私は21歳以上です。



 前立腺刺激月間 
                        作:モナラー

Chapter2  1回目

翌月の第1水曜日の夜、雄太は病院前に来ていた。
診察終了から1時間ほど経ち、ドアにはカーテンが下ろされていた。
勝手口のインターホンを鳴らす。
「今開けるわね。」
由里の声に続いて鍵の開く音。
ドアを開けて入ると由里がいた。
「ついてらっしゃい」
健康そのものの雄太が検査室に入るのは定期検査のときぐらいだ。
個人経営にしては検査室は大きめである。真ん中に移動式のベッドが置かれている。
「では待っててね」
そういうと由里は検査室を出て行った。雄太はベッドに腰掛けた。
緊張と不安を打ち消そうと自問自答をはじめる。
何をされるのだろう・・・もう少し具体的に治験の内容を説明してくれれば緊張しなくてすむのに・・・
まあ由里のことだから無茶なことはしないだろうけど。
室内を見渡す雄太の目には特に変わった様子は写らない。
ふう、とため息を出す。無理に心を落ち着ける。
ここは始まるまで待ったほうがいいだろう。
やばい事されそうになれば逃げ出せばいいんだ。
そう考えて寝転がろうとしたとき部屋に近づく足音が聞こえてきた。
開け放たれたドアから由里を先頭に看護婦たちが入ってきた。
私語一つせず、看護婦は横一列に並ぶ。
全部で4人、その視線は雄太に向いていた。
手には皆、ボールペンを何本かはさんだバインダーとテキストらしき書物を持っている。
彼女たちの足音がやんで、部屋が静寂になる。
静寂を破ったのは由里の声。
「では、精液採取の実習を行ってもらいます。その前に、被治験者の説明を始めます。
大学生で年齢は19歳、医学生ですがまだ医学の知識はほとんど無く、普通の大学生と大差はありません。
健康状態は良好です。性癖などのデータは先ほど渡した資料のとおりです。
なお、注意すべき点として私と肉体関係にあり、互いに性感帯等、性的な情報を把握しています。
また、精神的にも長期間相愛関係にあり、心理的なつながりもあります。
その点を考慮した上で私の指示に従ってください。」
雄太は少しにやついた。口ではH友達といっても雄太は由里を愛している。
反抗期にありがちな年上へのささやかな抵抗が建前として残っていた。
ちょうど脱皮した蝶の体に残った小さな抜け殻のように。
建前と実際のギャップを知る人がまた増えた・・・
雄太としてはまた1つ面白くなった。
由里の説明は続いた。
「では、初日なので私が被治験者の取り扱いを行います。
次回からはあなたたちが順に行ってください。
なお、実習ですので以後は被治験者を患者と呼びます。その点に注意してください。」
由里の視線が看護婦たちから雄太に動く。
「まず、衣服をすべて脱いでください。服は私が預かります。」
雄太は服を脱ぎ始めた。
「もし、患者さんが脱ぎにくそうだったりしたら手伝ってあげてください。」
手際よく脱ぎ終えると由里は丁寧にたたんでかごに入れ、隅のテーブル下に置いた。
雄太はスリッパを除けば何も身に着けてはいない。
「では続いて身体を測定します。」
雄太は身長体重測定器に乗せられ、続いてメジャーで胸囲を測られた。
「身体のデータは毎日微妙に変化しますので必ず計ってください。」
由里の真剣な声が室内にフォーマルな雰囲気を作り出してゆく。看護婦たちも真剣な表情でメモを取る。
「では、ベッドに仰向けになって寝てください。手足を伸ばして、リラックスしてください。」
雄太の一糸まとわぬ体が白いシーツの上にさらけ出された。
看護婦たちは気をつけのポーズで寝ている雄太の体を眺めた。
これまでの実習で見慣れたのか、着衣の人を見るような目つきと表情である。
雄太は見知らぬ人に裸を見られるのは初めてなのか、若干顔を赤らめている。
白い肌と長身の割には細身な体型が雄太を中性的に見せていた。
股間は若干興奮してるためか、半ば起っている。
由里は部屋の隅にあるモニターをいじくりながら説明を再開した。
「患者の写真を撮ります。まず全身写真を撮ります。
仰向けとうつ伏せのポーズを撮りますので指示に従って体の向きを変えてください」
天井のカメラが上下する。雄太の目がカメラに向くと由里は
「患者はカメラ目線にならないよう真上を向いてください。」
と少々厳しい口調で指示を出す。真上を剥いてしばらくすると少々和らいだ口調で
「ではうつ伏せになってください。ただし、ポーズはそのままで。」
「ポーズはそのままで横を向いてください」
「次は反対向きに」
「上半身だけ垂直に起こして」
「今度は足を垂直に」
由里の指示が撮影の間を置いてから次々に出された。
撮影の間看護婦たちの視線は由里、雄太、カメラの間を行き来する。
まるで撮影会のギャラリーのようである。
撮影中、カメラの音がしないことに雄太は気づいた。
これだけ静穏なカメラなら検査中に盗撮されても分からない。
今まででも結構知らぬ間に撮られていたのかも?
口調をそのままに由里が指示する。
「足を広げて股間を見せてください」
雄太は若干ためらいながらも仰向けになって足を広げ、M字開脚のポーズになる。
「もう少し足を広げてください」
雄太が足を広げて30秒ほどすると由里の声。
「肛門を上になるようにして足を広げてください」
雄太は腰を起こし、足を頭のほうにつけ、えび固めのような姿になった。
今までよりも待たされた後、かなり和らいだ口調で、
「では、元のポーズに戻ってしばらくリラックスしていてください」
雄太は一息つく。
雄太の頭に次々と考えが浮かぶ。
なぜ、ベッドの上で撮影するのだろう?
立って周りを撮影すれば5面は撮れば。下からのアングルだけ寝かせて撮ればいいではないか。
下からのアングルと股間にしても椅子なりベッドなりに座れば容易く撮れるはずだ。
そういえば、成長の記録とか言って今までも俺のヌード撮ってたっけ。
ハメ撮りもしたし・・・
雄太が考え込んでいる間、由里と看護婦はモニターの周りで機会をいじっていた。
配線をつないだりスイッチを切り替えたりしている。
作業が終わると機材の乗った台を雄太のベッド横に運んできた。
「撮影を続けます。まず、患者の性器を撮影します。」
由里と看護婦たちが雄太の下半身を囲む。
視線を集中された雄太の陰茎はたちどころに立ち上がった。
由里はそれを見て、
「このように、通常性器を見られるとペニスは勃起します。したがって今は勃起時の性器を撮影します。」
そういって由里はペニスの正面にカメラを向けた。夜なのにフラッシュをたかない。
天井と部屋の周りには撮影スタジオ並の証明がつけられている。
続けて両脇からも撮る。終えると
「ペニスの先端部と後部も撮影します。現在、150度で患者はペニスを持ち上げてください」
と指示を出す。雄太のは腹に密着するかというくらいに立ち上がっていた。角度160度といったところだろうか。
雄太は右手で陰茎を真ん中を持って持ち上げると
「全体が移るようにペニスの基部両脇を持って持ち上げてください」
ときつめの口調で言われる。
雄太は両手の人差し指で言われた通りに持ち上げた。
由里は雄太の上に身を乗り上げて撮影する。
「では手を離してください。陰嚢を撮影しますので足を広げてください。」
雄太は足を広げる。
「しばらく足を広げたままで撮影しますので患者の足を持っていてください。
2人の看護婦が片足ずつ雄太のひざと足首を持った。
「長時間の場合は肩に足をかけたりしてください。」
「肩の力を抜いてリラックスしていてくださいね。ただし、勃起は続けていてください。」
まじめな顔つきで由里が言った。
「陰嚢の正面と左右を撮影します。私の影がかからないように照明を動かしてください。」
残り二人の看護婦が部屋隅の照明を動かす。
「田辺さん、もう少しドアのほうに・・・加茂さんは上のライトを伸ばして下向きに・・・それで良いです。」
撮影のアングルを変えるごとに照明を調整させた。
「続けて会陰と肛門を撮影します。患者はうつ伏せになってお尻をあげてください。」
看護婦たちが雄太の足を離し、雄太は体の向きを変え、尻を突き出した。
「患者はもう少し足を開いて・・・三田さんと大久保さん、患者の臀部を持って肛門がよく見えるようにしてください」
両側から手が伸び、雄太の臀部に触れる。暖かい手の感触・・・と雄太が思うや否や臀部が広げられた。
「田辺さん、今度はそこの棚の端位に・・・では撮ります。肛門を動かさないでくださいね。」
雄太の会陰は張り詰め、小さくひくついていた肛門の動きが止まる。由里が正面と上下から雄太の肛門を撮る。
「はい、ひとまず撮影を終わります。患者はまたリラックスしていてください。」
雄太は腰を下ろした。
一体、精液採取ぐらいでここまで事細かに撮影するのはなぜ?
雄太の心に再び疑問が浮かぶ。
ペニスを撮影するのはまだしもどうしてアヌスまで・・・
そういえば今日は身体測定とデータの収集だけだって言っていたな・・・
雄太の心の渦を遮ったのは由里の声であった。
「では患者は仰向けになってください。」
仰向けになって回りを見ると再び周りを由里と看護婦たちが囲む。
「では、これより患者の射精能力を測定します。その前に少々ペニスを検査します。」
由里はメジャーを持って雄太の腰周りにかがみ、メジャーで雄太の陰茎を測った。
「先ほど撮影した際にはペニスの長さは17.2cmでした。しかし、今計ってみると御覧のように17.4cmです。
検査により患者が興奮を増していると考えられます。さらに」
由里が顔を雄太の陰茎に近づける。
「よく見てください。患者の尿道口からカウパー腺液が出ています。男性は興奮するとまずカウパー腺から分泌液が出ます。
まずこれを採取します。精液採取の際は精液にカウパー腺液を含むのでその点を考慮して採取してください。
今回は私が採取しますからよく見てください。」
由里はメジャーをスポイトに持ち替えると雄太の尿道口を濡らす液の上にスポイトの先をつけた。
浮かしたスポイトで雫を吸い取ったと思うとすかさず試験管に垂らす。試験管に栓をしながら説明を続けた。
「尿道口は傷着きやすいのでスポイト口を浮かせて採取してください。また、カウパー腺液は乾燥しやすいのですぐに試験管に入れてください。」
説明を終えると由里は棚からチューブのようなものを持ってきた。
由里は雄太の目の前にチューブを持ってきた。ワセリンのようだ。
「各自担当の計測器具は準備できましたね。では測定を始めます。
最初に患者にマスターベーションを行ってもらいます。これを使ってください。
患者は3日間性行為を行っておりません。また、本日の検査で性的な刺激を受け、且つ興奮しております。
よって行為の開始から射精までの時間は短くなりますので注意してください。
それと、参考までにワセリンの使用量を計量してください。」
雄太は確かに3日間していない。
厳密に言うと3日前の夕方、ここの看護婦である繭としたのが最後だった。
治験のことを聞くついでにと繭を誘ったのだが、聞く前に
「治験のこと教えてほしいんでしょ!?
教えてあげられないけど、もう一度受けたくなるぐらいいいってことは保障してあげる」
というだけであった。加えて3ラウンド目に入ろうとすると
「そろそろ開始72時間前だから今日はおしまい!また再来月にね!」
と言われたので繭とは最低3ラウンドの雄太にとっては少々不満であった。
3日間の我慢と不満に加え、オナニーしろと由里に言われて雄太は堪らなくなった。由里の
「恥ずかしがらずに行ってください。声を出してもかまいません。回りを気にせずに射精してください」
という説明も半ばに両手にワセリンを塗りたくると右手で陰茎をしごき、左手で陰嚢を揉み始めた。
看護婦の
「開始21時2分35秒」
「ペニスと陰嚢を愛撫」
という言葉は雄太の耳には入らなかった。
たちどころにたまらなくなる。
「あ、ああ、ああぁ〜」
急ぎ足で恍惚な表情になったかと思うと雄太は喘ぎ、登り詰めた。
まぶたは半閉じだが何も雄太の意識には入らない。ただ、絶頂の快楽が頭を支配していた。
まるで股間の愛撫が本能であるかのようにペニスをしごき、陰嚢をまさぐり続ける。
その間にも看護婦たちは陸上競技を測るかのようなまじめな顔立ちと声色でで
「射精開始21時3分47秒」
「ペニス軟化開始21時4分03秒」
「愛撫終了21時5分22秒」
と記録し続けた。
雄太が興奮から醒めると看護婦が1人しかいない。
体を起こしてみると後三人は雄太の足元の方にしゃがんで動き回っている。
精液の飛散を調査しているようだ。雫の大きいものをスポイトで採取している。
由里はカメラで精液の付着したところを撮影していた。
撮影の後、主なものを採取といったところらしい。
ふとモニターを見ると上からのアングルで雄太の全身が映っている。
どうやら雄太のマスターベーションと射精の様子を録画していたようだ。
しばらくすると調査が終わった。
雄太の頭の周りに集まってくる。
「御覧のように男性は間隔があいた後の性行為ですぐにオーガズムに達します。
また、精液も濃度の高いものになります。
今採取するものはワセリンとの混合液になっていますのでその旨試験管に記入してください。
飛散したものはすでに採取しましたので患者の性器に付着したものを採取します。」
由里は言い終えるとピンセットに脱脂綿をつけ、雄太の陰茎に付着している白濁液を吸い取る。
絶頂の後で鈍っていたためか、尿道口の周りと裏筋への接触もさして刺激にはならなかった。
採取が終わり、これまた試験管に入れると由里は看護婦のほうを向いた。
「では、患者の性器洗浄を行います。」
看護婦たちが準備を始める。
三田と呼ばれた看護婦は流しに向かった。
大久保と田辺は今までの器材をベッド横の台に乗せて棚に向かった。
加茂はそれとは反対の壁にある棚を開けてなにやら出している。
三田がお湯を張った洗面器を台に乗せ、雄太の腰の横に台を置いた。
加茂はビンなどを乗せた台をを持ってきて洗面器の台の横に移動させた。。
後二人も台を置いて由里の横に並んだ。
「準備は出来ましたね。では患者の性器を洗浄します。
患者は足を開いてください。」
雄太はひざを持って足を開いた。
「もう少し、足を頭のほうに寄せて・・・そう、体育すわりの状態から足を広げたような感じで・・・」
由里の指示に雄太は素直に従う。雄太は再び股間を完全にさらけ出した。
陰嚢から白い液が会陰に垂れ、肛門の下にまで着いていた。
由里は手袋をすると台にかかった小さなタオルを洗面台で濡らし、軽く絞ると雄太の陰嚢を拭きだした。
続けて会陰を拭く。次第に陰部の感覚が戻ってきたのと濡れタオルの暖かさで雄太は心地よさを感じていた。
会陰を終えると由里はタオルを台にかけた。
「肛門とペニスは敏感なので消毒綿で拭きます。」
台の上の瓶を開け、ピンセットで消毒綿をつかむとまず亀頭を拭いた。
綿を替えると陰茎を拭く。
それが終わると小さな綿を取り出し、尿道口を優しく拭き取った。
「何度も言いますが、尿道口は敏感です。慎重かつ丁寧に拭き取ってください。」
再び大きな綿に取り替えると肛門の周りを拭き取る。
来る前にシャワーを浴びてきたので、汚れはなく、ワセリンと精液が混ざり合って付着しているだけである。
ひとまず白い液体を綺麗に拭き終える。
アヌスは丁寧にしないのか・・・と雄太が思った直後、由里の声。
「とりあえず、これで性器洗浄は終わりです。次に、肛門と直腸周囲の検査を行います。」
不安が当り、雄太は顔を赤らめた。
一番感じる部分を探られる。指診するにせよ、内視鏡で調べるにせよ、アヌスを刺激される・・・
由里は真面目な表情で説明した。
「まず、患者の直腸と肛門を洗浄します。
その後で直腸と肛門を検査します。
具体的にはまず、グリセリンを・・・」
医学的な説明が続く。医学生とはいえ、雄太には知らない言葉のほうがまだまだ多い。
時々聞いた単語が出てくる程度だ。
雄太はしだいに心を落ち着けていった。
どうせ精液採取の治験なのだから感じるのも性感帯を知られるのも当然だ。
第一、たいていの医学書には肛門が性感帯であることが書かれているではないか。
看護婦なら知っているはず。
おまけに直腸洗浄してもらえるのだからすっきりするのだし、ここはおとなしく受けることにしよう。
雄太の心に平静が戻りつつあったとき、ふと由里の言葉が耳に入る。
「なお、被治験者は肛門による性行為を経験しております。
普通の患者の場合は、肛門鏡・内視鏡をこれよりも小さめに広げてください。」
雄太の心の中で何かが爆発した。
雄太の頭にフラッシュバックする光景・・・
初めてアヌスを触られた瞬間・・・
初めてアヌスに指入れされた瞬間・・・
初めてアヌスを愛撫された瞬間・・・
初めてアヌスにローターを入れられた瞬間・・・
初めてアヌスにクスコを入れられた瞬間・・・
そして・・・
初めてアヌスを犯された瞬間・・・
・・・
そのすべてに由里の顔があった・・・
子供の好奇心と女王の傲慢を併せ持つ微笑・・・
悪戯心と支配心を象徴するかのような由里の肢体に雄太が貫かれてゆく・・・
恐怖、期待、屈辱、満足、恥じらい、悦び、痛み、快楽、そして絶頂・・・
再体験したかのように雄太は顔を紅潮させ、喘いだ・・・

「どうかしましたか?」
愛らしい声に雄太は引き戻された。加茂が微笑んで雄太の顔を覗き込んでいる。
「先生、患者が興奮しています」
「準備が終わるまでしばらく休んでいなさい。寝転んでいたら落ち着くわよ。」
真面目だが優しい現実の由里の声を聞いて雄太は落ち着きを取り戻した。
雄太の容姿には女性的なところがあった。
高校の学園祭で女装したら本当に女と思われたこともある。
コンパでよく冗談交じりに「初めての男は誰?」と聞かれる。
雄太はまだ同性でしたことは無かった。
だが、自らのアヌスで交わる際の雄太は女性そのものである。
喘ぎ声もより甲高い声になり、体の動きも女のようになる。
雄太にとって、アヌスの性遍歴は自身の両性具有性の証拠であり、
親しいものにのみ許される秘密であった。
お互いを知り合ったものにしか知られてはならないことだった。
それを、初対面の、それも同年輩の女性に知られてしまう・・・
再び落ち着き始めた雄太は必死で自分を説得する。
ここに勤める以上、由里の性癖はある程度知っているはずだ。
由里さんと俺の関係は最初に言われてるのだし、
どう見ても由里さんがリードしているようにしか見えない関係なのだから、
せいぜいお尻を愛撫されたくらいにしか思わないだろう。
まさか掘られているなんて思うまい。
強引な自分への言い訳は鎮静剤のように雄太の心を静めていった・・・
「落ち着いたようですね。では浣腸しますので四つんばいの姿勢になってください。」
由里が雄太の心を見透かしたかのように言った。
雄太が四つんばいになる。両側が看護婦が固め、後ろに由里が浣腸器を持って立っている。
まるでSMショーのような構図だ。
由里は雄太に浣腸を施すと
「10分ほど我慢してください。トイレはあちらのドアの奥にあります。」
と言い放った。
痛みをしのぎ、なんとか雄太が10分我慢して排泄すると、由里は続けて2度浣腸する。
さらにタンクを使って直腸洗浄を施した。
洗浄綿で拭き終えるとアヌスは先ほどのように綺麗になった。
「では、これから肛門鏡を入れて直腸内部を検査します。
洗浄が不完全な場合は再度洗浄します。」
いつのまにかベッド横の台にはクスコやら内視鏡やらが置かれている。
「では、肛門鏡を入れますので四つんばいになってください」
由里は台をベッドの端に移動させながら指示する。
「照明ここに持ってきて」
三田京と大久保明恵が照明を棚の前から由里の横に移動させる。
「肛門に照明当てて・・・下のライトだけ・・・大久保さんの方はもう少し光度弱めに・・・」
京と明恵が指示どおりに照明を調整していく。雄太の桃色のが照らし出される。
再び肛門に視線を集中され、雄太のペニスが膨らみ始める。
手袋を再びつけた由里は、ワセリンの瓶を開けた。
「ではワセリン塗ります・・・ヒヤッとしますよ・・・」
アヌスに冷たい感触が走る。
まず中心に塗られ、続けて渦を描くように露出している部分全体に塗られる。
「ヒァ!」
心地よい感触に叫んでしまう。
下向きのペニスは静かに前に向いていく。
「指入れていきます・・・」
にゅるにゅるしたモノが雄太に入ってくる。痛みを感じない。どころか、冷たくて気持ちいい。
「声でるのなら我慢する必要は無いですよ。それと痛ければすぐ言ってください。」
由里のマジメな許可に我慢出来なくなる。
「は、はぁ〜、はぁ・・・」
しおらしい声が出る。前面にワセリンを塗るため、由里の指が右へ左へと回転する。
「人によって肛門が弱い方がいますので、その場合はゆっくりと慎重に塗布してください。」
真剣な顔と口調で解説しながら、中の指を軽く折り曲げた。
「ン、んん〜、んぁ〜」
雄太の半開きの唇から、意思とは無関係な声が出てくる。
由里はゆっくりと指を抜く。
すべすべしたゴムとぬるっとしたワセリンの感覚が混ざり合い、雄太の敏感な部分を刺激する。
「んぁ〜んっ」
抜き終えると雄太の口から本能的な音が漏れる。
由里はクスコにワセリンを塗り始めた。
挿入部全体に丹念に塗っていく。
「塗りすぎると肛門から流れ出ることもあります。適量を心がけてください。」
解説しながら由里は両手でクスコを持ち、雄太の尻に向けた。
「では肛門鏡入れます。お尻の力抜いてください。
入れたら広げますので痛くて我慢できなくなったら教えてください。」
クスコの先がアヌスに触れる。
「アァ・・・」
先端がアヌスに入ってくる。さっきの指よりもずっと冷たくてぬるぬるした筒が雄太の菊を広げていく。
「は、あ、あ・・・」
「直腸を突き破らないように慎重に入れてください。
ワセリンを塗布する際に奥まで指を入れて奥行きを測ったほうが良いでしょう。」
奥まで入れ終えると由里はクスコの持ち手を閉めてクスコを広げ始める。
「ん、ン、グゥ、ア、ぁ、ア・・」
肛門を左右に広げられ、痛みと快感が同時に押し寄せる。クスコの直径は3.5cmほどに広がっている。
「繰り返しますが、広げすぎないようにしてください。
ゆっくりと、患者と話しながら広げてください。
どうです?もう限界ですか?」
「もう少しは大丈夫です・・・」
「では・・・」
「あ・・・あぐ!」
4cmほどに押し広げられる。普段挿入されるバイブの直径が最大3.8cmだから妥当な大きさだ。
「あ・・・それで限界です」
「ここで固定してください」
右手で持ち手を握りながら左手でねじを締めて止める。
「ではここから肛門と直腸を検査します。照明を動かして内部がよく見えるようにしてください」
田辺紀子がスイッチを切り替え、ライトの角度を変える。
鮮やかなスカーレットの内壁が次第にさらけ出されていく。
「加茂さん、モニター持ってきて。」
加茂美奈はモニターを移動台に乗せ替え、由里の隣に運ぶ。
紀子から由里は内視鏡を受け取ると、雄太の中に入れていく。
汚れ一つ無い雄太の直腸が映し出された。
「肛門・直腸を検査する際にはこの程度まで洗浄してください。」
S字結腸の辺りまで写すと由里は内視鏡を外に出す。
「では、目で内部を見てください。1人ずつ見てくださいね」
看護婦たちが次々と雄太の直腸を覗き込む。
見終わった看護婦はせっせと記録を書き込んでいた。
雄太は内部まで覗かれて興奮を増す。
だが、視姦されているだけでクスコ挿入以後は責められておらず、生殺しの状態である。
カウパー腺液は雄太の先端を濡らし、下のシーツにしみを作っていた。
次は何をされるのだろう・・・雄太の心には期待と不安が広がっていった。
全員が見終えると由里は冷静に次の指示を出す。
「では手袋をしてください。利き手だけで構いません。
これから前立腺の位置を確かめてもらいます。」
由里の人差し指と中指が直腸内に入り、クスコの隙間に指を這わせる。
肛門と直腸内壁を刺激され、背筋に快感が走る。
「あぅ・・・」
いつもの通勤路を再確認するように指を前後させると指の先端が前立腺に触れる。
手袋越しに軽く指圧が伝わる。
「ぐぅ、ぁ〜」
「ここですね」
「は、はい・・・」
「では各自位置を確認してください。患者は位置を看護婦に伝えてください。」
指を内壁に触れたまま、由里は指をすばやく出した。
「はぁ〜」
シーツのしみが広がる・・・
由里が前立腺の位置を確認している間、看護婦たちは手袋を装着し、
チューブのワセリンを指に付けていた。
「じゃあ触ります・・・」
初めは紀子である。いきなり2本指で雄太の内壁を探りはじめる。
「ぁぁ・・」
「このあたりですか?」
「もう少し手前・・・あん・・・」
「ここですね」
「はい・・・」
出口の指の位置を見てチェックする。指を中空に浮かせながら抜き出すと、指の位置を記入した。
続けて京。人差し指の1本。
「ここですか?」
いきなりビンゴ。
「は・・・はい。」
同じく指を宙に浮かせて抜くが、指先が軽くこすれる。
「ひ、ひぃん・・・・」
3番目が明恵。また2本指である。しかも前立腺と反対側を探る。
「ここ?」
「んん・・・じゃなくって反対です」
「反対?」
「下のほうです」
「あ、ごめんなさい・・・ここ?」
「もう少しお・・・ア、そこで」
「ここなのね」
2本指で強く押す。
「ぐぁ・・・はい、そこですぅ・・・」
さらに内壁に触れたまま抜いていく。雄太のペニスは緩んだ蛇口のようにカウパー腺液の雫をたらす。
「あァー、ァァ・・」
最後は美奈。中指だけを入れる。
「この辺?」
「はぃ・・・」
「え?」
声が聞き取れなかったらしく内壁をさすりながら再度たずねる。
「ここ?」
「は、はぁぃ〜」
度重なる刺激で雄太は声を出すのも意識できなくなっていた・・・
声を出そうとしてもなかなか出ない・・・
やっと終わったかと思うと由里が再び雄太の尻の前に立つ。
「前立腺の場所は確認できましたね。
では、これから通常状態の肛門に指診を行って、患者の前立腺の位置を再確認してもらいます。」
そう言うと由里はクスコのねじを緩めてすぼめ、スポッと抜いた。
肛門から出て行く感触が雄太に更なる刺激を与える。
「ふぁ、ァ〜〜」
雄太のペニスが張り詰める。
「肛門をすぼめてください」
由里は冷静に指示する。雄太のアヌスがすぼまっていく。
だが、ワセリンでねっとりしたアヌスはすぼめても普段と違う感触である。
「では、仰向けになって足を広げて・・・シーツが濡れていますね。」
シミを指摘され、雄太の顔がさらに赤らむ。
「・・・では診察台で残りの検査を行います。」
由里は部屋の隅から診察台を持ってきた。
普通のものではなく、婦人科で使う開脚台である。
新幹線のグリーン車や飛行機のファーストクラスのような椅子形をしている。
ただ、座布団の部分がほとんどない。代わりに足のすねや太ももを乗せる部分がある。
雄太は何度か座ったことがあった。無論、プライベートでも何度か乗せられた。
「患者はこちらに乗ってください」
ベッドから降りると、雄太は座り込んだ。
「ではリクライニングして足を広げます。」
背もたれがさがり、水平になる。同時に足受けが広がっていく。
雄太は仰向けに寝たまま開脚した姿勢になる。
「全身力を抜いて楽にしていてください。足とか落ちる心配ないですからね」
由里が患者をなだめる優しい口調で話す。
「準備できましたので指診してください。もう一度指にワセリン付けるのを忘れないで下さい。」
「今日はすでに肛門鏡を挿入した後ですので問題ないですが、
普段は挿入前に肛門にワセリンを塗りながらよくほぐして上げてください。」
手袋を捨てながら由里は注意点を述べた。
明恵が雄太の股間を覗き込む。
手袋の指先には新たにワセリンが塗られている。
「では入れます」
今度も2本指であるが、由里が行ったとおりスムーズに入る。
雄太のアヌスにまたしても快感が走る。しばらく刺激が止まった後だったのでいっそう雄太を興奮させる。
「はあ、ん・・・」
明恵の指は直腸に入り、前立腺に触れる。
「そこです・・・」
「はい分かりました」
明恵は指を何度も曲げて確認する。曲がるたびに雄太の声が漏れてくる。
「ふぅ、ぁあ・・」
入れ具合を確かめると明恵は先ほどよりもすばやく指を抜いた。
「はぁっ、はっぁあ・・・」
雄太の先端からカウパー腺液が溢れ出す。
紀子が今度は人差し指だけを入れてくる。ぶしつけに入れられ、雄太はびくっと背筋を震えさせた。
「ここですか」
「ちょっと奥の・・・」
「このあたりですか?」
「そこ・・あ、ん・」
「じゃあ指抜きます」
「あ、うぉ〜」
指を力強く引き抜かれ、アヌスが燃えるように感じる。
紀子が雄太の右足の方に出ると美奈が足の間に入る。
美奈は先ほどとは違い、人差し指だけを入れた。
さっきより短く細い指が入ってくる。
「ここだった?」
「ちがいま・・ぁ・・・そこでもなくぅて・・・」
次第に返事も途切れがちになっていく。
「ここですか?」
「そ・・そうで・す・・・」
美奈は指を左右に揺らしながらゆっくり抜いていった。
「ん・んぅ・・・」
美奈が動くと待ちくたびれたように京が雄太の前に来て再び人差し指をいれてくる。
「入ります・・・ここかな?」
再びビンゴ。
「そ・・・そくぉ・で・・」
雄太の尿道口からはカウパー腺があふれ、陰嚢まで垂れていた。
「ここのしわのところ・・と。指抜きま〜す」
するっと指を抜け、さらにアヌスが燃え上がる。
「ひぃ、ひ・・ん・・・」
雄太にはもはや無意識の喘ぎ声しか出なくなっていた。
由里が再び足の間に立って説明する。
「今回は構いませんでしたが、手袋は衛生上1回ごとに取り替えてください。
前立腺は連続して精液を採取する際、他の手段で患者の性器が勃起しない場合のみ刺激してください。」
由里は手袋を外し、洗面台で手を丁寧に洗いながら続けた。
「手袋を外した後、速やかに手を洗って消毒してください。濡れた手は紙タオルで綺麗に拭いてください。」
看護婦が手を洗っている間、由里はクスコなどの道具を片付けた。
看護婦が戻ってくると由里は右手にガーゼを持ちながら説明を再開する。台の上には再び洗浄綿などが置かれていた。
「本日は最後に患者の平常状態でのマスターベーションを観察してもらいます。
ただし、現在、患者は前立腺と肛門への刺激で射精寸前になっております。
私が先に一度刺激して射精してもらいます。」
雄太のペニスは再三のブランクで高度を幾分落としていた。だが、すでにカウパー腺液で睾丸の辺りまで濡れている。
由里はガーゼで若干縮んだ先端を覆うと左手で陰嚢をさすり始めた。
石鹸ですべすべになった皮膚の感触。絶妙な指の動き。雄太は我慢できなくなる。
「ああああぁぁぁぁ〜ん」
ガーゼの中に精が漏れ広がっていく。長期にわたる刺激で1度目のよりも多量に放たれていく。
雄太は目を閉じたまま息を落ち着かせていく。
「射精のために刺激を与える場合、ワセリンなどの潤滑液を使わずにペニスを刺激しないで下さい。
包皮が伸びて包茎の原因になります。」
淡々と由里は説明する。
雄太が落ち着いたのを見るとガーゼである程度ふき取り、洗浄綿で丹念にペニスの濡れをふき取った。
尿道口も拭き取られ、表面には少しの濡れもなくなっていた。
「ではまたワセリンを塗ってマスターベーションしてください」
そういって由里はワセリンのチューブを渡す。
責められ。じらされ続けた後の絶頂。その反動で雄太はすっかり醒めていた。
ワセリンをペニスに塗っても縮んだままである。
ペニスを揉んだり陰嚢を摩ったりしてもなかなか大きくならない。
「勃起しませんか?」
由里は冷静に問う。
「は、はい・・・」
雄太はあせり始めた。必死で性器を刺激し、淫事を空想するが、半立ちにもならない。
「では私が刺激します。痛かったら言ってください。」
相変わらずまじめな顔をして由里は雄太の股間に回る。
しゃがんで雄太の股間を覗き込む。雄太のアヌスにはいまだにワセリンがついている。
由里の右人差し指が桃色の秘門に触れると、ゆっくりとなで始める。
「あ・・・あぁ!」
敏感な部分を刺激され、雄太のペニスは急速に硬くなる。
「完全勃起しますか?」
指を動かし続けながら優しい口調で聞く。
そうこういっている間に雄太の下腹部に柱が直立する。
「し、しました」
雄太はその快感に酔う。愛撫をやめないでと言いたくなる。
だが、由里は指を離し、洗面台で手を洗う。
「患者が勃起しない場合はまず外性器を刺激してあげてください。
それでも勃起しないようでしたら今のように肛門を刺激してあげてください。
ただし、最初は外部だけを刺激するようにしてください。
その場合、記録には看護婦による刺激で勃起と記入してください。」
由里の説明を受け、看護婦たちは
「マスターベーション」の項に
「2回目 医師(異性 患者と肉体関係あり)による肛門外部への刺激で勃起」
と記入する。
雄太は硬いペニスを再びしごき始める。
脳内には自分が由里にアヌスを攻められ続ける姿が浮かんだ。
「ん、んん」
さすがに二度の射精の後ではなかなか上り詰めない。
さらに看護婦に次々とアナル愛撫される自分を想像する。
ワセリンを塗られたままのアヌスがひくつき始める。
開脚台で足を開いたままなのでその様子は丸見えである。
「あ、あん」
看護婦たちは雄太の尿道口に視線を集め、
「カウパー腺液確認22時45分34秒」
と雄太のオナニーを記録していく。
お尻のにゅるにゅるが気持ちいい・・・
ペニスの根元がたまらない・・・
さっきとはうって変わって雄太は手淫の快楽に溺れていく・・・
空いた左手は自然と右胸に向かう。
無意識のうちに右乳首をつまむと、人差し指で先端を摩り始めた。
「は、はぁ、ん・・ん・う・」
「右乳首愛撫開始22時47分48秒」
看護婦たちは冷静に記入を続ける。
快楽が再び急斜面を登り始める。雄太の声が大きくなる。
「は、は、は、はぁ・・・ああああ、で、でちゃう〜」
「何も気にせずに射精してください」
由里の声とほぼ同時に白い液体が放たれる。
「ア、で、でる・・・んぁあ〜!」
オーガズムの間も乳首への愛撫が続く。
精は部屋の中央に勢いよく飛んでいく。
ベッドが片付けられ、がらんどうになった中央部は白いブチで模様付く。
最初と同様に看護婦たちが精液の飛び散り具合を調べ、由里が撮影する。
それが終わると由里は先ほどと同様に丹念に雄太の性器を洗う。
その間に看護婦たちが床を掃除する。
雄太は絶頂後の放心から気を取り戻す。
疑問が再度雄太の頭を占領する。
なぜ、精液のみを採取しない?
一応二度目の射精は精液のみ採取されたがガーゼに含んだものである。
精液だけを試験管に取ったりはしないのだろうか?
それにアヌスをなぜ拭いてくれないんだろう?まだ検査されるのだろうか?
雄太が考えこむ間に掃除が終わる。
由里が看護婦を集めると説明を始める。
「最後のマスターベーションでは精液採取の方法としてコンドームを使用します。
このコンドームには内側に何も着いておりません。
したがって精液とカウパー腺液のみを採取するのに適しています。
患者はコンドームを装着してマスターベーションしてください。
ワセリンはコンドームの外側だけ塗布してください。
コンドームの入り口から1cmほどは塗布しないでください」
そういうと雄太にコンドームの袋を渡した。
看護婦の方を向いて由里は説明を続けた。
「次回からの精液採取では原則としてコンドームにより採取します。
コンドーム着脱には十分注意してください。
患者がコンドームの使用経験の無い場合は装着してあげてください。
今回の被治験者は経験がありますが実習ですので着脱はあなたたちがしてください。」
そういうと由里は雄太のほうを再度向いた。
「ではコンドーム着脱を見てもらいます。患者は勃起してください。」
4度目になるがなぜかすぐに勃起する。由里の前でのコンドーム装着は久々なので興奮しているのである。
由里は夫と交際を始めてしばらくすると”互いに性生活を楽しむために”不妊手術を受けていた。
おかげで由里と寝る男は由里のヴァギナを生で堪能できるのである。
雄太もコンドーム装着は半年前のアナルセックス以来である。
勃起したペニスにコンドームをつける。外側にも何もついていない。
ワセリンを塗ろうとすると由里の少々きびしめの注意が出る。
「後で再度装着しますのでまずコンドームを外して下さい。」
雄太は黙ってコンドームを外した。
由里は別の袋を開けると
「ではコンドームのつけ方を見てもらいます」
といって雄太のペニスに手際よく装着した。
「患者の勃起を維持したままにしてください。
萎えてきた場合は再度勃起してから新しいコンドームを装着してください。」
言い終えると由里はコンドームの上からワセリンを塗布し、雄太の左手にワセリンをつけた。
「ではマスターベーションを始めてください」
雄太はペニスを軽く握り、上下に動かし始める。
左手が陰嚢をまさぐる。
雄太は自分が看護婦たちに輪姦されるところを想像する。
まず前を次々に攻められ、続けて後ろを・・・待ちきれなくなった彼女たちに前後から・・・
秘密を知られ、前立腺を攻められたことで看護婦への抵抗感は失せていく・・・
左手は自然と会陰をまさぐりだす。
快感が次第に雄太を覆っていく。だが、3度の射精の後だけにかなり時間がかかる。
5分経過してもまだ絶頂の予兆すら感じられない。ようやく先端が濡れ始めた程度だ。
由里が口を開く。
「記録を続けながら聞いてください。
患者はすでに3度射精していますのでかなり射精までに時間がかかります。
こういう場合は軽度の性的刺激を与えてください。
新たに刺激を与えることで射精までの時間が早まります。」
由里は雄太の顔の上にまたがり、看護婦たちが雄太の表情を見られるようにスカートをめくり上げた。
雄太の頭上には由里の薄ピンクのパンティが見える。さらに由里の甘い匂いが雄太の顔を包む。
いつもは脱がした後まで見ているとはいえ、由里の突然の行為に雄太は興奮を強めた。
「はぁ、ん、は、はぁ」
「このように性的な部位を見せるだけでも興奮します。」
由里は冷静だ。看護婦たちは
「医師のパンティを目視23時16分45秒」と記録する。
やがて雄太は4度目の頂上に差し掛かる。
「ア、ああ、で、でちゃ・・あ・・ああん」
ゴム製品の中に白い液が吹き出てくる。
「はぁ、はあ、はぁ、はぁ・・・」
雄太の興奮が覚めやらぬうちに由里は雄太の脚間に戻り、雄太のコンドームを外しにかかる。
萎えて稲穂のように首をもたげたペニスを指で軽くつまみ、先端を下向きにするとするすると外した。
「少々こぼれてもかまいませんが、外部に塗布した潤滑液と混ざらないようにしてください。」
取り外すとスポイトで採取し、試験管に収める。
「一人でこの作業が行えるようになってください。
なれない場合、また指や腕を負傷している場合は2人で協力して採取ください。」
そう言い終えると由里はまた性器を洗浄した。
さらに肛門も洗浄綿で洗う。皺を一つずつ引き伸ばすかのようにして拭いていく。
開脚台の背が立ち上がり、雄太はへとへとになりながらも何とか開脚台を降りた。
雄太に服を渡しながら由里は締めくくる。
「では、本日の実習はこれで終わります。お疲れ様でした。
次回から実際の採取をしてもらいます。
次回の実習までに何かありましたらすぐ私のところに連絡してください。」
雄太は帰路で次の実習を妄想していた。
採取ってことは看護婦さんが何かしてくれるのだろうか。
毎回オナニーさせられるとは思えない・・・
手コキぐらいはしてくれるだろうか。病院でたまっていると看護婦が手袋でしてくれると聞くし・・・
さすがに本番はしないだろうけど・・・
入れ替わり立ち代りしごいてくれる看護婦さん・・・
あれほど精を出した後なのに雄太の股間は硬くなっていく・・・


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