はじめから読む

沙希(9月10日(日)21時50分34秒)
アニト様こんばんは
みなさんこんばんは
連続書き込みを続けようと思ったのですが
あっという間に玉砕してしまいました。
久仁子様>
こんばんは。
お話、いつも読ませていただいております。
早苗お姉様が一番好きです。
お姉様な筈なのに、何でも言うことを聞いてしまいそうです。
そんなところが自虐的で、愛おしいです。
「はい!」という元気なお返事が好きです。
虐めてあげたくなります。
MRF−6:女装者− 第4話「白色の少女たち」 −
5th.
「ところで穂香、今、どこにいるの?」
(屋上だよ。今は休み時間だけど、屋上には誰もいないから大丈夫だよ。)
ピアス型通信機を通して、穂香からの連絡が入った。
潜入を開始してから3日目……
ターゲットの早川幸子の身辺を探っている段階で、
まだ胸のタトゥーの確認は出来ていないそうだ。
(学校での生活を見る限り、不幸そうには見えないんだよね。
順風満帆という感じで、クラスの人気者なんだ。)
「事前調査とはだいぶ違うわね。
主任の話では、財閥の令嬢として育てられ「かごの中の鳥」だって……」
(確かにその筈なんだ。ボクが初めて彼女に逢ったとき、
なにか影のような物を背負っていたことは、確かに感じたんだ。)
「それを調べるのは、穂香の仕事じゃないわ。
ターゲットのタトゥーの有無を確認すれば任務終了なんだから。
はやいとこ頼むわよ。」
(あ、ちょっとまって、優……プツッ!)
……今の生活が順風満帆ならば、回りくどいことはせずに、
実の父親と引き合わせて、はっきりと断らせればいい。
たとえ彼女の胸にイルカのタトゥーが刻まれていようと、
養子の件は正式なものなのだから。
今頃になって「実の娘を引き取りたい」だなんて、
私は絶対に許せない……
親に捨てられた子供の気持ちなんて、誰にも解りっこない!

[WARNING!! This area was protected by CFA & C1NEL. 1999-]
「……まただ……どこもかしこも、プロテクトだらけね。」
もう見慣れたエラーメッセージがフィルムディスプレイに点灯する。
第6級待機のMRFとなると、ほとんどの情報にアクセスできない。
穂香がC1NELに来てから、
私は記憶障害を持つ彼女の「お守り役」として、第3級待機から落とされた。
以来、任務の内容は簡単になり、
命をやりとりするような危険な仕事は無くなった。
「情報は降りてこないけれど、おかげで動きやすくなったわ。」
[Pink Viper]と記された自作のメモリーカードを
端末用ALISS1から引き抜き、デジタルシュレッダーへ通過させる。
「もう少し強烈な解除プログラムが必要ね。
隠されると、ますます知りたくなるわ。」
*  *  *  *  *  *
(よし、待ちに待った、体育の時間だ!)
女子校ということで、体操着に着替えるときにも更衣室なんて利用しない。
教室で、開けっぴろげに着替えるようだ。
ボクにとっては好都合。
狭い更衣室で着替えると、見える物も見えなくなるかもしれないしね。
それに座席も近いので、ボクは彼女の隣で着替えることができた。
(それにしても緊張する……ボクはついこないだまで、男の子だったんだよ。)
優子との生活のおかげで、女の子の着替えにもだいぶ慣れた。
なにしろ優子は、外見上は女の子と何ら変わらないからね。
お風呂上がりとか、よくバスタオル一枚の姿で部屋に来たりもするし。
……でも、本物の女の子、しかもこんなに大勢の着替えとなると、
平静を保てるかちょっと自信がない。
C1NEL特製の貞操帯のおかげで、
大切な部分の膨らみは完全に無くなっている。
しかも貞操帯の外側には、
ご丁寧にも女性器のカタチを模した細工がしてあるんだ。
……それでもみんなの前で下着姿にはなれないので、
あらかじめブルマーを穿いてきたのは、正解だったよ。
「河合さん、ずっとブルマー穿いてたの?暑くない?」
「う、うん。空調が利いてるから丁度良いよ。」
「ウチは共学じゃないからね、ブルマー穿いてなくても大丈夫よ。
下着なんて、誰に 見られる訳でもないし。」
あぁ恥ずかしい……女の子の着替えを見るよりも、
自分のブルマー姿を見られる方のが、もっと恥ずかしいんだ。
夏場の体育にジャージを着るわけにもいかないし、
この学校はスパッツも禁止みたいだし……
すると、早川幸子が目の前でセーラー服を脱ぎ始める。
スカーフ止めと、胸当てのスナップを順番に外し、
中央のファスナーを開く。
さぁ待ちに待ったこの瞬間だ!
胸をガバッと開き、セーラーを脱いでしまった。
彼女の胸元は?タトゥーは!?
「河合さんもスプレー使う?これ、汗を押さえるから……ん?どうしたの?」
……なんと!!肝心な部分に絆創膏がぁ!!
ひょっとして、ボクに対する挑戦?
「あぁ、この絆創膏?これね、火傷の痕なの。だいぶ古い傷だけど。」
「火傷の痕……胸なんかに、火傷の痕?」
「そう。ちょっと気にしてるんだ。
こう見えてもね、コンプレックス感じてるから、あんまり指摘しないでね。」
「あぁ……そう……コンプレックス……
ねぇ早川さん、お願いがあるんだけれど……
その火傷の痕、見せてくれない?」
「駄目。」
あぁ、やっぱり……これは一筋縄では、行きそうもないよ。
もしそれが本当に火傷の痕なら「ゴメンナサイ」って感じだけれど……
もしイルカのタトゥーだったら、可愛いと思うけどな。
ボクなんてイルカ大好きだから、
胸にイルカのタトゥーなんてあったら、見せびらかしちゃうけどな。
あ、でもボク、見せびらかす胸すら無いや。
胸すら……無い……?
「……ねぇ河合さん。いつまでそんな変な格好してるの?
上はセーラーで、下はブルマーなんて……
男の子へのサービスカット?男の子なんて、いないわよ。」
あ、しまった。またやっちゃった。
病院へ潜入したときの反省が、生かされてないよ。
みんなに紛れて着替えれば良かったのに、
モタモタしてたら、ボクだけ着替え終えてない。
他の女の子はみんな体操服になっているのに!
「河合さん……なぁに?あなたの胸……!!」
「やだぁ!!この娘の胸、ペッタンコよ!!」
「アハハハハハ!!だから、上着脱げないでいたのね!」
「私も、おかしいと思ってたのよ。ずっと変な格好のままだから!!」
「どれどれ!?私にも見せて!!キャーーッ!!ほんとにペッタンコ!!」
「ねぇねぇ、これじゃぁブラなんて要らないんじゃない?Aでもブカブカだよ!」
「可哀想に!小学生の頃から、成長止まっちゃったのね。ご愁傷様……!」
「牛乳飲みなさいよ。それで、自分でマッサージすれば大きくなるわよ。」
「通販であるじゃない!なんか怪しいクリームみたいなの!あーいうの、どう?」
「でも、この小ささは致命的だわ。なにか先天的な問題よ。」
「そうね、お医者様に診てもらった方が良いわね。」
「放っておくと一生このままよ。それでも良いの?」
……あぁ、誰か、助けて!!

             つづく




アニト(9月11日(月)23時31分24秒)
沙希さん、こんばんは。
連続書き込みの意気込みをたいへんうれしく思っています。
集中力を持続させること、
これが創作を続けるポイントだとわたしは思っています。
玉砕覚悟でかまいませんから
沙希さんの思い描く世界を書きつづってみてください。
あれ?、沙希さんはSの気もあるのですか?。
どのように早苗を虐めるのでしょう?、興味津々です。




沙希(9月12日(火)21時43分20秒)
アニト様こんばんは。
みなさんこんばんは。
綾乃様が戻って参りました。お帰りなさい。
北海道へ行かれたのでしょうか?
綾乃ちゃんと尚ちゃんの道中記
<北海道編>なんてできるのでしょうか。
ところで綾乃さんのお話には、
他の作者さんの登場人物が乱入しますね。
とっても面白いです。
ぜひ今度、「穂香」を虐めてあげてください。
穂香は泣き虫なので、すぐに弱音を吐きますが。
私のお話にも「綾乃ちゃん」を登場させてみたいのですが
不幸な役回りにしてしまいそうです。
それでは綾乃ちゃんが可哀想。
MRF−6:女装者− 第4話「白色の少女たち」 −
6th.
「司令。昨日ふたたび、ALISSへのハッキングが確認されました。
ファイアーウォールによって進入はくい止めましたが、
防壁の第3層まで浸食されています。」
(……どこからの進入か、特定は出来るかね?)
「逆探知は失敗しましたが……ハッキングの直後に
C1NEL施設内のシュレッダーから反応が1件ありました。」
(まさか、C1NEL内部からか。)
「断定は出来ませんが、[Pink Viper]というプログラム名からして、
内部の犯行である可能性が高いかと……」
(「裏切り者」か……ならば、容疑者は無数にいるな。
我々の行っている実験に疑問を持つ者は多い。
今一番怖いのは、外部からの圧力よりも、内部からの漏洩だ。
犯人の特定を急ぎたまえ。)
……ピクチャフォンの回線を切り、深いため息をつく。
「……嘘はついていないさ。隠していることはあるが……」
そう、犯人の特定はできていた。
それはMRF主任である私が一番良く知る人物。
[Pink Viper]という名前は、
彼女の初めての任務の時、ピンクの好きな彼女に、
私が与えたコードネーム「ピンクの毒蛇」を意味する。
それを今、彼女は「毒蛇」を「裏切り者」へと変貌させ、私に牙をむいた。
それはまるで「犯人は自分だ」ということを、
私だけに知らせているようだった。
*  *  *  *  *  *
ピアス通信機で穂香を体育館裏に呼びだした。
白の夏セーラーで、ピョコピョコと跳ねる様にして駆け寄る姿がなんとも……
穂香、あんまり走るとパンツが見えるわよ!
はぁ、若いっていいわね。
私もまだ19だけど、もうセーラー服なんて似合わないわ。
「おまたせ、優子。
サイレントモードのピアスって、なんだかくすぐったいよね。
授業中にいきなり電気ビリビリして、ビックリしちゃったよ。」
「穂香、はいこれ。今度忘れていったら、もう作ってあげないからね。」
「うふふ。ありがとう、優子。わざわざ届けに来てくれて。」
まったく穂香ときたら、
この私がせっかく作ってあげた弁当を置き忘れるなんて!
ちゃんと愛情感じてるのかしら?
……感じている訳無いわよね。
穂香は私のこと、母親代わりくらいにしか見ていないんだから。
「ボクね、お弁当の時間だけが楽しみなんだ。
授業は難しすぎて、つまんないよ。」
私の目の前でお弁当のフタを開ける穂香。
馬鹿!私の前でフタなんか開けないでよ!照れくさいじゃない!
「やったぁ、今日のお弁当はエビフライだ。
しかもタルタルソースまで手作りだ。」
憎らしいくらいにニコニコしている。
この娘、任務のことを忘れて
女子校生活を楽しみ惚けているんじゃないでしょうね。
「それで、どうなの?早川幸子のタトゥー、確認できた?」
「うん、それがね……早川さん、胸に絆創膏を貼ってるんだよ。
彼女はそれを、「火傷の痕」だって言ってるんだけれど、
まだ確認した訳じゃないんだ。」
「絆創膏ねぇ……いかにも怪しいわ。
絆創膏の下は、99%イルカのタトゥーに間違いないわね。
でも、証拠としてデジカメで撮影しないと駄目なんだから。」
「……それが難しいんだ。
早川さん、その火傷の痕がコンプレックスみたいで、見せてくれないんだよ。」
「コンプレックスかぁ……そいつは厄介だわ……
こうなったら、最終手段を使うしかないわね。」
「最終手段?なにそれ。」
「早川幸子と、親密な関係になるのよ。」
「親密な……関……ケイッ!?」
「あんたどうせ、女装娘のくせに恋愛対象は女の子なんでしょ?
頑張りなさいよ。」
「も、もしかして、早川さんと……エッチな事をしろっていうの!?」
「オナニーより良いわよ。」
「だ、駄目だよそんなの!不謹慎だよ!
だいいち、彼女の気持ちだってあるし!!
早川さんとエッチだなんて……そんな……そんな……」
「なに興奮してるのよ。もしかして穂香、彼女のことが好きなの?」
「そ、そぉいう事じゃなくてさ、任務を遂行するためにエッチだなんて!
そんなぁ……そんなの、彼女に失礼だし……」
「……女子校の女の子は、レズが多いって言うじゃない。
もしかすると早川幸子も、そっち系かもね。
穂香だって、女装レズに憧れていたんじゃない?」
「で、でも、いきなり……無理だよ……」
「…………無理じゃ済まされないわよ。……任務なんだからっ。」
「あ、待ってよ優子!優子ってば!……もう……」
後悔した。すぐに後悔した。
なんであんな事を言ったのだろう?
「早川幸子と親密な関係になれ」だなんて、
それはこの私が一番恐れている事の筈なのに……
あの穂香の動揺の仕方は本物だった。
穂香が早川幸子を好きになりかけているのは間違いない。
(ボクね、さっきの早川って娘……知ってるんだ。)
(初めて彼女に逢ったとき、なにか影のような物を背負って……)
……一体、穂香と彼女の間に、何があったというのか……

                          つづく




アニト(9月12日(火)23時31分50秒)
沙希さん、こんばんは。
『空想デート』ではいろいろな試みがなされています。
みずきさんと綾乃は1話ずつ交互に物語を進める合作を成功させていますし、
なんと7人もの参加による空想オフ会「HappyBirthday」もありました。
(『別棟』→「オフ会報告」をごらんください)
他の人の物語を読み込んで作者と登場人物のキャラクターを把握し
沙希さんもトライしてみてください。




沙希(9月13日(水)22時35分16秒)
みなさんこんばんは沙希です。
地方を舞台にしたお話って、いいですね。
綾乃さんなんて、方言まで活用されています。
私は、名古屋と高知の方言が好きです。
名古屋の「どすえー」が、とっても好き。
方言を駆使してHなシーンを表現すると
すごく艶っぽくなるんですね。勉強になります。
(私のお話も、筑波を舞台にしたお話でした。自分で忘れてた。)
MRF−6:女装者− 第4話「白色の少女たち」 −
7th.
「そのお弁当、河合さんのお母さんが作ってくれるの?
ずいぶん可愛らしいわ。」
「ううん。お母さんじゃないの。
このお弁当はね、姉さんが作ってくれるんだ。」
「もしかして河合さん……お母さんいないの?
……ご免なさい、知らなかったわ。」
「違う違う、別居してるだけ。今ね、姉さんと二人暮らしなんだ。
姉さんが私の面倒、いろいろ見てくれるから全然寂しくないよ。
まるでお母さんみたい。」
「そう……素敵なお姉さんがいるのね。ちょっと安心したわ。」
……「お母さん」だなんて、ちょっと優子に悪いかな……
「早川さんこそ、毎日豪勢なお弁当だよね。まるでお節料理みたい。」
「これはね、私の家に入っている料理人が作ってくれるの。
はい「あーん」して!」
「あーん……うん、美味しい!この玉子焼き、タダモノじゃない!」
「「だし巻き玉子」よ。美味しいでしょ?
食べきれないから、どんどん食べて。」
「専門の料理人が家にいるなんて、
早川さんの家ってすごいね!うらやましいよ。」
「あら。私は河合さんがうらやましいわ。
私、一人っ子だし、両親はビジネスにかかりっきりで、
私の事なんてほったらかしだもの。
そのくせ、教育に関しては口うるさいのよね。
勉強だけじゃなく、習い事とかもね。」
優子のエビフライを口に運びながら思い出す。
初めて早川さんと出会ったときの事を。
あの歩道橋での早川さんの寂しげな表情を。
……優子の作ってくれたエビフライは、
早川家の料理人が作った「出し巻き玉子」よりも、美味しかった。
「そうだ。次の体育、どこに集まるか聞いてこなくちゃ。
私、学級委員だからね。」
そう言うと、早川さんは手早く重箱弁当を片づける。
ボクと向かい合わせにしていた机を元の位置に戻し、教室を出ていった。
……養子って、大事にされないのかな?
ほったらかしにされちゃうのかな?
養子として迎えられた子供には、愛情は注がれないのかな?
本当の両親と別れ、姉妹もいない。
自分の周りにいるのは世話役の執事やお手伝いさん。
そして、あの重箱弁当や毎日の食事を作ってくれる料理人達……
きっと早川さんは、寂しい想いをしているんだ。
それでも彼女を見ていると、そんな寂しさは伝わってこない。
もしかすると彼女は、とても「強い」のだろうか……?
少し長めのプリーツスカートをヒラヒラさせ、
小走りに教室を出ていく彼女を目で見送る。
その姿に、「だし巻き玉子」を食べさせてくれた時の彼女の笑顔を思い出し、
重ねると……ちょっと、胸が痛くなった。
頭の中でモヤモヤしている霞を掻き消すように、頭を振った。
公園で、彼女にアイスをおごってもらった時の笑顔と同じだった。
*  *  *  *  *  *
「今日の体育は水泳だそうです。
みんな遅刻しないように、早めに着替えてね。」
学級委員である早川さんが教壇の前に立ってそう告げた。
再びチャンス到来だ!!
水泳ならば、さすがに絆創膏もはずすだろう!
いよいよ胸のタトゥーとご対面だ。
早川さんが絆創膏を外す瞬間を、この腕時計型デジカメで撮影すれば……
早川さんに軟派な真似をすることなく、晴れて任務完了だ!
任務遂行のために早川さんを口説き落とすなんて……
ボクの良心が許さないからね。
「おいで穂香。更衣室、一緒に行こう。」
隣の席の清美ちゃんに連れられて更衣室へ向かう。
水着とバスタオル、替えの下着が入ったスポーツバッグを持って。
もちろん腕時計型デジカメも忘れない。
「特進クラスの体育って、ほとんど遊びみたいでしょ?
水泳だって、最初っから自由時間なんだから。」
「やったぁ。私ね、息を止めて水の中に沈んでいるのが大好きなんだ。
無重力みたいで 気持ちいいんだ。」
「やだわ、穂香ってば。溺れるわよ。」
……ん?ちょっとまて。
肝心なことを忘れてた!!
水着に着替えるということは……
ボクも裸にならなくちゃいけないんだ!!
あぁ、そんなの無理だよ……せっかく任務終了だと思ったのに!!
「穂香、どうしたの?急に元気がなくなったけれど。」
「……ごめん、清美……私、生理みたい……」
「えっ!?急に始まっちゃったの?」
「うん、ちょっとトイレいってくる……」
……はぁ、浅はかだった……
パンティの下に特製の貞操帯を付けているのを忘れてた。
体操着のブルマー程度が、股間の誤魔化しの限界なんだ。
下着姿や水着姿、ましてや裸なんて見せられないよ……
そんなの、スクール水着を用意したときに気が付くべきだった。
さすがに水泳見学の分際で、更衣室に入るなんて出来ないよね。
自分だけ制服を着たままで、
着替えずに更衣室にいるなんて、不自然だよね。
あぁ、絶好のチャンスだと思ったのにな……
男の子のボクには、当然「生理」なんてものは無く、
何もせずにただ時間をつぶしてトイレから出たのだが、
清美はボクが出てくるのを心配そうに待っていてくれた。
「保健室に行けばタンポンくれるわよ。それでも駄目?」
「うん、使ったこと無いし、私、初日は多いから……」
「そう……残念。タイミング悪かったわね。」
……ちょっと罪悪感を感じた。
女の子の生理は、すごく大変なものの筈なんだ……
でもボクは、その苦しみを知らずに嘘をついた。
清美は心配してくれているのに……
*  *  *  *  *  *
「どうしたの、穂香。早く入りなさいよ。」
更衣室の入り口の前で、清美が手招きをする。
でも、水着に着替えないボクが、更衣室へは入れないよ。
「だから……今日は私、水泳は見学するから……」
「なに言ってるの。見学するなんて言って、
まさか教室で自習する気じゃないでしょ?
そんなの抜け駆けよ。ほら、早く入りなさいよ。」
「ひょっとして、見学するのにも水着に着替えなくちゃいけないの?」
「……違うわよ。
プールサイドに出るには、更衣室を通らなくちゃいけないの。
ここ、プールの入り口に繋がっているんだから。」

                       つづく




アニト(9月13日(水)23時52分23秒)
沙希さん、こんばんは。
登場人物に個性があるように
舞台を考えることも物語では重要なことです。
が、方言は文字にするとなかなかむつかしいものですよ。
ところで名古屋で「どすえー」は使わないような気がしますが
京都ではないでしょうか?。
人の心の痛みを察することのできる穂香がますます素敵にみえます。




沙希(9月15日(金)22時36分25秒)
アニト様こんばんは。
みなさんこんばんは。
ここ最近どうしても微熱が下がらなくて
寝たり起きたりの生活が続きます。
ベッドの中でパソコンを開き皆様の書き込みを読んでます。
こんな不甲斐ない私だと、どうしても執筆ペースが落ちますね。
少しずつですが、まだまだ続きますので
どうぞ気長におつきあいください。
アニト様>
そうです。私が言いたかったのは京都です。
京都の「どすえー」です。
高知の、語尾に「〜ゆう」を付けるのも好きです。
佳菜っち様>
はじめまして。沙希です。
お話ずっと読ませていただいています。
「女王様のアルバイト」完結おめでとうございます。
終わってしまって残念な気もしますが、
まだまだ続編もあり、という感じですね。
新しいお話も期待しています。
MRF−6:女装者− 第4話「白色の少女たち」 −
8th.
「ほら、穂香、入ろうよ!私も早く着替えないと遅刻しちゃう!」
清美に手を引かれ、更衣室へと「潜入」する。
体操着へ着替えるのとは格が違う。みんな水着に着替えているんだ!
中へ入ると意外に広く、
長い通路状になった部屋の両脇にロッカーが並んでいる。
ボクと清美はクラスメイトの女の子達が着替えている、
その真っ直中に入り込む……
「急いで着替えちゃうから、穂香、待っててね。先に行かないでよ。」
空いているロッカーを探しあてると、
そこで清美がまずローファーを脱ぎ、茶色の指定ハイソックスを脱ぐ。
この学校の制服は、ソックスとプリーツスカート、リボン、スカーフ、
そして襟の2本ラインは、全て茶色で統一されている
スタイリッシュなセーラー服なんだ。
……裸足になった後はスノコの台上にあがり、服を脱ぎ始める。
周りの女の子達は、もうスクール水着に着替え終わっている娘や、
下着姿、全裸にタオルを巻いている娘。
タオルで隠さず、開けっぴろげで着替えている娘も多い!!
「穂香、顔が赤いわよ。具合、大丈夫?」
あぁ……きっと耳の先まで真っ赤なのだろう……
だって……何度も言うけれど、
ボクはついこの前まで、男子校に通う男の子だったんだ。
いくら女装者とはいえ、本物の女の子の裸は、まだ慣れないんだ。
「ね、ねぇ……清美……裸で着替えてる娘もいる……
女子校って、こんなもの?」
「馬鹿ねぇ。裸にならなくちゃ水着に着替えられないじゃない。
それとも穂香が前にいた学校は、制服着たままプールに入ったの?」
そう言いながら、清美もセーラーの上着を脱ぎ、ロッカーの中へと押し込む。
ブラの下に隠れる膨らみは、本物の女の子の証拠だ。
だめだ。「嘘の女の子」のボクには、あまりにも眩しすぎる。
そ、そうだ!肝心なことを忘れていた!
早川さんのタトゥーを確認しなくちゃ!
早川さんは……早川さんは……!?見つからない!!
どっちを向いても、女の子の裸、はだか、ハダカ……!!
柔らかそうな白いお胸。その先端にツンとしたピンクの乳首。
柔らかい曲線でウェストラインを通過すると、
おヘソの下には、フサフサとしたアンダーヘアが……!!
パンティを脚首から外す時、そしてスクール水着を脚に通すとき……
そのたびに、まだ見たことのなかった本物の女の子の象徴が、
チラチラと見え隠れする……!!
黒い茂みの下に、なにかピンク色をしたものが、ちょこっと見えるよ!!
どうしよう!?ボク、どうすればいい!?……
あれ?ボク、何を探していたんだっけ??
「ウチのスクール水着、カタチが古いよね。
セーラー服は今風のデザインなのに。」
清美の声で、ふと振り向くと、
産まれたまんまの姿の清美が目の前に立っていた。
水着に脚を通そうとして片脚を上げると、あぁ、もう駄目だ。
清美のアンダーヘアは、きちんと手入れが施してあり、とても薄い。
さらにその下の「女の子」の部分が、惜しげもなく露わになっていた。
清美の、クッキリとした割れ目の合わさった部分が
ボクの目に飛び込んできた。
ほのかなピンク色で、プクッとしていて、
そこから小さな真珠の粒のようなものが顔を覗かせていた。
「ちょっと!穂香!どうしたの!?ホントに具合悪いの!?」
……もう、立っていられないよ。アソコが痛い……
特製の貞操帯のおかげで膨らみは目立たないものの、
無理に押さえつけられているので、痛い……
「穂香、痛むんでしょ?保健室行く?」
しゃがんでいたボクを気遣うように、
清美も一緒にしゃがむ。裸のまんまで……
清美、ゴメンね……ボクのことを、ホントに心配してくれてるのに。
でもね……清美の大切な「女の子」の部分が、丸見えになってるんだよ。
しゃがむと余計に!
両膝を閉じてしゃがんではいるけれど、太股の間から見えるんだ。
割れ目から顔を覗かせる真珠の粒と、
花びらまで見えてる……痛い痛い痛い!!
「ちょっと、どうしたの!」
「河合さん、生理痛?」
「お腹痛いの?しばらく動かない方がいいかしら?」
「保健室で休ませなくちゃ。だれか、連れてってあげなさいよ。」
……ミイラ取りがミイラになった気分だよ。
裸同然の女の子達に囲まれている。
どっちを向いても、女の子の大切な部分が!!
いくらバスタオルを巻いていたって、しゃがむと見えちゃうんだよ。
あぁ、みんな、駄目!もう……ボク……
「……私が、保健室に連れて行くわ。」
ふと顔を上げると、まだ制服のままの早川さんだった。
ほかの女の子はみんな着替え終わったか、裸になっていたので、
まだ着替ていない早川さんがボクの肩を抱き、
更衣室から連れ出してくれたんだ。
「馬鹿ね、河合さん……具合悪いなら、そう言えば良かったのに……」
早川さんに肩を抱かれたまま、
すでに授業の始まっている静かな廊下を歩く。
「……ごめんね、早川さん。遅刻させちゃって。」
「緊急事態だから良いのよ。
それに、どうせ私もブルーデーで見学だから。」
なんだ、そうだったんだ……早川さんも生理だったんだ。
それじゃぁ、早川さんの着替えを待っていても駄目だったんだね。
あぁ、なんだかボク、馬鹿みたいだ……
「早川さん、トイレへ寄っても良い?」
「うん、行ってらっしゃい。待ってるから。それと、コレがいるでしょ?」
*  *  *  *  *  *
個室に入り、鍵を閉める。
スカートをまくり上げ、裾を口にくわえ、ずり落ちないようにする。
ブルマーとパンティを一緒に膝まで降ろし、貞操帯を外すと……
いままで苦しかった「男の子」が、ピョコンと上を向いた。
「はぁ…ぁ…っ………んんっ!いくっ!
……んっ!……んっ!……あ…ん……!」
少し手を触れただけで、あっという間に昇りつめてしまった。
早川さんからもらったナプキンで敏感な部分をくるみ、
そこへ我慢していたものを大量に放出してしまった。

                        つづく




アニト(9月16日(土)23時36分15秒)
沙希さん、こんばんは。
不思議だとは思いませんか?。
会ったこともない、声すら聞いたこともない多くの人が、
沙希さんのことを心配しているのです。
そして沙希さんは見えない友達に向かって
ベッドの中で一生懸命物語を書いてくれている。
そういう絆が『空想デート』にはあるのですよ。

「白色の少女たち」 9th.へ

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