私は21歳以上です。



  裏看護実習  U

                                  作:放射朗
                                 
 僕の家の近くにある某女子大付属看護学校は僕の憧れの場所だった。
自転車で通りかかるたびに、僕は少しの間立ち止まって校庭内を眺めていた。
女の園といった感じのその場所はいつも花の匂いがするようだった。
怪しい花。神秘な花。怖い花。いろんな花が咲き乱れているのだろう。

ある日、いつものように学校のクラブ帰りに僕は看護学校の玄関の前に立ち止まった。別に何の理由もない。自転車で坂を登るのに少し疲れて、足を休めていただけだ。
「君、看護実習に協力してくれないかしら。」
 いきなり後ろから声をかけられて、驚いて振り返ると、髪の長いすらっとした女の人が僕のほうに笑いかけて立っていた。年齢ははっきりしないけど、少なくとも学生ではない。20代後半くらいかなと思った。
 「看護実習ですか。どんなことするんですか。」
 僕はいきなりの質問に戸惑いながら、逆に聞いてみた。
 「たいしたことじゃないの。脈を計ったり、血圧測定したり、ちょっと痛いけど採血もさせてほしいんだ。もちろん今からじゃないわよ。明日の日曜日。予定していた人が風邪ひいちゃって、急遽代わりを探してたんだ。」その言葉はかなり切迫したものを感じさせた。 本当に困ってる様子だった。
 できれば協力してやりたい。でも明日はクラブもある。僕はどうすべきか迷った。
 普通の用事ならさっさと断るけど、憧れの看護学校の内部に入れるというのは僕にはかなり魅力だった。
 「いいですよ。何時頃からですか。」僕はクラブをサボることにした。

 声をかけてきたのはやはり学生ではなく講師だった。
 日曜日の午後指定された時間に玄関ロビーに入ると、昨日の女の人が待っていてくれた。
 「時間どおりね。申し送れましたけど、私は加納弘子。この看護学校の講師をしているの。一応医師の免状は持ってるわ。」
 教室に案内しながら彼女は自己紹介をした。
 昨日は長い髪をたらしていたが、今日は結んでアップにしている。どっちかというと僕は今日の方が好きだった。首筋が白く、すごくきれいだ。
 教室にはすでに学生が30人くらい集まっていた。
 「今日予定の人が来れなくなったので、急遽アルバイト君を探してきました。皆さんやさしくしてくださいね。」
 加納先生が生徒達に向かって言うと、キャーキャー歓声が上がった。
 「かわいい!先生趣味いいですね。」
 「僕、年はいくつなの。」
 大して年は離れていないのに、すっかり子ども扱いだ。
 「高校1年です。高校は山王高校です。」照れながら僕が答えると、
 「キャー答えた。声もかわいい!」すぐにそう返ってきた。
 「はい、静かに。それじゃあ実習に入りますね。」
 加納先生が一括すると、やっと周りが静かになった。

 看護実習は血圧測定から始まった。
 先生が僕を測定し、それを見て生徒達はお互いに測定しあっていた。
 「ちょっと血圧高いわね。だいぶどきどきしてるでしょ。」
 先生は小さな声で僕に言った。
その後採血などをやって、看護実習はごく普通に進んでいった。
 始まってから1時間が経過した。
 「割と早かったな。後30分あるわね。ついでにエコーもやってみましょうか。」
 加納先生がそう言って、学生達に寝台を用意させた。
 「じゃあ、悪いけど上半身裸になってくれない。」先生が言った。
 僕は裸になることまでは聞いてなかったけど、上半身だけならまあ良いかとTシャツを脱いだ。すかさず学生達から歓声が上がった。
 「期待しないの。これ以上は脱がないんだからね。」先生は苦笑しながら学生達をたしなめた。
 僕は言われたとおり寝台に横になった。
 「肝臓をまず見てみましょう」先生の滑らかな手で僕の体にゼリーが塗られる。エコーがきれいに見えるようにするためのゼリーだった。
 柔らかでしなやかな指に体をなでられた僕は気持ちよくて思わず勃起してしまっていた。
 「肌がきれいね、若いっていいわ。肝臓は異常なしね。これで終わりにしようと思っていたけど、もうちょっと付合ってね。みんなも期待してるようだし。じゃあ腎臓を見てみます。ちょっとベルトが邪魔ね。ちょっとはずすね。」
 先生はそう言って僕のズボンのベルトをはずした。
 ズボンの一番上のボタンもあたりまえのようにはずす。そしてチャックに手がかかった。
 「ちょっと待ってください。」僕がそう言って手で抑えるよりも早く先生の指はチャックを一番下まで下げていた。
 「きゃっ立ってる。」「すごーい。かわいい顔して結構大きいのね。」
 見学していた学生から声があがった。
 僕のペニスはすでにギンギンで下着を押し上げていた。
 「健康な若者なんだから、当然よ。気にしないでね」先生は僕に向かってやさしく言った。
 当然といわれても大勢の若い女性に見られて恥ずかしくないわけがない。
 「じゃあ腹ばいになってね。」言われたとおり僕が腹ばいになる。
 恥ずかしい所を隠せるので、少し僕はほっとした。
 直後、先生の手は僕のズボンと下着をまとめてずり下げた。
 「ちょっと待ってください。」さすがに僕は抵抗した。しかしその手を払い、先生は、
 「いいからいいから。」そう言いながら、何がいいのかわからないうちに僕はお尻丸出しにされてしまった。
 「お尻のえくぼがかわいいね。」「でもさすがに男の子のお尻って引き締まってるよ。」「緊張して力入ってるよかわいい。」周りの女学生達からそんな声が上がって、顔が真っ赤になってるのが自分でもわかった。
 30人もの若い看護学生の前で、お尻丸出しにされているのだ。羞恥心で頭の中が真っ白になっていた。
 ゼリーを背中からお尻にかけて塗られて、エコーの機械で僕は検査された。
 「いいわね。腎臓も健康よ。当然だけど、石一つないわ。はい、エコーは終わり。じゃあそのまま向こう向きになってくれる?」
 今度は僕は横向きにされ、お尻を突き出し、両膝を抱えるくらいに海老のように丸くされた。
 「お尻出したついでに浣腸もしておきましょう。」
 あっけらかんとした感じで先生は恐ろしいことを言っている。
 「ちょっと待ってください。いくらなんでもそこまでするなんて聞いてませんよ。」
 僕は起き上がろうとしたけど、無数の学生の手で押さえつけられてしまった。
 「止めてください。ひどい、、」僕は叫んだが、最後の方は激痛で声にならなかった。
 誰かの手が僕の股間にのびて睾丸をぎゅっとつかんだのだ。
 「少し静かにしてくださいね。あまり騒ぐともっと痛いことになるかもよ。」先生は笑顔でそう言った。先生の顔は心持ち上気した感じで、周囲の学生も興奮して鼻息が荒いのがわかった。
 僕は浣腸くらいならしょうがないかという気持ちにさせられてしまった。
 浣腸液の入った容器と、それにつながる管が用意される。
 肛門にすべりをよくするクリームを塗られ、管がぬるりとした感触で僕の直腸に入ってきた。
 思った以上に深く挿入されていく。サディスティックな管の侵入は20センチくらい中に入れられたところで、やっと終わった。そこで管の中間のクリップが緩められた。生暖かい浣腸液が僕の中に注入されてきた。
 「少し便秘気味ね。これ以上入らないわ。」先生はいったんクリップを閉めると管を抜いた。
 「液が漏れないように、お尻をぐっと閉めていてね。10分我慢してからトイレにいきますから。」
 すぐに便意が高まってきた。きりきりと下腹が締め付けられるような感じだ。この調子では10分も我慢できそうにない。下痢のときみたいにどうしようもない便意だった。
 ちょっとでも力を緩めると、噴き出してしまいそうだった。
 「もう我慢できません。出ちゃいそうです。」
 「まだ3分しかたってないけど、しょうがないわね。この子をトイレに案内してください。」先生は近くにいた学生にそう言って、僕はやっと寝台から降りられた。
 パンツまで膝に下げた状態だったので、立つと股間のものはみんなに見られてしまう。
 でもそのときの僕は便意をこらえることに必死で大勢の女の子の前で股間をさらしていることなんかかまっていられなかった。
 トイレで全部出した僕は、やっと股間をみんなに見られたことを恥ずかしく思えるくらいになった。
 あの時は立っていなかった筈だ。もし勃起しているところを見られたら、恥ずかしくてトイレから出られない。

 その後、僕はさらに寝台に寝かされ、今度は学生達の手で管を挿入された。
 液は注入せず。管の入れ方を一人づつ実習していった。30人もの学生達に、浣腸の実験台として、管を出し入れされるのはもちろん苦痛だった。へたくそな学生も中には居て、腸壁に当たったのだろう。突き上げるような痛みを感じたこともあった。うぐっと僕がうめくと、あ、御免といいながらも笑いながら彼女達は僕の肛門をもてあそんだのだ。
 全員が浣腸実習を終えるころには始まってからすでに3時間がたとうとしていた。

 「今日はごめんなさいね。ちょっとやりすぎちゃったみたいで。アルバイト料少し水増ししておいたからこれで許してね。」
 加納先生はかわいく舌を出して僕に謝った。実習が終わって僕は玄関まで案内された。
 何だか体がだるく感じるのは、長い緊張の後、やっと解放されたからだろうか。
 時計の針は夕方の4時を少し回ったところだった。
  
 校門を出ようとしていたら、後ろから走ってくる足音が聞こえた。
 振り返ると、さっきの実習のときにいた学生が二人立っていた。
 「ちょっと待って、さっきは大変だったわね。お詫びに私達の寮でお茶でも飲んでいかない」息を切らしながら一人がそう言った。
 大変だったのは誰のせいだよ。僕はちょっとむっとして言った。
 「でも、いいんですか。男子禁制なんじゃ、。」
 「ちょっとの間だから大丈夫よ。」
 むっとはしていたけど、僕は一度で良いから看護学校の女子寮の中をのぞいてみたいと思っていたのだ。しぶしぶOKするふりをして、彼女達についていった。
 「さっきはお尻痛かったでしょう、30人もの学生に浣腸されたんだもんね。」背の高いほうの娘が歩きながら話し出した。
 「孝子が一番へたくそだったわよ、あの娘のとき、ウグッて痛がってたもの。」
 背の低いほうのショートカットでボーイッシュな娘がくすくす笑いながら言った。
 「あ、そうだ。私は柏原翔子、こっちが寺沢ゆりです。よろしくね。」
 ショートカットのほうがゆりさんで、背の高いほうが翔子さんだった。
 「みんな初めてだったんですか、あの、浣腸実習って。」
 「そうよ、いきなり患者さんで試すわけにもいかないから、今回みたいにアルバイトの人を探してきてやるの。今回はいつもより特にハードだったかもね。加納先生があなたを気に入ったからよ。きっと。」翔子さんが説明してくれた。
 しばらく歩くと女子寮の入り口が見えてきた。
 「一応私の弟として面会という形にするから。」
 入り口の横の管理人室に翔子さんはちょっと声をかけてきた。
 多分彼女達の部屋に行くのかと思っていたけど違った。
 案内されたのは12畳くらいの喫茶室だった。テレビがあり、テーブルと椅子が幾つか並んでいて、数人の学生達がお茶を飲んでいた。
 「その子が実習のアルバイトだったの、かわいいじゃない。今年の娘はラッキーよね。去年なんて変なおやじだったもの。」
 お茶を飲んでいた学生の一人が言った。彼女達の先輩らしかった。
 「そこに座って、今コーヒー入れるね。」ゆりさんが先輩達のほうに会釈して僕を席に座らせてくれた。
 「キミ、実験台にされてどうだった。」先輩の学生が僕の側に来て聞いた。
 「別に。ちょっと恥ずかしかったですけど。」本当はすごく恥ずかしかったけど、正直にそう答えるのもいやだった。
 「大勢に浣腸されたんだって、お尻で感じなかった?」
 「そんなことありません。」僕が否定すると、
 「うそよ、あそこがびんびんになってるのしっかり見たわよ。」翔子さんが言った。
 やっぱり見られていたんだ。浣腸で感じるなんて変態だと思われてしまったんじゃないだろうか。僕はいっきに気分が滅入ってしまった。
 「でも、それが普通なのよね。男の子は前立腺があるから肛門刺激で勃起するのよ。しなかったらそのほうがインポの疑いがあってまずいくらいよ。」先輩がフォローしてくれて、僕は少しほっとした。でも、言いにくい言葉がぼろぼろ平気で出てくるところはさすがに看護婦の卵というべきなのか。
 「キミ童貞?」先輩のいきなりな言葉に僕はコーヒーを吹き出してしまった。
 周りで笑いが起きる。
 「そ、それは。まあ。確かにまだ経験はありません。だって高校1年ですよ。僕の周りで経験者は一人もいませんよ。」やっと僕はそれだけ言った。
 「セックスしたい?」またも直接的な質問だ。
 「当たり前よね。キミくらいの年齢なら毎日女の子とセックスすることを考えながら3回以上オナニーしてるわよね。」
 「3回もしませんよ。」何だか変な方向に話題がいってしまった。僕は顔が熱くなるのを感じていた。
 「じゃあ2回くらいはするんだ。どんな風にするかして見せてくれない。一回見てみたいなって思ってたのよ。」先輩は僕の肩をさすりながらめちゃくちゃなことを言い出した。
 「先輩、いきなりそれは無理なんじゃないですか。もっとゆっくり行きましょうよ。」
 それまで先輩と僕のやり取りを黙ってみていたゆりさんが言った。
 「だって見てみたいのはみんなの意見でしょ。私は代弁しただけなんだから。」
 驚いたことにそこにいた皆がその言葉にはうなずいたのだ。
 ひょっとして僕は欲求不満な女学生達の罠にはまったのかも。そんな不安が少しだけ心に浮かんだけど、あまりにも非現実的な不安だとその時は思った。あの浣腸実習すら、すでにかなり非現実的だったけど、その時はそこまで思いが至らなかったのだ。
 「私達とセックスしてみない?お姉さん達がいろいろ教えてあげるわよ。」
 翔子さんが言った。
 すでに周囲はすっかり卑猥な空気になっていたので、僕もあまり驚かなかった。
 ひょっとしてこれはまたとないチャンスかもしれない。これを逃したらこんな体験二度とできないだろう。
 僕は皆の注目の中こくりとうなずいた。
 「やったー久しぶりに満足するまでやれるね。」
 「今日は安全日なんだ。」「でもゴムはあったかな。いくつくらい持ってくる?」
 周りがとたんに騒々しくなった。ふと見ると5人しかいなかった喫茶室には10人以上の学生達が集まっていた。ちょっと待てよ、何でこんなにたくさんいるんだ?
 「でも、どこでするんですか。」僕がやっとそう聞くと、奥のほうを翔子さんが指差した。 そこでは端のほうにおいてあった長椅子が二つ並べられ、その上にどこからともなくマットが持ってこられて乗せられた。
 「はい、即席ダブルベッドの出来上がり。」
 随分手馴れた様子だ。こういうことは初めてじゃないらしい。
 「じゃあ脱いで。それともお姉さんがやさしく脱がせてあげようか。」
 そうは言っても10人以上もいる前でそんなこと恥ずかしくてできない。
 僕がぐずぐずしていると、先輩がじれた様子で僕のTシャツを無理やり脱がせにかかった。
 「あんまり大勢いるから臆したのね。でもさっきは30人の前でお尻出したんでしょ。ほら全部脱いで。」先輩はてきぱきと僕のズボンに手をかけた。
 そりゃ僕だってセックスしたいのは山々だけど、こんなに大勢の見物客の前では気後れしてしまう。
 「はっきりしない子だね。こりゃ最初から逆レイプやる?」先輩が後ろのほうの娘に向かっていった。
 逆レイプってどういうことだ。お姉さんが優しく教えてくれるんじゃなかったのか。
 そんなしているうちに僕は両手を押さえられて、ズボンと下着を同時に脱がされてしまった。
 「優柔不断な割にはこっちはすでに戦闘準備OKだね。」
 先輩は僕のペニスを握り、優しくしごきだした。
 大勢の見てる前で恥ずかしいことをされて、すごく興奮してしまう。
 ペニスを扱いなれたそのテクニックでたちまち僕は発射寸前になってしまった。
 「この子もういきそうだよ。輪ゴム取って、それからコンドームもね。」先輩に言われた娘が側に用意してあったのだろうそれらをすぐに手渡した。
 僕はペニスの根元を太目の輪ゴムで縛られた。その上でコンドームをかぶせられる。
 「それじゃ、最初の娘からどうぞ。」先輩が言うと、すでに全裸になった上級生の一人が僕の上にまたがってきた。目をつぶっていたから分からなかったけど、僕の周りには裸になったり、Tシャツ1枚で下半身裸になった女が5〜6人立っていた。そしてその後ろには服を着た学生達が10人くらい見物している。
 僕は興奮で頭に血が上りクラクラきた。下半身にも血がぐんぐん流れ込み、これまで経験したこともないくらいにペニスは元気になった。
 僕にまたがった娘は無造作に僕のペニスを握ると、すでに濡れている自分のあそこに押し当てた。あそこの液を僕のペニスの先端にぐるぐる塗りこめて、いよいよ腰を落としてきた。
 僕はやけにあっけなく童貞喪失してしまった。特に感慨もなかった。
 でも、初めての感触は鮮烈だった。何やらうごめく妖怪にくわえ込まれて、ネチャネチャした物でこすりあげられるような感じがした。
 「ああ、いいわー最高。若い子のちんぽ最高。久しぶりだわ。」
 彼女はぐっと腰に体重をかけて、根元までぶすっと入れ込んだ。
 彼女はかなり興奮してるみたいだ。おっぱいがブルンブルンゆれている。
 でも、こうやって冷静に観察できたのはほんの十数秒だった。すぐに僕は限界に近づいてきた。もう駄目だ。いく、と思ったが、ペニスの根元をきつくゴムで縛られているので、いくにいけない状態になってしまった。
 この輪ゴムにこんな意味があったなんて、知らなかった。
 駄目だ。発射したいのにできない。それは狂おしいほどにきつい拷問だった。
 痛みは伴わないが快感に無理やりブレーキをかけられて、引きずり戻されるような感じだ。
 「ゴムをはずしてください。いきたいのにいけないんです。」
 「駄目よ、そんなに簡単にいっちゃったら10回も持たないから。私達全員満足するまでがんばってもらうからね。」
 10回という言葉と、全員満足するまでという言葉が僕の気持ちを絶望に追いやった。 冗談じゃない。そんなにできるわけがない。
 「洋子、もう交代よ。5分たったから。」次の順番らしい娘が言うと、僕の上に乗っていた女が残念そうに腰をあげた。
 「やっぱり5分は短いわよ、せめて10分交代にしようよ。」
 「それじゃあ皆にまわらないでしょ。待ってる身になってみなさいよ。」
 上に乗っていた人がどいた時に僕は起き上がろうとしたけど、数人の手で押さえつけられてしまった。
 「ちょっと、放してください。ゴムがきつくて痛いんです。」
 見ると僕のペニスは充血して脈打っていた。その度にずきんずきんと激痛が走る。
 「本当。ちょっときつすぎるみたいです。ゴムははずして、いきそうなときにあそこ押さえるようにしたら良いんじゃないですか。」ゆりさんが助け舟を出してくれた。
 そういうゆりさんもすでに全裸になっている。
 結局ゆりさんの提案どおり、僕のペニスを締め付けていた輪ゴムは取り払われた。
 「じゃあ乗るからこの子がいきそうになったらお願いね。」
 2番目の女が僕の腰にまたがってきた。さっきから勃起したままの僕のペニスをこの女も無造作にあそこに入れ込んだ。
 何だか僕は彼女達の快楽のための道具になったような気がした。
 彼女達は最初からそのつもりだったのだろう。勃起した生身のペニスを持ったおもちゃだ。僕の気持ちなんかどうでもいいのだ。単に自分たちの欲求不満を解消するためだけの道具なんだから。
 でも、そんな風におもちゃのように扱われることには何だか変な気持ちよさがあるように思う。自分の気持ちなんて簡単に踏みにじられ、好きなようにもてあそばれる。
 こんな快感がマゾの快感というのかもしれない。
 自分には何の決定権もなく、ただ翻弄されるだけというのは限りなく無責任で、無思慮でいい事を指すのだ。それはなんとなく無限に自由なことかもしれないと思った。
 そんなことを考えているうちに、僕はいきそうになってきた。今度はゴムがないから思い切りいくことが出来る。
 「ほらそろそろよ。」僕の上でまたがって腰を打ちつけてくる女が、ゆりさんに言った。 その言葉のすぐあとに僕は絶頂感を迎えた。
 でもそのとき、たぶんゆりさんの手だろうが、誰かの指が僕の玉と肛門の間の部分を強く押さえた。
 僕は弓なりに反り返り、乗っている女を振り落とす勢いで、射精した。
 でもなんか感じが違っていた。
 またがっていた女が立ち上がる。僕のものが彼女の中からずるりと出てくる。
 そしてコンドームの中にはたっぷりと白い男のミルクが入っているはずだったのだが、思いのほか少ないようだった。いや、ほとんど出ていないというべきだった。
 「大丈夫みたいね。あまり出てないよ。これなら10回以上出来そうね。みんなにも回るよ。」
 後で聞いた話では、ちょうど押さえられたあたりに精嚢から精液がとおる道があるということだった。そこを押さえるということはさっきのように輪ゴムでとめることと同じはずだけど、さらに根元を押さえることで、違った効果を生むのだった。
 輪ゴムだと、いきたくてもいけない状態になるのだが、その部分を押さえると絶頂感もあり射精する感じもあるのに玉が出ない状態になるのだった。つまり空砲というわけか。
 でも射精はしなかったけど快感は普通にあったし、頭で感じたのですっきりして欲求不満というわけではなくなる。つまり普通にいった後のような感じだった。
 「空砲撃ったのは初めてでしょ。こうすると精液が減らないから何度でも出来るのよ。」ゆりさんが僕の耳元で教えてくれた。
 看護婦さんてすごい。そんなこと普通誰も知らないぞ。
 3人目が僕の腰にまたがった。これまでどおり、無造作に僕のものをあそこに押し当て、一気に奥まで挿入する。今度の娘は前の娘よりもやせていて胸はなかったけど、締りがいいというのか僕のペニスはぐっとつかまれるみたいだった。
 こんな風に犯され始めてもう30分ほどが過ぎていた。まだまだ欲求不満を抱えた女たちはたくさんいる。あとどれくらい時間がいるのかわからなかった。
 「誰か、口でやらせたら?いっぺんに一人じゃ時間かかってしょうがないよ。」
 さっき僕の上に乗っていた上級生がいった。
 「そうだね。誰かガンキやりたい人どうぞ、5分ね。」別の上級生が言い、次の順番だった娘が僕の顔の上にまたがってきた。
 「じゃあ、お願いね。苦しくなったら私の足をたたいてね。」
 どうやらガンキとは顔面騎乗のことのようだった。
 初めてのことに僕はさらに興奮していった。
 はじめてみる女性器が僕の目の前に迫ってくる。黒い陰毛に隠れはしているものの、赤い色の溝は僕の頭を直撃して、真っ白にしてしまう。
 その溝が位置を合わせるようにして僕の口にかぶさってきた。あそこの匂いが鼻から脳天に直撃する。チーズの匂いに似ている。
 「おう、いいわ。ガンキで元気、なんちゃって、ぐっと大きくなったみたい。男の子って勃起してても興奮度で大きさがかなり違ってくるのよね。」騎乗位で僕に乗っている女がうれしそうに叫んだ。
 僕は闇の中で顔にかぶさったお尻の中心を舌を伸ばして味わう。ぬるっとした感触で、ちょっとすっぱい味がした。すごく暖かかった。何だか懐かしい感じがする。そういえば人間は誰でもここを通ってくるのだから。そんな気がしてもあたりまえかもしれない。
 でもしばらくすると息が苦しくなってきた。僕は言われたとおり顔の上に跨っている太腿に合図を送った。
 でも反応はない。彼女は僕の胸に手を置いて、気持ち良さそうにあそこを僕の口に押し付け、ひねるような動きをするだけだった。
 僕は酸欠の恐怖でさらに合図を送る。
 「おい、裕子この子苦しがってるよ、お尻上げてやりなさいよ。」声が聞こえた。そうだ、もっと言ってやって。
 「もう少し、もう少しでいきそうなんです。」裕子と呼ばれた娘はなおも僕の口に体重を押し付けてくる。冗談じゃない。僕は息が出来なくて意識が朦朧としてきた。
必死に太腿をたたいた。
 目の前がいきなり明るくなり、新鮮な空気が僕の肺に送り込まれた。意識が鮮明になってみると、さっき僕の顔に跨っていた娘が他の娘たちに引きずられるようにしていた。
 「もう、いいかげんにしなさいよ。酸欠は命が危ないんだから。自分勝手な事をした罰を与えるからね。裕子、覚悟しなさいね。」リーダー格の女の人が、裕子さんに言った。
 「すいません、私今までいったことがなくて、はじめていきそうになったものですから。」
 「言い訳は聞きたくないね。みんな、裕子を縛って。大股開きでね。」
 裕子さんは近くにあったパイプ椅子に大きく足を広げる形で縛られた。彼女は抵抗しても無駄だとわかっているらしく、無抵抗でおとなしく縛られる。
 裸の股間が丸見えだ。僕の唾液と彼女の液であそこは濡れ光っていた。
 「そんなにいきたかったら、これでいかしてやるわよ。好きなだけいきなさい。」
 上級生の娘がずっしりとして迫力のある大型のバイブレーターを彼女の股間に押し当てた。ぐりぐりとじらす形でクリトリス周辺を刺激した後、ぐぐっ挿入した。
 「ああー。大きい、痛いです。」裕子さんは余りなれていないのか腰を必死で引いていた。でもバイブは容赦なく裕子さんの股間に埋没していく。
 「うっ、うーん」裕子さんの声は悩ましげに響く。痛いだけではなさそうだった。 
 バイブレーターのスイッチが入れられて、電気音がうなりを上げた。
 とたんに裕子さんは腰をくねらせ始め、目を閉じて息を荒げだした。すごく感じているようだった。
 そんな状況で僕もすっかり興奮してしまった。何回目かの射精の衝動が上がってくる。 「この子いきそうだよ。誰かあそこ押さえて。」
 僕に跨って腰を振っていた娘が言った。でも、ちょっとタイミングがずれたようだ。
 僕は思い切り今度は実弾入りで騎乗していたこの中に発射した。
 「あ、間に合わなかった。ごめんね、弓。」僕の足元から声が聞こえた。
 「まあいいわ、今日は安全日だから、でも一応ビデ使っとこうかな。」
 僕に騎乗していた娘が腰を上げた。セックスというより、なんだか軽い運動をしていい汗かいた、とでもいう感じで、何の恥じらいも屈託もないあっけらかんとした態度に僕は複雑な心境だった。セックスってもっと隠微でタブーな感じがあるはずだ。
 僕はずっとそんな風に思っていたのに、ここの学生たちは単なる快楽、男は女に快感を与える道具くらいにしか思ってないのだ。この娘達って男と恋愛したことあるんだろうか。 「ああ、いくーいっちゃう。」パイプ椅子に縛られて股間をバイブで犯されている裕子さんが叫んだ。体ががくがくゆれていた。
 「ほら、まだまだ。何回でもいかせてやるよ。」上級生は握っていたバイブにも紐をかけて、抜けないように固定した。
 「しばらく一人でいってなさい。」
 固定されたバイブは遠慮会釈なく裕子さんを犯しつづけている。
 「少し立ちが悪くなってきたみたい。」
 僕のペニスをすりあげながら次に乗る娘がいった。
 そりゃそうだ。僕自身もうしたいとは思ってない。だんだん鬱陶しく思えてきた。
 「さっき浣腸してあるからちょうどいいわ。お尻のマッサージしてあげましょ。」
 僕の肛門に指がにゅるっとはいってきた。
 「わあ、やめてください。変な感じ。」僕は逃げようとしたけど、何人もの手で押さえられて逃げることが出来なかった。それまで、つらくなったらいつでも暴れて逃げ出してやれと思って甘く考えていたが、ちょっとそうもいかないかもしれない。
 僕は少し怖くなってきた。オナニーだってそんなに続けて何度もしたことないし、さっき言ってた10回なんて冗談じゃない。でも勃起しなけりゃそんなに出来るわけないけど。 勃起しなけりゃ始まらないんだからという考えもこの欲情しきった看護学生たちには通用しないかもしれない。
 僕の肛門に差し込まれた指は、ちょうどペニスの裏側あたりをつんつんと刺激してきて、僕はしたくもないのにペニスがびんびんになってしまったのだ。
 「前立腺マッサージって言うのよ。これやると何度でも勃起させられるの。さあ、がんばろうね。」
 再び騎乗位でのセックスが始まった。それと同時にまた僕の顔にも別の娘が跨ってきた。 顔の上と腰の上に二人の娘が跨り、僕に体重を預けて腰を蠢かせ出した。
 何度も何度も快感の波が押し寄せる、そうやって僕は何度もいかされてしまった。
 何回かは空砲だったけど、もうやめて欲しくなる。
 「もう勘弁してください。あそこがこすれて痛いんです。」
 僕はリーダー格の娘に言った。
 「本当ね。ペニスが赤くなって腫れてきたわ。でも大丈夫。このくらいは2〜3日ですぐ直るから。」彼女は取り合ってくれない。
 僕は決心して実力行使に出た。上に乗っていた娘が交代するときに起き上がり、逃げる。 でも僕は思っていた以上に消耗していた。足がフラフラで駆け出すことが出来なかったのだ。
 「おっと、これから逆レイプの始まりよ。まだまだ逃がさないからね。」
 学生たちに取り押さえられた僕は寄って集って長椅子のパイプに両足を固定されてしまった。両手も横の棒に縛られて、仰向けに足を広げられた格好にされた。
 「うわあ、許してください。ひどい。たすけてくれー」
 僕の叫びは途中で押し消された。
 鼻をつままれて口の中に布切れを丸めたものを押し込まれた。
その布切れが彼女たちの誰かの下着だというのは、その匂いと味ですぐにわかった。
 さらにタオルをかまされ、完全に声を出せなくされてしまった。
 「逆レイプって知ってる?女が男を犯すことよ。普通は男は大喜びでセックスするけど、さすがに5回を越えたらもうしたくないって思うでしょ。ちんぽも腫れてくるしね。するのが苦痛になってくる。それでも私たちは許さない。あらゆる手段で勃起させて、騎乗位でやりまくるの。女は一人では弱いものだけど、大勢集まれば男よりも強くなるのよ。男の子は最後は精液が全く出なくなるわ。あなたは高校1年だっけ。やりたい盛りのころよね。普通あなたくらいの子はここで12回くらいいかされるのよ。」
 泣いて頼んでも許してくれないなんて。何度も何度もいかされて僕のあそこはこすられると気持ちよさより痛みのほうが大きくなってきた。このままいつまで続けられるんだろう。女は射精してはっきりと終わることがないから何度でも出来るというし。
 僕はだんだん苦痛から恐怖の感情が大きくなってきていた。
  男が女を犯すのはもちろん犯罪だし、いけないことだけど、その逆はあまりお目にかからないし、そんな事件のニュースは聞いたことがない。今まで女が弱くてそんな事件がなかったからか、それとも事件があっても別に命をとたれるわけじゃないし、他人の男から見たらいい目見やがってくらいにしか思われないからかもしれない。
 つまり実際に体験してみないことには逆レイプの恐怖は実感できないのだ。
 暴れたら逃げられると思っていたのが大間違いだった。10人以上もの女に囲まれたら、どんな男だって逃げられるもんじゃない。
 体がだるくて腰が痛くなってきた。こわい。このまま死んでしまいそうだ。
 「許してください。もう限界です。逃がしてください。」
 僕は大声で叫んだ。でも下着を咥えさせられているから言葉にならない。
 唸り声が空しく響くだけだった。
 知らないうちに目から涙もこぼれ落ちていた。声も震えて泣き声になっていた。
 「さっきまでは随分気持ちよさそうだったのに、現金なものよね。男って。」
 「でもこの子は最初からおとなしかったから何だかつまんないよね。」
 「そうそう、この間のプレイボーイ風の男が面白かったわよ。最初は私たちにいろいろ指図してたもんね。もっと、舌使えとか。腰の振り方がなってない、とか。それがたった7回目でもう勘弁してくださいだもんね。」
 「そうよ、そんなにやりたいんなら20回いかせて上げる、って言ったらうわーんおかあちゃーんって泣き出したのよね。あれは傑作だった。」
 「うん。あんなに痛快だったのは初めてだったわ。」
 「普段威張り腐ってる男をぼろぼろにするのってストレス解消にもってこいよね。」
 僕の周りで順番を待っている娘達が恐ろしいことを平気で話し合っていた。
騎乗位でセックスしながら足元から別な娘に僕は睾丸をもみしだかれいていた。
 時々グリっとした感じで苦痛を伴う。女には男の睾丸がどれほどデリケートか分からないらしい。たとえ看護学生でもだ。

 何回いかされたかまったく分からなくなった。こすれて痛いのと、腰がだるくて苦しいのだけを感じていた。
 「さすがにもうおしまいかな。ぜんぜん起たなくなっちゃったね。それじゃあ、終わりにしてあげるから大声出さないのよ。」リーダーの娘が僕の口に押し込んだショーツを取り出してくれた。
 「さあ、それじゃあ、全員のオマンコをきれいにしてね、それで逃がしてあげるから。」 順番に僕の顔に彼女達の性器が覆い被さってきた。
 いろんな液でどろどろになった割れ目を僕は一生懸命舐めてきれいにした。
 汚いとか思っている余裕もなかった。これで解放してもらえるという喜びだけだった。
 後から考えると、それほど僕は追い詰められていたのだ。
 中には何だか苦い味のする娘が何人かいた。
 その時にはその娘達がちょうど僕に中だしされた娘達だとは気づかなかった。
 僕は知らないうちに自分の精液まで味合わされていたのだった。
 全員の性器をきれいに舐めあげて、やっと僕は解放された。
 体中がだるくて両脇を支えられてやっと玄関まで歩いた。秋の日はすっかり暮れて、街頭がぼんやり灯っているだけだった。
 見も心もぼろぼろにされた僕だったけど、実際2、3日で僕はすっかり元気になっていた。
 今も通学のたびに看護学校の前を通るけど、僕に声をかけてきた加納先生や、その後散々逆レイプしてくれた娘達の一人も見かけることはなかった。
 あれは夢か幻だったのか、できればもう一度あの娘達に捕まってみたい。
 僕が高校を卒業して、大学を出て、社会人になり、年を重ねるごとにその思いは大きくなっていくのじゃないか。
 この記憶は、いつまでも消えることはなく、二度と体験できない快楽を追い求める僕を欲求不満の渦の中に閉じ込めて、決して逃がしてくれない、そんな気がしていた。

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