私は21歳以上です。



  前立腺刺激月間 
                  作:モナラー
Chapter11 

昼からの雨に雄太は憂鬱になっていた。
生物学実習で教室にこもり続けたことは一層気分を悪くしていた。
だが、夕方になり、晴れ間が広がると心の中も晴れてきた。
久々に家で夕食をとった彼が病院に向かう前、篠に
「今晩は帰ってくるまで起きてるからね。」
と言われ、いつものことながら篠との愛がかけがえの無いことを実感するのだった。
夜9時の病院・・・
今日はいつもの質問用紙とは別に実習全体へのアンケートがあった。
器具へのアレルギー・拒否体質などの質問と感想などである。
この種の「ご意見・ご感想」を記述する欄を埋めるのが雄太の癖であった。
元は大学受験の記述対策で始めたのだが、いつの間にか小さなアンケートでも埋めるようになっていたのだ。
書き終え、渡すと美奈が
「ありがとうございました。体調等異常があった場合は直ちに当院に連絡してください。」
と型どおりの礼を言った。
201号室に入り、美奈の口上を聞き終えると、雄太は長旅の終わったかのようにため息をついた。
「つかれました?」
美奈はにっこりしながら雄太と目を合わせた。
「うん・・・でもなんだか満足してる。」
「よかった・・・患者さんを疲れさせないで。」
「じゃあ、一緒にシャワー浴びよう」
数分後・・・
抱き合いながらシャワーに身体をゆだねる二人がいた。
「そうか、美奈って言うんだ」
「はい。呼び方、雄太さんでいいですか?」
「どっちかというとゆうくんのほうがいいな。」
「は〜い・・・・お尻の方、どうします?」
「君は?もう洗ったの?」
「まだです・・・浣腸してもいいですよ。」
「じゃあ俺もしてもらおうっと。お互い様ってことで。」
内外ともに綺麗になった二人はベッドに倒れこむ。
舌を絡め合い、数分接吻をした後、雄太は唇を離した。
「先にしたくなったほうがリードしよう。」
「いいですよ。」
美奈が愛らしい笑みを浮かべた。
二人は横になって合い舐めあう。
先走ってきたことを知ると、
「中も洗ったってことは責めてもいいってことですか?」
美奈は雄太のアヌスを見詰めた。ペニスから陰嚢への愛撫でひくついている。
「うん・・・俺も責めるよ・・・」
美奈の舌が雄太の花弁をほぐし始める。
同時に雄太も美奈のを舐め始めた。
「あん、ゆうくん・・・」
快感の強さに美奈は思わず身体を反らす。
ぺちょ・・ぺちょ・・・・
201号室の中では二人がアヌスを舐めあう音だけがしていた。
雄太は一足先にほぐし終えると中へと舌を進める。さらに麗しいヒップを撫で始める。
「ん・んん・・やん・あああ・・・」
「どう?」
中へと舌を入れられつつも、雄太は尻を撫で続ける。
「んん・・・あ・・だめ・・・い、いれ・・・て・・・」
「じゃあ、頂くよ」
一度身体を外し、棚からローションを取り出して美奈のアヌスと自らのペニスに塗りこむ。
「力抜いててね・・・ああ!」
あっという間に美奈のアヌスは雄太を咥え込んだ。
豊満な外見に違わず、美奈の尻は名器であった。
臀部は雄太の腰を優しく受け止め、括約筋は小刻みな緩急で雄太の棹を締め付けた。
ローションと直腸の感触が、雄太の先端から全身へと快感を与え続ける。
「あ・・よすぎ・・・あああんん!」
いつもよりも早く、雄太は上り詰めた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「は・・・んん・・はあ・・・美奈さん・・・」
「はァ・・・まだイッてないですよ・・・もう・・・すこし・・・」
雄太は濡れきった前の方へと中指と人指し指を這わせ、中へと入れて穿りまわした。
更に親指は花びらの上からめしべを責め立てる。
「あ・・・んん・・・あああ!」
美奈も絶頂を覚える。
それから・・・・しばらくたって・・・
二人はシャワーで身体を洗い、次の交合に入ろうとしていた。
「ふふ、先にイッちゃってましたね」
「だってあんまりにも気持ちよかったから・・・」
アヌスに関しては由里や篠よりも名器である、と雄太は感じた。
小柄ながらも豊かな胸と尻、きちんとくびれた腰をもつ美奈のボディライン自体、ある意味では名器である。
まぐわう者に視覚的な興奮と満足感を与えているのだ。
「前の彼は結構好きだったんですけど、今の彼はしないんで・・・大さんにたまにしてもらうくらい・・・」
「それで締まるんだね」
「じゃあ、ゆうくんはどうですか?」
美奈は微笑んで雄太に問うた。
雄太の頬はちょっと赤くなった。
「俺は・・・・・・結構締まるかな?」
「肛圧、結構強かったですよね。」
「うん・・・そうなのかな?」
「感じ具合は?」
「すっごく感じるけど・・・前立腺ある分男の方が感じるって言うか・・・」
「んふ、感度高い方ですよ」
「どうして分かるの?」
「大さんよりも早いですよ。」
雄太は大と由里のプライベートビデオを思い出した。
何本か見たが、大半は大が由里を責めていた。大がアヌスを使う際も、双頭ディルドで由里を責める、といったものであった。
「そりゃ大さんはベテランって言うか使用暦が長いと言うか・・・」
「大さんだけじゃなくて前の彼よりも早いです」
「ええ!?前の彼ってアナルOKだったの?」
「だって、こういうのってお互い様でしょ。」
「う、うん・・・そうだよね・・・」
「なら、ゆうくんもOKですよね。」
そういいながら美奈は雄太のアヌスを触りだす。
「ああん・・・」
「ふふ、感じてますね。」
美奈は引き出しからアナルバイブを何本か取り出した。
「ゴムかぶせますから安心してくださいね」
美奈は嬉しそうに準備を始める。
「はい、四つんばいになって下さい・・・お尻自分で広げて下さいね」
言われたとおりに雄太は尻肉を両手で広げる。
「またひくつき始めちゃってますよ。」
手袋をはめ、指でローションを塗りこんでいく。
「バイブにもよぉく塗って・・・っと。じゃ、いれまぁ〜す」
雄太のアヌスはすんなりとバイブを受け入れる。
「ひぁ〜んんん!」
「前立腺にあたってますか?」
「ん・・・あたってる・・・」
「じゃあ、スイッチ入れまぁす!」
バイブが振動しだす。
「はぁああ!」
「ふふ、気持ちいいですよね」
美奈がペニスの先端を見ると、すでに濡れ始めている。
「あああ、だめぇ!よすぎるぅ!」
「感じに感じてますね」
雄太の腰はがくがくと震えている。
「ああ、も、もうたまらなぁぁあい!」
勢いよく雄太は射精する。
「はぁ・・・あああんん・・・」
射精が終わったのを見計らうとスイッチを止める。
「んん・・んふぅ・・・抜いて・・・」
「その前に勃起させときますね」
美奈の手がバイブを前後に動かし、前立腺を攻め立てる。出したばかりのペニスがすくっと直線になる。
「はぁん!」
ゆっくりとバイブを抜き終えると、今度はパールを取り出す。
「ええ!そ、それは・・・・」
「由里さんにもしてもらってますよね!?」
美奈は一つずつじっくりと入れていく。
「あは!い、いや・・・許し・・あは!」
「全部入れますよぉ〜」
一つ、また一つと雄太のアヌスはパールを受け入れていった。
「お、お願い・・・その辺でぇ・・・」
「後1個なんだから我慢してくださいね」
10個のパールは全て雄太の中へと入れられた。前立腺を押し、雄太を刺激する。
「ああ・・・ん」
「さぁ、覚悟してくださいね」
美奈がロープを引き始める。
ちゅぽ!ちゅぽ!・・・
音を出しながらパールは雄太に禁断の快感を与えていく。
「ああん・・・み、みない・・・あはん!」
「嫌がるごとに1個入れなおしまぁす!」
パールが雄太の中へ押し戻される。
「ああん・・・ああん・・ああ・・んん!」
再び先走っていることを確認した美奈はパールを引っ張るピッチを早める。
「あは!あは!あ!」
ようやく1個になる。そこで美奈は手を離した。
「や。やめないで・・・」
「最後は自分で出してくださいね。手を使わずに。」
「ゆ、るして・・・」
「だめですよ。普段お尻の穴でどれだけ感じてるか見せてくださいね」
「ああ・・・」
雄太はアヌスに力を入れ、ひりだす。抜け落ちるところで堪らず声が出てしまう。
「ああん!」
「ふふ、しおらしくなってきましたね」
美奈は笑って雄太の目の前に極太のものを見せる。ゴムが被せられてはいるが突起が先端の部分と根元の部分についているのが分かる。
「ああ、そ、そんなものを・・・」
「これでイッてもらいますね」
バイブは先ほどからの出し入れで緩んだ雄太のアヌスに入っていく。
「ああん!」
「きっちり入りますね。」
「ああん、スイッチ入れちゃ・・・」
「覚悟を決めてくださいね。」
美奈はMAXの位置までスイッチを上げる。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
雄太の頭の中が真っ白になる・・・
・・・ようやく正気を取り戻したのは1時間後であった。
「ゆうくん、どうでした?」
「気が変になりそう・・・・」
「もうなってるでしょ。こんなの入れて。」
いつの間にか別のバイブが入っていた。
「3回ほど取り替えたけど、どれもこれも入れるたびにすごい喘ぎ声出てましたよ。」
「そ、そりゃ一番気持ちいいところだし・・・」
「大学の頃は前の彼とこんなことばっかりしてたんだけどなあ」
「大学?」
「私、由里さんと同じ大学なんですよ。」
雄太は驚気で一気に目を覚ます。
「ええ!?それって俺と一緒ってこと?」
「そうなんですか?私福祉学部の一期生なんですよ。」
雄太の大学は数年前の大学改革で学部の再編を行い、その際に看護学科と介護学科を持った福祉学部が生まれたのである。
「あそこって確か医学部とカリキュラム被ってた様な・・・」
「きっと後輩にゆうくんの知り合いいますよ。福祉学部って医学部生と付き合う人多いんですよね。」
「ひょっとして・・前の彼って・・・」
「前も今も医学部の人ですよ」
「サークルは?」
「レッツって言うイベントサークルですよ。大さんと由里さんが入ってた・・・」
「それ、俺と一緒・・・」
「へえ、後輩だったんだ。」
「あ、これからもよろしくお願いします」
「畏まらなくってもいいですよ。ゆうくんと私の関係なんだから。」
美奈は雄太にキスした。
「もっと、する?」
「うん・・・・」
日付が変わる前に何とか雄太は帰宅できた。
「お帰り!お疲れ様!」
篠はパジャマ姿で自室のパソコンに向かっていた。
「コーヒー入れようか?」
「いれて・・・」
ペアルックのパジャマを着ながらお揃いのマグカップを手に取る二人。
「今日は私、月経だし、寝るだけだけどいいかな?」
「いいよ。」
「ベッドの中で実習のお話、聞かせてね!」
篠の笑顔が雄太のコーヒーに映る。
数日後・・・
「どう?治験は?」由里は腕の中の雄太に話しかけた。
「よかったです。」雄太は胸の間から顔を起こした。
「そう言うと思ったわ。綺麗な看護婦さんに抜いてもらうんだから・・・」
「看護婦さんともねんごろになれてよかったです」
「ハイレベルでしょ?」
「確かに美人ばかりですね」
「中身よ。」
「は、はい・・・でも山野さんとかよりは・・・」
「繭や有紀よりは実務経験浅い人ばかりなんだから。それに、ハートは負けてないはずよ。」
「そうですね・・・みんな優しい人でした」
「医療ってのは精神的なサービスを提供できないと駄目なのよ。雄太もそれが出来る医者になってね」
「はい・・・そういやずっと気になってたんですけど、治験って何の治験なんですか?実習は分かるんですけど。」
「これよ」
由里は引き出しからエネマグラ数個とクスコ数個を出してきた。
「具合を調べてって言われてね。おかげで実習の経費浮いたのよ」
「へえ・・・・」
「よければ来年の量産品あげるわよ」
「そ、それは遠慮しときます」
「お尻が好きなくせに!」
毛布の中で由里の指が雄太の窄まりに触れる。
「あん!」
雄太の口から甲高い声が漏れた。

・・・『前立腺刺激月間』・・・完

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