私は21歳以上です。



      シネマ 

                        作:テンちゃん  
     (2)
 
 「今イキそうになりましたよねぇ?、、課長、、フフ、
ダメですよ、そんな簡単にイッたら。、、面白くないじゃ
ないですかぁ!、、、わかりました?セクハラされる側の
気持ち?、、」

 ヌルリクチャリの後藤の手。俺のスエベ汁でヌラヌラと
。先から白いものが出てきてる。されど助けはどこにもな
し。すったもんだの映画館。
 後藤の目。責める念が宿った目。悶えるしかないのかよ
。小さな声で懇願も、彼女の楽しさ増すばかり。

 「ハァハァ、、た、たのむ、、ここは映画館だぞ!、、
、ほ、他の人が気付いたらどうする?、、こ、こんなモノ
ここで出すなんて、、変態みたいじゃないか!」

 今度は青木が耳元で、微笑を浮かべて俺に言う。
 イッたばかりの興奮を、抑えきれぬその口調。ラメ入り
の、キラキラ濡れるクチビルが、うす暗いなかでも浮きだ
った。

 「ハァン、、わたしイッちゃいました、、ハァ、課長、
まだ分かってないんですか?、、ここでわたし達大声出し
たっていいんですよ、、、『変な人にエッチなことされて
る〜』って。、、、子供さんたしか小学生でしたよね?、
顔むけできなくなるんじゃありません?」

 焦りと恐怖。交互に胸に押し寄せる。頭のイイ二人組。
 
 その時だ。前に座ってた老人が、迷惑そうな顔つきで、
一瞬コチラをふりかえり、「スイマセン」と出た言葉。
 
 できる限りの小声で問う。辺りに聞こえぬ小さな声で。
ここで捕まったらサラシもの。

 「ほ、ほら、、、ひ、ひょっとして他の人も気付いてる
んじゃないか?、、わ、わたしは悪くないぞ、、、君等が
、、勝手に、、、」

 「会社にいた頃とちっとも変わってないですね、、そう
やって都合の悪いことはみ〜んな部下におしつけて、、、
だからリストラされたんじゃないですかぁ?、、、まぁ、
ふつう映画館で性器起たせた男の言うこと信じる人いない
と思いますけどね、、、フフフ」
 
 確かです。ホントにそう思います。だが責められてるの
もまた事実。男と女の差別なし。誰が言ったかこの日本。
 とりあえず、この起ったモノを縮ませて、それから勝負
さ女ども。しかしまた後藤、間髪いれずにシゴきだす。
 ソフトタッチでシゴきだす。逆手使い、前にも増して気
持ちがイイ。逆手のシゴキ最高だ。

 「ホラァ、、どんな感じです?、、他人のいるとこで起
たせているのって?、、、プククッ!、、あ〜楽しい、、
これから毎日来ていいです?、、、アっ!、またイキそう
になりましたね、、ビクビクって。、、ンフフ、明日この
時間課長いなかったら今までのこと、前の奥さんに言いつ
けちゃいますよぉ、、」

 それだけは、言ってくれるな後藤ちゃん。来るしかない
。明日もここに来るしかない。俺の居場所はなくなった。
 
 映画も終盤か?ヒーローと悪党が、組んずほぐれず取っ
組み合い。ビルが破壊されるシーン。自分も破壊されそう
だ。内容など見ちゃいない。他の人、完全に映画に見入っ
てる。部下二人、俺の挙動に見入ってる。
 
 もはやダメ。二人の瞳が俺見てる。苦しみ悶えるこの俺
を。息づかい、激しい俺の息づかい。他の人にバレぬよう
、自分の手で口ふさぐ。
 逆セクハラ。訴えたところで勝ちめナシ。ああ、もうダ
メだ。限界だ。手のあいだからウメキ声。それを悟った後
藤ちゃん。一気にイチモツしごきだす。
 うぅ、ダメダメいきそうだ!
 
 「ドビュ!!、、、ドピュゥ、、、ドピュ、、、」

 後藤の手に、濃厚な俺の液。青木の顔にも付着する。失
神しそうな気持ちよさ。ペロンとナメるOL二人。
 
 「、、よっぽど溜まってたんですね、、、濃くってオイ
シイ、、これからは毎日してあげますね、、、元課長」


 映画館  白い液体散りゆけば  うすら笑う二人かな
    
                      終劇


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