第5章を読む

山崎アカリ (2月5日(月)23時00分10秒)
アニト様、先輩奴隷の皆様、
このページを御覧になっている多くの皆様方、
アカリでございます。m(_ _)m
★アニト様
>あっ、迂闊でした、内海俊夫・・・
>どこかで聞いたことのある名前だと思っていたのですよ。
ヤタ!うまく騙しおおせました(^o^)。それともオトボケか知ら?・・
そうかもしれません、優しいアニト様の事ですから。
★権太様
>う〜んアカリお姉さまの言う通りしないと、
>やっぱ後悔しちゃうのかなぁ、
わたしは後悔しましたね。
どうしてもっと早く女装しておかなかったのか、と・・
だってセーラー服外出だってしたいじゃありませんか(^_^)
動機が不純かしら?
わたしは自分の経験しか語れません。
権太さんの事情がどんなものなのかも分かりませんけれど、
権太さんはもう、大人でしょう?
それなら自分の事は、自分で決めるのです。
あ、でも強制女装、てのもなかなか・・(^o^)。
★やすこ様
ケイコさんの手にかかってジュンもナツキも、もうメロメロですね。
こうやってどんどん心を犯されていく・・たまりません。
これで寝返っちゃったら今度は独立軍のほうが黙ってないでしょう。
そして、囚われた二人は残酷な拷問を・・(^_^;)。
★久仁子様
ついに、ついに葛西教授のペニスに貫かれる久仁子さん。
おめでとー!とか言ってしまいそうになります。
そばで見せ付けられている悟くんもたまりません。
ここまでいったら絶対ハマっちゃいます。
そして早苗先輩・・凄い、わたしの中で、どんどん妄想が膨らんでいきます。
★柏木彩様
>私の物語の「先生」と同じ手口を使う人がいたんですか。
はい。当時はまだアイボはありませんでしたから、指人形でしたけれど。
お人形相手だと直接男性とお話しているより緊張が解けて、
どんどん素直になっていくのです。不思議なものですね。
そしてそんな男性の稚気と、心配りがとても愛らしく、
うれしく感じられてくるのです。
彩さんの物語、わたしにはとっても魅力的です。
波長が合う、と言うのか、嗜好が似ているのでしょうか?。
★純子様
>172cmもあって。女の子特有の丸みもほしいなあ。
アカリは丸すぎです・・(;_;)。
172センチなら全然大丈夫じゃないですか!
このごろは女性でもそれくらいの人はたくさん居ますし、
寝る前にビールでも飲めばいっぺんに太ります。
でもお腹が出る・・(^_^;)。
梶山季之・・懐かしい名前です。
純子さんはどの作品を読まれたんでしょう?
わたし、女装子が登場するものでは「苦い旋律」を持っています。
これには「同棲時代」の上村一夫のマンガ版もあって、ステキでした。
わたしなんかの文章を参考になさってるなんて・・身の引き締まる思いです。
勉強しなくっちゃ!
これからも色んなスタイルにチャレンジしてみたいと思っているんですよ、
ご感想お寄せ下さいね。
★数値フェチっ娘様
いつもご苦労様です。
先月は常連の方の書き込みが少なくって、ちょっと心配・・。
綾乃さんの明るいご挨拶とステキなお話。
みずきさんの鋭い突っ込みとエッチな物語。
心待ちにしているわたしが居ます。
★水原ゆき様
はじめまして、ゆきさん。山崎アカリと申しますm(__)m。
スーパーモデル並の女装工作員。
敵は「淫竜」。もう、名前を聞いただけで凄そうです。
超能力責めかしら?
う〜ん、期待(とアソコ)が膨らんでしまいます。
★沙希様
お待ちしておりました。山崎アカリです。
お体の方も回復されたようで、ホッとしております。
ナースキャップの組み立て方・・ヘアピンで止めていたような気が・・
ううん、よく分かりません。ごめんなさい。
★沙月様
はじめまして、沙月さん。山崎アカリと申します。
最初から奴隷名を冠してのご登場とは・・
でも、『女装マゾ奴隷』って
ここ、「空想デート」では一般名詞かもしれませんね(^o^)。
弟に見つかって調教されてしまう(のかな?)健=沙月さん。
本当は、前から弟さんが好きだったのかもしれませんね。
これからの展開に期待しています。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
うわあぁ、忙しい!などと言いながら書き込んでしまうのです。
全然、女装できないので欲求不満なのです。
コンビニにはバレンタインのチョコレートがいっぱい、
そこでお弁当を買って仕事場へ・・
こんなもの食べてるから太るのです。
もうイヤ!こんな生活、なのです。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
「失われた時の彼方へ」●第6章-(プレリュード) 第1話

川島さんのホルンが咆哮する。
弦のグリッサンドはものすごい速度でクレッシェンドして、
金管群が咆えた、と、思ったら
木管楽器がユーモラスなメロディを受け渡していく。
バルトークのオケ・コン−Concerto for Orchestra
「管弦楽の為の協奏曲」の最終楽章。
なんて言う迫力、なんという生き生きとした生命力。
バルトークは、この曲を極貧の中で書いた。
退廃芸術家、と言うのがある。
ナチスが連中の好みに合わない芸術家をリストアップしたものだ。
バルトークはゲッペルスに手紙を書いた。
自分がその中に入っていないのは不当だ、と。
ナチスにけんかを売ったわけだ。
だから、やがてナチスがハンガリーに侵攻して来ると、
アメリカに逃げざるをえなかった。
さもなけりゃ収容所送りは確実だったから・・。
でも、アメリカで、彼に仕事は無かった。
世界的大作曲家だったのに・・
不協和音に払う金は無い、というわけだ。
見かねた音楽家たちは彼に仕事を回した。
そして、この曲が生まれた。
恐ろしいほど輝かしくて、ダイナミックに躍動する、不朽の名作。
今では卑しくもプロの楽団で、
この曲をレパートリーに持っていない楽団は無い。
小田川さんはものすごいテンポでタクトを振っている。
弦楽器の連中は死にそうになってついていく。
指が擦り切れるんじゃないか?
木管パートはちょっともたつき気味だ。
桐生さんがジロリ、と睨む・・怖わ〜。
几帳面が服着て歩いてるような人だから、
あとで大変だぞ、あのファゴット・・。
金管はいつにも増して良く鳴る。
川島さんはニヤニヤしているけど、
そりゃあ皆、パート練習でシゴキ倒されていたからなあ・・
川島さんはだめだと露骨に馬鹿にするから、みんな頭に来てたようだ。
それが手だ、とは分かってるんだけどね。
我が、打楽器パートは斎藤さんを除いてはそんなに大変じゃない。
第二楽章の小太鼓も、第三楽章のティンパニも全部、姐さんがやってしまう。
まあ、おかげさまで他のパートの連中のような地獄は見ないですむ。
その分、ピアノに専念できた。
「そうしな。」
斎藤さんも例の調子でそう言ったもんだ。
・・・て、こんな口を利いてるけど、
実は今、わたしはアカリになってる。
お姉さまのまねをして、制服の下は全部女物にした。
今日の総連の前、あの、フランクのソナタをみんなの前でお披露目した。
気持ちがアカリになってないと、お姉さまには絶対、付いていけない。
下着だけでも女の娘になって、それを手がかりにアカリになる。
ものすごく緊張していた。
この二カ月の必死の努力・・こんなに濃密な時を過ごした事は無い・・
今まで生きてきた十年分ぐらいに匹敵する。
その成果がみんなの前で・・
と思うともう、逃げ出したいほど恐ろしかった。
昔はこうじゃなかった・・
『どうだ、上手いだろう!』なんて思ってた・・
お笑いだった・・
自分を賭けてやってないから、そんな気分になれるんだ。
『むかしはものをおもわざりけり・・か・・。』
何かがわたしの中で変り、生まれ出ようとしていた。
わたしとお姉さまにだけ分かる目配せ、呼吸・・音楽は唄だ。
だから文字通り呼吸を合わせなくちゃならない。
直樹さんはいつも同じように弾くとは限らない。
だから集中していないと、どうしようもなくなる。
愛し合うように弾く・・直美さんの奏でる音とわたしの弾くピアノ・・
その音が絡み合って、歓びと、高まりを交感する・・
どんなに細部を仕上げても、唄が失われてしまったら意味はない。
だから、わたしにはそれしかなかった。
囁くように、溜め息のように歌いだされるピアノの和音・・
そして、緩やかにそれに寄り添うヴァイオリンは、
やがて徐々に高まっていって、ピアノに旋律を受け渡す。
鳥肌が立った。
わたしは今、お姉さまと一緒に女の娘になっている。
そして愛し合っている。みんなの前で!
ものすごい高まりの波が押し寄せてきて、わたしを高みに押し上げていく。
第二楽章冒頭、ピアノの激しいパッセージはわたしの悩ましい喘ぎ声。
それに寄り添うお姉さまのヴァイオリンは、
すぐさま主導権を奪い取って
わたしをなだめ、空かし、焦らすように愛撫する。
その甘い甘い、眩暈を伴った歓び。
わたしが仕掛け、お姉さまが受け流す、
かと思ったら次の瞬間、
切り裂くような鋭いパッセージがわたしを激しく翻弄する・・
そうして互いに高めあい、もつれ合って最高潮へ向かって突進していく、
そして、最初の絶頂へ・・!
わたしは勃起していたかもしれない。
クライマックスのそのとき、
なにかが、わたしの中で弾けるのを感じていた。
一転して暗く重たい旋律の第三楽章・・
時に悲しく、切なく、また激しく、すすり泣くヴァイオリン・・
お姉さまの声。その吐息・・喘ぎ。
憂鬱な森の中を、二人でともに彷徨う。
思わぬところに口をあけている暗い洞窟、
威厳を漂わせて佇む年輪を経た巨木・・
そこには日の光が青い筋を引いて降り注ぎ、
そこ、かしこに美しい音の結晶を造り出していた。
キラリ、キラリ・・光を反射して煌く結晶、
それは深々とした薄闇に虹色の光を放って、
不思議な音の織物を造り出していた。
やがてそれは激しさを増し、
怒りや苦しみ、悩みと涙を内に湛えて激しく泣き叫び、
ピアノに撃ちかかって来る。
それを受け止め、いなし、激しくもつれ合って曲は終楽章へと・・
そこには突然、晴れ渡った空が広がっていた。
晴朗で、伸びやかな旋律を奏でるヴァイオリン、
満たされた歓びを漲らせてそれを支えるピアノ。
共に堂々と歩みを進めていく。
目の前に広がっているのは爽やかな風の吹き渡る草原、
菜の花の香りが、鼻をくすぐったような気がした。
ああ、生きてるってこんなに素晴らしい、
こんなに歓びに満ち溢れている。
そう、感じていた。
やがて駆け出すように、ヴァイオリンはその速度を速めていく。
その足元にまとわりつくピアノの和音、
一転して、大声で叫びながら走り出すピアノのトリル。
二人は前になり、後になりながら美しい緑の野を駆ける、
そして目の前に現れたのは壮大な海。
潮の香をのせて打ち寄せるピアノの和音に、
黄金色の光を反射させて煌くヴァイオリン、
そして分散和音が駆け上がると同時に、
お姉さまのヴァイオリンが終結を告げた。
「ハア!ハア!ハア!・・」
自分の吐く、荒い息が聞こえてきて、ポタ、ポタと鍵盤の上に滴る汗・・
奏楽堂の舞台の上・・そこに居る自分に気がついた。
パン、パン、パン
拍手の音・・客席の最前列で小田川さんが拍手をしている。
そしてパ!と舞台の上に飛びのってきて、ガチ!とわたしの手をとった。
大きな、分厚い手の平。
「すごいぞ!アキラ!一体、何があったんだ?」
小田川さんはわたしの腕をブンブン、上下させながら言った。
ハハ・・色々ありすぎて、なんて言ったらいいかわかんないけど・・
とにかく何とかなったみたいだった。
ジーンとしびれるような満足感が全身を満たして、
ワ、とみんなの拍手が巻き起こる。
次々とみんなは舞台へ駆け上がってきて、わたしたちを祝福してくれた。
わたし、よっぽど信用されてなかったらしい。
「見直したよ、明。」
斎藤さんが言った。
意外に優しい声だったので、びっくりして見返すと、
しげしげとわたしを見つめて、
「変ったねぇ・・あんた・・。」
そう、言った。
ギクリ、とする。
この人もやっぱり女なんだ・・鋭い。
「そ、そうっすかぁ・・別に自分じゃわかんないんっスけど・・。」
目線をそらして答える、ヒヤヒヤもんだ。
斎藤さんはじっとわたしを見つめていた。
顔を真っ赤に紅潮させて小田川さんはタクトを振っている。
髪の毛は水をかぶったようにびっしょり濡れて、汗が飛び散った。
トランペットのファンファーレに続いて、弦が主旋律を奏で、
曲は終結へ向かって突進する。
ものすごい迫力、引き締まったその表現。
この曲を書いた男の、厳しくて、誇り高い精神の響き。
すさまじい全奏で曲は終わった。
グワ〜〜ン!という残響が消えるまで、
まるで仁王様のように小田川さんは指揮台に立ち尽くしていた。
そして、どうだ!と言わんばかりに客席を振り向いく。
ニヤリ!先生は笑ったように思う。
あの意味は「よし。」と言うのだ。
腕組みを解いて先生は立ち上がって、
楽団にホウ!とリラックスした空気が広がった。
みんな楽譜をたたんだり、管から唾を抜いたり・・
お歴々・・各パートの首席奏者たちは指揮台へと集まっていく。
わたしはもうクタクタだった。
本当を言えばソナタだけで開放して欲しかった。
小田川さんの気合が半端じゃないので、猛烈に疲れていた。
きついパートの連中はなおさらだろう、あちこちでぐったりしてるのが居る。
こんな時、高橋先生の家なら直美お姉さまに抱いてもらえるのだ・・
すべてを癒してくれるあの優しい愛撫に身を委ねて、歓びの唄を歌う・・。
ガターン!
大きな音にハッとして顔を上げた・・
お姉さま!
直樹さんが倒れている。

続く




アニト (2月5日(月)23時41分34秒)
山崎アカリさん、こんばんは。
サエバリョウだったらすぐにピンときたのですが、
オトボケならぬオボケが始まったのかもしれません、とほほ。
アカリさんに「優しい」と言っていだたくと
今後ヘタなことはできませんね。
とはいえベッド以外でも本当に優しいのです、わたしは。(??むはは)
それにしても・・・音楽っていいものですね。




山崎アカリ (2月9日(金)18時07分44秒)
アニト様、先輩奴隷の皆様、
このページを御覧になっている多くの皆様方、
アカリでございます。m(_ _)m
★アニト様
>オトボケならぬオボケが始まったのかもしれません
そんな・・古い作品ですもの。
わたしも名前を忘れていたんですが、ネットで検索したんです。
でも、それくらいじゃないと最初からネタが割れてしまいそうです。
それに冴羽僚だったら、たちまち相手をやっつけてしまいそうですからね。
前回はちょっと音楽にのめってしまいました。
どうやったら抽象的な音の世界を文章にできるのか・・
結局、表題音楽みたいな描写になってしまいましたけれど、
あれはアカリと直美さんの交歓・・
ほとんどエッチシーンのつもりで書いたんですよ。
★唯奈様
>何回唯奈も見ながらオナニーしたでしょうか。
ああ、とっても嬉しいです\(^o^)/。
わたしの想い、伝わったでしょうか?
三人称は初めてなので、
ちょっと出だしはギクシャクしてしまいましたけれど、
後編ぐらいになってやっと少し、こなれてきました。
と、思ったらもう、おしまい。ちょっと残念です。
次回作も、「失われた時の彼方へ」も頑張りますので、
よろしくお付き合いくださいね。
「奥様はマゾ」の続編とか、ファンタジーとか、SFとか、時代劇・・
書きたいものがいっぱいあるのです。
★久仁子様
女装できないって辛いですね。
わたしも最近忙しくって全然、女の娘になれません。
ですからついつい過激になってしまう久仁子さんの気持ち、
よく分かるんです。でも、あんまり無茶はしないで下さいね。
★柏木彩様
>助けが現れるんだったら、もっと、もっと、いじめて、いじめて、
>いじめぬいて、探偵達が、助けが現れるのを望まなくなるくらいまで、
>どっぷりと敵の手中にはまって欲しかったなあ、と思います。
えへへ・・確かに・・ちょっと食い足りなかったかもしれません。
完全に調教されちゃって奴隷市場に売りに出され、
ぁ、その前に秘密ショーですね・・
それから助けが来るって言う展開のほうが良かったかも・・
でもそうするとエピソードのバランスがちょっと、なのです。
それに早くエピローグが書きたくて、ついつい走ってしまったもんですから。
実は一番書きたかったのは、あそこだったりするのです。
★やすこ様
ええと・・高尚・・ですか・・こ・困ります・・あのですね・・
つまりあれは・・アカリと直美さんの、形を変えたエッチなんです(^_^;)。
所謂、高尚なものの中にも、エロスはしっかり息づいているんですね。
それだからこそわたし達は音楽に魅惑されるのです。
★水原ゆき様
>ペニクリでしか物事を考えたことの無いゆき
なんて賢いペニクリちゃんなんでしょう!
欲望の権化、淫竜。「大河アクションハードロマン」と言う感じです。
国家機関を巻き込んで迫力のアクションとエッチ・・
そして美しい二人の女装工作員の活躍・・期待しています。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
「失われた時の彼方へ」●第6章-(プレリュード) 第2話
我を忘れてステージを駆け下りた。
「お姉さま!」
そう、叫びそうになるのを必死にこらえて・・
びっくりしている皆を押しのけて駆け寄る、
そして直樹さんを抱き起こした。
「あ・・ちょっと眩暈が・・大した事無い・・。」
直樹・・お姉さま・・直美さんは低い声で囁く。
「ぼ・僕が連れてきます・・保健室に!」
うっかり誰かに胸なんてはだけられちゃったら・・大変だ。
今、下着は女の子なんだから・・!
「すぐ連れてけ。」
先生がフォローに入ってくれた。
「ただの貧血だ・・本当に、大した事無いから・・。」
直樹さんは皆にそう言って、よろよろと立ち上がろうとする。
「無理しないで!保健室に行きましょう。」
肩を差し出し、支えた。
考えてみれば、あのソナタの後、
コン・マスとしてあんなハードな練習に付き合ったんだから、
お姉さまの疲労はわたしの倍以上だろう。
それにあの集中力だから、
うっかりすると自分の体力の限界なんか、すぐに超えてしまう。
皆はちょっと心配そうにわたし達を見送っていた。
もうおそいので、保健室には誰もいない。
とりあえずベッドを用意して、シャツを脱がせて・・
その下から現れる白いスリップ・・
もう、堪えきれなかった。
その胸にヒシ、としがみついて顔を埋める。
「お姉さまぁ・・。」
「バカね・・大げさよ・・。」
わたしの頭を優しく撫でてお姉さまは言う。
けれど本当を言えばはわたしのほうが甘えたかったんだ。
あの時、直樹さんが倒れてるのを見た一瞬、
世界は色を失ってモノクロになった。
あんな怖い思いはもう、したくない。
「お姉さま・・あんまり無理しないで。」
「ええ、気をつけるわ・・
でも、今日の小田川さん、本当にすごいんですもの・・つい。」
「ア、それはホントに・・何だか怖いぐらい。」
「アカリもすごかったわよ。」
「え!?」
「あなた、わたしとしいてるつもりだったでしょう?」
たちまちカァ、と顔が熱くなる。
お姉さまに隠し事は出来ない。
「あなたの息遣い、あなたの鼓動、あなたの・・すべてを感じたわ・・ホラ・・。」
お姉さまの手がわたしの手をとって、下半身のふくらみへと導く。
それはたくましく漲っていて、パンティはじっとりと湿っていた。
「きっと同じね・・あなたも・・。」
コクリ・・と頷く。
演奏しながら感じてしまうなんて・・恥かしい・・
けれど、曲が終わった時、わたしの下半身は確かにカチカチになっていた。
もう少しで、出てしまいそうなほどに。
「私も、そう。まるでみんなに見られながらセックスしてるみたいで・・。」
お姉さまはクスクス・・と笑った。
「それでよけい感じちゃったのよ・・ほんとに私ったら・・!」
「変態ですね、お姉さま。」
「そう、変態だわ・・私・・。」
「アカリも・・です。」
伸び上がって、口付けした。
学校で・・とか保健室で・・とか言わないで欲しい。
体中の細胞がお姉さまの肌を欲していた。
ただ、肌を合わせるだけ。
それだけで安らかな充足感が五体に浸透して来て、
わたしの恐れを癒して行ってくれるのだ。
父さんも、母さんも・・いい人だ・・妹だって・・
けれど、わたしの事をわかってくれるだろうか?
きっと自分を責めたりする・・
わたしがこうなったのは自分たちのせいだって・・
ちがう!ちがう!
誰もわたしに女の子らしくしなさい、なんて言ったことは無い。
誰もわたしを冷たく扱ったり、苛めたりした事もない。
とても大事にされてきた・・
なのに・・けれども・・わたしは女の娘になりたい。
そうなって愛されたい・・気がついた時にはそうだった。
抱き合って唾液の交換をする。甘い、蜜のようなその味。
ここに、わたしを必要としている人がいる。
みんなが憧れ、チヤホヤしているこの人・・
けれど、それは直美さんをますます孤独に、寂しくする。
立派な家に住み、才能に恵まれ、
けれど、当たり前の幸せは何一つ、与えられてはいなかった。
それが才能と引き換えだ、と言うのだったら
神様は、なんて残酷な事をするんだろう。
愛されるばかりで愛する事を知らなかった。
貰うばかりで与える事をしなかった・・
ここに、わたしが何かを与えてあげられる人が、居る。
何かをしてあげられる、そのことがうれしかった。
ベッドの中へもぐりこむ。
「お姉さま・・。」
「アカリ・・。」
シャツとズボンを脱ぎ捨てて、女の娘に・・
わたし達の本当の姿になって肌を合わせる。
お互いの下半身をぴったりとくっつけて・・
血と、欲望の流れが肌を通して伝わってくる。
その、暖かな流れに身を任せて互いの体を愛撫する。
優しく、緩やかに・・。
体の芯に硬くしこっていた疲労感が、徐々に溶かされ、流れ出していく。
お姉さまの匂い・・
肌着に染み込んだ汗と、甘い柔らかな匂いの入り混じった独特の、
不思議な香りがわたしの鼻腔をくすぐる。
耳元で木々のざわめきのように繰り返される、穏やかな息遣い。
薄い肌着を通して感じるお互いの熱い、昂まりをぴったりと押し付けあって、
ゆるゆると動かしていく。
「あ・・ぁ・・お姉さま・・直美さん・・。」
わたしは喘ぎ、ギュ!としがみつく。
やがて、お姉さまの手がパンティの中に滑り込んできて、
指がわたしの先端に触れた。
包皮をめくりあげて敏感な部分を刺激する。
「ぅ・・く・・ア・ァ・・。」
わたしは無意識に腰を動かして、
お姉さまの掌に、わたしのそれを擦りつけていた。
指が、巧みに動いてわたしのそれにからみつく。
わたしも手を延ばし、お姉様に触れた。
「ぁ・・ン・・。」
お姉さまが小さく喘ぐ。
わたしは手を緩やかに動かしていった。
「ぁ・・アぁン・・アカリ・・ちゃん・・。」
お姉さまが、わたしの肩に顔をうずめる。
「お姉さま・・このまま・・いっしょに。」
「ぁ・ああ・・私・・もう、ダメ・・。」
ドクン、ドクン・・肌を通して感じるお互いの血の流れ、その歓び。
二人ともすっかり高まりきっていて、
もう、大きな官能の波に飲み込まれていくしかなかった。
「ぁ・アア!アカリ・・!」
ビュ!ビュル!ビュ!
手の中に、勢いよく吐き出されてくる、お姉さまの迸り。
そして、わたしのそれも、・・。
「ぁ・アァぁ・・ァ・お姉さまぁ・・!」
しばらくお互いの肩に顔を埋め、じっとしていた。
「ハア・・ハア・・ハア!・・ハァ・・。」
お姉さまの熱い息が、わたしの首筋をくすぐっていた。
「これ・・。」
わたしの手にドロリ、と流れるお姉さまの粘液。
「ン・もう・・アカリったら・・!」
わたしはそれを吸い、舐め、味わっていく。
「お・い・しい・・。」
「バカ!」
お姉さまは赤くなって、右手をシーツの下から出した。
ドロリ・・流れるわたしの迸り。
「ホラ、アカリだってこんなに・・。」
「イヤ・・。」
チュル・・チュ・チュル・・。
音を立ててそれを啜っていくお姉さま。
シーツに垂れそうになる粘液をあわててわたしは口で受けた。
お姉さまの掌の、硬いタコ。
ヴァイオリンの弓の作ったそれは、松脂の匂いがした。
そして互いに掌を舐めあい、キレイにして・・そして口付けを交わした。
お姉さまの口の中に残る、青臭いわたしの粘液。
それを唾液と舌で拭い取り、飲み下す。
お姉さまの舌が巧みに動いて、
わたしの口の中、歯の裏、舌を嬲って、お掃除していく。
長い、長い口付けだった。
ガチャ!
突然、扉が開く。
ハッとして振り向くとそこには・・か・・川島さん!
ポカン、とした表情でわたし達を見ていた。
た、大変だ!バレちゃったぁ!

続く




アニト (2月11日(日)00時36分15秒)
山崎アカリさん、こんばんは。
>あれはアカリと直美さんの交歓・・・・・
音楽でSEXを感じさせる、たいへんすばらしい試みでしたね。
しかもそれは大成功でした。
イケナイコトをしてしまった人も多いことでしょう。
「書きたいものがいっぱいある」とはうれしいお言葉です。
これからも思う存分アカリさんの心をさらけ出してください。

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