はじめから読む

権太 (8月9日(木)02時21分29秒)
◆アニト様へ◆
権太がお誕生日会に参加してはや五ヶ月、
その割には今回で第六回目との権太の非力ぶりはいかんともしがたいのですが、
それに引き替え、ここのところの「空想デート」の盛況ぶり、
これもアニト様の人徳ならではです。
きっと来年のお誕生日会も盛大なものになるのでしょう。
そして新たな、やふジオからの警告メールも
きっとスマートに対処されてしまうのでしょうね。
権太もかくありたいと願う次第であります。

よっしゃ、これで少しはラブレターぽくなりましたか。
えっ? ぜんぜん。
う〜ん、どうしてやろ。
◆数値フェチっ娘様へ◆
今回は少し遅れてレスもらいそこねちゃったなぁ。
どうか源太郎さんとお幸せにね・・・グシュン。
パタパタパタパタ(権太が走り去る音)
◆唯奈さんへ◆
もうしわけないっす、なんて権太は悪いヤツなんだ。
個室に引っ張り込んだ上、自分一人で勝手にいってしまうなんて。
是非是非、思いっきり、お仕置きしてやって下さい。
なんだかんだと言っても、
絶対あいつはマゾで、それを望んでるに違いないんですから。
それと新衣装、どんなのになるのか、すごい楽しみですよ。
◆宏美さんへ◆
すごい量の書き込み、圧倒されます。
とくに愛ちゃん編、今までとは違った語り口で、
あれだけの責めを受けて落ちない男はいないんじゃないかと思います。
ただ、はじめからその気のある人を選べば、もっと話が早いじゃないかと思うのは
やはり野暮が過ぎますね。
◆優奈さんへ◆
宏美さんとともに新OL二人組、がんばって下さい。
こりゃ、もう、宏美さんも直接、お話に引っ張り込んでしまっても
面白いんじゃないでしょうか。
◆みやむーさんへ◆
えっ、だから日比谷公園は代々木公園じゃなくて・・・
って、ひょっとして権太はからかわれているだけ??
それで新宿って自分の居場所が見つかると結構、居心地がいいかもしれませんよ。
◆藍さんへ◆
この前は、少し失礼なことを書いてしまって申し訳ありませんでした。
それで、いきなりのリクエストで、またまた申し訳ないんですが
是非とも話が先に進まないうちに運動会編を書いていただけないでしょうか。
どうしても気になりまして・・。
いや、ブルマがどうとかと、その辺のことではないんですけど、
でも、それはそれで喜ぶ人が多いかも。
◆ミスレディさんへ◆
ぜんぜん変なんかじゃないですよ。
ミスレディさんの妄想を楽しみに待ってますね。
もしゴン子で良かったらいつでも貸し出しますんで存分にオモチャにして下さーい。
◆純子さんへ◆
以前からの男友達とって、そーとう辛いんじゃないかと思うんですけど、
いったんトランスすると、そこまで行っちゃうもんなんでしょうか。
でもそこがクリアできたらホントに女の子ですよね。
◆アカリさんへ◆
今回のお話、アカリお姉さまと絡ませてもらいました(Hはしてないけど)。
それで、(つづき)とはしてあるんですが、
権太が書く話としては、ここでお仕舞いなので、もし良かったら続きを書いて下さい。
それにしても今回のレスでは皆さんに押しつけがましいことばかり書いてるなぁ。
◆由衣美さんへ◆
いよいよ、あと一回でお誕生日会本編終わりですか。
権太のお色直しも済ませてありますのであとはよしなにお料理お願いします。
それとアニトカイザー編も楽しみです。
ちなみにアニトカイザー、我が愛機の壁紙となっています。
◆理恵さんへ◆
前回、そして今回と、ますます格調高くなって、もう純文学の領域ですね。
権太ならばミス・インテリジェンスに一票かな。
自分の書く駄文が恥ずかしい。(↓以下その駄文)
「Happy Birthday2001」権太編6
どひ〜、さっきは焦ったぞー。
いくら何でもホントに縛られるとは思ってもみなかったぞ。
そりゃ、ま、子供の頃の遊びや、大人のプレイとして縛るってのはありかもしれないが
実用上の拘束のために縛られるのなんて、生まれて初めての経験だったぞ。
でも時子さんが良平のやつのように縄師でなくてホントに良かった。
縄が痛いって言ったら、そこはやっぱ優しいんだな、縄目を緩めてくれた。
それで時子さんと睦美さんがファションショーに行ってしまったあとに、
必死で縄を引っ張っていたら何とか抜けられたのだな。
だけど、ひんむかれたままでいるわけにもいかないので、
とりあえず一番近くにあった衣装をまとい速攻でトレーラーを脱出したのだが、
問題は、その衣装なわけだな。
え〜と、その衣装はなのだが、実は書くのも恥ずかしいのだけど、
結局、れいのバレエの衣装なのだよ。
時子さん睦美さんの裏をかく見事な奇策であるが、
・・・なんて言ってみてもしょうがない、
いったい、なのために僕は逃げ出してきたのだろう。
それにちゃんと着付けされていないのでどうもズルンコしている。
「ゴン子ちゃんカワイイ〜!」
権太のことを見つけてくれたお姉さまが声をかけてくれるのは有り難いのだけど
そのカワイイ〜!のあとに小さく「プッ(笑)」って書かれているようで、
まともに顔も上げて歩けない。
ただでさえ猫背な背中がますます丸まってしまう。
由衣美さんの書いているものを読むと
恥ずかしいことが快感になるとあるのだけど、
権太の場合、どうがんばっても恥ずかしいは恥ずかしいで終わってしまい
それ以上になりそうもない。
それともこの恥ずかしさがたんまらなく素敵なのって日が来るのだろうか。
たとえ、そうだとしても、今現在は恥ずかしいは恥ずかしいでしかないのだな。

そうだ、さっき、アカリお姉さまが気分悪そうだった。
ホントは時子さん達に言って何とかしてもらおうと思ってたのだけど、
トレーラーの鏡面部分に映った自分を見て以来、
着替えのことだけに頭が一杯になって忘れていた。
こんな事になってしまたのも、その報いなんだろうな。
とにかくアカリお姉さまのところに行って様子を見るしかないか。

アカリお姉さまのいるコーナーに戻ると
今度はファションショーの裏方なのか相変わらず甲斐甲斐しく働いている。
体の具合は大丈夫だろうか。
それにこの人、最初からずっと働きづめだぞ。
大幹事の由衣美センパイはアチコチでみんなにいじめれてキャーキャー言ってるし。
良平のやつはビデオカメラを持って覗きに夢中みたいだし。
結局、しわ寄せが全部、この人のところに来てるんじゃないかな。
「あの〜、体の方は大丈夫ですか?」
声をかけると、アカリお姉さまは僕を見て目を真ん丸にしてる。
ううっ、やっぱ、そぉーとー、おかしな格好なんだ。
「えっ、体?? あっ、それは全然大丈夫よ、
それより、いいわねー、可愛いかっこうができて。」
「良くなんかないすっ、これ時子さんと睦美さんに縛られちゃって無理矢理に・・」
「あらー、縛られちゃって無理矢理なの、うらやましいわー」
う〜ん、羨ましがられてもなぁー。
そうだアカリお姉さまは大きな車で来てたから、余分な着替えくらい持ってるかも。
「あのー、なにか着替えを持ってませんか。」
「あらぁらぁ、もうお色直したいの?」
「そうじゃなくて、これ恥ずかしすぎっすよ、まるで志村けんだし、
靴にも画鋲が入っていそうで気持ち悪いし・・・」
「えっ大変、靴に画鋲が入ってるの?!それにどこに志村けんがいるのかしら??」
「えーと、ホントに画鋲が入ってる訳じゃなくて、そんな気がして落ち着かないってことで、
それで、よく志村けんとかが、この前の方に白鳥の首と頭をつけて
TVに出てるじゃないですか。」
「はあっ、そぉうなの〜」
アカリお姉さまは大げさに何度もうなづいている。
「でもいいわよね〜」
っっって、全然、わかってねーじゃないか。
それに、なんか遠くを見るような目になりっぱなしになって、
「そうなの〜、いいわよね〜」
と、うなづき続けている。
「あのー、やっぱ、着替えは無理ですか。」
「え、着替え? そっ、そうか、お着替えよね、ぜんぜん、全然、大丈夫よ。
そうねー、どんなのが、好きなのかしら。」
「えーと、普通のでお願いします。」
「あっ、そう、普通のがいいのね。」
そう言うとアカリお姉さまは裏手の方から
衣装が一杯ぶら下がったキャスター付き洋服掛けをゴロゴロと引っ張ってきた。
「これ全部私物、わたし、お給料の半分を、これに使ってしまって、
それで、試着しないで買う場合も多くて、デザインが若すぎたり、
サイズが合わなかったりで着ないものも多いから、
みんなに着てもらおうと持ってきたんだけど、
トレーラーの衣装を見たら気後れして出さなかったの。
こんなので良かったらゴン子ちゃんが着てね。
そうねー、女子高生なら、やっぱり普通のセーラー服が一番ね。」
と、アカリお姉さまは紺襟のオーソドックスな中間服を出してきた。
「いや、そうじゃなくて、普通の・・・」
「そうか、じゃあ、ちょと背伸びして普通のOLさんがいいのかな。
それとも普通の看護婦さんがいい、あとは、普通の婦警さんとか、
普通のボンテージってのも素敵ね、遠慮しないで好きなのを着ていいわ。」
当然にも普通の男物と言いたいのだが、そうは言えない。
おそらく男物の服も持ってきてはいるのだろうけど、
それは生きている上での強いられた選択の範疇にあるものだろうし、
ここでだけは触れられないですむはずの忌まわしい現実を指摘するみたいで、
僕には切り出せないのだ。
だからジーンズか、せめてパンツルックはないかと探してみるが、
どれもこれも、おもいっきり、女を主張するような服ばかりである。
そんな中に見慣れた服があった。
なぜか、僕は、吸い寄せられるようにそれを手に取った。
「あっ、これなら、僕いいです。」
「へえ、そうなんだ、普通のコスプレをやりたかったのね。
じゃあ、わたしが着替えさせてあげる。」
このくらい自分一人でできると思ったが、心の中とはいえ、
アカリお姉さまの男の部分に触れてしまった申し訳なさから、
ここはお任せすることにする。
それに、こうして、アカリお姉さまに着替えさせられていると、
身と心の全てをゆだねているようで心地良い。
昔し昔しの繰り返しのような気がして胸がキュンとなる。

「さあ、できた、それでお化粧はどんな感じにする。
時子さんみたいには上手くはできないんだけど、、」
「あっ、お化粧はいいです。あんまし顔に色々塗るの好きじゃないし。」
「そうね、ゴン子ちゃんならスッピンの方がいいかな。」
アカリお姉さまに促されて全身を鏡に映してみると、
そこにはクリィミーマミに変身した権太がいた。
さっそく、左手を腰に当て、オモチャのマイクを右手に、
両足を内側に少し捻りX脚にして決めポーズ。
うん、決まったぞ!(さすがに「パンプルピンプルパムポップン」とは言えない。)
自慢げにアカリお姉さまの方を振り向くと呆れたように権太を見ている。
「ねえ、ゴン子ちゃん、一つだけ聞いていいかしら?」
「え、なんですか。」
「そーねえ、少し言いにくいんだけど、
私の目から見ると、さっきの衣装も今度の衣装も
たいして変わりないように見えるんだけど、なんで、今度のは気に入ったの?」
「ふにゅにゅにゅ?」
小首を傾げてしまう権太であった。

だが口にこそしなかったが、心の中では、こう言った。
「それが男のロマンちゅうもんよ!!」

(かなり強引なオチだけど、つづく〜)




アニト (8月9日(木)23時35分11秒)
権太さん、こんばんは。
丁寧な暑中見舞いをありがとうございます。
しかしながら時候の挨拶は含まれていませんし、
・・・あっ、ラブレターだったんですか!。
まだまだ修行が足りませんな、わたしが鍛えてあげましょう。
ほら、ペンをここで・・・、そう、この穴に奥まで入れて。
壁に用紙を貼りつけておきましたから、
四つん這いになってお尻を上手に動かし書きなさーい。




権太 (12月25日(火)23時49分53秒)
◆アニト様へ◆
いつもいつもお手間をとらせてしまい申し訳有りません。
権太登場から早、1年が過ぎてしまいました。
それにふさわしい何かをとは思ったものの相変わらずのローペースです。
にしても「亜里砂の〜」が一年以上もかかってしまうとは考えてもみませんでした。
こうなるともう殆どライフワークの心境です。
それにしても、ここは次から次へと新人さんが現れて、
アニト様は幸せそうですね、とても羨ましいです。
◆由衣美さんへ◆
せっかくのお礼をぜんぜん生かしきれなくてごめんなさい。
でも、どうしても、こうなっちゃうわけですよ。
ですから、ここは本人の意向などは無視して、
有無を言わさず強引に押さえ込めば……
と、いうことで、最後に少しだけ含みを残しときました。
◆柏木あや(と)さんへ◆
え〜、もうちょっと待ってて下さい。
なんとか助けに行きますんで。
だけど、ほっといた方が、
幸せなんじゃないかと思ってしまうのは間違いなのでしょうか。
◆絵梨花さんへ◆
人の心は単純ではありませんから、
ああいう書き方は適切さを欠いていたんじゃないかと反省しています。
「SM=女装(TG)」ではなく、一枚のSM写真から、
無意識の領域にあった女の部分が表に出てきたのじゃないかと。
◆純子さんへ◆
マルチな展開、ストーリーだけでなく、
最初の頃の双子の弟の話とか、鏡に映ったもう一人の自分とか、
まるでマルチスクリーンの映画を見ているようです。
それと坂口徹って、やなヤツかと思ったら可哀想な人だったんですね。
男は損だという見本みたい。
◆優奈さんへ◆
権太がさぼっている間に「オフィスで奴隷〜」は完結してしまうし、
新作は始まるし権太の5年分は活躍されてるんじゃないでしょうか。
で、「同窓生」って、「オフィスで奴隷〜」でも、
矢口、モニカ、優香の流れが同窓組だし、
OLというキーワード以上に優奈さんの秘密がここにあるような……。
これからの展開がとても楽しみです。
◆美希子さんへ◆
ども、はじめまして権太といいます。
(洋服って燃えるゴミ?)というフレーズが妙に心に残ります。
いったいどっちなのでしょうか?
地域によると大きなゴミが燃えないゴミで、
小さいゴミは全部燃えるゴミというところもあります。
常々思うのはプラスチック製品は元が石油なのだから
絶対に燃えるゴミであるべきです。
それとアニト様とのデートが実現できるといいですね。
◆末永あいさんへ◆
はじめまして権太といいます。
アニト様からの可愛がられよう権太へのそれとは雲泥の差を感じます。
一説では権太がアニト様に冷淡というのもあるんですが、
それはとんでもない誤解で、ここで一番興味のある方がアニト様なのです。
だからここに来たし、あいさんも、その点はまったく同じなのではないでしょうか。
「Hppy Birthday2001」権太編7
あ〜、なんか急に歯が痛くなってきたぞ。
やっぱ歯医者に行かなきゃ虫歯は直んないんだろうな。
「ゴン子ちゃんカワイイ〜!」
またして、お姉さま方の黄色い声援が権太を励ましてくれるのだが、
どーも間が悪いというか虫歯がズキン、ズキンして、
さっきのバレエ衣装の時以上にそれどこではない状態なのだ。
しょうがないんで引きつった感じでだろうけど必死で笑顔を作り、
手だけは振って挨拶するのだけど、
きっとおざなりの挨拶だけの変な奴とか思われてしまっただろうな。
「あっ、ちょっとゴン子ちゃん」
突然に由衣美センパイが目の前にあらわれた。
あとで思うに突然にって事ではなかったのだと思うが、
歯痛でまるっきり注意力が散漫になっている僕には
不意打ちと言っていいほどの登場だった。
相変わらず小さい人だな、だから気がつかなかったのかな、
などと自分の体調を棚に上げ見当違いの分析をしてしまう。
やっぱり女の子は小さい方が可愛いよなと思いながらも、
そうでない自分が悔しくなる。
これってひょっとして嫉妬ってやつ?
でも何でそんなことに嫉妬しなきゃあなんないんだろう。
普段は友達より身長がない自分に大いに不満なのに・・・。
「ゴン子ちゃん、さっきは有り難う、それで……えっと………ゴン子ちゃん…?
いちおう聴いておきたいんだけど………あのとき、………わたしに…した………?」
ん〜、この人はいったい何を言ってるんだろうか????
有り難うって、そんなことを言われるような良いことは何もしてないぞ。
(した………?)
って、ひょっとしてトレーラーでの事を思い出したのかなぁ??
でもアレは僕がじゃなく、由衣美センパイがしようとしたんだし・・・。
でもそんなことは口がさけたって言えないぞ。
でも全然未遂だったにしろ、やろうと思ったのは事実だから、
ここんとこはハッキリさせて謝ることにした。
「やろうとしたけど、でも、そんなことしちゃいけないと思ってそのまま……」
すると由衣美センパイは
「してもよかっ……」
そこまで言うと急に真っ赤になって俯いてしまった。
これって、ひょっとして、しても良かったってことなの???
もうこうなると歯痛の事なんか忘れ天にも登る心地なのだ。
これはきっと浮気性の良平のヤツに嫌気がさして、
権太の良さにようやく気づいてくれたってことだな。
これを機会に良平のヤツにはウチのお姉ちゃんでも紹介してやって、
権太と由衣美センパイのたぶん幸せな日々ってやつが、
これから始まるってことなんだろうな。
しかし、そう思ってしまうと、こっちからの次の言葉が出てこない。
沈黙が二人の間を流れる。
あっ、ヤバイぞ!
このままじゃ、せっかくの由衣美センパイの申し出を
拒否しているみたいにとられてしまう。
でも次の言葉どころかズキッンという歯痛が脳天を直撃する。
痛みと混乱で頭は真っ白・・・。

「そういえばさっき、ちょっと寝ちゃったときにおかしな夢を見たんだよ。
スネークが巨大怪物化しちゃって、それを倒すのにあのトレーラーが
アニトカイザーっていう巨大ロボットになっちゃって………、
権太ちゃんとわたしもなぜかそれに乗っちゃってるっていう」
由衣美センパイは、話題を変え、この沈黙を吹き払ってくれた。
助かったとは思うが、ものすごいチャンスを逃したような気がする。
「……そういわれれば、なんだかそんな気も…」
適当に僕は話を合わせた。
「もしかしたら夢じゃなかったのかも……」
由衣美センパイは一オクターブ高い声で叫んだ。
そりゃ、そんなような夢を見たような気もしないわけではないけど、
幾ら何でもそんな馬鹿なことがあるわけがない。
でもせっかく由衣美センパイが話を盛り上げてくれているのだから
ここはのることにする。
「じゃあ確かめてみようよ」
そう言うと由衣美センパイは僕の手を取ってトレーラーにひっぱて行く。

トレーラーの運転席には、以前に由衣美センパイが書いていた通りに
仮眠用のベッドがあって、しかも密室になっている。
会場の喧噪から隔絶された仮眠室のベットの上で
二人で身を寄せ合い四つん這いになって
何か特別な仕掛けはないかと探してみる。
せまい場所なので由衣美センパイの息づかいや
エナメルのエッチい衣装の感触が僕を刺激する。
ひょっとして由衣美センパイは僕をさそうためにこんな所に来たのかも。
ここは何だな、
歯痛がどうのなんてことは忘れて有無を言わせず押し倒すというのが
男としてのセオリーってやつだろうな。
とは思いつつも身体の方はいっこうに動いてくれない。
「あっ、やだ、ゴン子ちゃん、ここ、こんなにしてるよ。」
由衣美センパイはいきなり僕の大事なところに手を当ててきた。
ゲッ、まずい。
由衣美センパイのエナメル冥土衣装に目を奪われていて
自分がクリーミーマミであるということをすっかり忘れていた。
この衣装で、この格好で、由衣美センパイの視線からは丸見え状態だったのだ。
「あっ、でも、僕、・・・」
って、って、って、いったい、なにお、どうすりゃいいんだ、
ぜんぜん、わからーん!
「女の子なのに、ここ、こんなにして恥ずかしいのよね。」
う〜、やっぱ、自分が思っている展開と違うよなとは思いつつも、
たぶん真っ赤にしているだろう顔でコクンと頷いてしまう。
「その恥ずかしい気持ちが、とっても気持ちいいのかなぁ。」
由衣美センパイは僕の大事なところを手でゆっくりさすって離そうとしない。
「このままじゃあ、せっかくの衣装が汚れて、アカリさまに悪いからね。」
と言って股布のホックをパチと外してしまった。

よっしゃ、そこまでされたのならばと、
ガバッと起きあがり、ガバッと由衣美センパイを押し倒し、
ガバッと組み伏そうと思うのだが、
実際には由衣美センパイに仰向けにされて組み伏せられてしまった。
これでは完全にさっきの記憶喪失事件の続きだよ。
「なーに、安心していいよー。
由衣美のモノは標準以下のシロモノだから、ちょっとしか痛くないからねー。」

あー、やっぱ、こういうことになっちゃうのかなー。
それと、この由衣美センパイ、しらふだというのに、いつもとキャラが違うぞ!
なんで??
と、思ったところで、足元の方から人の気配が・・・。
「あのー、お取り込み中に、すみませんが、」
みょーに聞き慣れた声がした。
その声に由衣美センパイはビックと反応して動きが止まった。
「あっ、アタシ、ぜんぜん気にしませんから、そのまま続けて下さい。」
この声、この非常識なもの言い、
来てしまった、ここに最も場違いなヤツ、
あいつが、やって来たのだ。
「あのー、アタシ、人を捜していて、ミニのメイド服を着てる子なんですけど
昼間、ここで見かけたんで写真を撮ろうと思って、
家にかえってデジカメを持ってきたんですけど、見あたんないんですよね、
それで、ほかの方に聞いたら幹事さんなら知っているってことで、
ここに来たんですけど。」
由衣美センパイは、まるで文楽人形のようにキリキリと首を声の方に向けた。
「大変に申し訳ございませんが、
ここは部外者は立ち入り禁止で写真撮影も出来ないことになっているんですよ。」
さすが由衣美センパイ、この状況でもキッチリと言うべき事を言ってくれた。
その間、僕は、必死で顔を背け、声の主から判らないようにするのが精一杯だ。
「あっ、それならぜんぜん大丈夫です。メイド服の子、アタシの弟なんです。
アタシは弟の保護者なんで、ぜんぜん関係者なんです。
それに弟はまだ高校生ですから、こういう場所だと保護者同伴じゃなきゃ、
まずいと思うんですよね。」
う〜、この押さえ込むような論理展開、
ガンバレ!由衣美センパイ!!負けるな由衣美センパイ!!!
「あっ、そうですか、それならいいですよね。」
う〜、あっさり、納得しないでよ。
「でも写真撮影だけはご遠慮下さい。」
「あっ、これも気になさらないで。ほかの人は絶対に写しませんし、
写すのは弟だけで、弟も絶対に嫌だとは言いませんから。」
そりゃ、そうだろうよ、自慢じゃないけど生まれてこの方、
ただの一度だってお姉ちゃんに嫌だという事を言ったことがないのだ、
というか言えないのだ。
「あっ、そうですね、じゃあ、ぜんぜん問題ないですね。」
う〜、由衣美センパイも全面降伏しないでよ〜。
「そうですねー、その子なら、昼間までは確かにいましたけど、
その後は見かけませんので帰られたんじゃないでしょうかね。」
お姉ちゃんは、なおも奥の方を覗き込むようにしている。
幸い僕の顔は由衣美センパイの背中で遮られる位置にある。
「チッ! 逃がしたか!!
それじゃあ、どうもお取り込み中、すみませんでした。」
そう言うと、お姉ちゃんは運転席から出ていった。
幸いお姉ちゃんは思いこみが激しい、
僕がメイド服を着ていると思ったら何が何でもメイド服でなければならないのだ。
クリーミーマミに変身していて助かった。
というか、その前の時子さんや睦美さんにひんむかれたことを感謝せねばならない。
「あの人がゴン子ちゃんのお姉さんなの…、
てっきり藤原紀香似かと思ったんだけど、どちらかというと
菅野美穂と吉永小百合さんを足して2で割った感じなのね。」
確かに似てる、いや、見てくれはぜんぜん似てないのだが、
菅野美穂の嫌みったらしいところとか、
あたかも吉永小百合みたいな常識人であるかのように振るまうところは
見事に言い当てている。
「素敵な、お姉さんね。」
おせじなんだろうけど由衣美センパイは僕に同意を求める。
その僕は恐怖で膝をかかえガクガクと震え上がっていた。
あいつの目的・・・、
写真を撮って僕の友達に見せびらかして自慢する。
そして、僕を破滅させる、それがあいつの目的なんだ。
この恐怖と混乱の中、
さらに虫歯の激痛が僕の脳味噌をカッキーンとアッパーカットした。

はてさて、それからどうなったかは僕と由衣美センパイだけのヒ・ミ・ツ・・・

(つづくのか? にしても結局は、できないのね……)




アニト (12月26日(水)23時24分43秒)
権太さん、こんばんは。
自分の可能性を探ぐること、これは誰にとっても《ライフワーク》です。
発見の場として『空想デート』を利用していただけることを
たいへんうれしく思っていますし、
《お手間をとらせてしま》う「やんちゃな子」ほど可愛いものです。
そして、新たな出会いがあるから『空想デート』も維持できるのです。
ときどき役得もあったりしてね、どはははははははは。
連作や競作は第1条件として協調性が必要ではありますが、
相手を(いい意味で)裏切る・乗り越えることもおもしろさのひとつですよ。




権太 (2003年2月26日(水)01時02分40秒)
◆アニト様へ◆
早くも前言撤回で今回も「ごん太少年シリーズ」となってしまい、
穴があったら入りたい。
まあ何だかんだと言っても自分そのまんまなんで書きやすいんです。
でもその分だけ後半に入るとやたら難儀します。
それで、このあいだ郵便局で気がついたのですけど、
小さな男の子ってクーラーボックス(冷たい水がでるやつ)が大好きですね。
この季節ですから冷たい水が飲みたいって訳もないと思うんだけど、
お母さんに抱えられているのにボタンだけは自分で押して
一生懸命に水を飲んでいます。
かく言う権太も自分の足でペダルを踏んで飲めるようになった時の嬉しさを
今でも覚えています。
と言うか、いまだに三回に一回くらいの割合で自分でも使っています。
アニト様はどうでしょうか?
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久仁子さんの写真入りページは全文問題なく見れてます。
ただ由衣美さんの「Happy Birthday 2001」の幾つかが、
たぶんバイト数の制限からでしょうか全文最後まで表示されません。
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◆西嶋めぐみさんへ◆
ノンフィクションで100万円以上ですか。
整形はともかくとしてエステって効果あんでしょうか?
太っている人って触るとプニプニしてけっこう気持ち良いですよ。
でも痩せたいってのも女心なんだろうなぁ。
この辺は権太にはわからない世界で、
その昔、もう少しお尻が大きくなりたいと言ったら
女の子から叱られてしまったことがあります。
◆yuriさんへ◆
はじめまして、ここでは数少ない純男の権太といいます。
実は権太もウンコ、オシッコは駄目なくちなんですが
「僕」は可愛いくていいです。
たとえば赤ちゃんのウンコでも臭いし汚いけれど、
でもそれを「汚らわしい」とは普通は思いませんよね。
やはり愛情があってこそなんでしょう。
高貴な方のそれは香木のように芳しいというのを
古文で習ったことがありますけど、
あれは何の話だったか・・・。
◆純子さんへ◆
権太も性同一性障害関連のHPを経てここに流れついたんです。
その時の読みかじりの感想だと
MTFの方々は性的にアクティブという印象は受けませんね。
だから純子さんがおくてだったのも受け身からMへという流れにも納得がいきます。
あと以前に絵梨花さんがMへの目覚めが女装への目覚めとなったと
書いておられました。
こうなると卵が先か後かでよくわかんないです。
アニト様が言うようにこういう事って
心理学の領域とかでは研究していないんですかね。
まあ研究したくても客観性のあるサンプルも採りにくいだろうし
しかたがないのかな。
◆久仁子さんへ◆
ムヒヒヒヒヒ、み、みちゃいました。
権太「ムヒヒヒヒヒ、久仁子、このぶっといの入れてもらいたいんだろ。」
久仁子「あ、あん、権太さまぁ、入れて、久仁子の中に入れて、もう久仁子・・」
権太「えっ、どこに入れるんだ、それじゃあ全然判らんぞ、
自分でどこに入れてもらいたいのかキチンと言ってごらん」
久仁子「いやぁん、じらさないでぇ〜 久仁子 もう我慢できないのぉ、
お願い、久仁子のアナルマンコに権太さまのおっきな○ンポ入れて欲しいの」
権太「ははははは、久仁子は変態の上にせっかちなんだなぁ。
まずは入れる前に、その口でしっかり濡らしてくれよ。」
久仁子「はい、久仁子、権太さまのおっきなチ○ポを、
いっぱい、いっぱい、しゃぶらせて頂きます。」
権太「よしよし、久仁子は挨拶上手だな。
それならこちらも上手にしゃぶってもらうぞ。」
久仁子「フニュ・・・?」
権太「うん? どうしたんだ久仁子?」
久仁子「あのー、これって、ものすごく小さくありませんか・・・?」
権太「まあ、日本人だからな、でも堅さじゃ誰にもまけないぞ。」
久仁子「フニュ、フニュ、これってものすごく柔らかいよ、
それに、ツンって上向いてるのに全然皮がむけてない、、、なんか可愛い、、、」
プシュウ〜〜(なにかが急速に萎んでいく音)
権太「ご、ご、ご免なさい・・・・」
やりつけないことをやるんじゃなかったと後悔する権太であった。
◆美希子さんへ◆
お、おっ、アキラ君、ついにやりましたね。
でも、この展開だとひょっとすると・・・。
それに住宅街の中にあるブティックって??
>捕まえていけないことしちゃおうかしら。
ぜひ遠慮なく、やっちゃってください。
本人も心の中ではそれが望みなんだと思います。
>体験記を書くためにようやくエネマグラを使い始めたのですけれど、
すごいなぁ、この間までオモチャのメイク用品を買っていたのに、
そこまで進んでるんですか。
そう言えばTVで見たんだすけど
東○ハ○ズで手作りメイク用品のキットを売っているそうです。
あれだったら買うのに恥ずかしくなさそうだし
肌にも優しくて良いんじゃないでしょうか。
「Hppy Birthday2001」権太編(最終回)
今日のアニト様お誕生日会ではいろいろとありすぎだった。
夕食をすましリビングでぐったりと横になってテレビを眺めていると、
お姉ちゃんがムニュって押さえつけるようにのしかかってきた。
まったく姉弟とはいえ僕だって男なんだぞと言いたいところだが
少しは気持ちいいので口には出さない。
(クンクン)
なに?
お姉ちゃんが僕の首周りのニオイを嗅ぎはじめた。
「ごん太、香水くさい、それにお化粧の臭いもする。」
しまった!!
シャワーは浴びていたが微妙に臭いが残っていたみたいだ。
血の気が失せ顔面蒼白になっていくのが自分でもわかる。
この様をお姉ちゃんが見逃すはずがない。
間髪入れず追撃モードに入ってくる。
「ごん太ってさぁ、小さい頃、クリーミーマミが大好きで、
オモチャのマイクを小指を立てて握ちゃって
パンプルピンプルとか言ってたよね。」
ばれてる!
メイド姿のことだけならまだしもクリーミーマミになって
由衣美センパイに組み伏せられていたのが僕だってのもバレてる。
「ちょっとオシッコ」
そう言って、お姉ちゃんを力ずくではね除けると、
玄関までまっしぐらに直行しサンダルをつっかけ外に飛び出した。
春とはいえスエットの室内着のままでは夜風が身にしみる。
お金もないし、この格好ではどこに行くことも出来ない。
本屋で立ち読みでもすっかと、ぼんやりと歩いていると、
いつの間にか本屋の前も通り過ぎていて、
アニト様お誕生日会があった公園の前にいた。
ここまで来たのならばと中に入ってみる。
夜の公園には誰もいなかった。
綺麗に清掃されているようで宴の痕跡は微塵もない。
これが祭りの後ってやつかと思いつつ屋外ステージ近くの石階段に腰掛ける。
そうか亜里砂ちゃんもこんな感じで公園に寝泊まりしていたんだろうなと
自分で作り出した仮想少女に今更ながら思いをはせた。
こんなところで夜を明かすわけにもいかないし、
なんで家を飛び出してきてしまったんだろう。
それに「オシッコ」だなんて口からでまかせにしてもかっこ悪すぎ。
あれじゃあ由衣美センパイにやられましたって言ってるようなものじゃないか。
自分のアホさかげんに呆れてしまう。
お話の中での「ごん太少年」だったならば、
ああいう時にどう反応していただろうか。
たぶん真っ赤になってコクンって小さく頷くってとこかな。
そんでもってお姉ちゃんの方も優しくぎゅっと抱きしめてくれるんだろうなぁ。
だけど現実でそんな甘い展開になるはずもない。
とはいえお姉ちゃんのことだから、
お母さんやお父さんにバラすこともないだろうし、
そこんとこだけは安心していいのかもしれない。
それに由衣美センパイに組み伏せられはしたものの結果的には何もなかったんだ。
キチンと話せばいいだけなのかも。
でも抵抗していたって訳でもなかったし、
あの時にお姉ちゃんが覗きにさえこなければ最後までいってたのかもしれない。
結局、僕って何なんだろうか。
いったい何を望んでいるんだろう。
スエットパンツのポケットの中で指が細長い紐のようなものに絡まる。
取り出してみると赤いギンガムチェックのリボンだった。
これってアニト様へのプレゼントとして首に巻いて渡すつもりで・・・、
まったく、なにを考えていたんだか・・・。
たかだか半日前なのに2年も昔の話に思えてしまう。
ちょっとばかし皆なからお世辞を言われただけなのに
有頂天になって調子に乗りすぎていたのかもしれないな。
その時だった、
『よお、こんなとこで何してるんだ。』
後ろから場違いなバリトンの声が響き渡る。
あっ、この声はアニト様だ! と思い振り返ると
そこにはホームレスの源太郎さんの姿があった。
源太郎さんはやたら高そうな洋酒の瓶を手にしている。
たぶんアニト様からもらったものなのだろう。
『おお、昼間、幹事のネーチャンと一緒にいたぼうずじゃねえか。』
「ええ、まあ」
曖昧な返事をしたら源太郎さんは僕の隣に座ってきた。
『どうだ、ぼうずも一杯やるか。』
やはりパーティーの残り物なんだろう紙コップにお酒を注ぐと僕にくれた。
その琥珀色をした液体をしばし眺めたあと、
全部を一気に口の中に流し込むと喉が焼けるように熱くなる。
『いい飲みっぷりだな、だが無茶はいかんぞ、何か嫌なことでもあったか?』
「いやべつに・・・」
せっかく心配してくれているのに
もう少し別な言いようもありそうだが、
今の僕にはそれ以上の言葉が出てこない。
『そうか、男ってやつはだなあ、
辛いことや嫌なことは自分の中に全部抱えこんじまうもんだ。
ぼうずも男だってことだな。
何があったかは知らんが若いって事はいいことだぞ。
何があっても何度でもやり直しがきく。』
やり直しって、どんなやり直しが出来るというんだ。
僕はまだ何かを始めてさえいない。
やり直すものさえない、どうしようもなく空虚な人間なんだ。
『あははははは、何を見当違いのことを言ってるんだと思ってるんだろ。
ワシの若い頃もそうだったよ、
年寄り連中が説教くさいことばかり何を言ってるのかってな。
それで長老達が言うのも聞かずにこの世界を創り
この世界をついの住処にしたが、その挙げ句がこのざまだ。
身から出た錆だがざまあねえな。』
世界を創ったって、このオッサン、いい年してRPGでもやっていたのか?
源太郎さんは、ささくれだったゴツゴツした指で、
野外舞台の上に立てられているT字型の支柱をさし示した。
昼間、由衣美センパイが磔台と呼んでいた照明やスピーカーとかを設置する鉄柱だ。
それは月の光を反射し十字架であるかのように黒く輝いている。
『昔はワシなんかでもなあ、したってくれる舎弟がおってな、
よせばいいのにワシに義理立てしたあげく、
あんな磔台にくくりつけらてしまった大工のこせがれがいた。
両手に釘を打ち込まれてさぞかし痛かったろうに。
そんな気丈なヤツだったが最後の最後には、
(神の野郎、てめえ、どうしておいらを見捨てやがるんだ!)
とな、叫びながらワシを恨んで死におった。
だがワシに何が出来たと言うんだ。
ワシに出来ることと言えばこの世を創ったことと、
この世を壊すことだけだ。
この世を壊してしまえば、あいつの苦痛も消え去っただろうが、
それはあいつの望みではなかっただろうしな。
あれから何度も、この世をぶち壊そうと思うことがあったが、
その度にあいつの苦痛に歪んだ顔が思い浮かんでそれもできなんだ。』
この話って? 源太郎さん、頭にきちゃっているのか??
『しかしなあ、こんなどうしようもないワシなんかでも、
今日は善い思いをさせてもらったぞ。
ワシの創った世界も人もまんざらでもなかったな。
アニトっていう変な名前のぼうずには感謝せねばならん。
あやつ、ワシの若い頃にそっくりでな。
ワシはもう疲れた、そろそろ後継者が欲しいが、
あのぼうずが引きついでくれると良いのだがなあ。』
僕は適当に源太郎さんの話につきあうことにする。
「でもその話だとすると、この世界はもう出来上がってるんでしょ。
だったらあとは壊すだけの仕事になるから、
たぶんアニト様だったら絶対に断ると思いますよ。」
『あはははは、そりゃそうだ。
好きこのんでこんな事を引き受けるやつはおらんか。
いるとしたら、そいつはとんでもない食わせもんだな。
やはり老兵は消え去るのが一番じゃ。』
そう言うと源太郎さんはすくっと立ち上がり、ゆっくりと宙に浮かびあがった。
片手に持った酒瓶はじゃまくさいけど、
やや開きかげんにした左右の手は紛れもなく、
全てを受け入れ包容する神様のポーズだった。
『ぼうず、今度、アニトのぼうずに会うことがあったら言っといてくれや。
汝に福音を授けようとな。
それともうひとつ、数値フェチっ娘のネーチャンにも伝えといてくれや、
我が右の席、つまり妻の座はいつでも空いてるとな。
では悩みおおき青少年よサラバじゃ!!
ガァハハハハハハハハァ・・・・、』
こうして源太郎さんは天空の闇に消えていった。
なんだったんだ、あのイリユージョン・オヤジは???!!
だいたい伝言にしたって僕が言ったんじゃ全然説得力がないし、
本人に直接言べきことじゃないか。
どこかに源太郎さんが隠れているのではないかと
ステージに駆け上がって探してみるがどこにもいない。
僕は黒い十字架を背にしゃがみ込んだ。
そして何となく口ずさんでみた。
「ハッピバースデェートゥーユー、ハッピバースデェートゥーアニトさま、
ハッピバースデェートゥー・・・・・・・・・」

僕の左手には赤いギンガムチェックのリボンが握られていた。

(おしまい〜〜イメージエンディングテーマとして以下の曲をお借りしました。)
http://www.scn-net.ne.jp/~matrix/music/warmery.html
(http://www.scn-net.ne.jp/~matrix/index.htm)




アニト (2003年2月26日(水)23時42分18秒)
権太さん、こん○○は。
「Hppy Birthday2001」権太編 完結おめでとうございます。
ごん太少年はすでに『空想デート』のマスかきっ子ボーイ、
いやや、失礼!、マスコットボーイです。
《前言撤回》大いにけっこう、
大人社会にどんどん首を突っ込んできてください。
ごん太少年にも《穴があるのだから入れたい》と隙あらば狙っているのですが、
さすがに首までは入れるつもりはありませんからご安心を。
わたしは《クラクラボックス(悩殺美女がでるやつ?)が大好き》で、
ときどきお姉さんを抱えて一生懸命ボインを押しています。
うむ?、どこからか「やはりこいつじゃ無理かもしれぬ」とバリトン声が。

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