勤すると山田課長が近寄ってきて
「今日は私といっしょに取引先まわりよ。
実は私が担当している会社をあなたに今度からまわって欲しいのよ。」
その日は一日、山田課長といっしょにいたおかげで、
いつもの鈴木係長と回っているときよりは楽しく過ごすことができた。
山田課長の胸元からは相変わらず黒い下着が覗き続け,
視線が見つからないように俺は時々見ていた。
夕刻にやっと取引先との打ち合わせも終わると
「今日はもう帰ろうか。たまには私の相手もしてくれない。」
と山田課長に誘われ近くのホテルのバーで一杯飲んで帰った。
その週の土曜日、いつものように愛ちゃんの部屋を訪れると誰もいなかった。
「今日は休みのはずなのに。」
と思ってもその週は一度も帰ってこなかった。
心配しながらその週はひとりきりで過ごした。
やっと次の土曜日に愛ちゃんを捕まえることができた。
「愛ちゃんどうしてたんだい。」
俺が呼び鈴に答えて出てきた愛ちゃんに矢継ぎ早に言うと
「こんなところでは話できないから、入って。」
と部屋に入れられた。
部屋でもう一度問い詰めても愛ちゃんは悲しそうな顔をするだけで何も答えようとしない。
思わず腹が立ってきて、俺は自分の部屋に無言で帰った。
でも頭の中では愛ちゃんの悲しそうな顔がいつまでも気になって仕方がなかった。
そんな時電話が鳴った。
愛ちゃんからだった。
「部屋に来て。今度こそ、ちゃんと話すから。」
俺は愛ちゃんの部屋に入った。すると
「私、やっぱり不安なの。いつか捨てられるんじゃないかって。
やっぱり私は女じゃないし、どうしたらいいのかわからない。」
「俺は愛ちゃんが好きだよ。でもそれをどうやって証明すればいいんだい。」
愛ちゃんはしばらく黙ったままだった。
でも、決心が着いたようにとうとう口を開いた。
「たまにでいいから、女装してくれない。
あなたと共通の秘密を持てたら私も自信が持てると思うの。」
この前女装したことにより自分がのめりこみそうな気がして逃げた俺だったが
愛ちゃんを捨てることはできなかった。
思わず首を縦に振ってしまった。
その日、久しぶりに女装をした。
今度はまずシャワーをあび、体をきれいにしてから
赤いスリーインワン(名前は後で教えてもらった)、
ショーツ、ストッキングを身に付けた。
スリーインワンは普通に着けても体が締め付けられ大変な上に
「ウェストをもう少し締めて、綺麗なボディラインをつくるから、
さあ、息を止めてお腹をひっこめて。」
と愛ちゃんになおさら付属のヒモで締め付けられて、無茶苦茶苦しかった。
次にストッキングはスリーインワンについているホックで止めるのだが、
なれているわけでもなく愛ちゃんもしてくれなかったので時間がかかった。
胸にはシリコン製の本当の胸のような質感のパッドを入れた。
その上に白いブラウスを着て、最後にピンク色のスーツを着た。
その後愛ちゃんの手による化粧がはじまり
ウィッグがかぶせられ、イヤリング、ネックレスを着けてやっと終わった。
愛ちゃんは俺を鏡の前に連れて行った。
「きれいね。とっても。私なんかかすんじゃうくらい。素敵。」
確かにそこにはきれいなOLが存在した。
いつもの女に縁のない男はおらず、自分でも襲ってしまいそうな女がいた。
「名前何にしよう。そうね宏美にしましょう。
わかった、あなたがここにいる限りあなたは宏美よ宏美。」
俺は思わずボーと鏡を見ながらコクっとうなずいた。
それを合図にするかのように愛ちゃんはキスをしてきた。
それもいつもの受身ぎみなキスではなく
まるで男が女にするような熱い熱いキスだった。
キスされながら、俺は私に変わっていった。
そして、キスは首筋への愛撫に変わり、十分に私の首を責めた後、
胸にそしちっちゃな乳首へ。
「愛ちゃん、やめて。感じちゃう。ダメ。」
と悲鳴のようにつぶやく私に愛ちゃんはなおも執拗に責め続け、
私は体中から押し寄せる快感におかしくなりそうになっていた。
やっと離されたと思った瞬間に
私のペニスは愛ちゃんの口に勝手に侵入していた。
「宏美、クリトリスなめてあげるからね。」
と愛ちゃんは言いながら私のペニスをなめあげ、吸い上げ時に噛み付き、
私はメロメロになっていた。
しばらく愛ちゃんに責められつづけおかしくなりそうな時に愛ちゃんが
「宏美、私のクリトリスもなめて。」
といいながら、私の口にペニスがつっこまれ、無理やりピストン運動をし始めた。
愛ちゃんは、苦しそうな私を見ながらしばらく抽出を続けやがて私の口で果てた。
その上、私の口にキスをして、無理やりふさぎそれを飲ませた。
そして、すぐに私の口にはボールギャグがかまされ、何もしゃべれなくなった。
体は手だけでなくシリコンパッドでつくった胸を中心にしっかり縛られ、
イスにつながれ、全く逃げられなくされてしまった。
「ううっ。ううううう。(やめて)」
もがく私を見ながら、愛ちゃんはまたも責め続け、
おもむろに私の後ろに回りスカートをたくし上げ、
そしていきなり私のアナルに口付けし穴をもみほぐしはじめた。
「はじめてでしょうけど、すぐ気持ちよくなるからね。少しの間我慢よ。」
「ううっ。」
「ちゃんとお返事しなさい。お返事できないから、やめちゃっていいのかな。」
そういいながら、やっと私の口につけたボールギャグをはずしてくれた。
私ははずれるやいなや
「ああん、だめ。おかしくなっちゃう。でももっと……。」
私はその時女になり始めていた。
ところが、それほどの快感をあたえておいて愛ちゃんは突然言った。
「宏美、今日はここまでよ。」
そして、ロープをほどかれ、自分の部屋にもどされた。
私はしばらく呆然としていたが、たまらずオナニーに走った。
でも快感はよみがえらず、愛ちゃんの部屋に再び向かった。
「愛ちゃん、部屋に入れて。話したい事があるんだ。」
「ダメ、今日は疲れたから明日にして。」
愛ちゃんは部屋に入れてくれなかった。
私はその後も何度か呼び鈴を鳴らしつづけたが、
愛ちゃんは二度と返事すらしてはくれなかった。
私は仕方なく自分の部屋に戻った。




○あの部屋で 5
その日、俺はなかなか寝付けなかった。
愛ちゃんの不可解な行動と快感に負けてしまっていた自分に対する不安と。
やっと眠りにつき次の日目覚めた時には昼近くになっていた。
昼飯でも食いに行くかと部屋を出ようとすると手紙がポストに入っていた。
愛ちゃんからだった。

『親愛なるあなたへ
昨日は急にあんなことになってすいませんでした。
私はあなたが好きです。でも私は心は女だけど体は男。
あなたにいつ捨てられるかと思うとどうしても心配で心配でたまりませんでした。
先週の月曜日○○ホテルのバーで女性とよりそうあなたを見ました。
とってもきれいな人でそしてかしこそうな人で
あなたと本当にお似合いでした。ショックでした。
考えてまわりにも相談した結果、あなたを私のとりこにしてしおうと思いました。
また、あなたの体に私を刻みつけられれば、と思って
昨日の行動にでてしまいました。
あなたが少しでも私の心をわかってくれたらと………。
でもあなたが快感に打ち震え、女に変わりはじめたのを見たとき、
私は恐ろしくなってしまったのです。
あなたを私といっしょにしようとしたのはやっぱり間違っていたのかもしれません。
あなたはやっぱり普通の人であるべきだと思います。
あの人と幸せになってください。
私はしばらく帰りません。どうかあの日のことは許してください。
                          愛』

涙で濡れたようにごわごわした手紙だった。
山田課長とたまたまバーに行っていたのを見られたとは。
すぐ部屋に行ってみたもののやはり返答はなかった。
悩んだ末、家の周りを少し探してみた。
もしかして、スナックには行っているかもしれないと思い、
その日の晩、はじめて愛ちゃんの勤めているスナックにも行ってみたが、
彼女は不在で、ママに聞いてみるとしばらく休ませてと連絡が入ったそうで、
ママもbPの欠勤に嘆いていた。
その日は、もう少し彼女の気持ちを考えてやればよかったな、と思いながら
一人寂しく酒を飲みつづけいつのまにか寝てしまった。
真夜中になってあまりの寝苦しさに俺は目がさめた。
夢を見ていたのだ。また、あの夢を。
その夢の中で俺は女になっていた。
そして、ロープで縛られ山田課長に鞭で打たれ、喜びの声を上げていたのだ。
俺は先日のこともよみがえってきて、思わずシャワーを浴びた。
すっきりとしてさあ寝ようと思った時
先日しまいこんだ黒い下着のことが頭にうかんだ。
俺は着てみたくなった。
そんなことではダメだと思う自分を振り切り、まず黒いショーツを穿いた。
次にブラジャーを身に着けた。カップの部分にはティッシュをつめこんだ。
顔以外を鏡で見てみると、まるで昼間の山田課長を見ているようで
俺は思わず胸をもみほぐしてしまった。
気持ちはのってきたもののでも何か物足りなかった。
それでその上から服を着て近所の24時間コンビニに行き、
パンストと赤い口紅を買った。
客数の少なくなる瞬間を待ってレジにすべりこみ
「これ下さい。」
真っ赤になりながら必死で買った。
恥ずかしかったが、どうしても欲しかった。
部屋に帰り、パンストを穿いた。
愛ちゃんに教えてもらったようにパンティ部分からゆっくりと丸めて
伝染しないように巻き上げ、お尻を押し込んだ。
次に赤い口紅を塗り、私はとうとう女になった。
その時私は夢の続きにいた。
その中で私は黒い下着を身に着け、同じく黒い下着を着けた山田課長に縛られていた。
アナルに指を入れられ、クリトリスをなめられ、口にバイブレーターを咥えさせられていた。
よだれをたらし、首をふり、腰を振り、
「ああ、どうにかなりそう。やめて。もっとして。」
と嗚咽をこぼしながら快感に打ち震えていたのだ。
山田課長にバイブレーターを突っ込まれたところで私はいってしまった。
まだ少し物足りなかったもののその日はようやく眠りについた。
次の日、起きてみると当然下着は着けたままで外すのがいやだったが、
無理やり会社に行くため着替え、部屋を出た。
愛ちゃんの部屋の前には新聞が山積みになっていた。
まだ帰ってきてないらしい。
会社に出社すると山田課長が近づいてきたので、
昨日の事がよみがえり少し赤面してしまった。
「今日も私といっしょよ。先日の取引先との最終のつめだから。」
今日は赤い下着を覗かせながら言った。
俺が資料を整理するために自分の席に戻ると鈴木係長がやってきて、
「おまえ、昨日あの店に行って愛ちゃんを指名したらしいな。
俺が後から行ったからママが言ってたぞ。
俺の誘いは受けれんくせに一人では行くんだな。
でも、愛ちゃんには手をだすなよ。俺のもんだからな」
うるさいなあ、と思いながらも面倒くさくなり適当に俺はうなづいた。
山田課長との仕事は最終のつめであったため、夜遅くまでかかった。
終わって取引先を出たのは夜の9時過ぎだった。
「ねえ、おなかすいてない。
私この近所に美味しいラーメン屋見つけたんだ。いっしょに行かない。」
俺は素直に着いていき、チャーシュウメンと餃子を頼み、ビールを飲んだ。
山田課長はとんこつラーメンを食べていた。
少し心配そうに俺を見ながら、
「今日は元気なかったね。何か心配事でもあるの。
私でよかったら相談にのってあげようか。」
まさか男のことが好きになったが、居なくなってしまった、とか、
あなたの下着を見て興奮してしまって
毎日それを着けてオナニーに狂っているんです。
などと言うわけにもいかず、
「何もないですから、課長の前なんで緊張してたんですよ。」
と適当に答えてその日は家に帰った。
愛ちゃんの部屋の前には相変わらず、新聞が山済みになっていた。
悲しかった。

(つづく)
アニト様、次にお送りする時は、下着女装をして約束のものを身に付け
(考えただけだ感じちゃいます。)登場できると思います。
待っていてくださいね。
それでは、ちょっとだけさようなら。


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