私は21歳以上です。



 みさこちゃんとトモヒコくん 
         その1

                  作:みさGさん


みさこちゃんの家では、日曜日にパパとママがお出かけしてしまうので、みさこちゃんは毎週お友達を呼んで、パーティーを開きます。
出席するのは、みさこちゃんのクラスの女の子5人と、みさこちゃんの彼氏のトモヒコくんです。
トモヒコくんは、みさこちゃんより2つ年下で、からだが小さくて、とっても可愛い男の子なので、お友達にも人気があります。
トモヒコくんがお友達に「可愛い!」と誉められると、みさこちゃんは自分のことのように嬉しくなってしまいます。だから、パーティーでは、毎回趣向を凝らして、トモヒコくんにいろんな「可愛い」格好をさせるのが、恒例になっています。
「…ぼく、こんな格好、いやだよう…」
ある日曜日の、いつものように二人でパーティーの準備をしているときに、トモヒコくんがだだをこねはじめました。
「どうして?よく似合ってるのに」
みさこちゃんはそう言って、トモヒコくんの格好を、上から下までじっくり見ました。
今週の格好は「はだかランドセル」です。黒いランドセルと、黄色い帽子と、スニーカーのほかに、トモヒコくんが身に付けているものは、何もありません。
「いやだよう、恥ずかしいよう」
トモヒコくんは涙目で抗議しました。
先週は、「はだかエプロン」だったので、まだ前が隠れていてよかったのですが、今週はオチンチンがもろにまるみえなので、さすがに恥ずかしいようです。
「大丈夫よ。きっとみんなヒコくんのオチンチンを見て、可愛いって、言ってくれるから」
「でも…」
そのとき、「ピンポ〜ン」とチャイムが鳴りました。
「あ、みんなが来たわ。さ、ヒコくん、いつまでもだだこねてないで、お迎えに行ってきなさい」
トモヒコくんはみさこちゃんにはさからえないので、しぶしぶ、玄関に迎えに出ました。
ガチャ、というドアの音と同時に、女の子達の「きゃ〜!可愛い♪」という歓声があがるのを聞いて、みさこちゃんは「(今日も大成功!)」とニッコリ微笑むのでした。



「やっほー!みさ、お招きありがとう。今日のトモヒコくん、最高に可愛いね」
「うんうん!いきなりオチンチンまるだしで、びっくりしちゃったけど…」
「トモヒコくん、ランドセルよく似合うよねー」
「オチンチンもちっちゃくて、可愛いし」
みんながリビングに来て、口々に誉めてくれるので、みさこちゃんはすっかりご機嫌です。
「ありがとう、みんな。あとでまた一緒に、記念撮影しようね」
みさこちゃんのパソコンには、毎週デジカメで撮ったパーティーの記念写真が、たくさん入っています。ニッコリ微笑む6人の女の子達の真ん中には、いつも、可愛い格好のトモヒコくんが恥ずかしそうに写っています。「はだかエプロン」、「ミニスカート(ノーパン)」、「赤ちゃんスタイル」etc…、毎週、「次はどんな格好をさせようかな」と考えるのが、みさこちゃんの一番の楽しみです。
「あ、ヒコくん。みんなのジュースを持ってきてくれる?」
トモヒコくんは、恥ずかしくてもう帰りたい気分でしたが、やっぱりみさこちゃんの言うことにはさからえません。さからうと、怖いおしおきが待っているからです。先週は、みんなの前で泣くまでお尻を叩かれてしまいました。みさこちゃんのほうが身体も大きくて力も強いので、トモヒコくんはみさこちゃんのいうことをきくしかないのです。
ジュースの載ったお盆を持って、トモヒコくんがリビングに登場すると、また「キャ〜♪」という歓声があがりました。
「オチンチンがぷるぷる揺れてて、可愛い〜!」
「オチンチンて、まっすぐ歩いても横にゆれるんだね!なんか、ふしぎ〜」
みんな、大喜びです。
ある意味全裸より恥ずかしい格好のトモヒコくんを囲んで、パーティーがはじまりました。
「ねえ、みさ。トモヒコくんのオチンチン、触ってもいい?」
「え〜、どうしようかな〜?」
「いいじゃない、ね、ちょっとつまむだけ」
「…うん、じゃあちょっとだけね」
「わーい!先っちょの皮のとこ、ひっぱっちゃお〜!」
みんながいっせいにオチンチンに手を伸ばします。
「いや〜」
トモヒコくんは女の子みたいにと悲鳴をあげます。
「あ、そんなに引っ張っちゃダメよ。オチンチンの皮が、伸びちゃうじゃない…」
みんなの楽しそうな笑顔と、トモヒコくんの恥ずかしそうな表情を見て、みさこちゃんは、しみじみと幸せな気持ちに浸るのでした。

(おわり:もちろんフィクションです)
       
      投稿の目次    その2へ

fc